ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風) 作:舞 麻浦
閲覧、評価&コメント、お気に入り登録、誤字報告、感想記入、ここ好きタップをいただき、皆様ありがとうございます! 前話は2つに分けた上で王妹殿下視点を入れた方が見やすかったかなあ、と反省しつつ。反省は次に生かそう!
というわけで『山海を往く』編は終了となり、今回から新章『魔導の光』編になります。
●前話:
*いしのなかにいる*
33/n
はいどーも! 俺が、俺たちこそがサメだ……! な実況、はーじまーるよー。
前回は、深海でB級サメ映画じみた怪物に襲われたので慌てて【転移】の巻物でエスケープしたところまでですね。
で、ここどこなんです?
いや、おおおお落ちちちちつ着つつつけけけけけ(震え声)。
まだこの状態では全滅確定してないはずです。ですよね!?
でも
うむむ、【
はい、一瞬だけ岩と同化して【
ヨシ!
工事完了です。ビューリフォー……。
ええっと、開幕ピンチでしたが、なんとかなりました。
半竜娘ちゃん一党が転移した場所は、どうやら悪名高き『
転移座標狂いすぎでは? 王国の南の海域から、北辺の霊峰の麓まで、国土を縦断する形で転移したみたいです。
しかもなんか時計も狂ってますね。海に潜ったときから、数日経っているようです(まあ本人たちはまだ気づいてませんが)。
深海の“呪われた船の墓場”では時間の流れが違っていたのかもしれません。
海の底ではよくあること(浦島太郎並感)。
あるいは転移事故の影響かもしれませんけど。
……あっ、
今は時間と空間の精霊だし、元の権能を考えてもあり得るなあ……。
「「
「
「
「
*いしのなかにいる* からのロストは回避できましたが、転移門から次々と実体化する深海の高水圧によって一緒に噴出されている状況なので、相変わらずピンチです。
間欠泉みたいな勢いだぁ。
鰓人の海司教がかけてくれた『海神の加護』のおかげで減圧症は回避できてますが、物理的に猛烈な勢いで吹っ飛ぶのまでは流石に軽減できません。
海水と一塊になって包まれているとはいえ、下手に壁にぶつかるとミンチかモミジおろしです。
まあ幸いにして、【
ここは『
間欠泉みたいな勢いで水と一緒に吹き飛んでますが、いざとなれば分身残影が維持している【
吹き飛びながら下を見れば、シャフトがどんどんと、濃いマナを帯びた深海水で埋まっていっているのがわかります。
あと
おかげで、
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
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さてと。
シャフト内を吹き飛んでる途中ですが、今のうちに、全員の成長関係の処理をします。
落ち着いた場所でやりたいですが、そんな余裕は今回は無さそうですからね。
まずは半竜娘ちゃんから。
*いしのなかにいる* 状態からの脱出のために精霊術の追加呪文【
経験点を消費して魔術師Lv7→Lv8に上昇、【
追加獲得した成長点を消費して、一般技能【職人:魔道具】の技能を3段階目の熟練段階に上昇させました。
これで
そして新しく覚えた【読心】の呪文で、敵から情報を吸い上げられるようになりました。
魔道具職人としての腕も上げたので、海底からサルベージした魔道具の解析と合わせて、魔道具の自作が捗りそうですね。そろそろ真言呪文のスクロールの製作も射程圏内に入ってくるかもです。スクロール製作法自体は遺失知識なので、古くから存在する
次に森人探検家ちゃん。
職業レベルについて野伏Lv8→Lv9に上昇させ、
獲得した成長点で冒険者技能【機先】を4段階目の達人段階に伸ばします。
順当に弓兵としての技量を伸ばしています。
先制判定のボーナスを強化したことにより、半竜娘ちゃんの【加速】を受けることによる2回行動の
まあ今は海中探索のために弓矢は置いて来ちゃったんですけどね……(泣)。
TS圃人斥候と文庫神官ちゃんは、前回パーッと成長させたので、経験点も成長点も貯まってません。
今回は温存して、能力は据え置きですねー。
