Nフィールド
「各機、絶対に死ぬな。それが命令だ。生き延びることだけを考えるんだ」
「「了解」」
ラグスたちは連邦艦隊から離れ、ア・バオア・クーとの中間地点に来ていた。そこでは既にモビルスーツ同士の戦闘が始まっていて、辺りには多数のデブリが浮遊しておりモビルスーツの移動を妨害している。侵攻側にとって不利な状況のなか連邦軍モビルスーツ隊は押されており、アルビナに救援要請が来たのだ。ラグスの機体のモニターから見えるだけでも十機のザクと六機のドムが漆黒の中を自由に飛んでいる。対して連邦はジム二機にボール五機というあまりにも頼りない数だった。そしてラグスの目の前で一機のボールがザクに蹴られ、回りながら四散していった。
「ちっ、味方を援護する。全機、すぐに敵を撃破しろ!」
六機のジムは散開し、敵機の排除を開始する。
ラグスはバックパックのミサイルランチャーからミサイル計三発を発射し、ブースターを吹かして敵機に向かっていく。放たれた三発のミサイルは二機のザクに直撃し、うち一機は爆発、もう一機は足を損傷し撤退していった。ザクの爆発を視界の端に捉えながら右手のスプレーガンを構え、近くにいたドムのコックピットを狙って引き金を引く。ドムは四散するが、ラグスはそれを見届けることなくブースターを吹かし、その場を離れる。直後、ラグスがいた場所をジャイアント・バズの弾が煙を吐きながら通りすぎていく。
「当たれぇ!」
振り向きざまにスプレーガンを発射し、ドム一機は四散した。しかし一息つく暇もなく、コックピット内にロックオン警報が鳴り響いた。ラグスは焦らずに左手のビームサーベルを展開し、飛んでくるザクマシンガンの弾を避けながらブースターを器用に使い手前にいたザクを袈裟斬りにして、残った奥のザクを左手に持ちかえたスプレーガンで撃破する。直後、ジム・コマンドの隊長機から通信が入る。
「ラグス中佐、辺りの敵反応消失しました」
「分かった。弾薬の補充は大丈夫か?」
「全機問題ありません」
「そうか、なら敵反応に注意しつつ前進するぞ」
「了解」
隊長との会話が終わった後、先に戦場で戦っていたジムから通信が入る。
〔先程は助けていただきありがとうございました。第二十五MS小隊所属のキャレル中尉であります。〕
「中尉ということは君らの隊長は……」
〔ええ、僕達を庇って亡くなってしまいました。〕
「そうか、俺はグラディ・ラグスだ。君たちは一度後方に戻って補給をしてくれ。弾薬も底をついているだろうからな。ここは引き受ける」
〔分かりました。それではお言葉に甘えさせていただきます。〕
安堵したような声で話を終え、ジム二機とボール三機は反転し後退していった。
Sフィールド ジム・インターセプトカスタム
「ちっ!」
左腕のビームキャノンを放ち、大きく後ろに後退する。大きな穴の開いた相手のゲルググは爆発し破片を撒き散らした直後、爆煙の中から一筋のビームがシューリスのいた場所を通りすぎていく。シューリスは右手のビームスプレーガンを収束モードで放ち、数秒後爆発を確認する。
〔うわー! 母さん! 〕
〔やめてくれ! くるなぁ! 〕
Sフィールドではすでにモビルスーツ隊がア・バオア・クー表面に取りつき始めていた。しかし、敵の弾幕も厚く時間が経つごとにこちらの被害は増え続けており、コックピット内の通信機には敵味方問わずパイロットたちの最後の叫びが入って来ている。シューリスはそれに嫌気がさし、オープン回線のスイッチを切り替え部下に通信を送った。
「これよりア・バオア・クー内部に突入する。全機遅れるなよ!」
〔了解! 〕
シューリスは目の前に見えるゲートのシャッターをフェロウ・ブースターのミサイルで破壊し、ブースターを吹かす。そしてバックパックからブースターを切り離しゲート内に侵入、後続のジムたちもシューリスに続いていく。
〔第三六ゲートが突破された! 至急応援を! 〕
縦五十メートル、横幅三十メートル程の通路内には警報が鳴り響いており、金属の破片などたくさんの物が浮遊している。やけに静かな通路をシューリス以下五機は静かに進んでいく。そんな最中、突如鳴り響いた警告音は敵からのロックオンを示していた。
「っ! 後ろか!」
シューリスは慌ててふりかえるが、時既に遅く敵機はビームを発射、放たれたビームは一番後ろにいたジム・コマンドのコックピットを貫通し四散させる。シューリスはモニターを通して敵機を捉えるが、敵の肩部にペイントされているマークには見覚えがあった。
「あの蒼いザクの部隊章どこかで……あいつか!」
シューリスに蒼いザクと呼ばれた機体はさらに続けて何発かビームを発射、部下のジムは次々と被弾し通路の床に落ちていった。
「くそ、よくもあいつらを!」
怒りに身を任せ、ザクに向かってスプレーガンを何発も放つ。しかしザクはそれらをすべて回避し腰部の大型の斧に持ちかえ、斬りかかってくる。その一撃をシューリスはビームキャノンの小型シールドで受け止め、接触回線で話しかける。
「お前、オデッサの時のやつだな!」
〔まだ生きていたか、今度こそ倒してやるぞ! 〕
最初の方は表現が雑なので、何話かリメイクしたいのですが意見をください。
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良いと思う
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会話文多めだからすべてリメイクしてほしい
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このままで大丈夫