謎の大陸に潜入するべく、アプリルチームと麗羅チームは別々の場所から潜入する。
アプリルチームに愛衣が加入し、四人となったアプリルチームはホラーハウスに向かう。
こうして吸血鬼を撃退し、アプリルチームは×印状の罅に入った。
次は麗羅チーム、彼らを待ち受けているのは何なのだろうか。
「アプリル達は成功したのかな? よし、ウチらも行こう」
麗羅達は穴の中から潜入する。
飛び込んでみると、そこは遺跡だった。
その直後、時空の歪みが発生し、麗羅達の目の前に火柱が起こる。
「わっ、なんだいこれは!」
慌てて麗羅は飛び上がり、火柱にナイフを投げつけた。
すると、激しく燃え上がっていた火柱はぴたりと止まった。
「麗羅君……偶然とはいえ、罠を解除できるなんて」
こんな時でも盗賊らしいな、と驚くつるぎ。
「ま、当然さ。ウチは盗賊の中の盗賊だからね」
くるっとナイフを一回転させる麗羅。
四人が遺跡を探索すると、宝箱を発見した。
罠が仕掛けられていると読んだ麗羅は罠を調べ、毒針の罠を解除して雷の巻物を手に入れた。
「きゃっ!」
ふわふわ飛んでいた揚羽の頭上に刃が降ってくる。
揚羽は何とかかわしたが、道に刃が突き刺さって通れなくなってしまう。
「これは遠回りしなければならないな」
「ごめんなさい……」
四人は遠回りして別の道を歩く。
「ところで、どこに道があるんだろうね」
「さあ……」
別の道を通ったはいいものの、どこを通ればいいか分からない。
「なんだい、これは?」
ふと、麗羅は壁に何か違和感を発見する。
その部分だけが、少し黒ずんでいた。
「気を付けて、麗羅君。それは罠かもしれないよ」
「分かってるって……ああぁぁっ!?」
「麗羅君!」
うっかり壁に触れてしまった麗羅は壁が回転し、そのまま巻き込まれてしまった。
つるぎ、揚羽、カリオストロは彼女を助けようとするが、そのまま壁は閉じてしまった。
「どうしよう……麗羅ちゃんが一人になっちゃったよ!?」
「ボク達は彼女を信じるしかないみたいだね」
「うぅ~」
揚羽は悔しそうな表情になるが、どうこう言っても麗羅は戻ってこない。
つるぎの言う通り、麗羅を信じるしかなかった。
「まったく、栗鼠騒がせな罠だね!」
麗羅はそう言いながらナイフを構える。
罠にかけるつもりなら、こちらも身構えれば大した被害は受けないからだ。
麗羅は辺りを見渡すが、周りには誰もいない。
「何があるんだろうね……ぐっ?」
突然、麗羅の肩に鋭い痛みが走った。
麗羅が頭上を見ると、そこには赤い翼を持った巨大な竜がいた。
「ドラゴン!? なんで遺跡に……」
もしかしたら、ドラゴンが自分を仕留めるために麗羅一人を罠にかけたのだろうか。
このドラゴン、まだ若いとはいえ人間並みの知能はある。
盗賊一人で追い払う事は極めて難しいだろうが、麗羅は諦めるわけにはいかなかった。
一度離れてナイフを投げるという手もあるが、ドラゴンから機会攻撃を受けるため、
麗羅はその場を動かずにナイフを構えた。
「はぁぁぁぁっ!」
麗羅は思い切りナイフをドラゴンに突き刺そうとするが、ドラゴンの固い鱗に弾かれてしまう。
ドラゴンは麗羅を睨みつけると、口から炎のブレスを吐きかける。
凄まじい熱が麗羅を襲おうとするが、麗羅は高く飛び上がって炎のブレスをかわした。
「盗賊を捕らえようなんて100年早いよ!」
そう言って麗羅はドラゴンの背後に回り込み、舞うようにナイフでドラゴンに切りかかる。
急所に攻撃を受けたドラゴンは悶えるものの、すぐに飛び上がって体勢を整え直した。
麗羅は両手にナイフを持ち、ドラゴンの足を突き刺した。
攻撃は成功し、続けて鱗を突き刺そうとするが、ドラゴンは攻撃をかわして爪で引き裂いた。
「ぐぅっ!」
浅くない傷を負い、ふらつく麗羅だが、ドラゴンを見る目つきは鋭かった。
「たぁぁぁぁあーーっ!!」
ドラゴンの身体や翼に、麗羅が投げた無数のナイフが突き刺さる。
攻撃を全て食らったドラゴンは地に落ち、煙が辺りに充満する。
同時に、どこかでガチャリ、と鍵が開く音がした。
「鍵が開いたのかな? でも、どうやって脱出すればいいんだ……ん?」
麗羅が辺りを見渡すと、どこかの壁に違和感を発見した。
その壁をもう一度押してみると、再び壁が回った。
「わ、わ、な、なんだいこれは!? のあああああああああああ!!」
壁の回転に巻き込まれた麗羅は、そのまま遺跡の外に飛び出してしまった。
「大丈夫かい、麗羅君!?」
「元気ー!?」
「遅かったぞ」
麗羅を待っていたのは、つるぎ、揚羽、カリオストロだった。
何が起こったのか、麗羅はまだ理解できなかった。
「うぅ……いたたた……」
「あれを見るんだ、麗羅」
カリオストロは尻をさする麗羅を起こし、鍵の開いた扉を指差す。
「な、なんで鍵が……あ! さっきウチがドラゴンを倒したからか!」
「そうみたいだ。でも、これであの大陸に行く事ができる」
「あいつらは海って呼んでるみたいだけど……本当に、海なのかね?」
「でも、行かなきゃ意味ないよ。アタイ、邪鬼をやっつけたいんだから」
「逸る気持ちは分かるが、落ち着いた方がいいよ、揚羽君。……さあ、海へ行こうではないか」
そう言って、麗羅、つるぎ、揚羽、カリオストロは、扉の中に入っていった。
~次回予告~
羽心を救出するため、×印状の罅の中に飛び込んだ勇気、プーカ、ディアーナ、ジャネット。
時のトンネルと同じ力を持っていたが、×印状の罅の中は魔界のように暗かった。
だが、邪鬼と羽心を探すには、この方法しかなかった。
そして、四人は海から浮上した「謎の大陸」に辿り着くのだった。