ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風) 作:舞 麻浦
新刊(原作小説14巻)楽しみですね!(挨拶) 閲覧、評価&コメント、お気に入り登録、誤字報告、感想記入、ここ好きタップをいただき、皆様ありがとうございます!
●前話:
獲れたてピチピチ、半竜娘一党!
===
Q.女魔神って、ウィザードリィに出てくるモンスターで言うと、サッキュバスなの? アークデーモンなの? あと、ウィザードリィ#1ではアークデーモンもサッキュバスも出てこない気が。(→参考画像 サッキュバス、アークデーモン。いずれもウィザードリィのファンサイト「得物屋」様に掲載のもの。)
A.ゴブスレ外伝2(ダイ・カタナ)的には、国王陛下がかつて
あと、四方世界のこの迷宮には魔神王が巣くっていたので、そりゃ王が居れば将(=魔神将)もいただろう、と。
サッキュバスもウィザードリィ#2から出ますが、前話の女魔神はサッキュバスよりは格上で、アークデーモンの女性版というイメージです。服も着てますしね(サッキュバスは全裸)。
はい どーも!
ダンジョンそれは神秘……な実況、はーじまーるよー。
前回は
腹のところから上だけの女魔神を掴んで心臓を取り出して
魔神の腕の攻撃を受けた後遺症で凍えて震える蜥蜴僧侶さんが、羨ましそうに血の滴る心臓を見てる気がしますが、もう子供じゃないんだから獲物を分け与えたりはしませんよー。
半竜娘ちゃんは、痙攣する女魔神の
どうやらここは、石でできた玄室のようです。
「……ふむ」
周囲の壁を見れば、拷問の末に事切れたと思しき冒険者や商人、旅人の遺体が鎖によって繋がれています。
恐らくは何かの儀式に使われたのでしょうが、今は清められているようです。女神官ちゃんが敵の儀式を止めるために【浄化】したのでしょう。
あとは殺されて地面に倒れ伏している幾匹もの小鬼。
そして、満身創痍の小鬼殺し一党。
となれば、壁に繋がれた犠牲者たちは、小鬼に
「のう、小鬼殺し殿」
「なんだ」
「ここはどこなんじゃ?」
そうですね、流石の半竜娘ちゃんでも、これだけの情報じゃあ、ここがどこか分かりませんよね。
「
「
驚いた半竜娘ちゃんは、しげしげと周囲を見回します。
森人探検家たち、一党の他のメンバーも「ここがあの……」 などと言っています。
「それより、そんなことも知らずに、あんたたちはどうやってここまで来たのよ……」
息も絶え絶えな妖精弓手に対して、半竜娘ちゃんが答えます。
「あー、深海の呪われた海域で宝探ししたあと、【転移】の巻物で飛んだら、ここについたのじゃよ――……って、お主、ケガしとるな? あとは叔父貴殿も具合が悪そうじゃな……」
妖精弓手さんの様子や、凍えた蜥蜴僧侶さんを見た半竜娘ちゃんが眉を下げました。
「さっきまで『魔神の手』と戦ってたのよ……アイタタタタ……」
「手当てするのが先じゃな。こっちも物資はろくに持っておらんが、
そう言って半竜娘ちゃんは、片手に持った女魔神(首+トルソーのみ)を掲げてみせます。
ちなみに、分断した四肢や他のパーツは、文庫神官ちゃんが退魔の剣で浄滅して回っているところです。
「というても、手前らも物資や装備がないし、並行して、壁の亡骸から拝借させてもらおうかの」
半竜娘は空いた方の手で周囲の遺体たちに片合掌すると、TS圃人斥候の方に向き直りました。
「おーい。やはり装備がなくば始まらん、ここが
「おっけーだぜ。ちょうど部屋全体も地母神の御加護で清められてるし、きっと装備も一緒に綺麗になってるだろ。洗わなきゃなんねーにしても、さっき海水を浄化して聖なる真水になったのもそこらにあふれてるしな。体格的にリーダーに合う装備はねーかもしれねーが、他の面子のなら適当にオイラが調整できると思うぜ」
そう答えると、TS圃人斥候は早速、壁際に鎖でつながれた遺体の方へと向かいます。
彼ら小鬼の犠牲者たちの装備を拝借するためです。
「そしたら頼んだのじゃ。そっちの地母神の巫女殿もお目こぼししてくりゃれよ? 緊急事態じゃもの」
女神官ちゃんに向かってウィンクした半竜娘ちゃんに、さすがの女神官ちゃんも「……そう、ですね」と疲労からか言葉少なに返しました。
間に合わせの装備の手配の次は、小鬼殺し一党の手当ての方を進めましょう。文庫神官ちゃんに着手してもらいます。
「さて、魔神のバラバラパーツの処置も終わったみたいじゃし、お主は小鬼殺し殿たちの手当てを頼むのじゃ」
「はい、お姉さま!」
「【竜鱗】のポーションの効果はあと少々は持つじゃろうから、そんな格好で済まんがよろしくなのじゃ」
