暗躍する者   作:国連宇宙軍

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第十五話

 第二連合艦隊の旗艦〔タイタン〕では作戦についての最終確認が行われていた。

 

「それでは、ワッケイン少佐率いる第三艦隊にはサイド4の残骸を利用して囮をしてもらう」

 

「分かりました」

 

「そんなに心配するな。モビルスーツ隊は集中して配備させてある。あのホワイトベース隊もいる。大丈夫だ」

 

「ええ、彼らには期待してますよ」

 

「作戦開始と共にパプリク隊を突撃させてビーム撹乱幕をばらまき、モビルスーツ隊を送り込む。最低でも十五分以上はジオンの部隊を拘束して欲しい」

 

「はい。お任せください」

 

「他の艦隊は全部ソーラ・システムの設置に回ってもらう。太陽光が反射に適した位置まで移動する一時間前を作戦開始時刻として、行動してもらう」

 

「分かりました」

 

「それでは、十分後にルナツーを出る。全員、各艦に戻って準備を始めてくれ」

 

「はっ!」

 

 各艦の艦長はティアンム中将に敬礼をして、ブリッジを出ていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 マゼラン級〔アルビナ〕

 

 

 

「艦長、お帰りなさい」

 

「ああ、ただいま。ラグス中佐はどこにいる?」

 

「いまは、談話室にいると思いますが呼びますか?」

 

「ああ、頼む」

 

 数分後、ブリッジのドアが開きラグスが入ってくる。

 

「艦長、どうした?」

 

「一応作戦を確認しようと思いまして」

 

「そうか。それで、どう決まったんだ?」

 

「とりあえず、ワッケイン少佐の第三艦隊が囮になってジオンを引き付け、その間に我々がソーラ・システムの展開をするみたいです。ソーラ・システムを照射したあとはソロモンの内部に侵入して行くみたいですね」

 

「そうか。でも我々はソーラー・システムを展開する部隊の護衛だよな」

 

「ええ、そうです」

 

「そうか、分かった。ありがとう。俺たちは格納庫でモビルスーツの最終チェックをしている。なんかあったら呼んでくれ」

 

「分かりました」

 

 ラグスはブリッジを出ていく。

 

「よし、エンジン始動。艦隊の発進に合わせ、本艦も出撃する」

 

 数分後、第二連合艦隊はソロモンに向けて発進していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ソロモン──────ソロモンとは、元々アステロイドベルトから運ばれてきた資源採掘用の小惑星である。それをジオンが一年戦争前に軍事用に改装し宇宙要塞となった。ア・バオア・クー、グラナダとならびジオン本土を守る重要な拠点で、司令官を務めるのはドズル・ザビ中将で、宇宙攻撃軍の本部である。──────

 

 ソロモンの司令室ではドズルとラッコクがモニターを前にして話をしていた。

 

「それで、連邦軍の予想進路は?」

 

「はっ、サイド4方向より進軍しつつあるようです」

 

「そうか。あの運ばれてきたモビルアーマーはどうなった?」

 

「ギレン閣下から送られてきたモビルアーマーは組み立てを開始しましたが、決戦までに間に合うかどうかというところです」

 

「そうか、ギレン兄もキシリアも戦いは数だということを全く分かってくれん。せめて、ガルマがいてくれたら戦況は変わっていたかもな」

 

 ラッコクは話ながらコーヒーをいれ始める。

 

「そうですね。コーヒーが入りましたよ」

 

「おお、ありがとう。束の間の休息だな。次期にここは戦場となるし、落ち着いてはいられなくなるからな」

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二日後・サイド1

 

 旗艦〔タイタン〕

 

 ブリッジでは、オペレーターがソロモンの反対側で交戦が開始されたことをキャッチし、開戦の時を待っていたティアンムに一報を入れる。

 

「作戦開始されました。第三艦隊が交戦を開始した模様です」

 

「そうか。これより、ミラーの設置を開始する。全機作業に掛かれ」

 

 その指示を聞き、ブリッジから見える窓の外ではジムやボールがコロンブス級からミラーを取りだし設置を開始している。

 

 

 

 

 マゼラン級・〔アルビナ〕

 

 アルビナ付近では、しきりにジムやボールが往復をしてミラーを運んでいる。シューリスたちはそれをしばらく眺めていたが、ラグスから話しかけられ振り返る。

 

「ミラーの展開が始まったな。俺らも出撃して付近の警戒に当たるぞ」

 

「分かりました」 

 

 四人は格納庫に向かって進んでいきパイロットスーツを

 着用し、格納庫を出てソーラ・システムのコントロールを行う〔タイタン〕を中心として付近の警戒任務に着く。

 

 

 

 

 

 展開開始から三十分たち、ミラーの展開が80%ほど終わった頃第三艦隊から〔タイタン〕に緊急通信が入る。

 

 〔ジオン艦隊の一部が転進し、そちらに向かっていった模様。注意されたし。〕

 

 それを聞いたティアンムは部下に指示を出す。

 

「そうか。ワッケイン、よく耐えてくれた。パプリクを出撃させ、ビーム撹乱幕を散布しろ」

 

「了解」

 

 それからすぐに後方に待機していた二隻のコロンブス級から十機のパプリクが出撃して、ミラーの周辺に撹乱幕が入っているミサイルをばらまいていく。

 

 

 さらに数分後、タイタンのレーダーが端にジオンの艦隊を捉え始めた頃、ミラーの展開が完了する。ブリッジでは、オペレーター二人がティアンムに状況を伝える。

 

「ミラーの展開完了。太陽が最適位置まで来るまで残り、一分」

 

「接近しているジオン艦隊が、砲撃を開始しました。また、ソロモンからも大型ミサイルが発射されました」

 

 タイタンのレーダーの端にいくつもの光点が現れ、こちらに向かってきている様子をティアンムは確認し、一蹴する。

 

「気にするな。ミラーの微調整をする。照射目標、ソロモン第六ゲート」

 

「微調整、左5度。照射開始まで、五、四、三、二、一、照射開始」

 

 カウントダウンがゼロになると同時にミラーに太陽光が当たり始め、数秒後には戦場全体がまばゆい光に包まれていく。ソロモンの表面は赤く溶け、ソロモンのゲートから発進しようとしていたザクは高温の熱で下半身を溶かされ、上半身だけが床に転がる。同じく発進準備をしていたチベ級も高温の熱で装甲を溶かされ、四散していく。このような光景が、サイド1方向の他のゲートでも繰り広げられあっという間に各ゲートは地獄絵図となる。

 

 

 

 

 ソーラ・システムの光をコックピットから見ていたラグスは思わず呟く。

 

「ソロモンが、焼かれていく」

最初の方は表現が雑なので、何話かリメイクしたいのですが意見をください。

  • 良いと思う
  • 会話文多めだからすべてリメイクしてほしい
  • このままで大丈夫
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