ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風) 作:舞 麻浦
◆前話
メダルが足りない! 戻って探そう、迷宮の隅々まで!
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◆牙の塔について
ふわっと
※原作小説13巻のネタバレあります(今更の注意ですが)。
はいどーも!
事故事例とヒヤリハットは水平展開しましょうね、そんな実況始まるよー。
前回は迷宮探検競技にエントリーして、最終通過用の証であるメダルを9つ集めなきゃならないということで、迷宮を逆走する羽目になった、というところまででしたね。
幼竜娘
これも太古からの叡智を連綿と引き継いできた『牙の塔』の凄腕魔術師たちの為せる大いなる御業というわけです。流石はあの白金等級の勇者のお仲間である賢者ちゃんを輩出した機関なだけはあります。
ちなみに迷宮の影、ですが、かつて
“あり得る” のであれば、それを再現するのは魔導の御業。
そもそも、かつての
その時代のからの流れを汲む “牙の塔” の魔術師たちにとっては、やってできないことではない、ということなのでしょう。
さて、半竜娘ちゃんは幼い姿の自分の分身を鏡の奥から引きずり出して、娘である幼竜娘三姉妹に付けています。
それは意外と難易度の高いこの迷宮探検競技のサポートをするためでもありますが、半竜娘ちゃん自身が楽しむためでもあります。
これでも15歳の……あれ、16歳でしたっけ。まあ成人を迎えているとは言っても、まだまだ若い蜥蜴人である半竜娘ちゃんもまた、遊び足りないお年頃というわけです。
あるいは家族サービスなのかもしれませんが。休日旅行先のお父さんかな?
では迷宮探検競技は幼女化した分身体に任せたとして、本体である身の丈11尺弱*1の竜の乙女の本体はどちらに行ったのかというと………。
「ここが『牙の塔』じゃな」
魔術師であれば知る人ぞ知る*2機関ではありますが、なかなかその実態に触れる機会はありません。
それは『牙の塔』に収蔵されている知識が、遥か太古からの直系であり、今の世の中ではオーバーテクノロジーだからです。悪用されたら世界の危機が頻発してしまいますからね。
世界を救うための人材を養成する機関が世界の危機を生み出しては世話はないわけです。
だからこそ彼らは、そもそも門をくぐる者を選別しますし、万が一にも闇落ちした候補生を許さないと云います。
「冒険者等級を上げといて良かったのう~」
そんな厳しい選別を課す『牙の塔』の門をくぐる資格ですが、銅等級以上の高位冒険者であれば多少は緩和されるのだとか。
まあ冒険者は信用商売ですからね。品行方正にかつ身命を賭して世界を救ってきた先達に感謝です。
ちょうどよくアポイントが取れた幾つかの “教室”── 師弟関係で結ばれている『牙の塔』内での集団の単位。氏族や一門衆のようなもの。── に専攻についての話を聞きつつ、魔術研究に関して意見交換をする半竜娘ちゃん。
他にも、実物も交えて魔導具の作成についての助言を貰ったりもしましたし、豊富な蔵書についても閲覧させてもらい、幾つかの真言や失われた屍霊術、そして別角度から見た祖竜信仰のヒントなどなどについての知識を追加で得ました。得られた知識を咀嚼して我がものとするのにはまだ時間がかかるでしょうから、実戦投入はまだ先になるでしょうが、習熟すれば呪文のバリエーションがさらに広がるでしょう。*3
「ああ、もうこんな時間かや」
いつの間にか日が暮れて
ここは牙の塔の資料室です。
とても一日では読み切れないほどの蔵書があり、目星を付けた本にざっと目を通すだけしかできませんでした。
「
まあ、必要であればまた来たら良いのです。
今日の短い時間だけですが、どのようなタイトルの蔵書があるかはだいたい覚えましたし。
麒麟竜馬の足を以てすれば、西方辺境の街から
