ヤマトよ永遠に(妄想)   作:国連宇宙軍

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第四話

 十一番惑星より二十万宇宙キロ地点

 

「ワープ終了」

 

「付近に反応を確認。これは、防衛軍の艦艇です」

 

「なんだと? 澪、パネルに投影してくれ」

 

「わかりました」

 

 パネルに映像が投影される。そこには、防衛軍の艦艇が漂っていた。

 

「これは?」

 

「所属判明。十一番惑星守備隊です」

 

「そうか。あの爆弾で乗組員だけがやられてしまったから、艦艇は無事なんだ」

 

「副長意見具申。あの艦隊は半分以上が無人艦艇です。コントロール通信を書きかえれば我々の戦力になります」

 

「真田、その作業は何分ぐらい掛かるか?」

 

「おそらく三分程度かと」

 

「わかった。至急やってくれ」

 

「了解しました。アナライザー、一緒に来てくれ」

 

「リョウカイシマシタ」

 

 真田とアナライザーが艦橋を出ていく。

 

「戦術長意見具申。今のうちに有人艦の乗組員を弔うべきだと思います。したがって、宇宙葬を提案します」

 

「ヤマトは、作業が終わり次第発進する。そこまで時間をとることはできない。逆に他の基地職員はどうなる? 弔うのはこの戦争が終わってからの方がいい」

 

「はい……」

 

「こちら真田、作業完了しました。これよりコントロールを開始します」

 

「了解した」

 

「レーダーにドレッドノート級三隻、護衛艦八隻を観測。ヤマト後方五百宇宙キロに付いています」

 

 ヤマト後方に、各艦が並ぶ。全艦が、ヤマトからのコントロールで動くようになっている。

 

「全艦発進準備完了」

 

「後方、十一番惑星付近にワープアウト確認。これは、地球から発進した敵追撃艦隊です」

 

「全艦、直ちに戦闘配置。全武装発射用意。島、反転百八十度だ」

 

「はい。反転百八十度」

 

「無人艦にデータ転送完了。全艦戦闘準備完了」

 

「敵、戦艦五、巡洋艦六、駆逐艦十確認。正面より近づく。相対距離百五十」

 

「主砲照準合わせ」

 

「索敵よし、照準固定」

 

「全艦撃ち方始め‼」

 

 各艦からビームが敵艦隊に向かって飛んでいく。敵艦隊からもビームが発射されビームが交錯する。ヤマトから放たれたビームは敵艦を複数貫通し、爆発の華を咲かせる。また無人艦から放たれたビームも致命傷とはいかないが複数発命中し、敵艦隊の動きを止めていく。

 

「敵艦隊、陣形乱れた」

 

「よし、一気に片付けるぞ。両舷増速」

 

「了解。増速」

 

 山南の号令と共に艦隊が速度を上げ敵艦隊に切り込んでいく。

 

「艦首魚雷、てぇー」

 

 放たれた魚雷は、敵艦に命中し華を咲かせる。

 

「敵艦隊損耗率八十パーセントを越えた」

 

「艦上方よりミサイル、六近づく」

 

「対空防御始め‼」

 

 ヤマトの対空機銃が、ミサイルを落としていく。

 

「敵艦残り三隻」

 

「主砲一番二番は右舷の二隻を、副砲は左舷の一隻を目標に定めよ」

 

「軸線に乗った」

 

「てぇー」

 

 ヤマトから九門のビームが発射され、敵艦をすべて撃ち抜く。

 

「敵艦、すべて撃沈」

 

「よし、終わったな。島、ワープ準備。現宙域を離脱する」

 

「全艦ワープ準備完了」

 

「ワープ」

 

 ヤマト艦隊は異次元に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「現宙域から三十万宇宙キロに敵影なし」

 

「凪いだ海ですな」

 

「ああ」

 

「もうすぐ、到着します」

 

 改アンドロメダ級二番艦ネメシスの前方にはひとつの惑星が見えていた。

 

 この惑星は銀河系中心部から東に五十万光年。太陽系からは八十万光年離れているガルマン星系第三惑星ガルマンである。

 

「よし、我々はここで待機だ」

 

「惑星に移民船の着陸を確認」

 

「これで、移民は七十五パーセントが完了しました。あと一回で完全に完了します」

 

「そうか。早いものだな」

 

「我々の役目もあと一回で終わりか」

 

「そうですね」

 

 その時、不意にネメシスの通信機が反応を示す。

 

「んっ? これは、艦長。防衛軍からの秘匿通信を受信。〔地球が敵に占領されてしまった。いまヤマトが敵母星に向かっている。ネメシスは直ちに現任務を破棄。ヤマトと合流してほしい。〕です」

 

「なんだと? ディッツ提督に通信を頼む」

 

 艦橋のパネルに提督が表示される」

 

「どうされましたか? 清水艦長」

 

「いま地球から通信があり、任務を離れるように言われました」

 

「何があった?」

 

「地球が敵に占領されてしまったようです。それで、ヤマトと合流してほしいと言われました」

 

「そうか。こちらは大丈夫だ。すぐに向かってくれ。総統には私から話しておく」

 

「ありがとうございます。では、失礼します」

 

 通信が終了し、ネメシスはワープ準備に入る。

 

「地球からのヤマト予想航路図来ました。データ入力完了」

 

「機関最大出力に移行。連続ワープに入る。ワープ」

 

 ネメシスはワープし、ヤマトを追いかけ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 地球・防衛軍司令部

 

「カザン司令、追撃艦隊が全滅しました」

 

「そうか。ミョーズに連絡を取ってくれ」

 

「承知しました」

 

 

 

「カザン司令、お呼びでしょうか?」

 

「君にヤマト討伐を命じたいと思う」

 

「わかりました。必ずや仕留めて見せましょう」

 

「君はいまどこにいるのかね?」

 

「補給基地です」

 

「そうか。そこから二十万光年先にヤマトがいる。頑張ってくれたまえ」

 

「はっ」

 

 通信が終了する。

 

「ヤマトか。おもしろくなりそうだ」

 

 カザンは不敵に笑いその場を去っていった。




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山南艦長を生かすか殺すかどっちがいいですか?

  • 生かして次の作品でも艦長にする。
  • 殺す。
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