ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風) 作:舞 麻浦
◆前話
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※AIさん(DALL・E3)に出力してもらった挿絵あり
1.アンデッド相手ならコレに限る
東方辺境の砦を襲う巨大甲冑蟲のアンデッドの群れ。
だがこれは王国を襲う異常の一部に過ぎなかった。
水の都での麻薬の蔓延と、それを足掛かりにした混沌に与する内通者の暗躍未遂。*1
別の場所では住処を追い出された飛竜が暴走。*2
はたまた、魔神が率いる亡者の軍勢が辺境では砦を攻めるわ。*3
混沌の軍勢によって街が一つ滅ぼされたので、そこに巣食った首魁を討ちに
それら全てが囮に過ぎなかったり。
だがまあ、敵の手管による囮だからといって、それらの脅威への対応を
さて、そうだ、東の砦の話だった。
内乱に揺れる東の砂塵の国。
その砂塵の国の簒奪宰相が砂の中から暴いた神代の遺跡からサルベージされた
蟲型の半生体兵器だったそれの残骸は、すなわち死体であり─── 王国で暗躍していた強大なる死霊術師からしてみれば極上のリソースに他ならなかった。
簒奪宰相が打ち捨てた
自らが四方世界というこの盤面を傾けて、その
東の砂塵の国から巨大なゾンビ化甲冑蟲の群れが押し寄せてくる。
だがもはや対策は出来上がっていた。
【辺境最大】の異名をとる冒険者率いる一党の差配により。
そしてまた、砦を治める優秀で歴戦の女将軍の指揮により。
波乱の要素も、負ける要素も、もはやない。
加えて、初期の襲来を凌いでからは、東の国境を守る砦の陣容は厚くなるばかり。
ますますもって磐石である。
たとえ王国軍を動かすことが、敵の狙い通りだったとしても、それは構わない。
敵の首魁のもとへ、最強の
王国の都には、後詰として
憂いなし、だ。
「あとは消化試合ってわけね。まったく、こんな戦いはさっさと終わらせるに限るわ。
東の砂塵の国の内乱も、王国を襲う亡者の軍勢も、どちらも交易というお金の流れを滞らせる害悪!
さっさと消えてなくなりなさい!」
【辺境最大】たる半竜娘率いる一党の金庫番。森人探検家が風車の羽を象った聖印を掲げる。
彼女は
それゆえに、このような争いはさっさと終わらせたいのだろう。──── もし東の国が正常化し、交易が活発になれば、どれだけの富が生み出されるか!
彼女が捧げる交易神への祈りに触発されて、輝くような風が集まり、聖印をふわりと支える。
聖印に神威が降りてきて、風車の意匠を中心にそれを拡大するかのようにプロペラらしき影を作った。交易神の御印だ。風なる神の加護ぞあれ!
森人探検家が朗々と祝詞を奉じる。
「〈巡り巡りて風なる我が神、彼らの魂魄を故郷へ還せ〉!!」
『『 IINNEELLFFOODDAAGGEEAAAA!!!!??? 』』
塵は塵に、灰は灰に。死者もまた死すべし。
森人探検家による〈
なり損ないとはいえ家よりも巨大な
「す、凄まじいですね……」
同じ神を信仰する者として、神官として非常に高位に至るほどの
交易侍祭は、己の首に提げた車輪の聖印── 交易神は風車とともに車輪もシンボルとする── を撫でると、森人探検家に尊敬の念を向ける。
尊敬の視線に気づいた森人探検家が、交易侍祭に微笑みかけた。
「冒険を重ねれば貴女も直ぐにこの程度はできるようになるわ。……死なないこと、そうすれば
「はいっ!」
「いいお返事。………やはり半分蘇りつつあるのがいるわね。
「……ですがあそこは確か」
進軍する比較的小型の甲冑蟲の群れを見て、交易侍祭は思案する。
確かあそこには……。
KABBOOOOMMM!!!
そう、その地点は半竜娘一党のTS圃人斥候も加わった工兵隊によって、地雷原と化していたのだ!
上手く罠にはめることができて上機嫌にガッツポーズするTS圃人斥候の姿が視界の端に見えた。
*6地雷の爆発は半生の甲冑蟲の群れを吹き飛ばし、さらに同時に仕込まれていた聖水によって、アンデッドのままの個体を浄化する。
「良い感じね。ろくな頭もないから毎度同じ罠に引っ掛かる。楽でいいわ」
森人探検家の言葉の直ぐ後に、砦の壁から大筒が火を噴き、砲弾がさらに敵を削る。
そしてついに、敵の群れの突進の勢いが止まった。
遠く沙漠の側で兵士と戦士たちが鬨の声を上げ、前線の塹壕から飛び出し、動きが鈍った甲冑蟲の群れへと突撃する。
取り付き、甲殻の隙間に刃を突き立てる。どこに攻撃すれば致命的かという知見も積み上がっている。甲冑蟲たちは効率的に『処理』されていく。
交易侍祭の愛する
「どうか無事で……。彼に風の
「前線のチャンバラも始まったわね。じゃあ私たちは怪我人が後送されて来るのに備えましょう。奇跡も温存しなきゃね」
「はいっ!」
<『1.物資損耗多大にして、負傷者多数、死者若干名。なれど我ら優勢なり。東部戦線異状なし。』 了>
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2.出立の日
それからさらに数日。
いよいよほぼ完全なスペックに復活した
数多の冒険者たちから魔術や奇跡等の支援を受けたスーパーグレート半竜娘がその前に立ちはだかり、怪獣大戦争で最終的にぶっ潰したり。
そういった波乱はあったが、それを最後に大物は片付き、残すは小型のものばかりとなり、それも以前ほどの大群ではなくなった。
要は残すは掃討戦というわけだ。
「ではな、将軍殿。また会う日までさらばじゃ」
「うむ。貴公も息災でな」
「助かったぜ、【辺境最大】!」 「姉ちゃんたちも達者でな~~!」 「また酒を飲もうぜ!!」
半竜娘一党のこの砦での役目もこれにて終了。
次の依頼のため、女将軍や大勢の兵士たちに見送られて砦を去る一党。
麒麟竜馬に引かれて目指すは、収穫祭に合わせて迷宮探検競技をやっているというとある街。
そこで、冒険者の立場から迷宮探検競技を体験し、視察し、ホームである辺境の街に知見を持ち帰るのが、新たな使命なのだ。
「いざ出発じゃ!!」
「はい、お姉さま! ハイヤー!」
馭者を務める文庫神官が手綱を繰り、麒麟竜馬を進ませる。
麒麟竜馬のいななきが響いた。
半竜娘ら一党は、ゾンビ化巨大甲冑蟲の群れから東の砦を守り抜いた!
防衛戦を戦い抜き敵を退けたことにより、経験点1500点獲得! 成長点5点獲得!
<『2.いざ、迷宮探検競技!』 了>*7
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