ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風) 作:舞 麻浦
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●前話:
半竜娘(分身体)「
半竜娘(本体)「
オーガ三男「グワーッ」
金剛石の騎士「反射!」
オーガ次男「グワーッ」
超勇者「核撃吸収! パワーアップ! 超斬撃!」
オーガ長男「グワーッ」
――
はいどーも!
大歓声とともに優勝を祝う実況、はーじまーるよー。
前回は結局、ウィズボールの勝敗を乱闘で決したところまででしたね。
降臨した三大呪怨鬼神はオーガタイクーン三兄弟の裏切りにより糧にされてしまって脱落。
もともと、オーガタイクーン三兄弟が担いでいる
おそらく、
さらにその鬼神の力を反転継承したオーガタイクーン三兄弟も、半竜娘ちゃんの
黒角ジャイアンツの残りは巨人の召喚者たる術師たちのみとなり……。
もちろん彼らとて精鋭ではありますが、さすがに分が悪く、巻き返しは叶いませんでした。
ということで、ウィズボール一位決定戦は、蒼鱗ドラゴンズの勝利となりました。
監督の胴上げに、表彰式、そして優勝旗の授与。
予定通り、両チームオーナーの挨拶もありました。
さすがに用心深い黒角ジャイアンツのオーナーも、このハレの日には表舞台に出てきましたよ!
まあ、あれだけ盛り上がって今後は神話に謳われかねないような試合のあとですから、ウィズボールに携わるものであれば引っ込んでいることなんてできるはずもないですよね。
つまり、試合を大いに盛り上げたのは、黒角ジャイアンツのオーナーを確実に引きずり出すための布石でもあったというわけです!
いやまあ、金剛石の騎士の乱入だとか、神々の鉄槌とともに鬼神が降臨したりとか、それを追って超勇者ちゃんたちがやってきたりだとかは、完全に想定外でしたが。
ですがこういったことがあるため、ウィズボールは『面白え……』(蟲人僧正さん並感)わけですね。
んで、黒角ジャイアンツのオーナーが出てきたので、何とかギリギリ呪文使用回数を残していた半竜娘ちゃんがサクッと【
結果は黒。
これにより、このオーナー氏とオーガたちが、裏で手を結んでいたことにも確証が持てました。
―― まあ、試合で特別製の依り代にオーガタイクーン三兄弟を降ろしてる時点で、見る者が見ればバレバレではあるのですが。
とはいえ、これまでは決定的な証拠は掴ませてこなかったわけで、それゆえ半竜娘ちゃんの銅等級昇格試験のネタにもされたわけですね。
【
そして祝勝会の最中に分身体を残して抜け出して、TS圃人斥候の手も借りつつ、つつがなくその物証を回収できました!
まあ、【
しかも、黒角ジャイアンツの方は準優勝とはいえ、都全体で盛り上がるような祝勝会の最中ですから、警備の方も油断していました。
一応、申し訳程度には
その後、何食わぬ顔で祝勝会に戻り、
優勝という夢をかなえた監督さんにエールをぶっかけたり、
半竜娘ちゃんが引退するため来シーズンはまたエースに返り咲く元エースさんと白黒つけるためのドツキ合いしたり、
バッテリーを組んでいた魔球投手さんとピシガシグッグと健闘を称え合ったり、
一歩間違えば
アークデーモンから吸い上げた異界の知識について賢者ちゃんと意見交換したり、
一年前の収穫祭の時に約束した手合わせの約束を果たさんと、祝勝会の余興も兼ねて剣聖ちゃんと模擬戦をしたり、
超勇者ちゃんが、祝勝会場に紛れ込んだ幼竜娘三姉妹と遊んでくれてるのをまったり眺めたりして時間をつぶしました。
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明けて翌日。
半竜娘ちゃんの姿は、都の冒険者ギルドの応接室の中にありました。
応接テーブルの上には、昨日、隠し金庫から回収してきた、オーガと黒角ジャイアンツオーナーの繋がりを示す血判状が。
「なるほど、裏取りはこれで完璧ですね」
「で、あるかの?」
「はい。こちらの予想よりもずいぶんと派手なことになりましたが、見事に依頼達成ですね。おめでとうございます」
にこやかに書類用の盆に置かれた血判状を受け取るのは、ギルドの麗人係官です。
そのにこやかさの何割かは、
どうやら熱心な猛虎党のようでしたからね、この麗人係官さんは。
「ということで、冒険者ギルドは、ここに、貴女を銅等級冒険者として認めるものです。―― こちらを」
「しかと拝領するのじゃ」
そして麗人係官さんが文を載せるトレーに置いて卓上で寄こしてきたのは、銅の冒険者証。
磨き抜かれたそれは、第4位の高位冒険者を示すものです。冒険者になって2年弱ですが、結構なハイペースだと言えるはずです!
