ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風)   作:舞 麻浦

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※前話で蜥蜴人の可聴域の話を脚注に付けましたが、鳥類・爬虫類は耳小骨が顎骨から転換されていないため、むしろ可聴域は哺乳類より狭いとのこと。修正しています、失礼しました。
※※担当者はケジメしました、ジッサイご安心ください。次の者はもっと上手くやるでしょう※※

●前話:
 幼竜長女、配信者でびう!(TASさん(ティーアース)増幅(アンプリファイ)しつつ中継して四方世界の盤外に接続。半竜娘ちゃんが道半ばで倒れた時のための唾つけ(予備/保険)の意味合いもアリ)
 なお、特定の星辰が揃ったり()()()()()()()()()()()()()()などで、天に綻びができたときだけ接続できる模様。
 地母神様も見守ってるし、慈母龍様も見守ってるぞ!(どちらもまだ無数にいる幼子の一人(One of them)としてしか見ていないですが、いずれかの信仰を深めれば(職業レベルを上げれば)寵愛も篤くなるでしょう)

◆半竜娘ちゃんも幼竜長女も根っこは一緒(探究心の権化)なんだよなあ、という話
幼竜長女「地母神(ちぼしん)さまの巫女(みこ)のお(ねー)ちゃんに(おし)えてほしーことがあります!」
女神官「はい、なんでしょう」
幼竜長女「“ぴゅありふぁい”は、(みず)()じったものを綺麗(きれー)にするそーですね!」
女神官「ええ、そうですよ。よく勉強しててえらいですね」 ナデナデ
幼竜長女「えへへー。(どく)(どろ)がふきだす(いずみ)綺麗(きれー)にして(むら)(すく)った聖女(せーじょ)さまの昔話(むかしばなし)寺院(じいん)()きました! 半分(はんぶん)以上(いじょー)(どく)だったとか」
女神官「よく知ってますね、すごいですねー」 ナデナデ
幼竜長女「えへへー。あとお(かー)さまからは、みんなの身体(からだ)半分(はんぶん)以上(いじょー)水分(すいぶん)だと()きました!」
女神官「そうなんですか~。よく知ってますね」 ナデナデ
幼竜長女「えへへへー。だとすると“ぴゅありふぁい”を使(つか)ってゴブリンの身体(からだ)水分(すいぶん)をきれーにすると全部(ぜーんぶ)まるごとカケラも(のこ)さず(みず)にできますか?」
女神官「えっと……? そんな使い方は御心に沿いませんよ」
幼竜長女「してはいけないのは()かりました! でも、できるできないでいうと、できますか?」
女神官「できな……でもゴブリンは不浄ですし……? でき……うーん」

地母神様「(ダメですよ? ダメですからね? フリじゃないですよ? “守り、癒し、救え”の精神ですよ???)」

……その後の小鬼退治で、この問答をきっかけに、ファンブルした一党を救うために【浄化】をクリティカルさせることができた女神官ちゃんがゴブリンをLCL化(パシャッ)させちゃうとは、この時は思いも寄らなかったのです。(クリティカルならしょうがない)(緊急回避(人助けのため)の1回だけならお目こぼし)(でも託宣で“メッ”ってする)(()()()())(()()()()()()

===

((リンク先はゴブスレともこの作品とも全然関係ないですが、幼竜娘ちゃんたちはこんなイメージです。かわゆい。))
 


32/n 鮫と蛸と沈没船-1(鰓人(ギルマン)との接触)

 

 はいどーも!

 いと深き所から蛸神様の呼び声が聞こえるかも知れない実況、はーじまーるよー。

 

 前回はサイバーデーモンをぶっ倒して、勇者一行とすれ違って、賢者ちゃんの伝手もあって花冠の森姫様の結婚式に参列するところまででしたね。

 

 いやー、森姫様はお綺麗でした!

