ヤマトよ永遠に(妄想)   作:国連宇宙軍

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大幅に遅れてしまいすみません。これから投稿頻度が落ちます。



第二十一話

「なんだあれは!」

 

 波動砲で敵艦隊を撃破した古代たちが顔を上げて見たもの。それは変わり果てたデザリアムの姿だった。

 

「敵の物質と波動エネルギーが融合し、真の姿が現れたんだ」

 

「真田、あの球体はなんだ?」

 

「あれはダイソン球と呼ばれるものです。波動砲でも破壊は不可能です」

 

「あっ、敵本星より通信です!」

 

「何? メインパネルに出せ」

 

 メインパネルに現れたのは古代たちの予想を裏切る人物だった。

 

「澪!」

 

 

 〔皆さん、これを破壊するには中から破壊するしかありません。これより南極側のゲートを解放します。そこから入ってきてください。その後中心に向かって進んで下さい。そこに敵の中心部があります。〕

 

「分かった。澪はどうするんだ?」

 

 〔私は重核子爆弾の爆破装置を破壊します。〕

 

「分かった。だがくれぐれも気を付けてくれ」

 

 通信が切れる。その時、惑星の影から数十隻の敵艦隊が出てくる。

 

「くそ、俺たちを行かせないつもりか!」

 

「艦長、ネメシスから通信です」

 

 メインパネルに清水が現れる。

 

 〔山南艦長、行ってください。ここは私達が死守します。〕

 

「分かった。ここは任せたぞ」

 

 清水は敬礼して通信を切る。

 

「南極側のゲートの解放を確認!」

 

「島、最大船速。ゲートから敵本星に侵入する」

 

「最大船速、ヨーソロー!」

 

 ヤマトは速度を増し、開かれたゲートに向かっていく。

 

「本星外郭に熱源確認。砲台だと思われます!」

 

「構うな!」

 

 ヤマトは何発か被弾するが数分後にはゲート内に侵入し、敵の中心部を目指して進んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヤマトは敵本星に向かっていきました」

 

「敵の艦数判明! 六十隻です」

 

「よし、全艦戦闘配置。無人艦とのコントロールは?」

 

「完了しています」

 

「分かった。波動防壁展開、本艦の速射魚雷発射と同時に無人艦の一斉射撃を開始せよ」

 

「了解」

 

 ネメシスの艦首から八本の魚雷が発射され、敵艦隊に飛んでいく。それと同時に無人艦二隻から砲撃が開始される。

 

「主砲、一番から二番並びに副砲一番発射用意! 照準合わせ!」

 

「目標、捉えた!」

 

「撃て!」

 

 ネメシスの砲門十二門から一斉にショックカノンが放たれる。

 

「敵艦隊、反撃を開始。ミサイル多数接近!」

 

 

「対空防御用意! ヤマトが戻るまで攻撃の手を緩めるなよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「数キロ先に大きな熱源を確認! そこから大型ミサイルが飛来してきます」

 

「来たか。波動防壁展開! 主砲で迎撃しろ」

 

「了解。主砲、撃ち~方始め!」

 

 ヤマトの第一、第二主搭が旋回し大型ミサイルを迎撃し始める。

 

「撃ち漏らし、多数接近」

 

「艦首魚雷、撃て!」

 

 艦首魚雷六本がすぐさま発射され大型ミサイルを追跡、爆発させる。

 

「第二波、第三波続けて接近」

 

 ヤマトの前方には大型ミサイルが実に十六本迫りつつあった。それを主砲で五本、魚雷で三本を撃墜したが残り八本はそのままヤマトに飛来し、波動防壁に直撃した。

 

「ミサイル、八本直撃! 波動防壁消失、再展開まで二十分!」

 

「中心部まで残り三分。ミサイル第四波来ます!」

 

「島、回避行動!」

 

「了解!」

 

 島は操縦幹を右に切り、ヤマトを傾ける。左を飛んできたミサイル四発をすれすれで避け、今度は左に切って残りの四発を避けようとする。しかし、避けきれずに一発が第一砲搭下部に直撃する。

 

「ダメージコントロール。応急班はすぐに第三ブロックへ向かえ」

 

「通路を抜けます!」

 

 通路を抜けた惑星の中心部には大きな都市があり、ヤマトが到着するのを待っていたかのように砲台を展開、射撃を開始する。数十におよぶエネルギーの火線と小型ミサイルがヤマトに殺到し、ヤマトはあっという間に黒煙に包まれる。艦橋は何度も大きな衝撃に襲われ、相原のもとにはあちこちから被弾報告が上がる。

 

「第一番副砲に直撃! 艦首魚雷発射菅、使用不能!」

 

「砲撃の手を緩めるな! このまま都市に肉薄する!」

 

 その時、第二艦橋に敵の火線が直撃し第一艦橋にまで大きな衝撃が走る。山南は艦長席から転げ落ち、古代たちも体勢を崩す。その直後、艦長室にもミサイルが直撃、爆風が第一艦橋を包み込む。

 

「山南艦長!」

 

「大丈夫、破片が刺さっただけだ。気にするな」

 

「中心部より、通信! パネルに出します」

 

 パネルには左肩を負傷した澪が映し出され、切迫した状況を示している。

 

 〔爆破装置のコントローラーは入手しました。しかし、敵も取り戻そうとそこまで迫ってきています。敵の工作によりこのままでは残り五分で地球の爆弾が爆発します! 波動砲で本星ごと破壊してください。ああ! 〕

 

 その時、澪の背後からスカルダードが現れ澪に銃を向ける。

 

 〔小娘よ、そこまでだ。それを渡してもらおう。〕

 

 〔嫌よ! 〕

 

 〔そうか。〕

 

 スカルダードは澪の腹を撃ち抜く。

 

「澪!」

 

 〔おじ……さま、は……や……く波動……砲を……撃って! 〕

 

 澪は途切れ途切れながらも古代たちに波動砲の発射を頼みこむ。

 

「くっ、波動砲発射用意!」

 

「エネルギー充填百二十パーセント、いつでも撃てます」

 

 古代は発射幹を握ったまま手を震わせ、動かない。

 

「……俺には澪を撃てない」

 

「古代、俺が撃つ!」

 

 真田が席を立ち、古代の手に上から自分の手を重ねる。

 

「十、九、八、七、六、五、四、三、二、一、……発射!」

 

 引き金が引かれ、波動砲が都市中心に向かって放たれる。

 

 

 

山南艦長を生かすか殺すかどっちがいいですか?

  • 生かして次の作品でも艦長にする。
  • 殺す。
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