在野最上級が第3位階の銀等級ですので、アガリまであと少しというところです。いよいよ次の昇級で、現時点の目標である銀等級になれますね!
「これで貴女も高位冒険者の仲間入りですね。ホームである西方辺境の街にも通達しておきます。
また、今後はますます、他の冒険者の規範となるような振る舞いを心掛けていただければと思います」
「ま、善処するのじゃ」
「余程のことがあれば降格もあり得ますが……―― まあ、貴女に限っては無用な心配でしょう」
麗人係官さんの好感度高いですね。
信頼されて――
「不祥事があったとしても、それを上回る功績を持ってくるでしょうからね」
―― いや、信頼されてねーな、コレ!
めっちゃトラブルメーカーだと思われてるな!(逆の意味での信頼はあるっぽい)
実際、半竜娘ちゃんは、自分が祖竜に近づくための功徳を積むことの方が、高位冒険者らしい振る舞いをするよりも優先度が上ですからね。
「祖竜に
「その言葉を信じましょう」
半竜娘は
半竜娘はウィズボールで所属チームを優勝に導いた!
経験点2000点獲得! 成長点6点獲得!
半竜娘は銅等級に昇級した!
鬼神の遺骸を吸収したことで、死霊術ポイント獲得!*1
森人探検家・TS圃人斥候・文庫神官は
経験点500点獲得! 成長点3点獲得!
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さて、海底財宝探索で得たお宝の換金も終わり、銅等級へも見事昇格し、また、都でしか手に入らないような物資の調達も行い、ウィズボールも存分に楽しみ、いよいよ帰路に就きます。
さらば都よ!
また来る日まで!!
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辺境の街に辿り着いた半竜娘ちゃんたちは、ほどほどに依頼を片付けつつ、冬支度を進めます。
昨年使って仕舞い込んでた防寒具の虫干しだとか。
今年も
海底から回収してきた呪物や魔道具の研究だとか。
アークデーモンから吸い上げた古代の魔道具や、異界の魔法の知識の研究だとか。
そのために興行がてら火吹き山の闘技場へ行き、附属大図書館に魔女さんと一緒に籠ったりだとか。
火吹き山のオーナーたる≪死≫の魔術師に、『
実際に雪の中を山間の村々へ物資を届けに奔走したり。
こんどこそ魔女さんと一緒に、真面目に
なんだか冬の寒さが早く来た上に寒い時期が長引くので、半竜娘ちゃん自身のため、また、蜥蜴僧侶さんや鮫歯木剣の蜥蜴戦士から
長引く寒さで食料や薪が尽きた村へ再度救援に行ったり。
降りしきる雪で閉ざされた街道を雪除けして整備したり。
そんな忙しい日々の中の束の間の休憩を、街外れにある自分たちの拠点で過ごしていたある日のこと。
「……いくら何でも冬の寒さが長すぎやせんかの? いや、雪が多いのかの?」
身体が大きく成長し、また体内に超パワーの動力炉心を備えているため寒さへの抵抗も増した半竜娘ちゃんですが、それでも冷気で身体や頭の回転が鈍っているのか、うっそりと呟きます。
暖炉の前で丸まっている半竜娘ちゃんに巻かれるようにすやすや眠っているのは、
【聖餐】のランチョンマットから作り出される祝福された食事を摂っているため、この厳しい寒波が押し寄せる冬でも流行り風邪に
あまりに寒すぎて、また、長い間暖炉の前にいたこともあり、暖炉の炎の中の
「確かにそうねえ。わたしが生きてきた中でも、一番寒い冬かも。おかげで儲かったけど」
燃料相場で一山当てた件についての帳面をつけているのは森人探検家ちゃんです。雪の降らない日はなく、薪の消費も値段もうなぎのぼりで、その相場で儲けたのです。
しかし、長寿命のエルフたる彼女の200年の経験の中でもこれほど寒さが深い冬は珍しいとなれば、異常なことです。