 お胸も豊穣神もかくやという程に豊満で……。

 妖精弓手も6000年くらいすればあんな感じになるんでしょうかね(期待薄)。

 

 そのあとは堰の砦の再稼働のために現場で働いたり、地獄の悪魔の技術解析を女商人ちゃんに丸投げしたりして、一段落してから川を下りました。

 いつの間にか、季節は晩夏から初秋に差し掛かっています。収穫祭の季節も近づいてきています。

 

 そうそう。城攻めに使った暴 君 竜 牙 兵(ドラゴントゥースウォリアー:バオロン)くん(ちゃん)たちは、モケーレ・ムベンベの血を受けて、近 衛 竜 牙 兵(インペリアル・ドラゴントゥースガーダー)とかいうユニットにクラスチェンジしたそうです。

 堰の砦の番兵として永劫に保守(メンテナンス)を行うことになったのだとか。

 うーん、蜥蜴人的にはアリですが、中身の霊魂は蜥蜴人じゃないしなあ。

 本当は昇天したかったんだとしたら申し訳ないですけど、見初められちゃったらシカタナイネ。現世残業? あはは、ヘッドハンティングですよ~(棒)(否定はしない)

 

 それはともかく。

 辺境の街に戻ってきたあとは、昇級の通知を受け取ったり、消耗した物資の補充や装備の整備修復なんかをしたりして日々を過ごし、次の冒険への準備を整えていました。

 そんな中で、森人探検家ちゃんが冒険話を持ってきました。

 

 と、いうわけで。

 

 去年の収穫祭のガラクタ市で購入した宝の地図が解読できたそうですので、そっちに行ってきます。

 南の海でトレジャーハントです!

 何が出るかは分かりませんが、難しい判定に成功して手に入れた地図なので、さすがにまるっきりハズレってことはないでしょう。

 

 ちょうど、ゴブスレさん一行が最近そっち(南の海)に行ってきたらしいので、最新情報を聞いてみましょう。

 

 へい、ゴブスレさん!

 

「なんだ」

 

 南の海の話を聞かせておくれよ!

 

「ああ。まず……“海ゴブリン”はゴブリンではない」

 

 アッハイ。

 

「奴らは鰓人、ギルマンだ。そして漁場を荒らす長い魚がいた」

 

 ……え、それだけ?

 困って周りを見渡すと、蜥蜴僧侶さんが補足してくれました。

 

「長い魚というのはシーサーペントのことですな。魚の方のウミヘビ*1で、差し渡しがこの部屋のそこからここまでぐるりと一周するほど」

 

 かなり大きいですね。

 漁村近くの沿岸にそんなのが居るというのはあまりないことのように思います。

 だって、漁船に巻き付いて砕けるくらい大きいですよ? そんなのが居たらおちおち漁もできませんから、そもそも漁村ができあがりません。

 

「それをですな、嵐の中、術士殿の手妻で海上に引き出して、野伏殿が弓矢で眼窩から脳天にブスリとトドメを刺したというわけですな」

 

 ああ【水歩(ウォーターウォーク)】。

 鰓呼吸オンリーの奴には致死呪文ですね。

 そうでなくとも、水中から引きずり出せば、自分たちのフィールドで戦えるようになるので良い使い方です。

 覚えておいて損はないやり方でしょう。

 

「鰓人―― まあホモ・ピスケシアン*2と名乗っておりましたが。なんでも星の海より降臨した蛸神の末裔であるとか」

 

 その鰓人たちと漁村の漁師たちとの間のいざこざの解決のために、大ウミヘビ(シーサーペント)を討伐したのだとか。

 上手く仲立ちできて良かったですよね。

 漁師たちは、田舎の村にありがちな閉鎖的な思考も相まって、海ゴブリンとして討伐依頼まで出してたところですし。

 

「もし彼らにも話しを聞きたいのでしたら、拙僧らの名前を出せば門前払いされることもありますまい」

 

 それはありがたいですね。

 

「あ、もしまたピスケシアンの方々にお会いになるのでしたら、こちらからの返礼品もお渡しいただけないでしょうか」

 

 そう言った女神官ちゃんは“ちょうどよかった”とばかりに地母神寺院のワインを荷物から取り出しました。

 大ウミヘビ(シーサーペント)退治の礼に、珊瑚や真珠や何やらをざっくざくと貰った―― 蜥蜴僧侶さんなんかは瑪瑙(メノウ)化した恐竜の顎の骨を貰ったのだとか―― そうですが、女神官ちゃんは根が真面目なせいか“さすがに貰いすぎでは……”と気が咎めてしまったのだとか。

