ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風) 作:舞 麻浦
ゴブスレ原作小説11巻のフィールを高めるために『吸血鬼ハンターD』や『スター・ウォーズ(EP4)』や『プリンス・オブ・ペルシャ』を復習していたので初投稿です。
◆超勇者ちゃんは今
世界の危機に対するカウンター存在である超勇者ちゃんですが、砂塵の国は、いまいつもの <幻想> や <真実> ではない別の神が主催のキャンペーンが進行しているため、基本的には介入しないのだと思われます(王国の魔神王討伐キャンペーンの成長済みPCを投入するのはレギュ違反)。半竜娘ちゃんたちが古代陵墓群の浄化に失敗していればそこから次元を切り裂いて介入する目がありましたが、半竜娘ちゃんたちが自力でカタを付けちゃいましたし……。そもそもこれって青白く光る剣(※
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◆前話
しょんぼり半竜娘「敵が
折角なので砂塵の国の都*1まで観光しに行く実況、はーじまーるよー。
前回は
その後、浄化完了の伝言を受けた
古代陵墓群のメンテナンス機構も含めて半竜娘ちゃんから権限を委譲された城塞竜と城塞の精霊は、地脈から汲み上げたマナと、自動メンテナンスの石像たちの働きによって、傷を癒していきます。
そして半竜娘ちゃんたち一行は古代陵墓群浄化を
ドラゴンの体内で上位精霊に歓待されるとは、どんな国の王族でもあるいは大富豪でも体験できないような稀有な経験です。
半竜娘ちゃんは久々に娘の幼竜娘三姉妹との緩やかな時を過ごしたり、ママ友みたいな感じで城塞の精霊と交流したり。
森人探検家ちゃんは、手持ちで解読していた宝の地図が示していた場所── 数日前まで城塞竜が陣取っていた “
TS圃人斥候ちゃんは気まぐれにその手伝いをしたり、城塞の精霊の至れり尽くせりなサービスを受けて日がな一日食っちゃ寝したり。
文庫神官ちゃんも宝物の目録作りに加わったり、城塞の精霊からその謂れを聞いて知識神の文庫に納める記録を付けたり。
めいめいに自由に、しかし有意義に時間を過ごしていきました。
もちろん城塞の精霊による最上級の歓待を受けながら、です。
半竜娘ら一党は、消耗を無理やり癒しながら長時間戦い、その後、極上の休息をとったことにより、冒険者技能【忍耐】と冒険者技能【頑健】が成長した(それぞれ1段階強化)!*2
そして歓待されること数日。
十分な休息をとった彼女らは、古代陵墓群に陣取った城塞竜のもとを出立することにしました。
「「「 さよ~なら~、また会おうね~~!! 」」」 幼竜娘三姉妹がかなりの勢いで遠ざかる城塞竜(城塞形態)の姿に対してずっと手を振っています。どうやらきちんとお別れが出来た模様。
おそらくは初恋を覚えただろう三姉妹── 成長が早いので見た目は既に只人の10歳程度には見えますし淡い初恋を知ってもおかしくはないのかもしれません── の恋慕が将来実るかは、彼女たちが長じても城塞竜のことを覚えていられるかどうかにかかっていることでしょう。初恋ってのはそういう朧げなものですし。
それに蜥蜴人の価値観というのは、割合に刹那的な面もありますからね。案外コロッと直ぐに忘れてしまうかもしれません。
あるいは <生> と <死> の二柱の神がもたらす命の螺旋の導きか、<
保護者の一党一同4名はそんな初々しい愛娘たちを目を細めて見ています。
……我が身を振り返ると割と爛れた関係を一党内で結んでしまっているので、そこからは目を背けておきましょう。
さて、ところで。
彼女たち一党は、この砂漠に来るにあたっては巨大化した半竜娘ちゃんに乗ってやってきたので、いつもの麒麟竜馬も、独立懸架式装甲馬車も持ってきていません。
にもかかわらず、現在相応のスピードで移動中です。
かといって、砂船や駱駝の行列を呼んだわけでもなく。
であれば彼女たちは、何に乗っているのかというと。
「魔法の絨毯なんてもんがホントにあるんだなー。エルフパイセンは見たことあった?」
「いいえ、私も御伽噺でしか聞いたことがなかったわね」
そう!
砂漠の御伽噺に語られる “空飛ぶ魔法の絨毯” です!
