ヤマトよ永遠に(妄想)   作:国連宇宙軍

20 / 25
第十九話

「前方に惑星を発見、メインパネルに出します」

 

 数秒後、メインパネルに映された映像に艦橋クルーは驚いてしまう。

 

「あれは、地球じゃないか! 我々は地球に帰ってきてしまったのか?」

 

「いえ、座標的には敵の本星だと思われます」

 

「しかし、どう見ても……」

 

「戦術長意見具申。調査隊を編成しあの惑星に向かわせるべきだと思います」

 

「そうだな。古代は調査隊を率いてあの惑星の調査に当たってくれ」

 

「分かりました」

 

 

 

 

 

 

 数十分後、調査隊は惑星に降り調査を始めていた。

 

「確かに、地形や川の形は地球と全く一緒だな」

 

「そうですね」

 

「ゼンポウニタテモノヲハッケン」

 

「そうか。案内してくれ」

 

 調査隊は古代、真田、徳川、島、相原、サーシャ、アナライザーである。

 

「おい、あれを見ろ。建物の前に人がいるぞ」

 

「本当だ! あれがこの惑星の住人なのか?」

 

「お待ちしておりました。私はサーダ。スカルダード様がお待ちです」

 

 古代たちは女に案内されるがままに建物内に案内される。応接間へと繋がる廊下には世界の有名な絵画や像等がところ狭しと並べられていた。徳川が考える人をじっくりと見つめていたがやがて大広間が見えてくる。大広間に着くと同時に奥から声をかけられる。

 

「ようこそ、私が総統のスガルダードだ。地球の宇宙戦艦ヤマトの諸君。今日は存分に楽しんでくれ」

 

 液体の入ったグラスが全員に配られスカルダードの合図で乾杯をする。

 

「スカルダード総統にお聞きしたい。ここはどこなのですか?」

 

「ここは君たちが出発してから二百年後の地球だ。君たちが帰ってこなかったせいでは地球人類は少数を残し絶滅してしまった」

 

 

「そんな! うそだ!」

 

「それではこれを見たまえ」

 

 突如としてスガルダードの全面にスクリーンが現れる。そこに写し出された映像と音声に古代たちは息を飲む。そこにはこの惑星を脱出したヤマトたちが写っていたのだ

 

 〔こちら、宇宙戦艦ヤマト戦闘班長古代! 地球、聞こえていたとしたら謝らせてくれ。済まない。我々は敵艦隊に囲まれ全滅した。君たちの希望として帰ることはできなくなった。本当に済ま……〕

 

 ヤマトが爆発し映像はそこで途切れる。

 

「こんなの……」

 

「この地に残り新たな歴史を築くか、昔の地球に戻ろうとして全滅するか、どちらか選ぶがいい」

 

 古代たちは呆れたように部屋を出ていき、ヤマトに戻るため歩き始める。そして、入り口まで戻ってきたとき不意にサーシャが立ち止まる。

 

「どうしたんだ、サーシャ?」

 

「おじ様、私はここに残ります」

 

「なぜだい?」

 

「なにか嫌な予感がするんです」

 

「そうか、分かった。気をつけてくれよ」

 

 サーシャが気づかれないように建物内に戻っていき、古代たちはヤマトに帰還する。

 

 

 

 

 古代たちが艦橋に戻ると島や太田などがこちらに顔を向けてくる。

 

「古代、どうだったんだ?」

 

「ヤマトはこのあと暗黒星団帝国に全滅されるらしい」

 

「そんなことあるわけないじゃないですか」

 

「そうだな。希望を持とう」

 

 一部始終を聞いた山南は帰還の指示を出す。

 

「……これより、ヤマトは地球に向け発進する」

 

「ちょっと待ってください!」

 

 その言葉と共に徳川が艦橋に走って入ってくる。

 

「おかしいんですよ!」

 

「なにがおかしいんだ、徳川?」

 

「考える人ですよ。足が逆なんです」

 

 そう言って徳川は本当の考える人を見せる。

 

「確かに……」

 

 その時、エレベーターから真田が出てくる。

 

「古代、このグラスを見てくれ。さっき相原が持ち帰ってきて調べたんだがあるべきはずのものがないんだ」

 

「あるべきはずのもの?」

 

「指紋だよ、指紋! あの二人は地球人じゃない。偽物だ」

 

「そうか、俺たちを騙そうとして、地球人に化けたんだ!」

 

 そんな会話を続けていると不意にコスモレーダーが反応を示す。

 

「レーダーに感! 未確認艦艇一、他十二隻です」

 

「くそ、戦闘配置! 全武装発射用意!」

 

「敵艦発砲!」

 

「こちらも射撃を開始する。撃ち~方始め!」

 

 前部主砲九門からショックカノンが放たれ、敵艦隊に向かって飛んでいく。数秒後には、敵艦艇を貫き爆発させる。時を同じくしてネメシスや残った他の艦艇からもミサイルやビームが放たれ敵艦隊の数を減らしていく。

 

「前方の未確認艦艇から高エネルギー反応を検知!」

 

 敵艦艇から放たれるエネルギー波を調べていた真田が声を荒らげる。

 

「古代! この反応は波動砲だ!」

 

「何だと! 相原、ネメシスに連絡〔貴艦は直ちに重力子スプレッド弾を前方に展開せよ〕だ!」

 

「りょ、了解!」

 

「本艦はこれより波動砲発射体制に入る。艦長、いいですよね?」

 

 山南は帽子を被り直し、にやっと笑う。

 

「ああ」

 

 山南に頷き返し、古代は指示を出す。

 

「重力子スプレッドが消滅した瞬間に波動砲を発射する」

 

「エネルギー充填百二十%。いつでも撃てます」

 

「敵艦艇、波動砲を発射! 重力子スプレッドに直撃まで三、二、一、重力子スプレッド消滅!」

 

「今だ、波動砲、発射!」

 

 ヤマトから放たれた波動砲は敵艦隊に向かって付近の敵艦艇のデブリを消滅させながら飛んでいく。

山南艦長を生かすか殺すかどっちがいいですか?

  • 生かして次の作品でも艦長にする。
  • 殺す。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。