ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風) 作:舞 麻浦
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●前話:
選手の枠がない? 空けて♡(
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Q.ゴジラ化半竜娘ちゃんって、超勇者ちゃんの太陽パワーとか、核撃を食えるようになる?
A.むしろたぶんこう。
ダブル半竜娘ちゃん「「 行くのじゃ! 受け止めよ、
剣聖「ああっ、なぜ味方に照射を!?」 賢者「いや、あれは――」
超勇者「来い、こいこいこいこいッ! 来た、きたききたきたきたァアアアッ!!!」
賢者「―― 吸収している!?」 剣聖「馬鹿なッ、なぜ無事でいられるのです!?」
超勇者「正 し い か ら 、 死 な な い !! これで私はファイヤー勇者!!」
半竜娘「
Q.ウィズボールってどのくらい人気あるの?
A.
はいどーも!
前回は半竜娘ちゃんが銅等級昇格の試験を兼ねた依頼を受けたところまででしたね。
内容は、
しかしオーナーの警戒は強く、通常の手段での接触は難しそうだということで、ちょうど開催中だったウィズボールのイベントを利用することにしました。
季節は晩秋。
スポーツの秋もたけなわということで、今年の王都ではウィズボールの1位決定戦が開催されます。どうやら同率一位のチーム同士の直接対決にもつれ込んだようです。
調査対象が引きこもっているといっても、球団オーナである以上は、優勝式典には流石に出席せざるを得ないはずです。
その時のマウンド上、呪文の射程距離内に居合わせることで、【読心】の術で情報を抜くプランを立てています。必要であれば、ぶっこぬいた情報をもとに、追加で物証を集める心算です。
まあ、
疑惑のオーナー氏が擁する『
【巨人】召喚の呪文を半竜娘ちゃんも覚えていれば魔術師側として紛れ込めたかもしれませんが、覚えてないのでジャイアンツ潜入ルートはナシです。
であれば、残る候補は対戦相手の
半竜娘ちゃんと種族を同じくする蜥蜴人を主軸に据えたチームなので、潜り込むのは簡単です。
要は、椅子取りゲーム(実力行使)をすればいいだけですからね。やはり暴力。暴力はすべてを解決する……!
というわけで、やってきました、蒼鱗ドラゴンズの本拠地です。「たのもー!」してからの「一番強い奴を出せぃ!」なので、まるっきり道場破りムーヴですね、これ。
蜥蜴人の文化というやつを実地で見学させるため、幼竜娘三姉妹も一緒です。選手たちから「バリあいらしかね~」と可愛がられています。せやろ、うちの娘らは可愛かろう。
で、肝心の手合わせですが。
「イヤーッ!!」
「グワーッ!?」
「勝ったッ!! 第一段階、完!!」
はい、蒼鱗ドラゴンズのスタメン選手に勝負を仕掛け、見事に打ち負かしました。ざっとこんなもんよ。
まあね、体格で言っても半竜娘ちゃんの方がふた回り以上は大きかったですからね。残当。
祖竜の寵愛篤き乙女は伊達ではありません。
「わー、おかーさんすごーい!」 「すごーい!」 「すごかばいー」
幼竜娘三姉妹もちっちゃなおててで一生懸命拍手してくれてます。あと三女ちゃんに南方訛りがうつってますね。
「色よい返事を期待しておるのじゃ! ではさらばっ!」
ということで、颯爽と蒼鱗ドラゴンズの本拠地をあとにする半竜娘ちゃんでした。もうこれ完全に道場破り的なアトモスフィアですよね。
幼竜娘三姉妹を両肩や頭の上に乗せながらなので、子連れ狼ならぬ子連れドラゴンといったところでしょうか。
その日の夕方。
王都の酒場で快気祝いも兼ねて半竜娘ちゃんが仲間と酒を吞んでいると、彼女に声をかける者がいました。
狙い通りです。
「姐さん、い~いカラダしてんねえ。――
酒場の壁には、ウィズボール王都リーグ1位決定戦のポスターが張られています。
対戦カードは『
声をかけてきたスカウトらしき男の差し出した札には、ポスターの
間違いありません、蒼鱗ドラゴンズのスカウトマンです。
「なあ、是非に頼むよっ、姐さん。姐さんを引っ張って来れなかったら、僕ぁ
「さっきの今じゃが、さすがに判断が早いのう! もちろんこちらは最初からそのつもりじゃ」
「―― ってこたぁ……!」
「是非によろしく頼むのじゃ」
契約成立! 無事に蒼鱗ドラゴンズに打席を用意してもらえそうです。
試合の日まではそれほど時間はありませんが、打席だけでなく、一応守備も練習したりする必要があるでしょう。試合中の脱落者の穴埋めでお鉢が回ってくる可能性は常にあります。
ウィズボールは
しかしどのような采配になるのか、そのあたりは監督次第です。
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「貴様が新しい選手か」
「よろしくなのじゃ、監督殿!」
「そげん険しい顔ばせんとよ、監督! この
「そりゃ見りゃ分かる、フィジカルはめちゃくちゃあるんだろうさ」
ということで、監督と顔合わせです。
道場破りしたときに
監督は上から下まで半竜娘ちゃんの身体を眺めて検めます。
身の丈九尺!
