暗躍する者   作:国連宇宙軍

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第九話

 ジャブロー・上空

 

 ジャブローから見える空には、いくつものガウやファットアンクルが見えていた。

 

「敵発見! 見えるだけでガウ十五機、ファットアンクル二十機、ドップ五十機、すごい数です」

 

「ちっ、対空機銃用意! 撃てー!」

 

 ジャブローの地上から対空機銃がせりだし、厚い弾幕を形成していく。すぐに、ドップなど装甲の薄い機体から撃墜されていく。それでもジオン軍は降下を強硬し、多数のモビルスーツが降下してくる。しかし、半分以上が降下途中に狙撃され墜落していく。また、無事に着地出来たとしても地上で降りてくるのを待っていたジムに囲まれあっという間に蜂の巣にされてしまう。

 

「今までのお返しだぜ」

 

 次々にジオンのモビルスーツを倒し、ジムのパイロットたちはどんどん上機嫌になっていく。しかし、

 

「何だ! くそ!」

 

 通信が聞こえると同時にジムのうち一機が倒れ爆発する。

 

「どうした!」

 

「あっ、あれを!」

 

 そこには、熱帯林に身を潜めていた茶色のモビルスーツ、アッガイが立っていた。

 

「どこに隠れてやがった! くそが‼」

 

 連邦のMS部隊はあわてて反撃するが、さらにアッガイの後方から丸々としたモビルスーツ、ゴッグが何体も現れ腹部の拡散メガ粒子砲でジムを倒していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 〔こちら、第四MS中隊。敵の水陸両用モビルスーツが川から侵入した模様。支援を……うわー! 〕

 

「どうした、応答しろ! くそっ!」

 

 通信機からは雑音しか聞こえなくなった。さらに、苦しい報告が続く。

 

「北西より新たなジオン部隊出現。ガウが六機、ファットアンクルが八機です」

 

「第二陣がもう来たか!」

 

 司令部のモニターには、ジオン部隊が写し出されていた。その時、

 

「ホワイトベースのガンダムの発進準備が完了しました。どこに展開させますか?」

 

「そうだな。とりあえず地上の防衛に回してくれ」

 

「了解しました」

 

 ホワイトベースからはガンダム、ガンキャノンが出撃し、地上でザクやグフに対して射撃を開始する。ホワイトベース隊が参戦したことにより、兵士たちの士気がすこし上がる。そんな中、司令部のレーダーが一機のミデアを捉える。

 

「ん? このミデアは……。司令! 第十五機械化遊撃小隊です」

 

「そうか。これですこしは戦線を押し戻せるな。全軍に通達! これより戦線を押し返す。全機、気を引き締めて臨め! 待機させていたジム部隊を地上に出し、地上に展開しているモビルスーツを撃破せよ」

 

「了解。通達します」

 

 オペレーターたちが各部門に通信し、命令を伝えていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だいぶ押されてますね」

 

「そうだな」

 

「パラシュートがないので低空飛行で下ろします。準備してください」

 

「了解した」

 

 操縦席から通信が入り、ラグスたちは準備を始める。

 そして数分後、ミデアは低空飛行を敢行しラグスたちを地上に下ろす。

 

「よし、地上での戦いもこれで最後だ。存分に暴れてやれ」

 

「そうですね。普通のジムだとすこしスペックが足りませんが、暴れてやりますよ」

 

 四機は近くにいるザクたちに向かって射撃を開始する。あっという間にジオンモビルスーツは蜂の巣にされ残骸だけが残る。時を同じくして援軍としてやって来た第二軍からモビルスーツが降下してくる。その中にはザクだけでなくグフやドムなども時おり混ざっている。しかし発進後すぐに対空機銃に撃たれ四散していく機体も多い。間一髪厚い弾幕をすり抜け着地した機体は対空機銃や観測ドームなどを破壊しようと動き始める。ラグスたちはその背後からグフやドムなどに向かってビームスプレーガンを放ち撃破していく。そんな中、司令部から通信が入る。

 

 〔至急、至急。水中水路からジオン水陸両用モビルスーツが侵入した。手の空いているモビルスーツ隊はすぐに地下に来てくれ。〕

 

「じゃあ上空の敵は囮かよ!」

 

「シューリス、嘆くな。俺たちもすぐに地下に向かうぞ!」

 

「分かりました」

 

 ラグスたちは現在地からすこし離れたところにある入口に向かい地下へと入っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 司令部

 

「地下に侵入した敵の数は?」

 

「確認出来るだけでズゴック六、アッガイ十五、ゴッグ三、不明機一です。また、北東モビルスーツゲートも突破されそうです」

 

「地上はだいぶ押し返したな。よし、ホワイトベース隊のガンダムと手の空いた部隊を向かわせろ」

 

「分かりました」

 

 オペレーターが各部隊に通信を送る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 十数分後、アムロはシャアと戦っていた。その頃、ラグスたちは別方向のゲートに向かっていた。

 

「敵もだいぶ焦っているな」

 

「そうですね。この侵攻作戦に負ければジオンは勢いを落とします。今度はこちらが攻勢に出るでしょうね」

 

「今度は宇宙だな」

 

「そうですね。ん? 前方にモビルスーツ!」

 

「くそ、もうここまで来ているのか? 全機散開!」

 

 ラグスたちはビルの陰に隠れて様子を確認する。

 

「まだこちらには気づいていないようですね」

 

「そうだな。背後に回り込み、一気に叩き込むぞ」

 

「了解!」

 

 四機は気づかれないように静かに移動する。そして、狙いを定め引き金を引く。銃口から放たれたビームはコックピットに真っ直ぐ向かっていき、簡単に貫いて四散させる。数機を破壊した直後、残されたモビルスーツたちは撤退を開始した。それを追撃しさらに何機か撃破する。しかし、残りの三機には逃げられてしまう。

 

「逃げられましたね」

 

「そうだな」

 

 〔敵部隊の完全な撤退を確認した。皆ご苦労だった。補給と休憩が終わったら全部隊の隊長は、会議室に集まってくれ。〕

 

 ジオンが地上のほぼすべての戦力を投入し臨んだジャブロー攻略作戦は失敗に終わった。これにより連邦軍は一気に攻勢に出ることになる。

 

 

 

 

最初の方は表現が雑なので、何話かリメイクしたいのですが意見をください。

  • 良いと思う
  • 会話文多めだからすべてリメイクしてほしい
  • このままで大丈夫
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