「異常に寒い日が続く冬、これはつまり……混沌じゃ、混沌の仕業じゃ―― ってか? あ、そーだ、タンク後輩の【
小柄な身体のせいか寒さに弱いTS圃人斥候は、もこもこの手編みのセーター(自作)を着こんだ状態で、知識神の神官でもある文庫神官に水を向けました。
「奇跡はそんな気軽に請願するものではありませんよ?」
鎧や退魔の剣を磨いて油を差してと手入れをしていた文庫神官が苦笑します。
「いーじゃんか。どーせ術の使用回数は残ってんだろー? もしホントに混沌の仕業だったらヤバいじゃんかよー」
確かにTS圃人斥候の言にも一理あります。
「はあ。分かりました、分かりましたよぅ。『蝋燭の番人よ、知の防人よ、我が無明に、煌めく一筋の稲光をお与えください』――【
文庫神官は、油で磨いた後に近くに立てかけていた司教杖を引き寄せて神への祈りを捧げました。
「どうか知識神様、惑う信徒にお導きを――『この冬の寒さの厳しさは、混沌の仕業でしょうか?』」
文庫神官の呪文行使【天啓】:目標値10
魂魄集中7+加速5+神官(知識神)Lv6+聖印3+司教杖2+付与呪文熟達2+2D661=32 ○行使成功!
ファンブルではなかったので成功です。
達成値も高かったので、知識神様に、質問の意図は過不足なく伝わりました。
そして次の刹那。
天上の存在と繋がった文庫神官ちゃんへと、『是』か『非』のみの簡素な託宣ですが、確かに天啓が下りました。
「そんで、どうじゃったんじゃ?」
暖炉前で微睡む半竜娘ちゃんも気になったのでしょう。文庫神官ちゃんに問いかけます。
それに対して、少し言い淀んだものの、文庫神官が答えました。
「え、えぇ~と。知識神様がおっしゃるには、『
「……は?」 「あら」 「おいおいマジかよ」
半竜娘ちゃん、森人探検家さん、TS圃人斥候ちゃんがそれぞれ驚きを顕わにします。
この異様に寒い冬が人為的なものであるならば、待っていても寒さが緩むことはなく、このまま春は来ないかもしれません。
中でも、それを聞いた半竜娘ちゃんの反応は劇的でした。
Q.氷河期の寒波で滅んだといわれる祖竜を崇める蜥蜴人の高位の竜司祭が、冬をより厳しく長引かせる混沌の計略を聞いたときの気持ちについて、50字以内で答えなさい。
A.コロチュ
…………。
は、半竜娘ちゃんの怒りのオーラが
で、では、また次回ィ!!
冬を長引かせようとするとか、絶対に蜥蜴人の竜司祭にとって特大の地雷なんだよなあ。
パワーコアの青い輝きと、紫電のごとき放射熱線が大活躍って感じで、なんとか章題名の『魔導の光』は回収できたかな…?
次回は幕間か、あるいは早速原作小説9巻の雪の魔女編(あるいは祖竜の怒り編)へ突入するかと。
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『ゴブリンスレイヤー』コミックス第11巻&
『ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン』コミックス第7巻&
『ゴブリンスレイヤー外伝2 鍔鳴の太刀≪ダイ・カタナ≫』コミックス第3巻、
2021年4月24日 同時発売!! 楽しみですね(ダイマ)。
『ゴブスレアニメBlu-ray Box 初回限定版』は2021/4/28発売!
そしてゴブスレTRPGのサプリ、通常版(2021年05月13日(木)発売)の予約も始まってます!
ソニーピクチャーズYouTube公式チャンネルで、アニメ1期全話の期間限定無料公開が始まりますのよ!
2021/4/23(金)19時から3日間!
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