ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風)   作:舞 麻浦

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お待たせしました!

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◆前話
さらば、東方国境の砦! そして新たな任務だ、半竜娘ちゃん一党よ。さあ、各地の “迷宮探検競技” を視察し、ノウハウを持ち帰るのだ!

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※AIさん(DALL・E3)に出力してもらった挿絵あり(マス)
 ちなみにですが、過去話に赤竜とかサイバーデーモンとかロマの侯爵とか挿絵をちょこちょこ追加しています。挿絵を追加した話のタイトルには「☆AI挿絵あり」の文字列を追記していますので、目次ページで「☆」とか「挿絵」とかのワードでページ内検索すると見つけやすいかもです。

 


43/n 『迷宮探検競技』を視察せよ!-1(道中に小鬼が出たので退治して魔神の贄にした話)☆AI挿絵あり&FAご紹介

 

 はいどーも! 迷宮探検競技の視察のためにハイスピード諸国漫遊する実況、はじまるよっ!

 

 前回は砂塵の国からの帰り道で、巨大な腐れ甲冑蟲(生体型武装要塞(アームズフォート))に襲われていた砦を助け、一段落したところで、冒険者ギルドからの新たな依頼を受領して、ホームである西方辺境の街には帰らずに別の街に向かうことになったんでしたね。

 なおどうやら超勇者ちゃんパーティによる首狩り戦術が成功したようで、四方世界の転覆(物理)を狙っていた死人の王(仮称ゾーマ様)の目論見は潰えた模様。さす勇。

 

 というわけで現在、軍馬をベースに半竜娘ちゃんの因子を混ぜたキメラである2頭の麒麟竜馬に、特製の馬車を牽かせ、とある街を目指しています。

 秋の終わりということで、年貢を載せて都へ向かう荷馬車とすれ違うことも増えてきました。

 

「受付さんがピックアップしてくれたっつー、『迷宮探検競技』をやってる街って意外に数があるのな」 というのは、馭者(ぎょしゃ)を代わったTS圃人斥候。

 

「単に庭園型の迷路が有名とか、そういうのもあるみたいですけれど。それにしてもルート構築には苦労しました~」 というのは、黒髪の尼僧にして聖騎士である文庫神官。旅装で馬車から顔を出しています。

 西方辺境ギルドの受付嬢から提供された視察対象リストは、王国内の各地に渡っていました。迷宮探検競技を観光資源にしている街から、似たような体験型の興行を売りにしているであろう街々まで。

 それらを優先度や地域で並べ替えて、東方国境から西方辺境まで戻りがてらの効率的な視察ルートを構築したのはこの文庫神官の功績です。流石は知識神に仕える神官、インテリですね。

 

『Zzzz……むにゃ。昼は眠いのです』 馬車の中で寝ているだろう、知識神の使徒『白梟使徒』の声がかすかに聞こえました。彼女は文庫神官に知識神から下賜された使徒で、獣人(ハーピー)形態にもなれるとっても賢いフクロウです。もちろん知識神の奇跡も、そして真言呪文までも使いこなす頼りになる仲間です。

 

「……それも麒麟竜馬(この子)たちの脚の早さがあってこそよね~」 上機嫌に声を弾ませたのは森人探検家です。ことのほか麒麟竜馬たちを気に入っている彼女は、久しぶりに合流できたお馬さん(鱗系)たちと旅路を共にできて嬉しそうですね。文庫神官とは逆の側の馬車の窓から顔を出しています。

 速さを上げるために【追風(テイルウィンド)】の精霊術で呼び出された風の精霊とも戯れつつ笑みを浮かべる様は、流石の美貌です。

 

 追い風(テイルウィンド)の精霊の加護と、旅路の健やかなるを保証する交易神の奇跡【旅人(トラベラー)】により、快調に馬車は進んでいきます。

 独立懸架式突撃機動馬車なるこの馬車は、太古の遺跡からサルベージされた技術を応用した高級品で、かなりの速度を出しても車体の揺れも少なく、車軸その他車体へのダメージも少ない仕様です。

 空間拡張型の長櫃も備え付けてあるため、荷物自体の重さを考慮しなくていいのも、快速に拍車をかけています。

 

 麒麟竜馬の馬力と、風の精霊術や交易神の奇跡を合わせることにより、半竜娘ちゃんたち一党は四方世界でも有数の機動力を持つパーティでもあります。

 国中を巡って情報を集めるのにはうってつけですね。受付嬢さんの采配の妙が光ります。

 