「名残惜しいが、時間は守らなければな」
所詮ここでは半竜娘ちゃんは部外者です。
部外者の滞在可能時間は日中のみ。
決められたルール通りに、夕刻になれば牙の塔からは退去せねばなりません。
資料室から外に出たところ、晩秋の傾いた夕日が窓から入り込み、廊下を赤く照らしていました。
柱や窓枠の
「影、か」
分身を扱うアザーセルフの呪文と、そのより原始的な技法による派生により過去の己の影を鏡から引き出した魔法。
迷宮の影を投げかけることによる、迷宮探検競技の会場設営の技術。
その影の中の様子を、撮
「蔵書の中にあった、魔導の禁忌や事故の事例集。戒め」
──── 【
「 “生み出した分身に、【
愚かな魔術師の話をしよう。
生み出した分身に、【
一人が二人、二人が四人、四人が八人。
そうやって倍々に増えてゆけば、己はもっと強大になる。
魔術師はそう思った。
だから増えた影は、最初にまず、【
同じ影なのだから、同じことを考える。
当然だ。
己の隣に影を投げかけ、実体を与える。
分身が増える。
あっという間に分身だらけになる。
倍々に増えてゆけば、己はもっと強大になる。
己の隣に影を投げかけ、実体を与える。
分身が増える。
八人が十六人、十六人が三十二人、三十二人が六十四人。
最初の本体が、あるいは分身の誰かが思った。
“まずい、潰されるぞ。” と。
もはやほとんどの分身の隣には、新しく分身が増えるスペースはなかった。
だが、分身は増え続ける。
一人二人が呪文を唱えなくとも、新しく生み出される分身が次の呪文を唱えることを止められない。
いつまで増えるのか、それを魔術師は決めていなかった。
分身が増える。
やがて、分身同士の生み出される座標が重なる。
重なって生み出された分身がどうなるか。
このときは、
2人分が重なった異形の肉塊が生まれ落ちる。
その肉塊もまた【
異形の肉塊が【
座標が重なる。
新しくまた、別の異形が生まれ落ちる。4人分が重なって。
その異形もまた【
座標が重なる。
新しくまた、別の異形が生まれ落ちる。8人分が重なって。
その異形もまた【
座標が重なる。
新しくまた、別の異形が生まれ落ちる。
その異形もまた【
【
【
【
もはや元の魔術師の意思など、何処にもなくなってしまっていた。
分身によって自我が希釈されたのか。
超過詠唱の反動によって魂が砕けたのか、弾き飛ばされたのか。
あるいは天刑星の禁忌に触れたがゆえか。
そこに残されたのは、ぐちゃぐちゃに混ざり合って、あらゆる部位を組織を重ね過ぎたことによって、生命の根源ともいうべき原形質めいた不定形となった巨大な肉塊のみであった。
そのような有様になっても、肉塊は【
考える脳も、刻まれた魂も失って、しかし、すでに時は遅く。
あるいはそれは、秩序の神々による見せしめであった。
あるいはそれは、混沌の神々による嘲笑であった。
──── そんなに【
地底を蠢く肉の塊。
不幸をもたらす混沌たる大敵。
寿命なき原形質。
木星の鏡像にして
すなわち、
かくして、それは生まれた。
増え続ける影が肉を得た、災いの化身。
戒めを伝えるもの。
やり過ぎれば
「ゆめゆめ忘るることなかれ、というわけじゃな」
教訓話にして、いまだこの地に封じられた実存する災いについての注意喚起でもあります。*5
魔術師たるもの、
「………ん? なんじゃ。何か騒がしいようじゃのう」
そのとき半竜娘ちゃんが、牙の塔の魔術師たちの動きがなんだか慌ただしいことに気付きました。
いったい何が起こったのでしょう?
少し聞き耳を立ててみましょう。
「混線している? どこからだ」 「まだわからん。恐らくは何らかの
「………まさか!!」
不吉な予感に慌てて【
果たしてみんなは無事なのか。
というところで今回はここまで。ではまた次回!
◆ダイマ!
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