ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風) 作:舞 麻浦
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●前話
・インドミナス妹、国王の乗騎に。(竜人嫁化フラグ? 女商人ちゃんとヒロインレース? さてどうでしょう……)
・銀等級冒険者【辺境最大】、半竜娘!
・ランクアップ祝勝会
・葡萄尼僧が混血じゃないのは承知の上だが、それはそれとして混血だなんだと蔑む噂を流した奴は片っ端から修正してやる。
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はいどーも!
いつの間にやら目標を達成しているRTA、はーじまーるよー!
というわけで、前回は転移魔法陣から繋がる南の孤島を祖竜の楽園にして、その運営を丸投げしてきたところまででしたね。
ちょっとした反乱がありましたが、ヘーキヘーキ、人工生命は反乱するものって決まってるから!
そして祖竜の楽園を冒険者ギルド―― というか王国に献上したので、その功績により、半竜娘ちゃんがついに!
銀等級に昇級しました!!
いえー! どんどんぱふぱふ~♪
それに伴い、トロフィー【辺境四天王】を獲得!
これまでに【辺境最大】の冒険者として活躍して高めた名声が実を結びました。
つまりこれにて『二周目レギュRTA 目指せ【辺境四天王】編』はクリア終了の大団円と相成りました。
皆様、長い間のお付き合いありがとうございます。
スタート時点でTASさんのデータの引継ぎなので参考記録にしかなりませんが、お楽しみいただけたのでしたら幸いでした。
もっと早いチャートもあるかも知れませんが、合間に発生するクエストが割とランダム性が高いので、そこはまあ時の運、ダイスの運ということで。
あとまあ最初からサプリ導入環境だったら、いろいろ違ってたと思いますね。
まず冒険者登録初日のTASさん編の時点で、【
…………。
…………では今後ともよろしくお願いいたしまーす。
“なにィ!? 終わったはずではないのか!?” ですって?
ふふふのふ。
実はこの実況者たる
本筋のシナリオクリアしても延々と冒険できるやつって、良いよね……。
さて。
もともと半竜娘ちゃんの運命に対してこっちから接触するのは最小限にしてますが、とはいえ何も区切りを定めないのもどうかと思うので新しい実況のテーマを決めましょう。
まあ、もう決まってますけどね!
はい、というわけで今回からは、『フリープレイ そして彼女が竜になるまで編』といたします。
ずばりそのまま章題のとおり、半竜娘ちゃんがやがて竜になるまでを見守っていきたいと~、思いますッ!*1
ちなみに。
銀等級に上り詰めましたが別に
これまで曲がりなりにも銀等級になるためにお行儀よく(当人にしては)していた半竜娘ちゃんですが、今後はその限りではないわけですね。
なんならやらかしまくって白磁まで落ちようが別に実況的には支障ありません(当人や周りに支障がないとは言っていない)。
実行するかは別として、取れる手段がダーティな方向に増えたのは確かです。
契約魔神の
また、最速を意識する必要もないので、これまでは避けてきたような、時間がかかる割に冒険者ギルドへの貢献にならない選択も可能です。
ひたすら魔術研究に没頭してもいいでしょうし、ひたすらに未踏領域へ分け入っても良いわけです。
既に【辺境四天王】を獲得したので西方辺境にこだわる必要もなくなり、拠点を王都や他国に移すことすら選択肢に入ってきます。(混沌に堕ちる選択も……?)
まさに自由! フリーアクション! YEAHHHHHHHH!!!
―― というわけですがそれはそれとして、半竜娘ちゃんに目を向けると。
「それで、どこの誰が、地母神の尼僧殿を小鬼の混血だのなんだのと噂しとるのだ? キリキリ吐かんか」
冒険者訓練所で、不心得な新人に
周りに地母神の神官が居るのに、地母神寺院の葡萄尼僧さんの陰口を叩くような輩には、沈黙の価値を教えねばなりますまい。
「う、うぅ。どこで聞いたかなんか忘れちまったよぉ。もう下衆な噂話はこりごりだあ、放してくれよぉ」
「お主が思い出せないのであれば手前が代わりに思い出してやるのじゃ。
「アバーッ」
真言呪文【読心】により記憶を丸ごと自分に転写し、総ざらえしようという魂胆のようです。
どうやら半竜娘ちゃんは、地母神の葡萄酒を巡る陰謀に積極的に関わっていくつもりのようですね。
……今はまだ、混血を揶揄する言説をしらみつぶしに叩いて直すことしか考えていないでしょうが、冒険者的感覚で状況の不自然さには感づいてはいます。
混沌の萌芽。
街の暗がりに、敵が潜んでいるのです。
▼△▼△▼
ということで、【読心】で芋づる式に、噂の出どころ、広めている輩を辿っていきます。
新人だったり、下位で燻ってるかつてのTSする前の圃人斥候みたいな愚連隊寸前の冒険者たちが、そこそこ関与していました。
彼らに
「いいかお主ら。混血がどうのと噂しとる奴が居れば、手前のところまでしょっ引いてくるのじゃ!」
「「「 はい姉御!! 」」」
「では、散れっ!」
「「「 押忍!! 」」」
また、彼ら手駒がきちんと真っ当に生きられるように、半竜娘ちゃんたち一党は冒険者訓練所を半ば根城とし、きちんと集団行動や、冒険者としての基本技能を叩き込みました。
弓の適正がある者には、森人探検家が射撃の基礎を。
戦士としての技量は、文庫神官が。
武道については半竜娘が。
術師の立ち回りや、呪文については半竜娘(担当:祖竜術・真言呪文・精霊術・死霊術)と文庫神官&白梟使徒(担当:奇跡)が。
数字に(比較的)強い奴らには、森人探検家が一党運営のイロハを教え。
集団戦というか、兵士としての訓練は、半竜娘ちゃんが蜥蜴人の
付け焼刃ですが、無いよりはマシですし、彼らの今後にも役立つでしょう。
……脱走者はいなかったのかって?