「ええ、今はそんなこと気にしてる場合じゃないですし、服だって、無いものは仕方ないですし……」
ということで、遠目に見ればぴっちりしたボディスーツのようにも見える【竜鱗】状態で、文庫神官は小鬼殺し一党の手当の方に向かいました。恥ずかしがってる場合じゃないですもんね。
文庫神官ちゃんの呪文使用回数は3~4回は残っていると思うので、【
消耗した女神官ちゃんも、よろよろとそれに続きます。お手伝いのためでしょうか。
あ、
あと冒険者セットから包帯を取り出して文庫神官ちゃんに渡してくれました。サラシみたいに胸と腰に巻けそうですね。さすが、気が利きます。
蜥蜴僧侶さんの方は、消耗がひどいので、あとで半竜娘ちゃんの分身ちゃんの方に【
なんでも、吹雪の呪文を食らったのだとか。
蜥蜴人が寒さに対して絶滅的に弱いのは、致し方ないことです……。
…………。
……。
「さーてお待ちかね、尋問たーいむ! じゃ」
『
ウキウキしている半竜娘に、
身体の大部分を削ぎ落とされて、心臓を抜かれたのに元気ですね。
それほど、“呪われた船の墓場”から溢れた海水に含まれていた呪いのマナが豊富だったのでしょう。
「
半竜娘ちゃんの、他者の思考を読み取る真言呪文が、
さらには、分身体に
「いろいろと喋ってもらうのじゃ―― お主の魂にな!!」
『AAAARRRHHHHIIIEEEE!!??』
ということで、アークデーモンから記憶を搾り取ります。なんとか抵抗を貫通できました。
魔神将級はやはり強力ですね、レベルカンスト冒険者にフルバフ積んでやっと拮抗できるバランスでしょうか。因果点積んでクリティカルさせるのが前提なのかもですね。
この
太古の魔術師たちの時代の知識である、高度な魔道具の作り方や、【転移】などの失われた呪文の知識、呪文を巻物に封じる方法など。
また、魔神たちの住む次元の勢力図や、四方世界へ仕掛けている現在の企み、そして魔神の使う
「ぐっ、これ以上深く接続するのはマズいようじゃな……」
しかし、異界の魔神の魂に接続することは、諸刃の剣でもあります。
つまり正気を削るのです。*2
……ギリギリのラインを見極めたことで、なんとか正気の縁に留まりました。
「ふぅ」
『AAAIIIEEE…………』
「うむ。これでこやつは用済みじゃな。いよいよもって死ぬがよい!」
早速、魔神のアバターの構造についての知識を応用し、また、迷宮で現れる宝箱に関するシステムへとマナを流しつつ、【竜爪】を宿した爪で切り裂くことにします。
女魔神の腕なし上半身を宙に投げ上げ、魔神の存在の核へ向けて爪を振りかぶります。
「セィヤァアッ!!」
『AABBBBAAAAA!!??』
これでトドメです! サヨナラ!!
祖竜の加護が宿る爪によって、存在の核を的確に両断された女魔神が、断末魔とともにマナに還っていきます。
そしてその一部がダンジョンに流れ込み、かつて、ここに挑んだ冒険者に宝物をもたらしていたシステムを再稼働させました。*3
「??? うん? 宝箱はどこじゃ? マナが流れた手ごたえはあったんじゃが」
「ねえ、あそこに宝箱なんてあったかしら」
森人探検家の言葉に振り向けば、いつの間にか玄室の一角に、3つの宝箱が現れていました。その傍らには金貨と銀貨の小山も。
先ほどまではそこにはなかったはずなのに、です。
周囲を見回しますが、皆、目を丸くしているだけで、誰も宝箱が現れる瞬間を見た人はいないようです。
「おお! 成功したのじゃ!」
「おいおいまじかよ! リーダーすげーな! これがあの≪死≫の迷宮の宝箱かよ!!」
そして、壁の遺体を下ろしてから装備を剥がして手入れしていたTS圃人斥候が早速その宝箱の方へと飛んでいきます。
「さーて、何が出るかなー! 唸れ、オイラの
さっさと取り付くと、あっという間に罠を外し、開錠してしまいます。
目にもとまらぬ早業です。
宝箱の中からそれぞれ現れたのは、不確定名[?けん] [?たて] [?いし]の3つです。*4
落ち着いた場所で『【鑑定】の手袋』を使って識別してみたいところですが、いまはその鑑定の魔道具は持ってないので後回しです。流石に未鑑定品を使う気にはなりませんので、しまっておきます。
いやしかし、幸い、罠はすべて無事に解除できたようで良かったですね。
「罠で吹っ飛ばずに済んで良かったのう」
「ま、オイラに掛かればザっとこんなもんよ!」
「流石じゃの。……じゃあ、手前は小鬼殺し殿らの手当てに行こうかの。お主は引き続き、遺体から拝借した装備の調整を頼むのじゃ」
「おっけー、任せとけ!」
特に急がなければならない理由もな―― え、「魔神の手との戦いの音を耳にして小鬼たちが集まってくるかも知れない」?
