ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風)   作:舞 麻浦

125 / 184
 
閲覧、評価、お気に入り登録、誤字報告、ここ好きタップ、感想、いつもありがとうございます! デーモンたちの思考形態はマンチじみてるですって? ……確かに!

===

闇竜娘ちゃんと白梟ちゃんの和解イベントとして、一緒に冒険させたいなーなんて思ってたりします。合間に街中で鯛焼きを食べたりとかさせたい……。

===

●前話
 山頂晴れて (そび)える天地 さかしまの
 冥府の砦 枯れた花
 勝どき挙げる 人ぞあり
 


35/n 雪の魔女の洞窟-5(VS闇人)

 

 はいどーも!

 寒冷・病害・飢饉……ガチの絶滅コンボなんだよなあ―― な実況、はーじまーるよー。

 

「フゥハハハハハァー! 冥府の女主人(ヘル)よ! 地の底は飽きただろう! 死者を受け入れるだけは飽きただろう! 冷気を溜め込むばかりは飽きただろう!」

 

 山頂で哄笑を上げる闇人(ダークエルフ)

 魔神王軍の残党だろうその闇人が、冬を長引かせ、吹き下ろす寒風に乗せて(やまい)をバラまいていた黒幕です。

 

「だから。全部()()()()にしてやったぞ!」

 

 地の底のものは天の上に。

 あるべきものを逆さまに。

 

「思う存分吐き出すがいい! 全部全部全部、凍り付かせてしまうがいい! 凍土を以て埋葬せよ!」

 

 冷気や病の吹き溜まりたる冥府をひっくり返して、地上に中身をぶちまける―― 現世・幽世をかき混ぜて混沌と化す陰謀なのです。

 まあ闇人たちの本拠地はたとえ核の炎が吹き荒れたとしても無事なように設計された地下アーコロジーなので、地上が氷に覆われようとも別に何ら問題はないのでしょうけれどね!

 

 

 フハハハハハハ! と笑い声を響かせる闇人に、しかし、陰謀を阻止せんとする冒険者たちの手は追い付きつつあります。

 

 

 

「地上を凍り付かせるじゃとォ……? 全てを絶滅させるじゃとォ……!? そんな企みなど、この手前(てまえ)が看過しておけるものかよ!!」

 

 敬虔なる蜥蜴人の竜司祭―― 怒れる我らが半竜娘ちゃん一党のエントリーです!

 

 呪文の残り回数も豊富。

 山頂の高空(過酷な環境)のために余分に消耗しやすくなっている分を考えても、戦闘を行うことは十分可能でしょう。

 ()しくも数日修行をつけてもらうあいだにしっかり高地順化もできていますしね。

 

 

 

 相手(敵の闇人)が、策が成ったことに上機嫌に油断している今こそ好機です。不意打ちにより先手が取れます!

 上を見れば、まるで雲霞のごとく亡者の群れが逆さまの冥府の大地から()り下りてこようとしているのが見えます。

 今を逃せば持久戦となり、また冥府より出てきた死者の群れ(死の河)が壁となってあの闇人の術師までの道を閉ざしてしまうでしょう。

 

「行ってくるぜ、先手はもらった! 支援をくれ!」

 

「承知したのじゃ。魔神となりし我が影よ、力を貸すのじゃ、マナの流れを整えよ。

 そして、黒蓮の花弁の札――マナ開放、二重詠唱準備。

 まずは手前に。一時(セメル)俊敏(キトー)付与(オッフェーロ)――【加速(ヘイスト)】。

 そして斥候のお主にも。一時(セメル)俊敏(キトー)付与(オッフェーロ)――【加速(ヘイスト)】」

 

 闇竜娘ちゃんを統率し、呪文詠唱を補助させます。これで呪文行使達成値+8。

 さらに『水蓮の花弁/Lotus Petal』の効果で1日一度限りのノーペナルティでの多重詠唱。

 半竜娘ちゃん自身とTS圃人斥候へ、【加速(ヘイスト)】付与。消耗速度は2倍になりますが、それぞれ+4のボーナスが加わります。*1

 

 そして何より、【加速】の効果によって移動可能距離が倍になります。

 

「新雪の上を駆ける訓練も散々したばかりだぜ――【地功拳】*2、【軽功】」

 

 小剣(ショートソード)の鞘を腰の横から背に回し、TS圃人斥候が雪の斜面を目にも留まらぬ速度で、闇人の死角から死角へと駆け抜けます。

 

「(いける――!  伝説の『忍びの者』から伝授された、忍びの奥義――)」

 

 さらに両手を後ろに回し、斬りつける武器を持つ手を悟らせない体勢になり、一気に近づきます。

 さらに身体を揺らして幻惑し、左右どちらの手で斬り付けるか悟らせないことによる、防御不可能の必殺剣!