筋骨隆々!
カッチカチの鱗!
紅く妖しい腕の
青く揺らめく
「うぅむ。やはり、ただものではない。流石は『
「打席も十分行けろーもん。ウチに勝ったとよ?」
「そりゃ実際に打つところを見てからだな。俺は何の練習もしてねーやつぁ信用しねーんだ。お前をエースに据えてるのも、お前が一番チームで練習してるからだしな」
「いやー、照れるばい! そげん褒め殺しばしてどげんすっとね!! あっ、避けんとよ!?」
「やめろ叩くな、俺が死ぬ。こちとらひ弱な神官なんだぞ」
監督と元エースがなんか漫才してますね。
あ、ちなみに監督には治癒術が使える者が就任するのが慣例です。
監督と選手の治癒術のみが、負傷した選手を試合中に復帰させることができるルールなので、監督が治癒術を使えるかどうかはチームの継戦能力に直結する重要なファクターです。
適当なところで元エースとの
「まあまずは、打席に、投手に、それ以外の守備のポジションも一通り流してってことだな。どうせテメエらどつき合いしかまだしてねえんだろ」
「それで足りろーもん?」
「
「……ああ、俺をぶちのめしてトップに立つとか言うやつじゃなくて良かったよ」
「そんな奴はおらんじゃろ? ―― おらんよな?」
「そこに居る」 元エースを指さす監督。
「いやあ、若気の至りばい!」
たはは、と笑う元エース。
それに比べると半竜娘ちゃんの思考が穏当なのは、彼女が
ほんのこつ半竜娘ちゃんは頭の良かお方ばい……。
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で、打席から投手から守備も一通り経験した結果。
「
「であるかの?」
「ああ、
あまりピンと来てない様子の半竜娘ちゃんに、グッと確信した様子で告げる監督。
元エースの蜥蜴人さんは後方先輩面でウンウンと頷いています。―― 絶対分かってない奴ですねコレ。
ちなみに元エースさんは半竜娘ちゃんに負けた後に速攻で他のチームメイトをぶちのめして1軍に残留しています。蜥蜴人ェ……。
「まずタッパがでかいのが良い。敵の黒角ジャイアンツは巨人の選手ばかりだ。奴らのストライクゾーンに対応するためには、こっちのキャッチャーもでかい方がいい」
「そうじゃのう、並みの只人では、必然、低めの球しか受けられんし、高めを狙ったら立ち上がって受ける必要があるから、どのみちコースがバレるのじゃ」
「打ち取るための球の組み立ては勉強してもらう必要があるが、最悪、それは逐一俺がベンチからサインを出しても良い」
「ふむ、それなら安心じゃの」
「そして何より、投手のコイツの全力を受けられるのが良い」
「うひひ……いいねえいいねえ、魔球投げ放題だねえ」
監督のそばに控えていたのは、見事な体躯の只人の投手で―― 魔術師を示すローブに身を包んでいました。
ひょっとしたら普段は寡黙な投手として通っているのかもしれませんが、いまは
「全力で投げ込んでも受け止めてもらえるってのが、こんなに楽しいとはねえ、うひひひ」
「あー、普段はコイツも、もっと静かなやつなんだがな。……ひょっとしたら無口だったのは、全力で投げられない鬱憤を何かの拍子に漏らさねえように黙ってたのかもしれねえな」
「うひひひひ」
投手―― 魔球投手―― が喜色満面に近づいてきて、半竜娘ちゃんの方に手を差し出します。
「よろしく頼むねえ、
「うむ! こちらこそなのじゃ!」
がっちり握手!
バッテリーの結成です!