「見た目は古ぼけた絨毯にしか見えんがのう」
「模様も擦り切れてしまっていますものね。今にも穴が開きそうなくらいにペラペラですし、そんな凄い魔法の品には見えません」
砂漠の国は精緻に織られた絨毯が特産ですが、民の生活にも絨毯は根ざしています。
室内に敷いたり、壁から垂らしたりといったインテリアとしての使い方は勿論ですが、古びた絨毯も逆にそのペラペラになった薄さを生かして持ち運んでピクニックシート代わりに野外で使ったりするわけです。
この空飛ぶ絨毯も、使い古しの野外用途の物に古の魔術師が【
「陵墓の一室、しかも資材置き場っぽいレイアウトのところにたくさん納められていましたし、太古の魔術師たちが
「そうかもしれんのう。陵墓維持のための石像ゴーレムもそうじゃが、かなり高度な魔術文明の時代の遺跡だったようじゃの」
使徒の白梟を肩に乗せた文庫神官ちゃんと、どっかりと絨毯の上に座り込む半竜娘ちゃんの言う通り。
現代では非常に希少で便利なマジックアイテムでも、どうやら太古の “魔術師たちの時代” においては
これも山ほど貰った財宝たちに比べればほんのオマケでしかありません。
その証拠に絨毯の片隅には、財宝がいっぱいに詰まったマジックバッグが幾つも転がっています。太っ腹なことにマジックバッグも込みで、今回の報酬です。
「まあこの絨毯、見た目はぼろいにしても、この国の都までの距離なら十分に持つと思うわよ」
「そしたら
ぼろく見えるとはいえ森人探検家の鑑定によればまだまだ使えるようです。
とはいえ無尽蔵に使えるわけでもなさそうですので、TS圃人斥候の言う通り、街や都に着けば別の足を用意するのが賢明でしょう。
幼竜娘三姉妹は名残惜しいのか、ずっと古代陵墓群の方を── つまり城塞竜の方を── 見ています。
いつまでも、いつまでも……。
さて早朝に出発してから暫く経ち、日差しが強くなってきたため、みんなで砂漠用の薄手の外套を羽織ることにします。
さらに蛟竜の水精霊を、高級な触媒である上等な御神酒を用いて── 過酷な環境に呼び出すのでご機嫌取りは必要です── 呼び出し、周りを涼しくしてもらうことにしました。
地表から浮いて相当の速度で飛ぶ魔法の絨毯の上で風を受けつつ、報酬でもらった財宝の一つである “無限の小樽” *3に詰めた水を、蛟竜の水精霊が霧状にして少しずつ振り撒いてくれているので気化熱で非常に快適です。
「そろそろ着くかしらね」
「きっとそのはずじゃ」
森人探検家が耳を動かして精霊の声を聴きます。
蛟竜の水精霊の気配以外にも、砂の精霊や風の精霊など砂漠に棲む精霊たちの気配を感じます。砂漠もまた自然の一つであるからです。人のいるオアシスに近づけば水の精霊の気配も増していきますから、森人探検家は、それによって都の方角の目星をつけられるようです。
また上空を飛んでやってきたときにざっと地形を空撮して頭の中に入れている半竜娘ちゃんの感覚も、そろそろこの砂塵の国の都に着くはずだと告げています。
その予感のとおり、行く先に、特徴的な玉ねぎのような屋根をした塔が立ち並ぶ都が見えてきました。
砂塵の国の都です。
「まー、特に用があるわけじゃねーが、折角だから国一番の都までは足を伸ばしておきたいよなー」
「なかなかここまで遠出する機会はありませんものね。知識神の神官としても異国の文物を集められる機会は逃せません!!」
砂塵の国と、彼女たちが拠点を置く西方辺境を擁する王国との関係は、ここ暫く悪化しているそうですからね。
もし戦争なんてことになれば、気軽に国境を越えて訪れることも難しくなるでしょうし、今のうちに観光して満喫するのは正解のはずです。
また軍資金もたっぷりありますし、異国の市場で掘り出し物を探すなり、書物や魔導具を蒐集してみるのも面白そうです。
「先の依頼人の犀人が仕えておる商人も、きっとここに店を構えておるのじゃろうしな」
「まずはそこを尋ねてみましょうか。大商人の伝手を頼りにできるなら、大いに頼った方が良いわ」
「確か本店は『黄金の蜃気楼亭』と言うのでしたっけ」
「へー、洒落た名前だな!」
この砂漠に来ることになったきっかけ、賊頭鳥人の追跡依頼をしてきた犀人と踊り子は、大商人に仕えていると言っていました。
あれほどの凄腕を抱えているのもそうですが、金払いも良く、“
都にも『黄金の蜃気楼亭』というお店を構えているそうですから、頼りにさせてもらうことにしましょう。
都にもかなり近づき、城壁もはっきり見えるようになりました。
とはいえこのまま魔法の絨毯で近づくと、検問の兵士に難癖付けられて絨毯や財宝を取り上げられたりするかもしれませんから、適当なところで降りて徒歩で近づく必要があるでしょう。
さて何処で絨毯から降りようかと思案していたところ、こちらに近づいてくる砂船の船団に気づきました。
面倒な手合いにでも目を付けられたか、あるいは砂賊か、と警戒する半竜娘ちゃん一行に、その船団の中で一番大きな砂船から声が掛かりました。
「おーい、その魔法の絨毯で飛んでるのはひょっとして、蒼鱗ドラゴンズの巨竜の女エースじゃねえか!?」
ん?