 

 神威(カムイ)の名を持つ古の忍びが用いたという奥義!

 

「隙だらけだっつーのな。変移抜刀――【背の構え(かすみぎり)】!」*3

 

「――フハハハハハハ……って、なんだきさm――ガッ――??!」

 

 TS圃人斥候の【背の構え(かすみぎり)】:通常攻撃に移動距離に応じたボーナス

 移動距離ボーナスの算出:(基礎移動力25+軽功18)×加速2×駆け足2÷5=35(切り上げ)

 命中判定:基礎値19+加速4+隠密1+移動距離ボーナス35+2D636=68 > 敵回避22-武技ペナ4 ○命中!

 ダメージ算出:小剣(1D64+3)+斥候Lv8+移動距離ボーナス35+命中ボーナス5D664524-敵装甲値6=65

 TS圃人斥候は武技【軽功】【背の構え(かすみぎり)】の使用により、消耗2点加算(1/16 → 3/16。消耗ランク ゼロ(変化なし))

 

 

 逆手に持った小剣(ショートソード)を振りぬいた形でさらに駆け抜けると、そのTS圃人斥候の背後で黒幕の闇人(ダークエルフ)が崩れ落ちます。

 

 まさしく奥義……!

 まさしく一撃必殺……!

 その触れ込みに(たが)わぬ殺し技です。

 

「……ッ!? こいつ――?!」

 

 しかし残心していたTS圃人斥候が警戒するように飛びのきました。

 斬り払った際の手ごたえがおかしかったことに気づいたのです。

 血振りしようと剣を見れば、返り血もまばらな上に、その返り血もどす黒い不穏な色をしています。

 

 その嫌な直感を証明するように、奥義(霞斬り)を受けて崩れ落ちたはずの闇人の身体が、再び起き上がっていきます。

 

「……ふふふ、ふハ、フハハハハ! 万が一にも、戦いで死ぬわけにはいかんのでな。それでは冥府の女主人(ヘル)の下へは行けぬゆえ。ヴァルキュリアになど用はないのだよ」

 

 切り裂かれたことで用をなさなくなった闇人のローブが風に吹かれて飛んでいきます。

 その下から現れたのは――

 

『あらかじめ【屍鬼(リバイブ)】の死霊術を自らに施しておいた。冥府の女主人(ヘル)の下へと馳せ参じるならば、生身は捨てねばな。病魔を宿したまま山頂で寝ずに儀式を行うという苦行でじきに死ぬはずであったが、ある意味手間が省けた、礼を言おう』

 

「アンデッドへの転化……!」

 

 ―― 生気の失せた肌と、血の流れぬ傷口……。

 刃を受けた時点で、既に半死半生だったのでしょう。

 闇人の身は、高位の死霊術である【屍鬼(リバイブ)】の作用によって、自らの死をトリガーに不死の呪術師(リッチー)へと転化するように仕込んでいたのです!*4

 

 つまり、第二形態……!

 

『フハハハハハ! 安心しろ、貴様らを一思いに殺したりなどせぬ。縛り付け、死霊に生気を吸わせ、凍えさせてやるとも。“藁の上の死” とはそういうものだ』

 

 哄笑する闇人の不死の呪術師(リッチー)ですが、まだ半竜娘ちゃんたちの不意打ちのターンは終わっていません。

 具体的には、森人探検家ちゃんと文庫神官ちゃん、白梟ちゃんが手番を残しています。

 

 というわけで。

 

「悪鬼滅殺は信徒の務め! 雪深くするとか疫病を流行らせるとか、流通の邪魔よ! 交易神の教義的にも許せるわけないでしょ! 速射併用、【十六夜撃ち(魂の16連射)】そしてもういっちょ【十六夜撃ち(魂の16連射)】!」*5

 

 特訓で指先を鍛えに鍛えた森人探検家ちゃんが、空間拡張された矢筒から魔法強化された矢1本+普通の矢15本を一気に取り出し、素早く番えて射出します!