 

 それでちょうど今日、返礼の品を送る手配をするつもりだったそうで、半竜娘ちゃんたちが向かうなら、是非、運搬を依頼したいということに。

 これはいいタイミングでしたね。簡単な依頼ですが、請け負いましょう。

 

「蛸神の司教様や、他の鰓人の皆さんによろしくお伝えください」

 

 というわけで、準備を整えて、馬車を駆ってレッツゴー! です!

 今回は幼竜娘三姉妹も連れていきまーす。

 南の海*3なら、初秋ですが、まだ海水浴もできるかもしれませんし、水着の準備もしたほうがいいでしょうかね。

 

 

 

  ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

  ▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

 

「海じゃ~~~~!!!」 「「「 うみだーーー!! 」」」

 

 というわけでやってきました南の海。

 金持ちの避暑地だとかの観光地からは離れた漁村です。

 

 燦々(さんさん)とした陽光―― というほどでもなく、秋のはじめの幾分和らいだ光が砂浜を照らしています。

 温暖なので、海水に入る分には凍えたりはしなさそうです。

 砂浜には漁に使うであろう船が幾艘も並べられ、漁師たちがめいめいに網の修繕などを行っています。

 

 一党はとりあえず水着(水で濡れても透けない布を結べるように整えたもの。肌をさらすのは都の流行である)に着替えて海に臨んでいます。

 若い漁師たちの中にはチラチラと視線を向けるものも居ますが、頬白鮫(ホオジロザメ)くらいに大きな蜥蜴人(身長2.7m)を中心とした一団を真正面から口説ける猛者は居ないようです。

 馬車と麒麟竜馬を、村に立ち寄る行商人にも(うまや)を貸すことがあるという民宿に預けて、いざ臨海冒険です。

 

「都の方では随分と刺激的なやつが流行っておるんじゃのう」 「「「 しげきてきぃっ 」」」

 腕を組んで仁王立ち(ガイナ立ち)する半竜娘ちゃん(と真似する幼竜娘三姉妹)。

 いやもう大迫力ですよ、半竜娘ちゃん。いろんな意味で。

 

「裸よりは良いでしょ」

 優雅美麗な四肢を惜しげなく晒す森人探検家は堂々としたものです。

 煌めくような肢体に隠すところはないと言わんばかりです。

 

「それはそうじゃが」

 

「海で遊ぶのは初めてだぜー。リーダーの【狩場】の結界もあるからモンスターも来ねーし、安心だもんな!」

 波打ち際でぱちゃぱちゃと戯れて、いかにもこれから悪戯しますよってメスガキな表情をしてるのはTS圃人斥候です。

 ちなみに身長は子供並みですが、体型はオトナです。

 ちっちゃいけどロリじゃないのです(重要)。

 

「海で遊びながら鰓人さんたちの方へ向かいましょう。預かってきた返礼品と、私たちで見繕ったお土産も渡さなきゃですし。財宝があるあたりの海の中の様子も聞ければ良いんですけど」

 文庫神官ちゃんは“清純派”って感じですね!

 盾や鎧がなくて不安そうにしてるのがベネ(良し)ですねえ。

 

 

 …………。

 ……。

 

 

 砂浜や磯で遊びながら歩いて、海岸の端の岬へとやってきました。

 

「さて、ここに取り出したるは、『水中呼吸の指輪』と、『【竜翼】のポーション・鰭翼(フリッパー)』じゃ」

「「「 おぉ~ 」」」

 

 じゃかじゃん、と半竜娘ちゃんが掲げる手のうちには、三つの指輪とポーション瓶。

 水中呼吸を可能とする【呼気(ブリージング)】の魔法が込められた指輪に、腕を飛べない水鳥の水中移動用の(ペンギンのような)(フリッパー)に変えるポーション。

 

