ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風) 作:舞 麻浦
◆前話
黒マナの抹殺者と変形者を相手にミドル戦闘! そして勝利!
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※AIさん(DALL・E3)に出力してもらった挿絵あり
はいどーも!
そろそろ流石に西方辺境の街に帰りたいけど、さてどうなるものか……な実況、はじまるよっ。
前回は四方世界の盤外から降り立った
無事に妨害してきた
もちろん、砦の主であり、
「なるほど、このスクロールが、敵の首魁を狩るのに必要なのだな。となれば、やはり王宮に届けなければなるまい」
となれば、この転移のスクロールの先に潜む巨悪には、
──── そうだね超勇者ちゃんだね!!
「現状、砦から王都にこのスクロールを送るにも、割ける兵力が足りんな……。貴公が撃退したという “黒き油の怪物” がまた襲ってくるかは定かではないが、その想定はせねばならん」
「手前らが王都まで運んでも良いが?」
「申し訳ないが、貴公らにはこの砦の防衛についての依頼を請けていただきたい。報酬は約束する」
「まあそうなるかのう。あぁ、もちろん依頼は受けるのじゃよ。
あの巨大ゾンビ甲冑蟲の群れを相手にするのは、この【辺境最大】に任せるが良い!!」
頼もしい限りですね。
さすが半竜娘ちゃんです。
実際、半竜娘ちゃん一党は神官・魔術師が多いので非常に重宝します。
もちろん、半竜娘ちゃんの膂力と放射熱線という切り札もまた重要です。
「それで、転移の巻物を取りに来させるとして、信頼のおける冒険者のあてはあるのかのう?」
「ああ、知己の蜥蜴人の僧侶がな。貴公の叔父だというあの彼だ」
「なるほど、然り然り、確かに適任であろうと思うのじゃ」
「上手い具合に東の沙漠からの帰りにこの砦を通ってくれれば話は早いのだが……」
「うーむ、商会の護衛として帰ってくるのであれば、甲冑蟲に集られているこの砦は避ける気がするのう」
「であれば、行き違いのないように冒険者ギルド経由で依頼だな」
「言うまでもないと思うが、戦力の補充も頼むのじゃ。手前らも奮励努力するが、もう少しばかり
「もちろんだ」
「ああ、手前らの帰りのアシの手配もしたいので、ついでにお願いしようかのう」
半竜娘ちゃんたちは超特急の飛竜形態で砂塵の国まで文字通りに飛んでいったので、辺境の街に麒麟竜馬2頭と独立懸架式突撃機動馬車も置いてきてしまっています。
辺境の街の冒険者の誰かに頼んでそれを持ってきてもらおうという魂胆です。
「ではそれも合わせて手配しようか」
「そのように頼むのじゃ」
ということになりました。
……
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「キリがないのう、このクソ蟲がぁあああ! 吹き飛ぶが良いのじゃ! 〈我が身が目指すは黒き鱗の
『『 IINNEELLFFOODDAAGGEEAAAA!!!!??? 』』
砦の上から沙漠の彼方へと、蒼と翠が入り混じった放射熱線が奔ります。
そして沙漠の彼方に閃光と爆炎。キノコ雲。
爆発によって吹き飛ぶ巨大な甲冑蟲のシルエットと、遠くからでもなおはっきりと聞こえる断末魔の叫び。
同時にやってきた衝撃波の空気の壁が、砂を巻き上げ、砦の壁を叩きます。
ここ一か月くらいの恒例となった光景です。
「定期便の処理ご苦労様です! お姉さま!」
退魔の聖剣を携え甲冑を着た
そしてそのブラシを使って、衝撃波とともに巻き上げられた砂が服や鱗についているのを甲斐甲斐しく払ってあげてますね。睦ましくて尊い。うむ。
眼を閉じて微かに上を向いて文庫神官ちゃんのブラッシングに身を任せる半竜娘ちゃん。
「少しずつ大型は減って圧力は減っておるんじゃが、なかなか居なくならんのう、あのクソ蟲……」
「むしろ小型のものは増えている気がします」
『定期便』、と東の砦で呼んでいるのは、地響きと土煙を巻き上げて突撃してくる巨大なゾンビ甲冑蟲の群れのことです。
甲冑蟲の大きさは不揃いで、家よりも巨大で砦の壁の高さに迫るようなものから、馬車サイズのものまでさまざま。
それを半竜娘ちゃんの放射熱線でざっくり遠距離から焼き、大きな個体の数を減らし、それから漏れてきたものを砦の壁を活用しつつ、魔術や奇跡で処理していくという流れで処理しています。
「増殖しておるんかのう……」
「“再生力が強いから、だんだん生命として蘇りつつある”、という仮説は正解かもしれませんね」
「うーむ、死骸の中にあった卵から孵っておるのかもしれん……」
「大きな個体も、なんだか単なるアンデッド系の再生というよりは、どことなく生ものっぽい感じですね」
「傷つけたところの再生痕が腫瘍みたいに不規則に膨れておるのも居るし。単なるアンデッドとは少し違うようじゃ。流石は古代の産物じゃの」