居ましたけど、そもそも記憶を全部半竜娘ちゃんに見られてるってことは弱みも握られ放題なわけで、逃げたのは少数でした。
それに半竜娘ちゃんたちが親分として潰れかけの酒場を幾つか買い取るなどして、手駒の宿や食事にも、訓練中は金を出してやっていたので、それでも逃げ出すのは、本当にごくごく少数でした。
なお訓練中のそういった諸費用は後で取り立てるつもりの模様。
無理やり貸付して借金で縛って逃げられなくするのは基本なんだよなあ。
返済は労役をもって代えられるとしたので、きっと必死に手駒として働いてくれるでしょう。
なお契約内容は交易神官である森人探検家のお墨付きでもあります。不正は何もない(ガチ)。
そしてそれでも逃げた極々少数も、記憶を読まれてるってことは、その思考回路もプロファイリング済みということなわけで、逃げることもそのタイミングも逃走経路も、全部丸っとお見通し。
すぐに捕獲されてしまったわけですね。
という過程を経て出来上がったのが、半竜娘ちゃんに率いられる集団です。
複数のパーティを纏めているため、あるいは冒険者クラン、と言っても良いかもしれません。
……銀等級になった途端に、半グレ連中まとめて
建前としては、冒険者の質の向上のため、冒険者訓練所の教官を引き受けたのだと言い張っています。
善意ですよ、善意。地獄への道を舗装するのもまた善意ですが。
実際、底辺冒険者の質の向上につながり、街の治安は向上し、依頼達成率も上がったので、みんなにヨシですよね?
受付嬢さんの胃がキリキリ言ってる気がしますが、コラテラルダメージということで。
別にピンハネがひどいとか、内部で虐待しているとかそういうこともないわけですし。訓練は厳しいですが。
品行方正な武力集団……いえ、冒険者クランですよ!!
というわけで人手を増やした半竜娘ちゃんは、改めて街の噂の出元を探らせました。
……地母神寺院の評判を下げて、一体誰が得するというのでしょう?
▼△▼△▼
やはり数の力は素晴らしい。
すぐに情報が集まりました。
「で。まとめたのがこれって訳ね」
森人探検家が、報告書の束を眺めます。
場所は経営を買い取って配下たちの拠点としている酒場の一つです。
彼女の傍らには、報告書作成をはじめとした【文献調査】関連技能を仕込まれた、元新人の姿もあります。
その表情は緊張でこわばっています。
自分が作った報告書が及第点かどうか気になっているのでしょう。
「ふむふむ。水の街の酒商が、地母神の葡萄酒の代わりにと各所に売り込みをかけている。
牧場にも接触あり。牧場の跡取り娘と、酒商の息子との縁談を持ち込んだとの
葡萄園を仕切る褐色肌人の尼僧に関する噂の出元は、仕掛人と思われる闇人、ね。
仕掛の資金は酒商からかしら。闇人は冒険者タグを持っているみたいだけど、本物とは限らなさそうね」
まあ、大っぴらに動いたので、その相手にも伝わっているでしょうが。
それは織り込み済みなので良いとして。
「あと、広めるように小遣いで頼まれた “噂話” は、褐色肌人の尼僧にかかるものだけではない、と。
他にもいろいろと事実無根のことをバラまいてるみたいね。
その中で、反応が良かったのが、“尼僧が小鬼との混血” という噂だったというだけで。
他の噂もタネは撒かれた状態で、今の噂を火消ししても、次から次に手を変え品を変え、地母神寺院を貶める用意は既にある……と」
―― 面倒ねえ、と森人探検家はその美貌に愁いを上らせます。
はっ、とそれに見とれた元新人の報告者を責められはしないでしょう。
森人の美しさとは、そういうものなのですから。
「こういうややこしいことは、闇人の手管っぽいわね」
四方世界で複雑な陰謀を練らせれば、闇人の右に出るものは居ません。
まあ、『只人の秩序は崖っぷちに立っていて、闇人の陰謀はその一歩先を行っている』という冗句もありますが。
「葡萄酒についてだけなら “酒商の商圏拡大のため” で理屈が通ったかもしれないけど、他の噂を考えると、狙いはどうも地母神寺院みたいね。
民心を地母神寺院から離す……信仰の基盤を
もしも混沌の陰謀だとすれば、大攻勢の前の地ならし、露払いってとこかしら」
となれば水の街の酒商は、混沌と手を結んだということでしょうか。
