※ぶっちゃけて言うと※
角川つばさ文庫の二次創作がないなら、ここで書いちゃえばいいじゃない!
そんな決意が私を動かしました。
1 - 奇妙な夢
20XX年、6月、23時。
怪奇現象は、突然起きる。
癖のある茶髪と緑色の瞳を持つ小学6年生の
(誰かに呼ばれたような気がする……)
勇気は上半身を起こし、薄暗い部屋の中を見た。
勉強机と本棚があり、テーブルの上には、作りかけのジグソーパズルが置かれていた。
部屋には誰もおらず、いつもと変わらない風景だ。
「夢でも見たのかな……」
勇気は自分に呆れながら、再び眠った。
『ユウキ』
「誰?」
部屋の外から声がしたため、勇気はドアの方を見るが、返事はない。
「お母さん?」
家には、勇気と母親しかいない。
しかし、声は小さく、男なのか女なのか分からなかった。
「ねえ、お母さんでしょ? ねえってば」
勇気はベッドから出て、母親を呼びながら、ドアに近づいて開ける。
しかし、廊下には誰もいなかった。
『ユウキ』
すると、また、一階から声がした。
勇気が恐る恐る下へ降りると、また声が聞こえてきた。
『ユウキ』
勇気は声のした方を見て、戸惑う。
(どうしてあの部屋から……)
そこは、一階の奥にある死んだ父親の書斎だった。
父親は様々な国に行き、かつて栄えた文明や文化の研究をしていた考古学者だったが、
勇気が2歳の時、出張中に事故死した。
どういう事故だったかは、母親が詳しく教えてくれないので分からない。
書斎は、短い階段を下りた、半ば地下室になった場所にある。
そこには人間の骨格標本や動物の剥製などが飾られていて、
呪いの宝石や人形など、曰くつきのあるものも置かれている。
勇気は昔から気味の悪いものが苦手で、書斎に入るのも怖かったので、覗いた事しかなかった。
何より、部屋に入ると、父親の事を思い、寂しくなってしまう気がする。
だから勇気は、自然と書斎には近づかないようになっていた。
(それなのに……)
勇気は、階段の前までやってきて、書斎のドアを見る。
ドアの隙間から明かりが漏れていて、中に誰かがいる。
「お母さん、いるの……?」
勇気はそう言いながら短い階段を下り、書斎の前までやってきた。
「こんな時間に何してるの? 僕の事、呼んだよね?」
ドア越しに声をかけるが、反応はない。
「お母さん……」
母親は、夜中に書斎で何をしているのだろうか。
「は、入るよ……」
勇気は手を伸ばし、ドアのノブをゆっくりと掴んだ。
すると、背筋に悪寒が走った――勇気は確信した。
中に誰かがいて、それは母親ではないような気がする、と。
その時、声がした。
『ユウキ、クルンダ』
それは、男の声だ。
「うわあああ!」
勇気はドアノブから手を離すと、その場から逃げ出した。
基本的に原作準拠ですが、オリジナルキャラクターも登場します。
そして、次からはそのオリジナルキャラクターが出ます。