ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風) 作:舞 麻浦
感想たくさん嬉しいな♪ ご覧いただきありがとうございます!
地味に本章(38/n)のタイトルが前話から変化していますが、誤字ではありません。
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●前話
・賊頭鳥人に追いつき、撃墜した! 依頼達成!
・バザールの支店で歓待。噂を聞くと、近くに城塞竜が降着しているらしい。
・周囲の好意的な竜を呼び寄せる魔道具「竜の呼び笛」は死んだ賊頭鳥人が使用済みだった……。不発したのか、あるいは……?
はいどーも!
前回は砂漠まで犀人の護衛と踊り子さんを乗せて賊頭鳥人を追いかけて撃墜したところまででしたね。
そのまま最寄りのオアシスのバザールで歓迎され、一夜開けて帰路に着きました。
この時期はちょうど
折角なので観光がてら、サンドマンタを狩るという砂船に乗せてもらい、王国方面に送ってもらいます。
往路と同じ方法で飛べばあっという間ですが、あれは巻物なんかを大盤振る舞いできる費用度外視した依頼だったからなので、普段の移動で使うには贅沢すぎます。
ただ精霊術【追風】や奇跡【旅人】は効果期間がまだ続いているので、半竜娘ちゃんたちが乗った船団は、精霊の加護と交易神の加護を受けてスイスイと砂海を滑っていきます。
「おお、風が気持ちいいのう!」
「砂の海だー」 「サンドマンタまだー?」 「ざっざざーん!」
半竜娘ちゃんと幼竜娘三姉妹の
砂からの照り返しを防ぐためのヴェールも被って、“郷に入っては郷に従え” のスタイルです。
風の精霊たちもヴェールやショールをはためかさせて、楽し気に幼竜娘ちゃんたちと戯れているようです。
「…………(死)」 「……あつーい」
元気な半竜娘ちゃんたちとは対照的に、船室の日陰でじっと休んでいるのは、文庫神官ちゃんとTS圃人斥候です。
まあ鎧を着こんでいるから仕方ありません。
気休めにですが、【聖餐】のランチョンマットによって生み出された純水を触媒に召喚された蛟竜の水精霊が、無理しない程度に船室を冷やしています。
これは船員にも好評です。
そして森人探検家ちゃんは船の
「
その眼光は鋭く、真剣なものです。
どうやら
一匹の鯨に七浦賑うとは言いますが、サンドマンタも同じくらい大きなサイズですし同様の経済効果があるのでしょう。
なんとも平和な観光です。
――― 少なくともこの瞬間までは。
▼△▼△▼
「サンドマンタだーーー!!」
「えっほんと!!?」
砂海を行く船団の後方で、船員の声が上がります。
森人探検家が目を金貨にして振り向きます。
すると確かに後方から、地響きを立ててサンドマンタの群れが飛び上がっていくのが見えました!
「おおおーー、これは壮観じゃのう!!」
「すごーい!」 「お肉沢山取れそう!」 「ねえお母さま! あれ乗ってみたい!」
半竜娘ちゃんと幼竜娘三姉妹も大騒ぎです。
まあ、流石に難しいですがね。
さあこれからサンドマンタ狩りか、と思って身構える半竜娘ちゃんたちでしたが、その予想に反して船団はサンドマンタの群れから離れていきます。
「ちょっと! どうして離れるの!? せっかくの獲物じゃないの!!」
それに抗議するのは森人探検家ちゃんです。
大儲けの機会をフイにされて承服しかねるといった表情です。
「お客人! 群れの様子がおかしい! あれは繁殖行動じゃない!」
それに対して船員が必死の表情で叫び返します。
「あれは! 逃げてやがるんだ! 何かから!」
「何かって何なの!!」
「そりゃサンドマンタが逃げるんだ……! あれを喰うような――ッ!!?」
そしてソレは現れました。
急に陽が
そこにソレは居たのです。
船団どころかサンドマンタの群れそれ自体をすっぽりと覆うような、巨大な影。
あまりの大きな影だったので、まるで夜が来たか、嵐が来たかと錯覚するほどでした。
「な、なにが」
「やっこさん、おいでなすった……!」
「知ってるんですか!?」
慄く森人探検家に代わって、好奇心に眼を爛々と輝かせた文庫神官が船室から出てきて、船員に尋ねます。
船員は操船をしつつも、文庫神官の問いに答えます。
「お客人もバザールで噂を聞かなかったか?! 城の竜の噂を!」
「!! ではあれが―――」
「そうだよ、あれが―――」
▼△▼△▼
サンドマンタが出来るだけ城塞竜から離れようと逃げていきます。
しかし、城塞竜はサンドマンタのことなど眼中にないのか、砂船の船団を追ってきます。
いえ、正確には、半竜娘ちゃんたちが乗る砂船を、です。
「なあ、お客人! なんか城塞竜に追われてる気がするんだが!!」
「
半竜娘ちゃんは精霊術で
当然、心当たりはありません。
……まあ、賊頭鳥人を即死させてますからね。
