ヤマトよ永遠に(妄想)   作:国連宇宙軍

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第三話

 太陽系外縁・第四、第五連合艦隊

 

「敵艦残り十二隻です」

 

「分かった。航空機隊を一度補給に帰還させろ。全砲門照準合わせ!」

 

「照準合わせ完了」

 

「艦長、地球より緊急通信です」

 

「パネルに出してくれ」

 

「了解しました」

 

 〔私は、地球侵攻艦隊総司令カザンである。地球の制圧は完了した。直ちに戦闘を停止せよ。死にゆく者たちへのたむけだ。すぐに戦闘を止めれば攻撃をしない。奴隷にしてやる。しかし、攻撃を続行すれば大統領や司令長官などの要人をすぐに殺す。賢明な判断を待っているぞ。〕

 

「くっ、卑怯な真似を」

 

「春蘭より全軍に戦闘停止命令が出ました」

 

「そうか。全艦、戦闘配置解除」

 

「しかし、……」

 

「今は耐えるんだ。必ずチャンスは生まれる」 

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 地球防衛軍・司令部

 

「カザン司令、地球艦隊が戦闘を停止しました」

 

「そうか。聞いたかね諸君。これで地球は完全に我々の手の中にある。これをみたまえ」

 

 パネルにあのだるまのような形をした物体が現れる。

 

「これは、我々が最新技術を使って作った重核子爆弾だ。この爆弾は、人間の体や地球の環境を傷つけることなく生物の脳だけを破壊することができる。起爆装置は地球と我々の母星の二つだ。たとえ地球側が破壊されても母星側から起爆できる」

 

「なんだと!」

 

「しかし、問題もある。五ヶ月前、我々の艦隊を倒したヤマトとかいう艦のことだ。地球艦隊には姿がなかった。ヤマトの所在をはくんだ」

 

「ヤマトだと!」

 

 会場の防衛軍要人たちがざわめく中、藤堂だけは静かに下を向いていた。

 

「そこのじいさん、何か知っているようだな。話せ!」

 

「ヤマトは必ず地球の危機を救う。場所を教えるわけにはいかない」

 

「そうか。このじじいを収容所の拷問室に連れていけ。他の高官も収容所だ」

 

「おい、そんなこと許せるか!」

 

 芹沢が叫ぶ。

 

「あのじじいも一緒に拷問室に連れていき、我々の恐ろしさを教えてやれ」

 

「はっ」

 

 藤堂と芹沢は他の高官と別に連れていかれる。しかし、通路を歩いている途中、換気口から一人の男が飛び出し敵の兵士三人を倒す。

 

「君は?」

 

「第二十六空間騎兵隊の古野間です。二人をお助けに参りました」

 

「そうか」

 

「このまま脱出します。換気口は狭いですが頑張って下さい」

 

「そのくらい全然大丈夫だ」

 

「ではいきましょう」

 

 三人は換気口を這いながら脱出していった。

 

 

 

 

 

 

 アステロイド宙域・イカルス天文台

 

「あれがイカルスだ」

 

「機能しているようには見えないな」

 

「相原、通信で呼び掛けろ」

 

「了解しました。〔こちらヤマト乗組員。イカルス天文台応答されたし。〕    応答ありません」

 

「なんだと! やられてしまったのか?」

 

「古代、あれを見ろ」

 

 そこには、だんだんドームの蓋が開いていく様子が見えていた。

 

「よし、島。あそこに着陸しろ」

 

「任せろ」

 

 連絡艇はドームに着陸していった。

 

 

「よし、中に入ろう」

 

 古代たちは中を進んでいった。

 

 

「ここは、ヤマトの第三艦橋じゃないか」

 

「本当だ。そっくりだな」

 

「よし、第一艦橋にいこう」

 

 エレベーターが開き、六人はエレベーターを出る。

 

「やっぱりヤマトだったんだ」

 

 

 その時反対側のエレベーターが開いた。

 

「古代、久しぶりだな」

 

「真田さん!」

 

「出迎えできなくてすまなかった。作業が遅れている箇所があってな」

 

「心配しましたよ」

 

「そういえば、雪の姿が見えないな」

 

 六人は黙ってしまう。

 

「そうか。心配するな。雪は必ず生きているはずだ」

 

「そうだ。雪さんがやられるはずがない」

 

 エレベーターから一人の少女が現れる。

 

「皆に新しい乗組員を紹介しよう。私の姪、真田澪だ」

 

「よろしくお願いたします」

 

 

「ユキサンソックリダ」

 

「澪には雪の仕事をやってもらおうと思う」

 

「わかりました。それで艦長には真田さんが?」

 

「いや、新艦長は……」

 

 その時、第一艦橋に一人の男が現れる。

 

「古代、俺だよ」

 

「山南さん!」

 

「よろしく頼むぞ」

 

「よし、早速地球に向かおう。ヤマト発進準備!」

 

「艦長、地球の旧地下ドックより通信です」

 

「なぜあそこから? パネルに出してくれ」

 

 パネルにある人物が投影される。

 

「長官! ご無事で」

 

「ああ、空間騎兵に助けられた。ヤマトの発進準備は?」

 

「完了しました。これより地球に向かいます」

 

「いや、待ってくれ。まずは真田くんこれを見てほしい」

 

「これは?」

 

「敵によると、重核子爆弾だそうだ」

 

「聞いたことがあります。人間の脳だけを破壊することができる武器だとか」

 

「その通りだ。しかも起爆装置が敵の母星にもあるらしい。そこでヤマトは敵の母星に向かい、装置を破壊してほしい」

 

「了解しました。ヤマトは母星に向かいます」

 

「頼んだぞヤマト。我々もパルチザンを結成し、徹底的に戦う」

 

「わかりました」

 

 通信が終了する。

 

「よし、島。ヤマト発進だ」

 

「了解。補助エンジン始動。メインエンジン点火まで一分」

 

「岩盤偽装解除」

 

「ヤマト発進!」

 

 ヤマトはイカルスから発進し、太陽系外縁へと向かっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

「カザン司令、ヤマトを発見しました。太陽系外に向かっていく模様です」

 

「恐れをなして逃げたか。まあいい。追撃艦隊を派遣しろ」

 

「了解しました」

 

 数分後、地球から艦隊が発進していく。

 

 




誤字・脱字等ございましたら教えてくださると助かります。

山南艦長を生かすか殺すかどっちがいいですか?

  • 生かして次の作品でも艦長にする。
  • 殺す。
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