じゃあとりあえず最低限の手当と準備が終わったら、移動しなきゃですかね。
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わくわくパーティー編成の時間だよー!
文庫神官ちゃんと半竜娘(分身)ちゃん、そして召喚した“蛟竜の水精霊”の癒やしの術で、ゴブスレさんたちも十分回復し、動けるようになりましたので、別の玄室に移動しました。
分身ちゃんは過労で消滅したので(いつものこと)、半竜娘ちゃん本体が装備を更新したのを反映するのも兼ねて、【分身】の術で再作成しています。
半竜娘ちゃんたちは、殺されていた冒険者たちの遺体から拝借した装備を身に付け、なんとか体裁を整えたところです。
特に、森人探検家ちゃんの弓矢と、文庫神官ちゃんの盾が手に入ったのは良かったです。
流石に、普段使っている魔法強化された武器防具よりは数段グレードが落ちますがねー。
で、まあ、パーティー編成ですよ、パーティー編成。
先ほど出てきた宝箱を破砕して薪にし、全員で暖をとりながら、パーティーのリーダー同士は話し合います。
全員で迷宮の地上出入り口まで移動できれば良いのですが、この迷宮の通路は、せいぜい前列3人後列3人の6人編成までが限界だろうとのこと。
それ以上はかえって動きづらくなってしまいそうです。
ゴブスレさんたち一党は、
・ゴブスレさん
・女神官ちゃん
・妖精弓手さん
・鉱人道士さん
・蜥蜴僧侶さん
の5人なので、あと1人の枠があります。
「そちらの
「そうだな……」
半竜娘ちゃんの提案を受けて、ゴブスレさんは件の分身ちゃんの方を上から下まで見ます。 装備は継ぎ接ぎの『ぬののふく』という感じですが、呪文はまだまだ3、4回は使えるということですし、その種類も多いです。蜥蜴人なので近接もいけますし。
ただ……
「その巨体だと、2人分換算になるのではないか?」
「…………。あっ! そうかもしれんのう!」
今気づいた! という感じで、半竜娘ちゃんはゴブスレさんの指摘に手を打ち合わせました。
直立したグリズリー級もある半竜娘ちゃんの巨体だと、少なくとも1.5人分には換算するべきでしょう。
5人パーティに加わるのは難しそうです。
そしてそれは半竜娘ちゃんたちの方も同じこと。
あまりの巨体のため、半竜娘ちゃんと分身ちゃんを隊列に組み込んだときは、3人ではなく、半竜娘ちゃん+1の2人までしか横に並べなさそうです。
あとはそれぞれのパーティーメンバーの技能を鑑みると……。
「ええー、お姉さまとは別行動ですかぁ……」
「すまんのう、向こうに
寂しがる文庫神官ちゃんを、半竜娘が宥めます。
一時的に
しかしまあ、文庫神官ちゃんもプロですから、すぐに切り替えて「はぁい」と快諾してくれました。
文庫神官ちゃんは、先ほどの治療で術を節約したので使用回数が1、2回は残っていますし、装備は間に合わせとはいえ、タンクとしての技量は確かです。
きっとゴブスレさんチームの生還に一役買ってくれるでしょう。
「靴が自前のじゃないので若干不安ですが、頑張ります!」
「あー、只人や森人は靴が要るんじゃよなあ」
足まわりは冒険者の生命線ですからね。
足に布を巻いたり、TS圃人斥候が靴を調整してくれたりしていますが、普段の装備ほどではないでしょうし。
とはいえ、小鬼相手なら余裕を持った立ち回りができるので、大丈夫でしょう。
というわけで、二手に分かれてゴブリンを掃討しながら上階に向かいます。
ゴブスレさんたちは、剣の乙女謹製の地図の写しを持ってますし、半竜娘ちゃんもさっき女魔神から吸い上げた知識を活用できるので迷うこともないでしょう。
「出発じゃ!! 手前らは左手を迷宮の壁につきながら」 「小鬼殺し殿らは右手をつきながら、ということじゃな」
「で、階段に着いたらそのまま昇る、と」
「おっけー。怪我しねー程度に行こーぜー」
こっちのチームは半竜娘(本体&分身)、森人探検家、TS圃人斥候です。
さあ、冒険者たちよ! 迷宮からゴブリンを駆逐せよ!!