 

 さて、一党の頭目である肝心の半竜娘ちゃんは何処に居るかというと……。

 

 

「ん~~、風が気持ちいいのう~~」

「てんたかくー」 「うまこゆるー」 「あき~~!!」

 

 

 はい、馬車の上ですね。

 砂塵の国で翠の粒子を発する武装要塞『陽神行路(ソルディオス・オービット)』を侵蝕・霊体(アストラル)化して吸収した半竜娘ちゃんは、ますます成長し、馬車の中に収まることも難しくなってきていますので……。

 

 馬車の上で胡坐をかく半竜娘ちゃんの膝の上には、単為生殖で処女産卵した彼女の娘の幼竜娘三姉妹が寛いでいます。

 いつもの冒険では西方辺境の街のはずれの拠点でお留守番なのですが、今回の遠征には国外へ行くという経験のために同行しており、母たる半竜娘ちゃんと長く一緒に過ごせていてご満悦そうです。

 蜥蜴人の文化としては、あと1~2年もすれば親元を離れてスパルタ式(あるいは薩摩の郷中(ごじゅう)教育式?)に集団教育されるのが通例ですから、そのあたりどうするかも含めて、半竜娘ちゃんは自分の出身部族と連絡を取り合っているようですよ。──── ひょっとすると親離れの時期も近いのかもしれませんね。

 

 幼竜娘三姉妹が言うように、秋の空は青く高く晴れています。

 都に向けて年貢を納めに走る馬車とすれ違うことも増えてきました。

 収穫祭の時期の催しとして迷宮探検競技じみたことをやっている街や村も幾つかあるようですので、視察に回るのもちょうどいい時期です。

 なお、西方辺境の街で受付嬢さんが企画している『迷宮探検競技』は、娯楽が少ない冬の時期に行う予定なので、急いで視察してノウハウを集めて帰れば、その準備・運営に反映できる予定です。

 

「おかーさん、おかーさん!」

「ん、なんじゃー?」

「めーきゅーたんけんきょーぎ、って、なんでそんなに沢山のところでやってるのー?」

「ふむ、それはのー……────」

 

 迷宮探検競技が王国各地で開催されるようになった経緯ですが、それは十数年前の ≪死の迷宮(ダンジョン・オブ・ザ・デッド)≫ を攻略した六英雄(オールスターズ)の活躍にまでさかのぼる必要があります。

 王国北方の山脈に開いたダンジョンから溢れ出した ≪死≫ は、王国全土を席巻せんとし、それを治めるために、あるいは成功と富を夢見て、冒険者たちが投入されたのです。まあ、今の国営ギルド所属の冒険者と、そのころの冒険者はまた性質が違うのですが……。

 

 ともあれ、六英雄により ≪死≫ の脅威は退けられ、ダンジョンは沈黙。

 そこに集っていた冒険者たちも、ある者はその活躍の場を移し、ある者は郷里に帰って錦を飾り……と王国中に散らばることになりました。

 これはある意味では、 “ダンジョン文化” の拡散でもありました。

 郷里に帰った彼らのうちの幾つかは、己の経験をもとに、『迷宮探検競技』の興行を立ち上げたりもしたのです。

 

 

 ──── “我らの冒険はこのようなものであったのだぞ!”、と。

 

 

 かつての栄光に囚われ、あるいは ≪死≫ に魅入られた一部の成功者たちの残虐遊戯という側面もありました。

 

 そして、この王国には古代遺跡(テレイン)が至る所に埋まっています。

 主に迷宮探検競技の舞台となったのは、すでに掘り尽くされた『枯れた』遺跡たちでした。

 

 遺跡というものは放っておけば群盗山賊やゴブリンを始めとする怪物(モンスター)の住処になってしまいます。

 各地を治める領主としては、そういった混沌邪悪の輩に遺跡を利用されるよりも、死の迷宮帰りの冒険者に押さえてもらって、定期的に催し物をする方が治安維持上は何倍もマシだ、という判断もあったことでしょう。

 

 というわけで、一時期は非常に盛んであった迷宮探検競技ですが、それも今は昔の話。

 経営や興業のプロでもない元冒険者たちが行っていた迷宮探検競技は、その運営に彼ら元冒険者の財貨を吐き出させて地域経済に貢献させつつ、十数年のうちにすっかりと淘汰が進み、今では往時の数分の一ほどしか残っていないとのこと。

