ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風) 作:舞 麻浦
◆前話
規格外な体躯を誇る半竜娘ちゃんは、そのサイズが原因で、牙の街ファングの迷宮探検競技を門前払いされてしまいましたとさ。
半竜娘ちゃん「ぬぅうう、じゃが、この程度では諦めんぞ!!」
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※AIさん(DALL・E3)に出力してもらった挿絵あり
「お、昨日の鮮血竜姫サマ御一行じゃねえか。ご本人の参加が難しいのは街としても残念だが、その分、お仲間さんたちの参加は大歓迎だぜ。………へぇ、そっちの小さい蜥蜴人の嬢ちゃんたちは、鮮血竜姫のお弟子さんかい? まさか娘だったりしてな! はっはっは」
陽気な口調で言うのは、迷宮探検競技の受付をやっている男です。
「まあそんなところじゃ」 「「「 そんなところじゃー 」」」 「………
「ふーん、分かったぜ。
えーと、森人/女、圃人/女、只人/女の3人組がひと組と、
蜥蜴人/女、蜥蜴人/女、蜥蜴人/女、
さあ、これが参加者の割符だ。失くすなよ? じゃあ頑張ってくれよな」
というわけで、結局、迷宮探検競技に参加することにしたのは、半竜娘ちゃんを除く一党の仲間の3人チーム── 森人探検家、TS圃人斥候、文庫神官── と、幼竜娘
あれ? 四姉妹……??
時間は少し遡り……
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はいどーも!
無理難題であってもきっと解決できる、何故ならこの四方世界には、奇跡も魔法もあるのだから! な、実況、はーじまーるよー。
前回は各地の様々な迷宮探検競技やそれに似たような
しかしエントリーしようとした半竜娘ちゃんを待っていたのは、何とも無慈悲な門前払い。
いえまあ、物理的に通路につっかえる危険があるのであれば、それもまた致し方ないのですが……。
「しかしどうにか
「別に中の様子は私たちが見るから
実際断られたのは半竜娘ちゃんだけですし、森人探検家さんの言う通り、他のメンバーは迷宮探検競技には参加可能です。
ですから迷宮内部の様子は、一党の仲間である森人探検家さんや、TS圃人斥候、文庫神官ちゃんに体験してもらえばそれで足りると思われます。
半竜娘ちゃんは半竜娘ちゃんで、その巨体とパワーを生かして荷下ろしや荷運びなどの裏方をやったり、あるいは
挑戦者としての参加と、片や、裏方手伝いとしての参加。
そういう役割分担をすればいいだけです。
「でも絶対に楽しいと思うのじゃよ! 初参加でなければできない新鮮な体験というものがあるはずじゃ!」
「そりゃそうでしょうけど」
「裏方に回ってしまうと手の内が見えてしまって挑戦するときの楽しみが半減じゃよ!?」
「と言っても、そもそも今のままでは貴女は挑戦すらできないんだから、別に良いんじゃない?」
折角だから初回の何も攻略情報が分からない状態で迷宮探検競技に挑戦したいという半竜娘ちゃんに、森人探検家さんが、「あきらめたら?」と窘めます。
「いーや、諦めぬのじゃ……こう、何かまだ手が……。ああ、
「リーダーもオイラくらい小さければ入れただろうになー」
「ですねえ。お姉さまの子供たちくらいなら、むしろ狭い通路に入るにはちょうどいいくらいですけれど。まさか若返るというわけにも……」
そのとき半竜娘ちゃんに電流走る……!
「それじゃ!!」
え、どれです??
「過去に
早速、術の触媒になる金縁の鏡*2を買いに市場へと向かった半竜娘ちゃん。
「ま、待ってください、お姉さま!?」 そしてそれを追いかけて文庫神官ちゃんもこの場から走り去りました。
「………行っちまった。じゃー、オイラたちは宿に行っとくか、エルフパイセン」
「………私はこの街のローグ・ギルドに面通ししとくわ。悪いけど、おチビちゃんたちと馬車をよろしくね。あ、もちろんきちんとした馬房付きの宿じゃないと承知しないわよ?」
「はぁ、そうかい。おーらいおーらい、こっちは任せな」
「じゃ、頼んだわねー」
そう言って、ひらひらと手を振りながら街の雑踏へと消える森人探検家さん。
ローグ・ギルドとの
「はいはーい、いってらー」
いっつもこーいう流れだよなあ、と思いつつも、宿屋の亭主をしている
TS圃人斥候は、既にこの間のロマの野営地での
TS圃人斥候は、麒麟竜馬に牽かせた馬車を目当ての宿へと走らせます。
牙の街は、迷宮探検競技の催しが近いからか、かなりの往来があるようです。まあ、普段の様子が分からないのでなんとなくの感触でしかありませんが。
これに合わせて市も立っているようでしたしきっと半竜娘ちゃんが探している触媒とやらも見つかることでしょう。
馬車の窓から幼竜娘三姉妹がひょっこりと顔を出しました。
「おかーさんはお買い物ー?」 「迷宮探検競技はー?」 「わたしたちもエントリーしたい!!」
「
迷宮探検競技のエントリーは保留中。リーダーが道に詰まるからって受付でハねられた。何とかするアテはありそーだったが。
お前たちの参加はー……できるのかね? 年齢制限があるとは聞いた覚えはねーし、お前らは成長早くて体格がいーから、ギリ、蜥蜴人の成人って言い張れなくもねーかもなー」
「「「 わーい! 」」」
「せっかくだからお前らも出られるといーなー」
「………さて、迷宮探検競技の開催期間だし、高くても良いから、いい部屋が空いてると良いんだがねぇー」
「お城のドラゴンさんと同じくらいいい宿?」 「わぁ! それだったら良いな!」 「ふかふかの寝床に美味しいごはん!」
「んんんーー!