あいつからの情報を得られていないので気づけていないわけです。
威力が強いのも善し悪しですね。
もしあと1日長くバザールに滞在していたら、犀人と踊り子から「【竜の呼び笛】という魔道具が使用された形跡がある」ことを知れていたでしょうし。
また、城塞竜を監視していた者たちから、「城塞竜が丸一日かけて変形して空に飛び立った!」という情報を聞くことができたでしょう。
その代わり、バザールで逃げ惑う民衆を背後に防衛戦になっていたでしょうけれど……。
まあこうやって砂海で追われるのと、バザールで襲われるのと、どっちがいいかは善し悪しでしょうね。
とはいえ、そのあたりのことは半竜娘ちゃんたちは何も知らないので、本当になんで襲われてるかもわからないし、対策も全く不明な状態です。*1
「何処まで追ってくるのじゃ……! ミズチヒメ! 姿を隠させるのじゃ!」
『
船室を冷やすために召喚していた蛟竜の水精霊に半竜娘ちゃんが命じて、【
蛟竜の水精霊の周囲から霧が出て周囲の光を歪ませると、半竜娘ちゃんたちが乗っている砂船を覆い隠しました。
しかし―――
「くっ、砂漠じゃ効果が低い……!」
森人探検家が唇を嚙むとおり、砂漠で水の術は効果が減衰します。
「だがヤツはこっちを見失ったみてーだ!」
TS圃人斥候の言うとおり。
術の効果は確かにありました。
「無理じゃ、持たん!! 逃げ切る前にミズチヒメが顕現できなくなる!」
【隠蔽】の精霊術は一時的に効果は発揮しているようですが、城塞竜の察知圏内から離脱する前に、蛟竜の水精霊の召喚が解けてしまいそうです。
そしてついに、召喚体の身を削ってまで【隠蔽】の術を維持していた蛟竜の水精霊ですが、その限界がやってきました。
指先に乗るほどに小さくなった水精霊は、空気に溶けるように消えてしまいました。
『LLUUUUOOOONNN……』
「くっ、御苦労じゃった!! あとで上等な御神酒を供えてやるのじゃ!」
消滅したわけではなく、精霊界に還っただけでしょうが、無理をさせてしまいました。
蛟竜の水精霊を次に召喚できるのは、しばらく先になるでしょう。
飛行形態の城塞竜を引き離していた砂船ですが、それでも城塞竜を振りきれてはいませんでした。
再び感知圏内に現れた半竜娘ちゃんたちへと、空中で加速した城塞竜が迫ってきます!
「お、お客人!? やばいぜ!!」
「さっきからヤバいじゃろうが!?」
「
あぁん? と後ろの城塞竜ばかりを見ていた一行が、船の行く先にと視線を戻すと……。
「な、なんじゃアレは!!? 赤い、壁……??!」
「聞いたことあるぜー、砂漠の死の風……!」
「シムーン!!」
乾きと死をもたらす紅き砂の嵐。
それが半竜娘ちゃんたちの行く手を遮っていたのです!
前門の死の風! 後門の城塞竜!!
両者ともにまさしく天災級の脅威!
「お、おかぁさーん!!」 「ひっぱられるー!!」 「と、ば、さ、れ、る~」
戦慄する一行の耳朶を、幼竜娘三姉妹たちの悲鳴が打ちました。
はっとして幼竜娘たちの方を見れば――
「「「 たすけてーー!! 」」」
城塞竜の方から伸びた
幼竜長女が
「ぬぉおおお!!? いま助けるのじゃーー!!」
半竜娘ちゃんが幼竜娘三姉妹の方へと手を伸ばしたそのとき。
砂漠の風紋に乗り上げた砂船が、ガタンと揺れました。
「「「 あっ 」」」
「ああっ!!」
その衝撃で幼竜長女の爪が外れ、三姉妹はトラクタービームに引かれて城塞竜の方へと飛んでいきます……!
「くっ、返せよー! 行け、スパイダーウェブ!」
TS圃人斥候が【粘糸】の杖の魔道具を振りかざし、幼竜娘三姉妹の方へと蜘蛛糸を射出しますが、
「ちくしょう!」
そして船に残された半竜娘ちゃんたちも、死地にいることは変わりません。
いよいよ次の瞬間、砂船を
というところで今回はここまで。*2
それではまた次回……!
◆城塞竜の年齢について
城塞竜は竜としてはほぼ生まれたてに等しいです。だいたい5歳児相当くらい?
なので『竜の呼び笛』の作用で彼が惹かれたのは、実際は、半竜娘ちゃんではなくて、幼竜娘三姉妹の方だったようです。年齢的には釣り合うのでペドではないです。
え、トラクタービームで連れてきたあと、どうやって遊ぶかって?
なお、城塞竜の中には、超勇者ちゃんのおかげで正気に戻った【
城塞竜「あーそーぼー!! あ、砂嵐は危ないからこっちに引っ張るね!!」(好感度高:竜の呼び笛の作用)
幼竜娘三姉妹「「「 わぁ~~~……あれ、無事だ。って、ど、ドラゴンだぁ!! 」」」(歓喜:蜥蜴人の本能により即オチ)
半竜娘「(
森人探検家「んなこと言ってる場合じゃないでしょ!!」(砂嵐中)
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ご評価、ご感想まことにありがとうございます!
別の二次創作の投稿も始めましたが、こっちも引き続き投稿しますのでよろしくお願いいたします~。