 

 と、それに合わせて、知識神に仕える文庫神官ちゃんとその使徒たる白梟が動きます。

 

「合わせてください!」 「はい、ご主人!」

 

「「 蝋燭の番人よ! 知の防人よ!  どうか闇よ落ちるなかれ!! ――【聖光(ホーリーライト)】!! 」」

 

 暗く影を落とす逆さまの冥府の砦に対抗するかのように、2つの光が森人探検家が(つが)える『魔法の矢+1』にそれぞれ宿ります。

 アンデッドを滅ぼす浄化の聖なる光、ホーリーライトの奇跡です。*6

 

「光の矢ってわけね―― 粋な計らいね!」

 

「お願いします!」

 

「任せなさい! 行くわよぉおおお!!」

 

 聖なる光で輝く矢を先頭に、一度に16連射!

 それを【速射】によりさらにもう1セット、2本目の光り輝く矢を先頭にさらに倍!

 合計32連射!

 

 森人探検家の【十六夜撃ち(魂の16連射)】:矢を消費してボーナスを得る

 命中判定:基礎値23+魔法の矢1+十六夜撃ち(16本消費)8+2D654=41 > 敵回避21 ○命中!

 不死の呪術師(リッチー)の技能【不死の身体】によりダメージダイスの出目半減!

 ダメージ算出:大弓(2D6/231+2)+野伏Lv9+魔法の矢1+十六夜撃ち(16本消費)8+命中ボーナス5D6/222221-敵装甲値8=25

 

 森人探検家の【十六夜撃ち(魂の16連射)】2射目:

 命中判定:基礎値23+魔法の矢1+十六夜撃ち(16本消費)8-速射ペナ4+2D666+クリティカル5=45 > 敵回避29 ◎命中(クリティカル)!

 不死の呪術師(リッチー)の技能【不死の身体】によりダメージダイスの出目半減!

 クリティカルのため痛打判定1D65:装甲脱落(装甲値ゼロ)

 ダメージ算出:大弓(2D6/231+2)+野伏Lv9+魔法の矢1+十六夜撃ち(16本消費)8+命中ボーナス5D6/233121-敵装甲値0=34

 

 森人探検家は武技【十六夜撃ち】×2の使用により、消耗2点加算(1/16 → 3/16。消耗ランク ゼロ(変化なし))

 

 

 驟雨のごときという形容すらも生ぬるい、怒涛の32連射が不死の呪術師(リッチー)へと降り注ぎます!

 一発一発が精密に急所へ誘導された矢の雨は、森人(エルフ)の面目躍如といったところ。

 

「くらいなさい!」

 

『ぐ、があああああ!?』

 

 第一射の16矢が着弾!

 

「貫け!」

 

『ごおおおおおおっ!?』

 

 さらに後を追った痛烈な16本の矢が、痛打となり、闇人の不死の呪術師(リッチー)の服を千々に引き裂きながら突き刺さります(以後、リッチーの装甲をゼロとする)。

 その衝撃で不死の呪術師(リッチー)は吹き飛びました。

 

 これで、一気に敵の体力を奪うのに成功しました!

 

 さらに2本の鏃に付与された聖なる光が、内側から負の生命力を焼いていきます!

 具体的にはリッチーの手番(主行動)の度に、アンデッドは呪文抵抗も装甲軽減もできないダメージを受けることになります。*7

 

『ち……このぉっ、痴れ者どもがぁあああ……』

 

 これでこちらの手番は終了。

 倒すまでには至りませんでしたが、かなりの痛撃を与えることに成功しました。

 次からは、闇人の不死の呪術師(リッチー)も行動を始めますし、さらには上空からアンデッドの群れが塊になって落ちてきそうです。

 

 そして戦場のイメージ図はこんな感じです。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 では継戦カウンターを積んで、第2ラウンドの先制判定です。

 リッチーの先制力は2D6+4なのでかなり速いです――が、実は弩弓や投擲武器で牽制することで先制力を下げさせる武技があるので、それを積極的に使っていきます。

 

 カラコロと先制力判定をした感じですと、次のような値になります。

 

名前先制力
半竜娘2D656+機先4+加速4=19
闇竜娘2D662=8
森人探検家2D623+機先4=9
TS圃人斥候2D624+機先4+加速4=14
文庫神官2D633+機先1=7
白梟2D665=11
闇人リッチー(敵)2D652+4=11

 

 このままでは闇人リッチーが3番目か4番目に攻撃してきます。

 

 そこで!

 役に立つのがこの武技――【紅蓮の嚆矢】!

 矢弾や投擲武器によって敵を牽制し、かつ、味方を鼓舞するという進撃の武技です!

 

 敵には-1! 味方には+1!

 さらに【紅蓮の嚆矢】は二重習得して強化することで、敵に-3、味方に+3できる素敵性能になります。

 

 ちなみに、森人探検家ちゃんと、TS圃人斥候ちゃんはこの武技を2段階目まで習得しています。

 つまり!