「じゃあさっそく練習しようねえ! どの魔球から行こうかなあ? 炎? 雷? 風? 幻影?」
「もちろん全部じゃ!」
「そう来なくっちゃあ! 分かってるねえ、
早速仲良くなってますね。
「――
やれやれと肩を
「こりゃあ、黒角ジャイアンツに勝って優勝できるぜ、きっと。―― いや、俺たちこそが優勝するんだ、絶対に、な!!」
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やがて時は過ぎて、1位決定戦の開催日がやってきました。
それまでの間に、幼竜娘三姉妹がチアリーディングにハマったり、森人探検家やTS圃人斥候が黒角ジャイアンツのオーナーを探っても特に成果を得られなかったり、文庫神官ちゃんが沈没船から回収した文物を収めた功績で知識神の神殿から『聖印+2』を授かったり、海底から回収した財宝の査定額を知った森人探検家ちゃんが狂喜乱舞して五体投地して交易神への信仰を募らせたり、なんやかんやありましたが、無事にこの日を迎えられました。
「てっきり場外で闇討ちでもされると思ったんじゃがなぁ」
ウィズボールの会場として整備された王都のコロシアム。
黒角ジャイアンツと蒼鱗ドラゴンズの両チームの選手が整列し、お互いに鋭い眼光を飛ばしあっています。
そんな両軍へと、超満員のコロシアムの観客席から地を揺るがさんばかりの声援が降り注ぎます。
「いやいや、
「言われてみれば確かにそうじゃな。うむ」
「うひひひひ、腕が鳴るぜえ」
元エース、半竜娘ちゃん、魔球投手が戦意を高めています。
もちろん、ベンチ入り含めて20名ほどのチームメイトたちもです。
彼らもまた、日々の練習で腕を高めた、精鋭中の精鋭です!
それに対するは黒角ジャイアンツです。
しかし今のところ巨人の姿は見えません。
―― 巨人たちは、これから召喚されるのです。
並んでいた魔術師たちが、巨人の歯を取り出して、次々と【
彼らが手に持つ触媒のうち、幾つかは、おそらく特別製なのであろうと見て取れます。その特別製と思しき巨人の歯は、何らかの魔術的な紋様が彫り込まれています。それにより何か特別な効果があるのでしょう。
「「「
三人の術師がそれぞれ普通のオーガの牙を投げ、3体のオーガへと変換させます。
『『『 OOOOGGGGRRRRRREEEEEEE!!! 』』』
そして現れたのは、3体のオーガ。これだけでも十分な脅威ですが、黒角ジャイアンツの魔術師たちが呼び出すのは、それだけには留まりませんでした。
「「「
続いて投じられたのは、ひときわ大きな牙。3人の術者が1つの特別な触媒に力を注ぐという魔術増幅法まで用いています。
「「「
そして同じように別の3人がかりでの魔術詠唱!
「「「
さらにもう一度の相乗詠唱! 合計3回!
3人分の呪文を相乗させて効力を増した【巨人】の術が、全部で3度響き、複雑な魔術刻印がされたオーガの歯が膨れ上がって構成したのは、最初に現れたオーガたちを上回る巨体。少なくとも、オーガジェネラル以上と目されます!
そして、3つの大牙を中心に形作られていく3つの巨体がその偉容を
『OOOOGGGGRRR―― 鬼我一体!! ふはははは、たまにはウィズボールと洒落込もうではないか! なあ弟たちよ!! 頂点を決める舞台ともなれば、下賜した牙を触媒にした分体へ直接意識を遣わすに足るというものよ!』
『GGGRREE―― 鬼我一体!! 応とも、一の兄者! 血が滾るというものだな! 術で作られた身体に意識を飛ばすのにも慣れてきたゆえ全力も出せようさ!』
『OOORRRGGEE―― 鬼我一体!! 相手にとって不足なし! それにちょうど政務の鬱憤も溜まっておったところよ! ―― んん!? 貴様はまさか半竜の!?』
オーガジェネラルの3兄弟―― いえ、これはあるいは、伝説のタイクーン級に成長しているのでしょうか。伝説では
そして、その推定:オーガタイクーン3体の内の2体の闘気に、半竜娘ちゃんは覚えがあります。
「むっ、よもや貴様たちは、オーガ:一ノ若=サンと、三ノ若=サン!?」
『ほう、見違えたな、半竜の術師=サン。貴様もよほどの修練を積んだと見える! ワシのことは
『やはり貴様は、半竜の術師=サン!! ここで会ったが百年目……! この
強大なオーガの登場に湧き上がる
一触即発!!
『へ~え、あんたが半竜の……。まあまあ兄者、弟者。まずは試合だろう? 試合も始まる前から乱闘たぁ、ちぃっと品がないってもんよ』
『ふっ、確かにその通りか』 『……ふん。せいぜい首を洗って待っているんだな、半竜の術師=サン』
初対面になるオーガ、
いつの間にか、試合前の挨拶の時間は終わっています。そしていよいよ試合開始です!!
―― ではいざ!
というところで今回はここまで!
ではまた次回!
次の原作小説9巻の『氷の魔女の洞窟』編では、オーガ次男を出せなさそうなので(仇討ちの理由もないし)、三兄弟まとめてここで登場です。
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ニコ生で『「ゴブリンスレイヤー」全12話&「ゴブリンスレイヤー -GOBLIN'S CROWN-」(冒頭)一挙放送』(2021/04/02(金) 18:00開始)らしいですよー。2期に備えて復習だ!
あと多分販売数次第で2期の出来が決まるんじゃないかという気がする『ゴブスレアニメBlu-ray Box 初回限定版』は2021/4/28発売ドスエ。