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「全然わたしたちの出番ないわねー」
「まーなー」
「イィヤァアアアッ!!」 「でりゃぁあああっ!!」
『GGOOBB!?』 『BBBOOGG!!』 『GBRRIN!?』 『RROOOB??!』
「そりゃゴブリン程度一撃だよなー。魔神の心臓喰って滾ってるっつーのもあるだろーけど」
「あ、宝箱出たわね」
「つってもゴブリンから出るのなんてたかが知れてるだろうしな」
「罠のリスクとは見合わないわよね」
「なので、これは武器に使うのじゃ」 「玄室を
「お疲れさま」
「それって爆発罠引いたら大当たりじゃん?」
「あ、それ見てみたいわね」
「乞うご期待じゃな」
―――― KABOOOMMM!!
『『『『 GGOOBBRROOOB??! 』』』』
「やったぜ」
「いい感じに吹っ飛んだわねー」
「生き残りを蹂躙じゃあ!!」 「我が鮮血呪紋は血に飢えておるわ!!」
「楽でいいわね。矢の残りを減らさなくていいならその方がいいし」
「にしても腕の鮮血呪紋で向上したリーダーの継戦能力、えげつねーなー」*5
「雑魚相手だと特にねー。ん、あれが最後ね」
「あ、またいつの間にか銀貨が落ちてるぜ。宝箱もだ」*6
「リーダーがダンジョンの仕組みを起こしてくれたおかげね。稼働は一日にも満たないだろうって話だけど、十分。これも積み重ねれば結構な金額になりそう」
「出てきた宝箱はまた投げるのじゃ」 「投げるのに手ごろじゃからなー。よし、次行くのじゃ!」
「あ、ちょいまち、そこ罠あるぜ」
「おっと」 「助かったのじゃ」
「解除できる?」
「ヨユー」
…………。
……。
そんな感じで鎧袖一触って感じで地下4階から地下1階まで踏破しました。
ていうかゴブリン多すぎィ!
まだゴブスレさん一行は来てないみたいなので、待ちましょう。
「外は―― あー、まあ、そりゃ待ち構えてるわよねえ」
「ダンジョンの中にも結構いたけどよー、ほんとこいつら何処から湧いてくるんだか」
「緑の月だのから降りて来るんじゃよ。あそこでは、太古の魔術師が残した炎の儀式を受け継いだ小鬼の戦長の号令で延々と、巣穴から総出でゴブリンが飛び出してきておるのじゃとさ」*7
「へえ。それってさっきの魔神から吸い出した魔界の知識?」
「そうじゃよー。ま、真実かどうかは知らんがなぁー」
「月が緑なのが、
今は廃れた迷宮の門前街を埋め尽くす
ではまた次回!
○宝箱A アイテム番号 32+1d18(11) →No.43 さいきょうのたんけん(強力なダガー。15000Gで売れる)
○宝箱B アイテム番号 50+1d28(27) →No.77 うつろのたて(呪われた盾。4000Gで売れる)
×宝箱C 出現せず
○宝箱D アイテム番号 109+1d11(2) →No.111 ふしぎないし(使用するとモンティノ(呪文封じ)が放たれるアイテム。使用後3%の確率で壊れる可能性がある)
“炎の儀式/Rite of Flame”―― 氷の奥深く、土と岩のさらに奥深く、ドミナリアの炎は熱く燃え盛り続けていた。
“巣穴からの総出/Empty the Warrens”―― ゴブリンが1体だけなんてあり得ない。
“ゴブリンの戦長/Goblin Warchief”―― やつらはスカーク峠から溶岩のように押し寄せ、通り道にあるものを片っ端から焼き尽くし貪り尽くす。
……いずれもMtGのフレーバーテキストから引用。