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とかやってるうちに、噴出する海水に乗って吹き飛ぶ半竜娘一党は、上方に止まっていたエレベーターの筐体にぶち当たりました。
位置的には地下6階くらいでしょうか。
ここまで噴き上がるうちに、飛ばされる勢いも弱まっていたので、くるりと筐体の底の方に足を向け、天地逆さまに着地することができました。
直後に今度は落下し始めますが、一番下から湧き上がる海水によって
そして下から満ちてきた海水に、緩やかに着水。
そこからさらに水位が上がり続け、あっという間に昇降機の筐体の底面に付き、
と同時に、筐体自体が上の階へと昇り始めました。おそらく地下4階でボタンが押されたのでしょう。
―― 『DEEEMMOOOHHHAANNNDDD!!』
「んん? なんか上から声がするわ。あと、神聖な……奇跡系統の呪文の気配も。音の反響から察するに、【
森人探検家の鋭敏な感覚が、昇降機の筐体の上から響く混沌の眷属の叫び声と、聖なる神の御業の気配を捉えました。
使われている奇跡は、【聖壁】のようです。
「敵かのう? 誰か戦っておるのかや?」
「うへぇ、ちょっとは休ませてくれよー」
「というか戦うなら鎧と服が欲しいです。置いて来ちゃったのは失敗でした。退魔の剣があるからやれなくはないですけど……」
とか何とか言いつつ、全員が戦闘に備えます。
ちなみにエレベーターシャフト内を描画するとこんな感じになります。
半竜娘ちゃんたちはペンギンの格好で描写してますが、実際は甲羅のないウミガメというか、美人な河童の方がイメージに近いかもですね。
【聖壁】―― 魔神の手―― エレベータ。
あっ。
この配置は……。
「おっ、上昇が止まったのじゃ」
「水位は上がってるし、昇降機っぽいやつの機構は動いてるみてーだけどな」
少しすると、上昇していた筐体が、
しかし、筐体は上に行こうと引っ張られ続け、また下からは海水によって押し上げられています。
当然、間に挟まれたものがどうなるかというと……。
―― 『DEEE――MM!!??――NND!??――……DD!!??……――!! !!!?? ??!!! !!!??』
敵の断末魔(腕しかないのにどこから出してるんだ)が響き、そして――
――ぶチゅッ。
あーあーあー。
ひどいことしやがりますねぇ。
一体どこの誰がこんな卑劣な攻撃を……(棒)。
肉や骨がつぶれるような音とともに、筐体の上から、魔神の穢れた青い血が滴って、シャフト内のマナに満ちた海水と混ざります。
……そろそろ下の
水の増加も止まったようです。排水能力がないのか弱いのか、水位は下がる気配を見せませんが。
「ええと。なんか知らないうちに敵は倒せたみたいね」
すすすっと、さりげなく魔神の血が混ざった水域から泳いで距離を取る森人探検家。
「“魔神の生絞り~”ってか? うへー」
TS圃人斥候もうんざりした顔です。
「倒せたというか、誰かがトドメを刺すところに居合わせた、という方が正確なのかもしれませんよ、これ」
退魔の剣を突き出して、魔神の血が混ざった水を浄滅する文庫神官の考察は、おそらく正しいでしょう。
「あー、壁系の呪文と、この上の鋼鉄の
……ところで、こういう手を使いそうな一党に、手前は心当たりがあるんじゃが」
「わたしも」 「オイラも」 「お姉さまと同じく」
遺跡のギミックを利用するのはマンチ冒険者の嗜み。
まーたぶん、ゴブスレさんたちでしょう。十中八九は。
折角なので合流したいところですね。
と、空気がゆるみかけたそのとき。
「……待てっ、戦闘態勢を解くな!」
何かに気づいたTS圃人斥候が、注意の声を上げました。
他の面子も気づいたようです。
「血が集まって……海水に溶けた呪いのマナを吸っておるぞ!」
「……血の魔法陣が! これは……上位魔神の血を触媒に、さらに上位の魔神が現れようとしているの!?」
「退魔の剣も、反応しています!! 何か……強力な悪魔が……来ます!!?」
\ババァア――z__ァン!/
『
現れたのは、豪奢な衣装を身にまとった女型の悪魔。
身の丈は半竜娘と同じ程度もあり、決して只人ではないことを示しています。
そしてなにより濃厚な闇の魔力……!