 

 

「──── という感じで、≪死の迷宮≫ に由来する徒花のような刹那の文化じゃったわけじゃな」

「おー、なるほどー」 「諸行無常(しょぎょうむじょー)」 「適者生存(てきしゃせいぞん)!」

 

 逆に言えば、視察対象としているような、『迷宮探検競技』を売りにしつつも今まで生き残っているようなところは、相応に洗練されているはずであり、きっと学びどころたっぷりなはずです。

 

 

「「「 楽しみー! 」」」

「そうじゃのー、楽しみじゃのー」

 

 

 ………半竜娘ちゃんの巨体で、果たして『迷宮探検競技』に参加できるのか、という心配はありますが。通路につっかえそうですよね。

 

 

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

 

 街道を他の馬車の何倍もの速さで進む半竜娘ちゃんたち一行の馬車ですが、その上に影が差します。

 

 雲一つない快晴なのに、何が……? と上空に視点をフォーカスすれば、そこには翼竜のごときシルエット。

 

 んー? あっ、これは祖竜術【竜翼(ワイドウィング)】で腕を翼に変えた半竜娘ちゃんですね。

 翼竜形態の半竜娘ちゃんが、空を飛んでいるようです。

 

 半竜娘ちゃんが二人……。どうやら魔法により分身しているようですね。

 独立懸架式突撃機動馬車の上に幼竜娘三姉妹を抱えて座っている方が本体で、上を飛んでいる方は真言呪文【分身(アザーセルフ)】による分身体なのでしょう。

 

 おそらくは上空から周囲を見渡すことで、周辺地図を作製しつつ、行く道の先に不穏がないかの警戒もしているものと思われます。

 

 よく見ると上空の半竜娘ちゃんの翼竜化分身の背には、人影があります。

 馬車の方に居なかった使い魔の闇竜娘(ダークドラコ)ちゃんが、地図作成人(マッパー)として搭乗しているようです。

 

 

 なお地上の半竜娘ちゃん本体と、上空の分身+使い魔の闇竜娘ちゃんの間には、魔術的なパス通っていますので、それ通じて念話じみて会話が可能です。航空偵察をするのに持ってこいの役割分担ですね。

 

 

 

『こちら地上本体。上空から見て何か異状はありやなしや?』

『こちら上空分身体。行く先に野営地を発見。流浪の(ロマ)と思われる馬車の群れが天幕を広げているようじゃ』

『背の上から(オレ)も補足する。そちらの速度ではあと四半刻で到着できるはずだ。

 ……そして野営地の周辺から少し離れたところに小鬼(ゴブリン)の影を見ゆ』

 

 冬も近づく中、ゴブリンたちも冬支度の略奪や、ごくつぶしの追放にと活動が活発化しています。

 ああ、いえ、ゴブリンからしてみれば、『何だか知らんがニンゲンどもが食べ物を貯め込む時期だから奪ってしまえ』くらいに思っていて、冬支度という認識はないでしょうし、春から夏にかけて増えた巣穴の中で勝手に仲間割れして追い出し追い出されというのは、冬に備えてという意識はないのでしょうけれどね。

 

『……本当にどこにでも()るのう、小鬼どもは』

『全くじゃ。──── 先行して片付けようと思うのじゃが』

(オレ)としても推奨する。……死体は(オレ)が喰う分の魔神(デーモン)を召喚するときの供物にすれば良いだろうしな』

 

『そっちが本題じゃろう? 使い魔(ファミリア)

『そういう契約だろうがよ、契約主(マスター)(オレ)が魔神としての位階を進められるように、魂喰らいの機会を提供すること、ってな。魔神喰い(どうぞくぐい)でも良いってのは相当に妥協しているぜ』

 

『この間の砂塵の金字塔(ピラミッド)の件でもらった宝物の中からも魔力の籠った供物は幾らか喰わせたじゃろうに……』

『それとこれとは別腹だ。あの時の供物は位階上昇とは別に自己強化に回す分だからな。………あの大浄滅のときの、都市二つ分にも匹敵する魂を喰えてればよかったんだが、オベリスクの大精霊サマが全部吹っ飛ばしちまったからなァ』

 