「「「 えーーー!? 」」」
と言っても、こういう時にまで残ってるのはだいたいお高い部屋なので、仮に適当に借りてもそう変な部屋には当たらないでしょう。
半竜娘ちゃんたちは、在野最高等級の銀等級冒険者ですし、黒竜から分捕った財宝を運用している大金持ちですし、砂塵の国で
むしろこういう時に使わないでいつ使う、という感じですね。……というか、麒麟竜馬だの突撃機動馬車だの財宝だのを抱えた一行が、安宿に泊まるのはセキュリティ的に問題がありますし。
「まー、飯が美味いのは保証するぜ。なんてったって、
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というわけで、高級宿屋の
「無事に金縁の鏡を手に入れたので、これを使って、特別な【分身】を造るのじゃ!」
フンスと鼻息荒く金縁の鏡を掲げる半竜娘ちゃん。
さすがに豪華な部屋とはいえ、彼女が立ち上がって手を上に伸ばせるほどのスペースはないので、座っての作業になりますが。
そんな彼女に対して『わー、ぱちぱちぱち~。』と拍手するのは、幼竜娘三姉妹と文庫神官ちゃんです。
「迷宮に潜れるコンパクトな分身ということですね、お姉さま!」
「うむ。それに我が子らも迷宮探検競技に挑戦したいというので、ついでにそのお目付けも兼ねさせるつもりじゃ」
おお、幼竜娘三姉妹たちも、保護者付きならということで、迷宮探検競技に参加できるようです。
まあ、少々危険ではありますが、蜥蜴人にとって危難に身を投げるのは誉れでもありますし、滅多にできない経験ですからね。
この機会を逃すのも惜しいということでしょう。
「それに辺境の街でギルドが企画しておる『迷宮探検競技』は、新人にもならぬ
おお。きちんと考えての幼竜娘三姉妹の参加というわけですね。
「んで、そのお目付け役の本人はどうやって参加する気なんだ、リーダー? でっかくなるのと逆の、小さくなる呪文でも使えるようになったとか?」
「当たらずとも遠からずじゃな。分身の構造を弄って、魂が記憶している在りし日の姿をもとに変容させるのじゃ。実戦投入できるほどに習熟しておらんから、こうやって高い触媒も要るし、静かに集中する必要もあるというわけよ」
「ほーん。そしたら本体はどっかで観戦でもしてる感じで、迷宮探検競技に挑戦するのは、その、あー、昔日の分身? になるってことか」
「然り」
半竜娘ちゃんは、金縁の鏡を自分の前に置きました。
「分身が挑戦しておるあいだは、手前はどこかで暇をつぶそうと思うのじゃ。──── どうやら、件の迷宮探検競技には、この牙の街の異名の元となった『牙の塔』なる養成所だか戦術技巧所だかが、遠見の魔導具だとかを提供しておるそうじゃと市場で聞いたのじゃ。あの勇者一行の 〈賢者〉 とも関係があるというし、何か知見が得られないか訪ねてみるつもりじゃよ」*4
「さてではお立合い。昔日の己の影を呼び出す我が手妻をご覧あれ。
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術の触媒にされて砕けゆく鏡の中から現れたのは、幼竜娘三姉妹と同じ年頃の半竜娘ちゃんの分身体でした。
ということで、今回はここまで。
このあと冒頭の通りに無事にチーム登録できたので、次はいざ迷宮探検競技! になるはず。ではまた次回!
◆ダイマ!!
原作コミックスがそれぞれ2024/3/25に一斉発売されてます!
以下、各巻のスクエニ公式ページへのリンクです。
・原作コミック 15巻(一番画面映えすると勝手に思っているエルフの森編が黒瀬先生の筆で!? 素晴らしい……) → https://magazine.jp.square-enix.com/top/comics/detail/9784757591172/
・外伝1イヤーワン 12巻(片方ずつ目をつぶって寝る技能をエルフ剣士さんからラーニング) → https://magazine.jp.square-enix.com/top/comics/detail/9784757591189/
・外伝2ダイ・カタナ 7巻(こっちもこっちで迷宮探検競技へつながる話。幼き日の剣聖ちゃんも出るぞ) → https://magazine.jp.square-enix.com/top/comics/detail/9784757591196/
・デイ・イン・ザ・ライフ(原作小説12巻コミカライズ) 2巻(密偵くんたち仕掛人一党が漫画媒体へ初エントリーだ!) → https://magazine.jp.square-enix.com/top/comics/detail/9784757591202/