暗躍する者   作:国連宇宙軍

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遅れてすみません。


第十六話

 ソーラ・システムの光は焦点をずらし、ソロモン全体をえぐるように照射されていった。ティアンムはそれを確認し、通信機に手を伸ばす。

 

「全艦及びモビルスーツに通達。ソロモンは、要塞設備と守備艦隊に大きな被害を被った。攻めるのは今しかない。全艦ミラーの前に出て、こちらに向かいつつある敵の主力を叩け。手の空いているモビルスーツは、ソロモンにむけ突撃に掛かれ」

 

 ティアンムの通信と共にそれまでミラーの後方で待機していた第三艦隊以外の艦艇達が一斉にミラーの前に躍り出て、こちらに向かって砲撃を始めているグワジン級やムサイ級に主砲の照準を合わせる。数秒後には、無数の砲撃が開始され、一番前方を航行していたムサイ級二隻がマゼランやサラミスの集中砲火を受けて轟沈する。隊列が乱れた隙間をジムやボールが進んでいき、艦の側面から攻撃を加え始める。

 一方のモビルスーツ隊は、一部が敵艦隊を叩くために抜けていき、残った部隊たちは敵艦隊を迂回しながらソロモンの表面を目指していた。反対側の第三艦隊のモビルスーツはもうソロモンの表面に取りつきつつありソロモンの防衛線が崩れるのも時間の問題だった。

 

 

 

 

 

 

 ジム・スナイパーカスタム内コックピット

 

 ラグスは、ミラーの影に隠れ照準にムサイ級の艦橋を入れる。そしてR- 4スナイパーライフルの引き金を引いた。銃口から一筋のビームが放たれ、真っ直ぐに真空の宇宙を進んでいく。数秒後には、ムサイの艦橋を綺麗に貫き爆発させる。その直後、コックピット内の通信機がなり、〔アルビナ〕のオペレーターから通信が入る。

 

 〔ティアンム中将より通達が来ました。第十五機械化遊撃小隊は現時刻を持って艦隊防衛の任を離れ、要塞内部の制圧任務に着いて欲しいということです。〕

 

「そうか、分かった。ティアンム中将に了解しましたと伝えておいてくれ」

 

 〔はい。〕

 

 ラグスはチャンネルを切り替え、シューリスたちに通信を繋げる。

 

「皆、聞こえているか? たった今任務が変わった。これより、俺たちはソロモン内部に向かう」

 

「それは本当ですか?」

 

「ああ、本当だ」

 

「分かりました。とりあえずそちらに向かいます」

 

 シューリスたち三人はそれぞれバラバラに散らばり護衛をしていたが、数分後には全員がラグスのもとに集結し四機でソロモンへと向かい始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数十分後、ソロモン内部

 

「そこ!」

 

 シューリスが放ったビームは飛び出してきたザクのコックピットを貫き四散させる。

 

「全く、まだ内部には敵が多いですね」

 

「そうだな。……お前ら、止まれ!」

 

「どうしました?」

 

「なにか来るぞ!」

 

 ラグスがそういい放った直後、奥の通路から一機のリック・ドムが出てくる。武装は普通のジャイアント・バズだが、リック・ドム本体のカラーが緑と青のツートンカラーになっていた。

 

「色付き、エースだ。シューリスたちは下がれ。俺でも何分持つかわからない」

 

「で、でも……分かりました」

 

 最初は反対しようとしたシューリスたちだったが、諦めたのか来た通路を戻っていく。その光景を見て、リック・ドムのパイロットはオープン回線で話し出す。

 

 〔瞬時に戦力を判断し、部下を戻らせた事は良し。しかしジオンの栄光のため、貴様らには塵となってもらう。〕

 

「俺にも部下たちを守るという隊長としての義務がある。簡単に負けるわけにはいかない」

 

 〔部下を想う心だけは一人前のようだな。存分に相手してやろう。私の名はアナベル・ガトー。〕

 

「俺はグラディ・ラグス。第十五機械化遊撃小隊の隊長だ」

 

 〔では参るぞ。〕

 

 ガトーはそう言い放つと右手に持っているジャイアント・バズの銃口をこちらに向けてロケット弾を放つ。ラグスは頭部のバルカンを発射し、向かってきている弾を破壊する。辺りは爆発の煙に包まれるが、ガトーは煙を利用してラグスのジムに近づきヒートサーベルを横に一閃する。

 

「くそっ!」

 

 左手を犠牲にしてなんとか攻撃をかわし、右手のビームスプレーガンでドムのコックピットを狙う。しかしビームが届く直前でバレルロールされてしまい、そのままビームは壁に吸い込まれていく。さらにラグスは反撃の隙を与えてはいけないと右手のビームサーベルを持たずに展開し、ガトーのドムに斬りかかる。

 

 〔甘い! 〕

 

 ガトーは下から切り上げるようにヒートサーベルを動かし、ラグスのビームサーベルを弾く。切り上げた勢いを利用してサーベルを振り下ろしジムの右足を切り落とす。

 

 〔これで終わりだ! …………なに? ドズル閣下が出撃するだと? すぐに行く。それまでお止めしておけ! 〕

 

 オープン回線を切り忘れたのかガトーはラグスに聞こえていることも知らずに部下との通信を終わらせて、踵を返して通路の向こう側へと消えていった。

 

「……助かったのか?」

 

 ラグスは戦場であることも忘れて思わずシートに寄りかかってしまう。しかし不意に通信機がなり、ラグスは目を開ける。

 

「隊長、大丈夫ですか!」

 

 ラグスが振り向くと、そこにはシューリスたちが戻ってきていた。

 

「お前らなぜ戻ってきたんだ!」

 

「どうしても隊長が心配でいても経ってもいられなくなったんですよ」

 

「そうか。ありがとう」

 

「さあ、アルビナに戻りましょう」

 

「そうだな」

 

 ラグスのジムはシューリスとケンに支えられながら通路を抜け、宇宙空間に出る。その時、

 

〔ば、化け物だ!〕

 

〔誰か、助けてくれ!〕

 

〔うわ!やめろ!〕

 

 いきなりオープン回線で聞こえてくる声にラグスたちは恐怖を感じた。

最初の方は表現が雑なので、何話かリメイクしたいのですが意見をください。

  • 良いと思う
  • 会話文多めだからすべてリメイクしてほしい
  • このままで大丈夫
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