『あーあー、こちら分身体。とにかく先行する。小鬼の死体は適当に積んで死霊術【魔神(サモン・デーモン)】の依り代と供物にするのじゃ』

『こちら本体。承知したのじゃ』

『契約履行の努力に感謝するぜー! さあ行こう、すぐ行こう!』

『はいはい、分かったのじゃ』

 

 上空を飛ぶ、翼竜化した半竜娘の分身が進路を変える。

 小鬼を見つけたという方向へと向かうのだろう。

 

 

 

 

 小鬼たちの巣を壊滅させたと分身体から念話で連絡があったのは、それからすぐのことであった。

 

 

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

 

 小鬼の巣が行殺*1され、その小鬼の死体5つを媒介にし残りの小鬼の死体は供物として術の補強に使い、半竜娘ちゃんの分身体は死霊術【魔神(サモン・デーモン)】により、Lv6相当のデーモンを5回召喚。

 一体ずつ召喚した魔神それぞれを、闇竜娘ちゃんと協力して各個撃破しました。

 まあ先手を取ってLv10冒険者(半竜娘ちゃん(分身))と、Lv9デーモン(使い魔の闇竜娘ちゃん)が殴れば、Lv6のデーモン程度ならそう手間はかかりません。呪文を使う必要もないです。それを5回繰り返せばノルマ達成です(※闇竜娘ちゃんが経験点3000点相当を獲得)

 

『まー、今回はこんなもんか。良い糧になったな』

『同族喰いで蠱毒の呪法じみて強くなっておるのう、お主』

『………それ以上に契約主の本体が強くなってる気がするが。はあ、いつになったら下剋上して契約主の魂を喰うことができるのやら』

 

 まあ、これで暫くは餌の魔神の魂(けいけんてん)をあげなくても平気でしょう。

 あんまり高頻度で闇竜娘ちゃんに魔神を喰わせていると、いよいよ手に負えなくなってしまいますからね。

 かつて反旗を翻した【分身(おのれのかげ)】をベースに召喚した魔神を、逆に乗っ取らせて受肉させたのが闇竜娘ちゃんです。

 その契約の一部には、マスターたる半竜娘ちゃんの死後に、その魂と肉体を譲渡するというものが含まれています。

 

 まあ、半竜娘ちゃんは竜になって寿命を克服する気満々ですし。

 闇竜娘ちゃんの方もデーモンらしく、寿命を待たずに下剋上する機会を虎視眈々と狙っているのですが。

 

『それにしても何というか、少し妙な気がしたが。なんというか、死霊術に使った小鬼どもの死体も魂も、薄いというか、なんというか』

『……そう言われてみれば、体格も動きの癖も、妙に揃っておったような気がするのう』

『ああ、それだ。妙に画一的で……まるで全部が双子か分身体か、って感じがしたぜ』

『同じ胎から生まれた兄弟ゴブリンじゃった、とかじゃろうかなあ』

 

 

 

 観察判定に成功したっぽい半竜娘(分身)ちゃんと闇竜娘ちゃんによれば、小鬼に関して妙に画一的で違和感がある、ということで、まあ少し覚えておきましょうか。

 ……太歳星君(ジュピターゴースト)の徘徊経路に繋がる洞窟でも近くにあって、そこから零れ落ちたんでしょうかね?

 

 ともあれ、街道沿いの小鬼の脅威は、分身ちゃんと闇竜娘ちゃんの手により人知れず退けられました。

 

 そして半竜娘ちゃんの分身体と闇竜娘ちゃんが魔神(デーモン)を呼び出しては処刑している間に、一党の本隊の方も野営地に到着したようですので、そちらに視点を移してみましょう。

 

 

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

 

 野営地には、天幕が多く張られています。馬車もまた同じく群れを成しています。

 馬に、人々。

 先客でござい、というわけですね。

 

 この世の中、必ずしも定住している人ばかりではなく、全財産を持って流浪する民もまだまだ居ます。

 とりあえず彼らのことをロマ、と呼びましょうか。

 彼らは旅芸人や香具師、野鍛冶を生業とする者たちの集合でもあります。

 

 野営地には彼らの馬車や天幕が群れをなしています。

 

「おー、まるで祭りの日みてーだな」

「ここを通る旅人や商人を相手に店を広げてるのでしょうね」

「物資の補給も少し出来るかもしれませんね」

 

 ……勝手に関所にして通行料をカツアゲしてる、とかでなければ良いんですが、それは流石に穿った見方が過ぎるでしょうかね。

 

 

 近づく半竜娘ちゃんたち一行に気づいたのか、野営地のロマの一団がざわめきます。

 まあ、竜のような馬が牽く、とっても大きな蜥蜴人の美女を乗せた馬車が近づいてくればそうもなるでしょう。

 普通は警戒しま……あれ?