「魔神将級!?」
「……ここで仕留めるのじゃ!! 水中であれば、動きも鈍るはずじゃし、吹雪も炎も封じられる! 装備がない現状、地上・空中ではかえって不利じゃ!」
森人探検家の驚愕に、半竜娘が被せて指示を出します。
今の半竜娘ちゃんたちは、水中行動適性を高めた状態のままですので、シャフトに満ちた水の中でも地上と遜色なく動くことができます。
ならば、相手が魔神将級の最上位の魔神であればこそ、一方的に水中行動のペナルティを押し付けられるこの状態を逃すことはできません。
「周囲の水を清めます! これ以上、呪いのマナを
深海の魔水を糧に、さらなる悪魔が召喚されないように、また、アークデーモンの力を削ぐためにシャフトに満ちる海水の呪いと、そこに混ざった魔神の血を浄化。
聖水と化した水により、魔神が苛まれます!
『
「ぐっ、
しかしそれに腹を立てたアークデーモンの魂が放った狂気の波動が、一党の魂を揺さぶります!
抵抗に失敗すれば、魂を打ち据えられて行動不能になってしまいますが……*4*5 全員、抵抗に成功しました! 水中ペナルティとデバフが大いに効いています!
「動けるかや!?」
「平気!」 「余裕!」 「なんとか……!」
しかし狂気の波動によって態勢を乱された隙に、敵のアークデーモンは水中を力任せに泳いで接近してきます!
『
アークデーモンの鋭い爪が、水中で
「させねぇっつーの!!」
しかしその動きを読んでいたTS圃人斥候が、アイテムボックスから財宝回収用の
「絡まれ!!」
『
「そういうときのための魔法だっつーのな! 『
絡みついた網が、【
「今じゃ、合わせよ!」 「もちろんじゃ!」
動きが止まった女魔神へと、鰭翼で泳ぐ分身に曳かれた半竜娘が突っ込みます!
聖水と化した水中で、網に絡めとられて拘束された女魔神に逃れるすべはありません。
本体と分身の2体がかりの、両手の爪の二刀流で、【加速】の効果により2回攻撃―― 2の3乗で合計8回攻撃です!
さらに【
全て積算すると、8D321322121+112+29D662261122213662124333315323431=209ダメージ!
「オオオオオオオオッ!」 「ヤアアアアアアアッ!」
サメのように迫る分身の鰭翼が刃となり、本体の鋭く太い爪が泡の軌跡を残し、螺旋を描くように女魔神の全方位から斬り裂きます!
『
両翼、両腕、両足、尾―― そして上半身と下半身!
8断面9分割のバラバラだ!
アークデーモンの生命力は200なので、手加減して瀕死の状態に追い込むことにしました(残りHP1)。
さらに8連撃のうち1発はクリティカルしているため、気絶させることに成功しています。
『
「ふぅ、どうなることかと思ったのじゃー」
生け捕り(?)成功、です。
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
▼△▼△▼△▼△▼△▼
一方その頃。
『
しかしその呪文の余波で凍った床を逆手に取った小鬼殺しの機転によって、敵をエレベーターシャフトへと叩き落とすことに成功したのだった。
「……流石に、これで、倒せました、よね……?」
「たぶん、ね……」
錫杖に縋りつくようにして立つ女神官に対して、魔神の腕によってひどく打たれた箇所を押さえながら蹲る妖精弓手が弱々しく答えた。
敵をエレベーターシャフトに落とし、そこに【聖壁】で蓋をし、昇ってくる筐体によって挟み撃ちにして圧し潰したのだ。
いくら腕だけで動くような、この世の理から外れた魔神であっても、ぺしゃんこにしたのだから、死んだ、はずだ。
「死闘、でございました、なぁ」
その身体の大きさで、一党を
「
ふぅーーっと長い息をついて、酒瓶から火酒を
一党の術の残り使用回数は、既に底をつきつつある。
まだ、
「……構えろ。何かが来る」
「もう、勘弁してよぉ……」