 

「縫い留めるわ! そこを動くな!!」

 

 森人探検家ちゃんの放った矢が闇人リッチーへ向かって鋭く宙を走り。

 

「おっと、こっちにも来させねーぜ!」

 

 TS圃人斥候が投げた投矢(ダーツ)が闇人リッチーの足元に突き刺さり。

 

『気が散る……猪口才(ちょこざい)な!』

 

 牽制することで闇人リッチーの足を止めさせるとともに、味方に戦機を見出させます。

 

 これによって、闇人リッチーは先制力にトータルで-6のペナルティ!

 同時に文庫神官ちゃんに+3、森人探検家ちゃんに+3のボーナス!

 あ、【加速(ヘイスト)】や【停滞(スロウ)】などの先制力に作用する呪文の影響下にあるキャラはこの武技の対象にできないので、注意が必要です。

 

 そして最終的な行動順はこうなるのです!

 

行動順名前先制力備考
半竜娘2D656+機先4+加速4=19 (12)加速状態。第1行動
森人探検家2D623+機先4+紅蓮の嚆矢3=12
TS圃人斥候2D624+機先4+加速4=14 (12)加速状態。第1行動
白梟2D665=11
文庫神官2D633+機先1+紅蓮の嚆矢3=10
闇竜娘2D662=8
半竜娘2D656+機先4+加速4=19 (7)加速状態。第2行動
闇人リッチー(敵)2D652+4-紅蓮の嚆矢6=5
TS圃人斥候2D624+機先4+加速4=14 (2)加速状態。第2行動

 

 …………勝ったな、これは。

 

 というわけで半竜娘ちゃん一党が軒並み先に行動して、闇人リッチーは後手に回ります、回させました。

 【加速(ヘイスト)】によって2回行動できるTS圃人斥候の2回目の行動が一番後ですが、統率技能を持っている半竜娘ちゃんか文庫神官ちゃん(リビルドによって取得)に行動順を引き上げてもらえばOKですし。

 

 じゃあ念のため呪文使用回数とか消耗カウンターとかのリソースは温存するため、森人探検家ちゃんとTS圃人斥候ちゃんに武器で攻撃してもらいましょう。

 この人選は他の人だとまだ射程外だからということもあります。

 また、メタ読みすると、消耗ランクが一つも上がらないうちにラスボス戦が終わるのはシナリオのバランス的にどうかと思うので、もう一波乱ありそうですし……。

 

 TS圃人斥候の攻撃1:

 命中判定:基礎値19+加速4+2D653=31 > 敵回避22 ○命中!

 不死の呪術師(リッチー)の技能【不死の身体】によりダメージダイスの出目半減!

 ダメージ算出:小剣(1D6/23+3)+斥候Lv8+命中ボーナス4D6/23313-敵装甲値0=24

 

 

 森人探検家の【速射】1射目:

 命中判定:基礎値23+魔法の矢1+2D664=34 > 敵回避24 ○命中! (刺突技能により達成値+6 → 40)

 不死の呪術師(リッチー)の技能【不死の身体】によりダメージダイスの出目半減!

 ダメージ算出:大弓(2D6/212+2)+野伏Lv9+魔法の矢1+命中ボーナス5D6/221231-敵装甲値0=24

 

 森人探検家の【速射】2射目:

 命中判定:基礎値23+魔法の矢1-速射ペナ4+2D661=27 > 敵回避25 ○命中! (刺突技能により達成値+6 → 33)

 不死の呪術師(リッチー)の技能【不死の身体】によりダメージダイスの出目半減!

 ダメージ算出:大弓(2D6/222+2)+野伏Lv9+魔法の矢1+命中ボーナス4D6/21212-敵装甲値0=22

 

 

「食らえっ! たあっ!」

 

『ええいっ!? 鬱陶しい!』

 

 魔法強化されたTS圃人斥候ちゃんのショートソードが閃いて闇人リッチーの体勢を突き崩し。

 

「ハイッ! ヤアッ!」

 

『重い矢だな……!』

 

 素早い森人探検家ちゃんの2連射の魔法の矢が闇人リッチーに突き刺さります。

 

『ぐっ、ううっ!? 身体が、崩壊する……!? ま、まさか、こんなところで……!!??』

 

 手応え的にはトドメを刺せた感じですが――――。

 

『グ、ググググ! よもやここでこの札を切ることになろうとは……!』

 