「まあ、その闇人をとっ捕まえるなり記憶を覗くなりすれば話は早い、か」
森人探検家は席を立ちます。
「あ。報告書は
じゃ頑張んなさいね。と、さらっと元新人を褒めてから、森人探検家は、酒場を後にしました。
褒められた元新人は、恐縮しつつも嬉しさから頬を上気させていました。
こうやって硬軟織り交ぜて、配下の離反を防いでまとめ上げるのも手管の一つなのでしょうが、たとえそうだと分かっていても美人に褒められればうれしいものですからね。
▼△▼△▼
それにしても、今回の件を企てた闇人にとってはたまったものではないですよね。
なにせ、末端の末端から、じわじわと確実に、自分のところに手が伸びてくるのですから。
四方世界には確かに、記憶を読む魔術や、
本来であれば、あっても無視していいくらいの、極小の可能性だったはずです。
まあ、半竜娘ちゃん一党がいたから、その辺全部ご破算になったわけですけど。
「くっ、まさかこんなに早く逃げる羽目になるとは……!」
屈辱に顔を歪めた
辺境の街の地下に張り巡らされた地下下水道は、この地にもとからあった遺跡の遺構でもあります。
かつての古龍殺し騒動のすぐ後に起こった巨大粘菌騒ぎを経て、地図の作成が推奨されるようになっても、市当局が把握していない抜け道や隠し部屋はごまんとあるわけです。
そして闇人は地下に住まう種族。
こういった地下遺跡の構造にも精通しています。
まさかの時の逃げ道にするならもってこいです。
「だがまだ手はある。
冒険者に化けるのがうまく行かなければ、また別の手を取るまで。
下水道で拾った適当な冒険者タグ―― 書かれている情報は “只人” を示しているため明らかに他人のものと分かってしまう程度のもの―― を投げ捨てつつ、目的の玄室へと急ぎます。
例えば遺跡の一部機能を復活させてセキュリティを確保した一室に。
召喚したり、運び込んだりした魔獣や魔神を詰め込み。
来る蜂起の日まで温存しておくことも、策としてすでに準備していたのです。
「策動のためには自分で乗り込むのが一番であったが……。まあ、人に化ける魔神や魔獣だって居ないではないのだ」
最終的に地母神寺院の儀式を妨害し、西方辺境の霊的防御を抜き、生活の根本である食料――
「別段全てを己が行う必要はないのだ。流言飛語は己の趣味だが、拘泥するほどのこだわりはない」
別の魔獣や魔神に引き継ぎ、適当に暴れさせてうまく行くのであれば、それでも良いということです。……そんな力押しは美しくなく、気に入らない、というだけで。やはり精緻に噛み合った謀略こそが。猜疑と不信により紐帯が千々に乱れる様こそが美しいのだ。闇人というものは、そう信じているのです。
いずれにせよ、この地から秩序が失われればそれでよし。
そうすればここを混沌の橋頭堡とできるわけですから。
まだ挽回できると信じて、遺跡のセキュリティを解除して、
「案内御苦労なのじゃよ」
「なっ!?」
後ろの闇の中から聞こえた女の声に慌てて懐剣を取り出しながら振り向きます。
しかしそれは遅きに失した行動でした。
「滅びの光を食らうがいいのじゃ! 黒き鱗の
地下下水道の脇道の闇に浮かび上がるのは、原初の崩壊の光。
それは青白い破滅の、核撃の吐息の奔流でした。
一瞬だけ浮かび上がったのは、
【辺境最大】、【鮮血竜姫】、【死封竜】。
様々な異名を持つ銀等級の
半竜娘が抱えた
祖竜が闊歩する島を見たいという女闇人の未練を果たして、その遺骸の使用許可を得ている半竜娘は、死霊術による霊視により遺骸に宿る霊魂から闇人視点のアドバイスを受けながら、噂の大本であった白粉の闇人を追ってきていたのです。
既にこの敵の記憶は、姿を隠した追跡中に術の射程に近づいて真言呪文【読心】の術で転写していますので、もはや遠慮はいりません。
モンスターハウスのセキュリティの解放も確認したため、企みの一切合切を文字通りに灰燼に帰すべく、その竜威を開放したのです!
どうも読み取った記憶によると、同じような前線拠点は他に幾つかあるようですし、この拠点の壊滅をトリガーに敵もスケジュールを早めてくるかも知れませんが、それはこの敵拠点を潰さない理由にはなりません。
「GGGGUUUUUOOORRRORRR――――!!!」
「うぉあぁあ――――――!!?」
影だけ残して
ではまた次回!