 

「警戒って感じではないのう」

「むしろ」 「歓迎って」 「かんじー?」

 

 幼竜娘三姉妹の言うように、警戒して慌ててるというよりは、こう、有名人が来たときみたいな、浮足立っている感じですね。

 

 

 不思議に思いつつも半竜娘ちゃんたち一行が野営地に馬車を止めて野営の準備をしていると、ロマの天幕の方から、代表らしき女性がやってきました。

 

「お久しぶり、になるかしら。辺境最大の御一行様」

「お主は……」

 その女性は、かつて見たことのある顔でした。

 褐色肌に鍛えられた体つき、踊り子のような衣装。

 

 そう、つまりはかつて暴食の魔神像(ツァトゥグア像)に魅入られて、辺境の街に混乱を巻き起こした、『ロマの侯爵』と呼ばれる者、その人です。*2

 魂をヒキガエルの魔神像に吸われて廃人になって捕縛された彼女ですが、どうやらロマの仲間たちが依頼した仕掛人の手引きで脱出できていたようです。

 そういえば半竜娘ちゃんも、砕かれた邪神像の破片を加工したものを、その仕掛人を通じて渡すことで、少しでも吸われた魂が戻るようにと気を配っていましたね。

 

「そうか、暴食の邪神に喰われた魂も、少しは癒えたのじゃな。息災そうで何よりじゃ」

「ええ、お陰様でね。まあ、ぼちぼちというところ。あの街には流石にもう近づけないから、貴女とまた会えるとは思わなかったけれど。どうせだから色々とお店も見ていってよ。歓迎するわ」

「そうさせてもらおうかの。……そうじゃの、鍛冶屋はおるかの? 蹄鉄の調整でも頼みたい」

「ええもちろん。そちらの竜の馬の蹄に合うような蹄鉄を調整するのだって、うちの鍛冶屋なら簡単よ。削蹄屋も居るからまあ、御贔屓に」

 

 道行く途中で旧縁と出会ったり、これもまた旅の醍醐味ですね。

 

 というところで今回はここまで! ではまた次回!

 

*1
◆行殺(ぎょうさつ):敵との戦闘の処理が一行でなされること。ナレ死。

*2
◆ロマの侯爵:過去話「28/n もっと食べたい-1(竜血ポーション作り・歓楽街の異変)」https://syosetu.org/novel/224284/81.html のシナリオボス。オリキャラ。ギミックボスでもあったので直接は矛を交えずに、蟇蛙を象った暴食の邪神像を砕かれてリタイア。




 
葛轍偲刳様からTS圃人斥候(娼館の用心棒(ちっちゃ先生)しているところ)と闇竜娘ちゃん(サプリ適用後に存在確立したあたり)のとっても素敵なファンアートいただきました! 感激でございます。許可を得てご紹介させていただきます。チェケラ! 葛轍偲刳様、ありがとうございます!

【ファンアート】ちっちゃ先生
https://www.pixiv.net/artworks/116001783
踏まれてる不埒な酔客視点ぽい感じですね! 性転換時にナイスバディになってるのでまさにこんな感じの雰囲気のはず。(圃人(レーア)は只人を縮小した感じの種族なので、ロリではないのです。)

【ファンアート】闇竜娘
https://www.pixiv.net/artworks/116028743
鱗に覆われた手足がとっても素晴らしい、強さと妖艶さの同居! 今話で出番が増えたのはファンアートをいただいた影響です。

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ゴブスレのゲームが遂に発売! まだクリアできていませんが、とても良いですね。ちゃんとモブ冒険者ユニットも居るとこが特に。
 → 公式サイト:https://goblinslayer.bushiroadgames.com/
声優さんたちがプレイする動画とかもYouTubeにあるのでどんなゲームかぜひご覧ください。→ブシロード公式チャンネル 「ゴブリンスレイヤー -ANOTHER ADVENTURER- NIGHTMARE FEAST」発売直前記念特別配信番組 https://www.youtube.com/watch?v=WZvbGGYBZWU
 
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