 アッハイ。やっぱりありますよね、切り札的なサムシング。

 

 恐らくこのラウンドの終わりに冥府の砦からアンデッドたちが落着し、次のラウンドから行動し始めるはずです。

 上空から亡者たちが落ちてくる(そうなる)前にカタをつけたかったのですが…………そうは問屋が卸さなかったみたいです。

 

 闇人リッチーが瀕死の身のゆえかおもむろに、腰に結わえた雑嚢から巻物を1つ取り出しました。

 

『……これなるは大いなる≪死≫を封じた巻物(スクロール)! 弱きものが触れればそれだけで即死する呪われたもの!』

 

 朗々と破れた喉で誇示する闇人リッチー。

 

『並みの冒険者も開けたら即死! 屈強な冒険者だとて、開けて読めば即座に呪われ数日の命よ! …………それを負の生命であるリッチーが読めばどうなると思う?』

 

 その言葉とともに、止める間もなく巻物を開いた闇人リッチー。

 開封された巻物から、悍ましい≪死≫の呪力が解放されます!

 まるで黒い雷のように迸った≪死≫の呪力は、闇人リッチーの身体を蹂躙し、その身の肉を弾けさせると、弾けた肉の下から露わになった骨へと吸収されていきます。

 

『…………ふ、フゥハハハッ! フゥハハハハハハァッ!! 力が! ≪死≫の力が漲るぞ!! この力があればお前たちなぞ…………!!』

 

 黒い骨の姿となって強化復活した闇人リッチー(第三形態)が勝ち誇るように笑います。

 が、しかし、そのとき。

 こそげた肉の中から露わになった、【聖光】が付与された2つの鏃が、燃えるような輝きを発しました!

 

『グワーーッ!? 光が……グワーー!?』

 

 スリップダメージ!

 闇人リッチーは、死亡時のイベントによって強制的に手番を割り込ませて巻物を使ってきたわけですが、手番は手番です。

 きっちり【聖光】のダメージは受けてもらいます。

 

 また、半竜娘ちゃんたちはまだこのラウンドでの手番を残してます。

 相手に手番を渡さないためにも出来るだけ削ってしまいましょう……!

 

 というところで今回はここまで!

 ではまた次回!

 

*1
半竜娘の残り呪文使用回数:9 → 7。(加速を2回使用)

*2
武技【地功拳】:柳のように大樹のように構え、よろめかず、倒れない。不整地、毒や麻痺、転倒による悪影響を無視する。

*3
武技奥義【背の構え(かすみぎり)】:移動距離の1/5を命中判定と威力に加算できる奥義。敵の防御判定にペナルティを与える。ただし技の仕組み自体は単純なので、1戦闘に3回しか使えない(それ以降は見破られて無効化されるため)。

*4
高位の死霊術【屍鬼(リバイブ)】:死体を材料にアンデッドを生み出す術。他の術と違い、生み出されたアンデッドは時間経過で消滅しないが、術者の支配下にあるわけではないことに注意。また、自らの肉体に作用させることでアンデッドに転化することができる。オレは人間をやめるぞー!

*5
武技奥義【十六夜撃ち】:最大16本の矢を一度に消費し、命中判定と威力にボーナスを得る弓系武技の奥義。

*6
奇跡【聖光ホーリーライト】:原作では主にフラッシュバン(閃光弾)扱いされる術。呪文維持することで一定範囲内のアンデッドに装甲無視・抵抗不能の継続ダメージ。サプリ適用前は半竜娘ちゃんの分身の残影まで祓ってしまうため習得せずにいたが、死霊術の本格導入を機に文庫神官ちゃんの呪文構成をリビルドして習得。

*7
【聖光】のダメージ値:ダメージ値は、術者の神官Lvの2倍で算出。文庫神官ちゃんと白梟ちゃんはそれぞれ神官Lv6なので、6×2のダメージ。二つの鏃が輝いているので、両者の効果範囲が重なる場所は24ダメージ。呪文維持すればダメージ継続。




 
即死効果でパワーアップするアンデッドの鑑。
なお『死の呪い』が刻まれた羊皮紙は、ゴブスレ原作小説9巻のオマージュ元だと思われる『ファイティングファンタジー 雪の魔女の洞窟』に登場するアイテムなので脈絡がないわけではないやつです。

===

ご評価ご感想などなど、いつもありがとうございます!
次回はいよいよ半竜娘ちゃんにも攻撃に加わってもらう予定です。流石に『雪の魔女の洞窟』編も次回で終われる、ハズ。次もよろしくお願いいたします。
 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。