「あとそもそも共食いしてるっぽいですよね……」
「エネルギーの問題は解決しておらんじゃろうからのう。そうなると蘇った個体がおったとしても、周りのアンデッド個体に生命エネルギー目当てに喰われそうじゃが」
「逆に、蘇った個体が居たとしても、周りの腐肉くらいしか食べるものはなさそうですよね」
「どっちにしても共食いじゃのう」
蠱毒じみてまいりましたねえ。
ブラッシングを終えた半竜娘ちゃんは、砦の兵士たちとすれ違いながら、文庫神官を連れて砦の中へと戻ります。
次の出番は、適当に数を減らしたあとに、真言呪文【
それまでは一休みですね。修行したり瞑想したりしながら過ごしましょう。
ちなみに森人探検家は金勘定が得意なので文官仕事の手伝いと、エルフ視力を生かした物見として活躍し。
TS圃人斥候は、手先の器用さを生かして城壁の補修や、矢玉の製作を手伝っています。
幼竜娘三姉妹たちは、兵士たちの癒しとして砦の中を駆け回っていますよ。
まあ戦場は蜥蜴人にとっては揺り篭みたいなものですからね。
図らずも蜥蜴人的に望ましい幼少期を送っています。
砦の外壁から降りる階段を通り、通路を通り、控えの貴賓室へと向かう半竜娘ちゃんと文庫神官ちゃん。
「そろそろうちの
「西方辺境からの旅路を考えても、もうそろそろのはずですね」
待ち人が到着したのは、その翌日のことでした。
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「おお、うちの馬を連れてきてくれたのはお主らじゃったか!」
「まあたまには遠出してみないとな。尼さんからの依頼はちょうど良かったぜ」
2頭の麒麟竜馬に独立懸架式突撃機動馬車を牽かせてやってきたのは、
胸元の冒険者証を見れば、順調に等級を上げているようですね。
彼らとしては遠征経験を積むためでもあり、また、国内の有力者である女将軍との顔つなぎの機会でもあるようです。
もちろん今回やって来てくれたのは、巨大ゾンビ甲冑蟲を殲滅するための増援の依頼を請けてくれたからでもあります。
半竜娘ちゃんたちからの馬車の配達依頼と、砦からの増援依頼のダブル受注ですね。効率的!
「そういえば一緒に叔父貴殿も来ておるのじゃよな?」
「ああそうだぜ。顔つなぎにって別のパーティのチビどもを何人か引率してる。面倒見良いよな」
「なるほど。あとで挨拶しておくかの」
蜥蜴僧侶さんは、重戦士さん率いる【辺境最高】の一党の若手を連れてきてくれているみたいですね。
いまは旧知の仲の女将軍さんとお話し中でしょうから、あとでまた顔合わせしておきましょう。
「
「銀等級をお遣いに使うとか贅沢だよな」
「それほど備えねばならない危険が予想されるということじゃよ」
「なるほどなあ……。俺らももっと精進が必要だな」
生きてさえいれば経験を積んで次につなげられますからね。
今後も彼ら新進気鋭の一党には命大事にいってもらいたいものです。
戦力も充実してきましたし、あとはもう消化試合ですかね。
ようやく西方に帰れそうです。
まったく長い遠征でした……。
「あ、そうだ尼さん。冒険者ギルドから伝言だぜ」
「む。なんじゃ?」
「『迷宮探検競技』って知ってるか?」
話を聞けば。
西方辺境の街で、冒険者体験ということで、ライトな迷宮探検競技をやろうかという構想があるとか。
とはいえ、
冒険者ギルド同士での情報交換でそれなりに情報を集めたとしても、もっと多くの情報があるに越したことはありません。
そして、迷宮探検競技を売りにしている街、というのは、いまもポツポツと存在するのだという話です。
冒険者ギルドからの伝言とは──── 他の街でやっているという『迷宮探検競技』の視察の依頼であったのです。
一党のメンバーは、鮫歯木剣の蜥蜴人戦士、戦女神信仰のアマゾネス風斧使い、交易侍祭、闇人斥候、只人軍師の構成。当SSでは「29/n 裏-1(投資相談、陵墓のトロル)」 https://syosetu.org/novel/224284/87.html でその話(生存ルート)をやってたり。
というわけであとは実際消化試合となって『東部戦線異状なし』……なので、原作小説12巻はここまで。次の章は13巻の迷宮探索競技編です。ゴブスレさんがダンジョンマスターをやる西方辺境の迷宮を探索するのではなく、それを作るときに経験を生かして助言できるように、別の街の迷宮探索競技に参加してもらいます。遠征は続くぜ。冒険者は旅の空の下に在ってなんぼという風潮、あると思います!
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◆辰年なので新年絵(半竜娘ちゃんと幼竜長女ちゃん)です(DALL・E-3さんによるAI絵)
今年も当作をよろしくお願いいたします!
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