 これらを使って水中呼吸しつつ海中を移動して、鰓人たちの棲家へと行こうというのです。

 もちろんこれは財宝探索の予行演習を兼ねてもいます。

 ポーションを入れる【保存(プリザベイション)】の瓶もあらかじめ買い足して、十分探索に耐えられる量のポーションを作って、できる限りの準備は整えてきました。

 

「水中で崩れつつある歴史的資料もあるじゃろうから、その回収用にも【保存(プリザベイション)】がかけられた布やなんかも持ってきておる」

 

「はい、お姉さま! 貴重な資料を海蝕から()()()しませんと!」

「「「 さるべーじ! 」」」

 

 知識神の信徒としては、財宝そのものもですが、沈没船の来歴を示すものや当時の航海日誌その他の文物の確保も使命のうちです。

 というわけで、文庫神官もこの探索にはかなり乗り気です。すでにポーションを飲んで、手をフリッパーに変えてパタパタやっています。

 

「森のことは森人に聞くように、海のことは鰓人に聞きましょう。そろそろ出発する?」

 

「これだけ動けるなら海の中の移動も大丈夫そうだぜ。おつかいも早めに済ませときてーしな」

 

 一足先に手を鰭にして海に潜っていた森人探検家とTS圃人斥候が、水面から顔を出して板状の翼(フリッパー)になった腕を振ります。

 

「では出発じゃ。ほれ指輪つけてポーションをグイっとじゃ」

「「「 いえす、まぁむ~! 」」」

 

 幼竜娘三姉妹が指輪を受け取り『【竜翼】のポーション・鰭翼(フリッパー)』を飲むと、パキポキと音を立てながら、腕が平たい板状の翼に変形していきます。

 ついでに尻尾も尾鰭のように。脚にも水かきが。

 

「「「 お、おおぉ~~ 」」」

 

 変化した体を確かめる幼竜娘三姉妹を見届けると、次は半竜娘ちゃんの番です。

 

「では手前も……」 ぐびりとポーションを一飲みして気合を入れます。「川の渡しの摩薩竜(モササウルス)よ、我が(かいな)を激流を縫う(ヒレ)とせん! ぬぅうううん!!」

 バギリ、ゴギリ、メキメキッ、メリメリッと“それ本当に大丈夫?”って音を立てながら変化していきますね。

 いやこれ本当に大丈夫なのかしら。……大丈夫みたいですね、さすが祖竜術です。

 

 というわけで全員が水中移動形態にトランスフォームしましたし、いざギルマンたちの棲家である沖の小島の海蝕洞窟へと行きましょう。

 荷物や装備を収納した空間拡張鞄は、樽に詰めて濡れないようにして縄をかけて引っ張れるようにしています。女神官ちゃんからの返礼品や、自分たちからの手土産もきちんと収納鞄に入れてきています。

 幼竜娘三姉妹が途中で体力を使い果たしたとき用に掴まれるように縄や浮きも用意していますし、海面は波も穏やかで水泳日和です。

 

 ―― さあ、出発です!!

 

 

 

 

  ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

  ▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

 

「ええっ、あんたたちあの“呪われた船の墓場”に行くのォッ!? やめときなさい! 悪いことは言わないからっ!!」

 

 と叫んだのは、ギルマンたちの取りまとめの海司教(シービショップ)でした。*4

 

 沖の小島の海蝕洞窟で鰓人(ギルマン)と穏便に接触できた半竜娘ちゃんたちは、無事に返礼品や手土産を渡して友好的に接触することができました。

 ファーストコンタクトは上々です。

 海の中を泳いでやって来たのもポイントが高かったようです。

 

 さて本番の情報収集ということで、森人探検家が財宝のありかを示した海図を見せたところ、返って来たのが先ほどの言葉でした。

 

「そんなにマズいの? この場所」 食い下がる森人探検家。

 

「そうよォ! あそこに行くなんて自殺行為よォ!」

 そう言って、海司教はその水かきのある手で指折りその脅威を数えていきます。

 

 ―― そこら中からなんでも集まる渦の中心にして、何ものも外に逃さぬ激しい海流。

 ―― 外に出ることは難しく感覚を惑わす要害地形。

 ―― 青白い呪いの鬼火に()てられた異形の化け物ども。

 ―― それに殺されて彷徨う亡者たち。

 ―― 集積した魔道具の相互作用によって頻発する不可思議な現象。

 