妖精弓手が長耳を垂らして弱音を吐きつつも、しかしすぐに気を取り直して、眼光鋭く、ゆっくりとではあるが立ち上がった。
他の面々も、それに続く。
小鬼殺しが睨む先は、ブルーリボンが導く扉の向こう、まるで船のように不自然に揺れる昇降機の筐体―――― ではなく、扉のすぐ手前の床だ。*7
「来るぞ」
次の瞬間。
石造りの床が、超自然的に
「……
「俺ではない」
「知ってるわよ」
そしてその中から現れたのは――……
「ひっ、て、手足……?」
女性のものと思われる、左腕、右腕、右足、左足、腰。
女神官が悲鳴を上げて錫杖を薄い胸に引き付けるのも無理はない。
まるで猟奇殺人事件だ。
「いや待て、こりゃあ【
続いて穴から吐き出されたのは、切り離された悪魔の翼、悪魔の尻尾。
そしてその後に現れたのは――……
「イイィヤァァアアアアアッ!! 【辺境最大】、参上ォッ!!」
―― 瀕死の女魔神の胸から上を片手に持ち、もう片方の手でそいつから引きずり出した心臓を握った半竜娘ちゃんでしたー! いよっ、我らが主人公!
でもこの登場は、絶対ホラー枠だと思うの。
え? ヒーロー着地したから相殺されてる? それネックハンギングした女魔神(胸より上だけ)を床に叩きつけたついでじゃん?
「おう! やっぱり小鬼殺し殿じゃったか!」
「ああ……そうだな……」
「あ、あんたねえ! 紛らわしいのよ!! 敵かと思ったじゃない!!」
「がっはっは! そいつは済まなんだ!! ―― で、結局ここはどこなんじゃ??」
次々
ではまた次回!
半竜娘(本体):魂魄反射12+冒険者Lv10+沈着冷静1+加速5+2D643=35 ○抵抗成功!
半竜娘(分身):魂魄反射12+冒険者Lv10+沈着冷静1+加速4+2D634=34 ○抵抗成功!
森人探検家:魂魄反射5+冒険者Lv7+加速5+2D625=24 ○抵抗成功!
TS圃人斥候:魂魄反射9+冒険者Lv7+加速5+2D615=27 ○抵抗成功!
文庫神官:魂魄反射8+冒険者Lv6+加速5+2D623=24 ○抵抗成功!
女魔神「(将級の魔神の手足は、切り離したくらいじゃ死なない。不意を突いて全部動員して……)」
文庫神官「いらないパーツは退魔の剣でジュッてしときますねー」 ジュッ ジュッ ジュッ ジュッ
女魔神「
半竜娘「首から上だけは今は残しとくからの。あとで脳髄から【読心】で知識を搾り取りたいんじゃ。他は
文庫神官「はいお姉さまー! ヨロコンデー!」 ジュッ ジュッ ジュッ ジュッ
女魔神「
半竜娘「あーんむ。心臓モグモグうまー、なのじゃ」
妖精弓手「……あの子たちって“善”のパーティだったわよね?」
女神官「そのはずです。多分。まあ魔神相手ですし、姿形が近いからって同情するのもどうかと思いますが」
妖精弓手「……。それもそうね!」
女神官「それより皆さんが服を着てないのが気になります。代わりに鱗が生えてますし、いったいどうして迷宮の床から現れたんでしょう」
妖精弓手「水浴びでもしてたんでしょ、きっと」
まーどうせ、魔神の肉体なんて単なるアバターでしかないと思うのでジュッとされてもモグモグされても大した問題じゃないでしょう。
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原作小説14巻(2021/3/12発売)の試し読みが掲載されてます! やった! ヒロインズの描写重点で可愛いぞコレ~。
目次の頁の画像には重戦士さんと女騎士さんのデフォルメ絵が載ってますね。試し読みのカラー口絵(全身イラスト)もこのお二人でした。目次画像は公式ツイッターのツイートから見られますので是非。
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次回は迷宮脱出&迷宮街突破戦になるかと。