暗躍する者   作:国連宇宙軍

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前回の投稿から約半年経ってしまい、すみませんでした。これから投稿頻度をあげていきますので読んでくださると幸いです。


第二十三話

 数十分前

 

 アルビナ・艦橋

 

 Nフィールドから侵攻している連邦艦艇のうち、〔アルビナ〕を中心とした約五十隻はモビルスーツ隊にあわせて、本隊よりも突出していた。しかし、モビルスーツ隊がジオンのゲルググやリック・ドム達と艦艇を食い止めており、要塞から離れてることもあって飛んでくるミサイルを迎撃したり、連邦モビルスーツ隊の合間を突破してきたベテラン乗りのザクを集中砲火で撃破していただけだった。そんな中、一点突破を敢行したジオン艦隊により広く展開していたモビルスーツ隊の一部が瓦解しその穴からジオン艦隊が流れ込んできたのだ。

 

 

 

「モビルスーツ隊、突破されました! 左舷十時の方向からチベ級二隻、ムサイ級三隻並びに多数のモビルスーツ接近中!」

 

「火力を左舷に集中、なんとしても食い止めろ! 接近してきている敵モビルスーツは直衛のジムに任せて、まずは先に五隻の艦艇を撃破する」

 

 向かってくるチベ級とムサイ級を照準におさめられる主砲四基八門が各々に旋回し、五隻に砲門を向ける。そして、一定の間隔を開けながらメガ粒子砲を発射し始めた。付近のサラミス級や護衛のジムも攻撃を開始し、辺りは桃色の閃光が光り始める。放たれた無数のビームは続けざまに先頭の二隻のムサイに命中、二隻は大爆発を起こし宇宙に破片をばらまいた。そしてムサイが撃沈されるのとほぼ同時にチベ級のメガ粒子砲が火を吹き、〔アルビナ〕の右舷に位置していたサラミスのエンジン部を貫通した。数秒後サラミスは爆発し、衝撃波がアルビナの艦橋を揺らす。

 

「サラミス級三番艦、轟沈! チベ級並びにムサイ更に近づく。このままでは衝突コースです!」

 

「あいつら、特攻する気だな。全艦回避行動、面舵四十! 砲撃の手は緩めるなよ」

 

「了解、面舵四十!」

 

 〔アルビナ〕を含めた四十九隻の艦艇は一斉に回頭を始める。その間にも砲撃は継続され先頭を進んでいたチベ級は集中砲火を浴び、後方を航行していたムサイを巻き込みながら爆発した。続いて、爆炎の中からザクを中心とした約十二機が姿を現し、手持ち武器でジムに攻撃を開始した。チベ級を撃破し油断していたジム二機を容易く落とし、連邦艦隊へと距離を詰めてくる。対するジム大隊は隊長機が指示を出し、一機の敵モビルスーツにつき二機以上で対応し数を武器に次々と敵機を落としていく。

 

「突撃してきたモビルスーツ隊の壊滅を確認!」

 

「分かった。残りはチベ級一隻だ、火力を集中させ撃破せよ!」

 

 四十九隻に搭載されているメガ粒子砲がチベ一隻を狙うために旋回し、雨のように砲撃を加え始める。一方、一隻のみとなったチベは最後の抵抗として〔アルビナ〕に砲門を向け、メガ粒子砲を放った。

 

「くっ!」

 

 操舵手が舵を切り、〔アルビナ〕はぎりぎりのところでメガ粒子砲を回避し、ここぞとばかりに立て続けにチベ級に反撃を開始した。チベ級は圧倒的な火力に耐えられるはずもなく、あえなく爆散した。それを確認したアレクは軍服のボタンを外し、艦長席に背中をもたれた。

 

「ふぅ、なんとか難を逃れたな。ラグス中佐達はどうなっている?」

 

「全員、戦闘中です。シューリスさんは、ア・バオア・クー内部に侵入した模様。続報は入っていません」

 

「そうか、全員無事だといいんだが。それにしても、ホワイトベース隊がいるからかジオンはSフィールドに戦力を集中しているようだな。こちらはずっと優勢だ」

 

「ええ、もうすぐ後ろの本隊も追いついてくるでしょうから、一気に攻勢に出るんじゃないですかね」

 

「もうすぐ忙しくな「高速で近づく熱源を検知、真上です!」なんだと! 対空防御始め!」

 

 船体上部の各所にある機銃が、直上から迫ってくる熱源に向かって掃射を始める。しかし、一向に当たる気配はない。

 

「正体判明、MAー05ビグロです! 数は三機」

 

「艦船では無理だ。ジムに任せるしかない。対空防御は続けるように各艦に通達!」

 

 ビグロ三機は、機体前方の砲門を開きメガ粒子砲を発射した。放たれた三本の筋は射線上のジムを一瞬で蒸発させ、マゼラン級一隻とサラミス級二隻の装甲を貫通しそのまま暗闇へと消えていった。三機はそのまま艦隊の間を下に向かって通過し、しばらく進むと反転してまたこちらに向かってくる。

 

「マゼラン級一隻、サラミス級二隻撃沈されました。直衛のジムも数機が消滅! ビグロは反転し、下から向かってきます」

 

 三機は艦隊の最後尾に狙いを定め、高速でサラミス級に接近していく。そして再度放たれたメガ粒子砲は、満足に迎撃も出来ないサラミス級の船体をいともたやすく貫いた。ジムも精一杯ビグロを撃墜しようとしているが、攻撃が当たる気配はない。

 

「ビグロ三機未だ健在。サラミス級、三隻撃沈されました」

 

 レーダー手が淡々と告げる。アレクはその報告を聞きながら、頭の中で策を模索していた。その時、

 

「ビグロ、一機反応消失!」

 

「何が起きた?」

 

「こちらに高速で近づいてくる信号をキャッチ。これは……サクリス中尉とケン少尉です!」

 

 オペレーターの言葉に〔アルビナ〕の艦橋では戦闘中にも関わらず歓声が上がったのだった。アレクは椅子に座り直し、皆にバレないようにうっすらと笑顔を浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ケン、見事な射撃だ。このまま他も仕留める。続け!」

 

「了解」

 

 サクリスの機体は持っていたガーディアン・シールドから手を離し腰に装備されている二つのスプレーガンに持ち変えながら背面のブースターを吹かして、他の艦艇を狙おうと反転してきたビグロに接近する。そして狙いを定めると、連続して引き金を引いた。放たれた複数の光芒は、ビグロの装甲に多数の穴を開けて四散させる。

 一方のケンは、もう一機のビグロにロックオンされ接近されつつあった。ジムが持つスプレーガンは先程の射撃でエネルギーが切れ、弾速の遅い肩部のキャノン砲で攻撃するしかなかったからだ。キャノン砲が当たることはないと判断したケンは、腰にマウントしてあるビームサーベルを手に持ち、向かってくるビグロに自分から接近していく。そしてギリギリのところで下に潜り込み、ビームサーベルを突き立てた。ビグロはそのまましばらく飛行していたがやがて爆発した。

 

 

 

「よし、敵は排除したな。こちらサクリス。これより補給のため〔アルビナ〕に着艦する」

 

「同じく補給のため着艦します」

 

 二人は母艦に通信を入れ、開かれた格納庫に機体を着艦させたのだった。

最初の方は表現が雑なので、何話かリメイクしたいのですが意見をください。

  • 良いと思う
  • 会話文多めだからすべてリメイクしてほしい
  • このままで大丈夫
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