「ついこないだも長海蛇がどっかから湧いて出たし、星の運行は乱れてるし! ひょっとしたらその海蛇も、“呪われた船の墓場”から這い出てきたのかも……! やめときなさい、ホントに、悪いことは言わないから!」

 

 陸の者にしては見込みのある客人たちに、鰓人の海司教が心配して「やめときなさい!」と声をかけるのは道理です。

 鰓人たちに伝わる伝説では、そこはまさに死地と呼ぶに相応しいのですから。

 

「じゃが、そこに財宝(ワンダー)はあるのじゃろう?」 危難を冒すことこそ()()()の本懐であろうと言う半竜娘ちゃん。

 

「そりゃあるわよォ。でも、帰って来れなきゃ意味ないでしょォ!? 呪いで精霊だって狂ってるっていう伝説だし、私たち海の者でもダメなのに陸の者が行くとかムリムリのダメダメよォ!!」

 

「……まあ心配はありがたく受け取るのじゃ」

 

「―― ああもう。決意は固いようね、そうよねそうよね、『冒険者』ですもんね! 知ってた」

 

 これ以上の説得は難しいと肩を落とした海司教に済まなさそうな顔を見せつつも、半竜娘ちゃんたちは決意を翻しません。

 これまでも同じように、多くの冒険者たちが“呪われた船の墓場”という魔の海域に挑んでは、帰らぬ人となったのでしょう。

 彼らもまた“自分たちならうまくやれる”と信じて挑んだはずです。……それでも(かえ)らなかった。

 

「仕方ないから、同じ鱗あるものの(よしみ)で、私たちが知ってる限りの話はしてあげるわ。ついでにその子たちは預かりましょうか? まさか子連れで“呪われた船の墓場”に行くなんて言わないわよね?」

 

「おお、それはかたじけないのじゃ。この子らを預けるのも頼もうかの、そこまで危険じゃというなら仕方あるまい」 「「「 えーー 」」」

 

 不服そうな幼竜娘三姉妹ですが、さすがに連れて行くわけにはいきません。

 ギルマンの洞窟集落で過ごすのもいい経験になるでしょうし。

 

「なあに、安全が確保できたなら一緒に行けばいいのじゃ。それまで我慢するのじゃよ」

「「「 ……はぁい、おかーさま 」」」

 

 というわけで、ギルマンの棲まう洞窟で幼竜娘三姉妹はお留守番です。

 

「まあ基本的には【分身】を先行させての海域調査を行いつつ、ここでお主らの話を聞いてまとめて探索計画を練って、あとは海に棲まうものとしての知恵も借りれたらと思うておるのじゃが、いかがかの? 海の司教(シービショップ)殿」

 

「ンもう、仕方ないわねェ」

 

 交渉成立!

 しばらくは鰓人の棲家であるこの海蝕洞窟を拠点に、情報収集をしていく感じですね。

 

 

 というところで、今回はここまで!

 ではまた次回!

 

 

*1
魚の方のウミヘビ:ウミヘビと名が付くものには、魚のウミヘビ(ウナギ科)と爬虫類のウミヘビが居る。ゴブスレさんたちが仕留めたのは魚の方。鰓呼吸。

*2
ホモ・ピスケシアン:『魚の人』という意味のラテン語(と思われる)。英語だとマーフォーク。水棲人。ピスケスは“うお座”“双魚宮”のことでもある。

*3
南の海:イメージ的には地中海だろうか。

*4
海司教シービショップ:海のUMAの一つに『海の司教』というものがある。ビショップ・フィッシュ、シー・モンクとも。なおゴブスレ原作小説8巻における海ゴブリンの司教については、AA版や口調的に、モチーフの一つは「南国少年パプワくん」の「タンノくん」であろうと思われる。




 
サブスクでサメ映画を延々と流しつつ書いています。鮫、サメ、鮫。さめー! サメとはいったい……?(哲学)
次回は海中探索になる予定です。戦闘までいけたらいいなあ。

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