どうやら悪意を持った接触ではなさそうです。
そして相手は半竜娘ちゃんのことを知っているようですね。
蒼鱗ドラゴンズというのは、半年ほど前の冬に王都で半竜娘ちゃんが加入して試合に出た
その時は銅等級昇格試験を兼ねた依頼達成のためにウィズボールチームの蒼鱗ドラゴンズに潜り込み、優勝者決定戦の相手の黒角ジャイアンツと試合をしたのでした。
まあ、ウィズボールにつきものの
「その通りじゃ! 蒼鱗ドラゴンズのエースとは
「おおやはりそうか! こんなところで会えるとは……! おもしれえ……」
おや、この口調は……?
そのとき森人探検家ちゃんが何かに気付きました。
船団が近づいてきたことで彼女の【魔法知覚】の範囲に入ったのでしょう。
慌てて絨毯の上に立ち上がります。
「この神々しくも厳格な信仰のオーラは……まさか、僧正様!?」
ウィズボールの運営というか賭博においては、交易神の神殿も一枚噛んでいます。
森人探検家も運営側として参加しており、そこで触れたオーラのことを覚えていたのです。
まあその時の森人探検家は超高配当の大当たりを引いた嬉しさ余って半ば意識を飛ばしていたのですが……。
いえ、それでも忘れられるはずもありません。
交易神に仕える蟲人の神官──── 蟲人僧正のオーラを。
「お、いつぞやの
「はいっ! 僧正様!」
ビシッと直立して礼をする森人探検家に、一党の他の者もただ事じゃないと悟り始めます。
なんと言っても救国の英雄ですからねえ。
蟲人僧正さんは、水の都の至高神の聖女、盲目の“剣の乙女” さんと同じパーティだったお方です。
……って、そういえば半竜娘ちゃんの一党は、剣の乙女さんとは面識がまだ無いはずなので、
「まあそれはともかくだ。オフのところ悪いんだが、もし良ければ記念にサインでもくれねえか? ま、無理なら無理で、仕方ねえが」
そう言いつつも、蟲人僧正さんの声はファンサービスを待望しているように聞こえました。
半竜娘ちゃんも火吹き山での【
にやりと笑って筆記具を取り出します。
「その程度お安い御用じゃとも! その代わりと言っては何じゃが、この国の今の情勢についても聞かせてくれると助かるのじゃ」
「風の噂だとか世間話だとかで良いのならな」
「それと六英雄の冒険譚も、是非に」
そのリクエストを聞いて、ガチン、と蟲人僧正さんが大顎を打ち鳴らします。
「お安い御用だ。だが良いのか、あまり時間を掛けると街門が閉まるぞ。……ま、俺はどっちでも構わんがな」
「なぁに、都は逃げはすまいよ。それより一期一会と云うじゃろう? 出会いは大切にせねばな」
「なるほど道理だ」
頭目同士で笑い合うと、それで話はまとまりました。
船団が陣形を組むように丸く円を描いて配置し、中心に風が通らないように同心円状に並びます。熟練の船員たちによるスムーズな操船で、惚れ惚れするほどです。
帆を畳んで動きを止めた船から飛び降りた蟲人の若者たちが砂地に丸太の柱を立て、船の舷から柱に布を張って日除けのターフにします。
半竜娘ちゃんたちが乗った魔法の絨毯はすいすいと船の間を縫って飛び、砂船に囲まれた中心の開けた場所に着陸しました。
宴の始まりです!
といったところで今回はここまで。それではまた次回。
六英雄とコミュを築くチャンスを逃すわけにはいかないんだよなあ。
宴の最中に興が乗って実際に『半竜娘ちゃんチーム VS 蟲人船団員』でウィズボールを始めちゃったり、ウィズボールの気配に気づいて都から抜け出してきた
なお、既にゴブスレさんたち(女商人ちゃんのキャラバン(損耗なし)、その護衛の鉢巻剣士くん一党、いつものゴブスレさん一党、女商人ちゃんの元一党のうち幾人かまだ護衛として雇われてくれる者)は、砂塵の国の都に入っています。
大所帯なのでなかなか機敏な動きはできませんが、現状、軽銀商会の蛍石鉱脈の販路開拓というのがカモフラージュだとはバレておらず(実際に販路開拓もしますが)、人数が多いゆえに手広く情報収集をしているところです。
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