ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風) 作:舞 麻浦
◆前話
・一党のみんなが成長した! 半竜娘ちゃんは、物理的にも過去一番成長した! これはもうほぼ祖竜と言って過言ではないのでは?!
・森人探検家は三連射できるようになったし、TS圃人斥候は死んだふりを覚えたし、文庫神官ちゃんはさらに硬くなった!
・勇者ちゃん「光になれぇええ!!!」
・王妹殿下とのコネクションを得たぞ!
はいどーも!
辺境の新名所『拝竜殿』に詣でようぜ! な実況、はーじまーるよー。
前回は冬の催しである迷宮探検競技(受付嬢さんプロデュース、ゴブスレさん総監督)が開催される一方で、半竜娘ちゃんたちは奪われた 〝影〟 を取り戻しに地底巡りをして、見事に怨敵を撃破したところまででしたね。
地の底で行われた怪獣大決戦、
そのあとも、擬・怪獣王の元となった
まあ、いずれにせよ大戦果です!
そして似姿とはいえ怪獣王をその身の内に納めて磨り潰して消化して吸収した半竜娘ちゃんは、その分、大きく成長しました。物理的に。
具体的には、11尺(3.3m)だった身長が、5丈(15m)にまで成長しました。いや伸びすぎィ!?
これでも、消化吸収した
おそらく吸収する際にオキシジェンデストロイヤーにより泡となって消えた部分と、物理実体として定着せずに【
いや十分ですけどね? ティラノサウルスの全長が13mくらいだそうですが、身長15mの半竜娘ちゃんは、尾の長さまで含めた全長はもっと大きくなりますし。
さてここまでデカくなると問題になるのは、衣服と住居をどうするかです。
え? 衣食住のうちの、〝食〟 はどうしたって?
ご心配なさらず。そもそも深海底に眠っていた外宇宙からの宇宙船の
半竜娘ちゃんがいくら大きくなったところで、生物の規格を逸脱しない限りは、エネルギーの枯渇は起こるはずもなく。
そして、寝てるだけで育ち、寝てるだけで強くなる。それこそが、竜の竜たる所以でもあります。ハラショー!
さておき、衣服と住居ですね。
衣服はまあ、半竜娘ちゃん一党の工房屋敷から、家じゅうのシーツやカーテンをかき集めて仮縫いしてつなぎ合わせて纏わせることで何とかなりました。ローマンスタイルなトガの装いです。
あくまで応急措置ですがね。
そのうちちゃんとした防具を仕立てることも考えねばなりませんが、今はこれが精いっぱい。
魔法強化された大量の布を、あとで軽銀商会の会頭である女商人さんに発注しときましょう。これまたどえらい出費になりそうです。
衣服はこれで間に合わせられたとして、そうなると次は住居ですが、半竜娘ちゃん(身長15m)が雨風をしのげる建物ともなれば、必要な資材の調達も一朝一夕にはいかない規模です。けっこうな工事になります。
一方で季節は冬とはいえ、この巨体であれば身体の芯まで冷えることもないですし、たとえ雨ざらしでも風邪はひかないかもしれませんが……。
とはいえ、文明人としては、衣食住は最低限備えたいところ。衣服と食事はまあこれで良いとして、住居も揃えたいですね。
というわけで半竜娘ちゃんが考え付いたのが、この方法です。
夕暮れの冬空の下。
遠くには迷宮探検競技のあとの街の喧騒。工房屋敷の近くからは、小川のせせらぎと水車の音。
地上まで送り届けた勇者ちゃんたち一行は既にこの場を辞し、半竜娘ちゃんたち一党のみが、工房屋敷に留まっています。
その工房屋敷のすぐそばに、土精霊の力も借りて地ならしして空き地を作り。
その空き地の中心に佇むのは身長15mの半竜の乙女。
さっそうと布を巻き付けただけの恰好が夕日に照らされ、かえって神々しくすらあります。
「必要なのは、まずは骨じゃな」
さくり。ぼとり。
触媒にするため、己の尻尾の先を『骨』ごと思い切りよく自慢の爪で斬り落とす半竜娘ちゃん。
出血や欠損も、【竜の活力】を以てすれば、すぐに元通りですので、実質ノーコスト。
竜の骨肉という極上の触媒が、地面に落ちました。
さらにまだ血の滴る尻尾の先を
そして手で印を編む半竜娘ちゃん。
続いて場のマナが高まります。
「< 一徹。一骨。これなるは我が本質に他ならじ。天すら支える
地面に落ちた尻尾の先を、貫きながら空へと伸びるのは半竜娘ちゃんの身の丈よりもさらに長い、一本の巨大な骨の槍。
ゆるく弓のように湾曲したそれは、まるで背骨のようにも見えます。
尻尾だった肉片は飛び散りながら突き上げられ、骨の槍に変じなかった残りの骨片が槍の天辺から宙へと舞いました。
「< それは来た道、いずれ往く道。卵の殻と野ざらしの骨。終の棲家は
宙を舞う骨片から、まるで春に伸びる蔓のように、骨の
棘の先からさらに別の棘が生えることにより直線的ながらも自在に曲がりながら増殖していきます。
それはまるで肋骨か何かのように、湾曲しながら天を衝く骨の大黒柱から伸びていきます。
あるいは葉脈のように。聖母の腕のように。卵を包む掌のように。
太い骨の茨が半竜娘ちゃんを抱くかのように。
人の腕ほどの太さがある無数の骨の茨が、骨の大脊柱を支えに周囲を囲んでいきます。
やがてその骨の茨は肋骨のようにまるく閉じて、それぞれの隙間をさらに細かく枝分かれしながら埋めていったのです。
「まあ、こんなものかのう、とりあえずは」
やがて出来上がったのは、巨大な卵のような白い建造物。立てた卵の横に穴をくりぬいたような形です。
少しとがった形の白い巨大な骨の繭、とも言えそうです。
湾曲した巨大な骨の槍が背骨のような柱になり、それに支えられた骨の茨が丸く包み込むように卵の殻のような外殻となり、そして柱の反対側は出入りのために大きく口が開いています。
あるいは作りかけの船を半分に切って竜骨を縦に立ててやれば、似たような形にもなるでしょうか。
即席テント代わりとしてみれば、かなり上等な部類でしょう。
近くに寄って見れば隙間ばかりですが、それはこれから何かで埋めていけばいいでしょうし。
「石灰を混ぜた泥をこねて投げつけるなりで土壁にすれば隙間もなくなるかの」
「だ、だめです、お姉さま! そんなこの白骨の神秘的な御堂を土で隠すだなんて……!」
故郷の流儀で原始的な漆喰を骨の茨の壁に投げつけて土壁にするつもりだった半竜娘ちゃんでしたが、それを止めたのは文庫神官ちゃんでした。
いつの間にか我慢できずに近くにまで来ていたようですね。
他の仲間たちも、工房屋敷の窓から見物していたようです。キラキラした目で窓から見つめる幼竜娘三姉妹の姿も見えます。
「私に任せてください、おねえさま! きっと素敵なお堂にしてみせます!!」
「いやこれは間に合わせじゃし、別にそこまでせんでも………」
「やるぞー! 軽銀商会に頼んで人を出してもらって、設計図引いて、材料を算出して、手配して、人足呼んで……! ガンバルゾー!」
「おーい? ………まあ、かまわんか」
とてもやる気を出して工房屋敷へ去っていった文庫神官ちゃんを見送り。
半竜娘ちゃんは、さっそく、卵の殻のようにも見えるその竜の骨のお堂の中に、まるで御本尊めいて納まりました。
あぐらをかき、長い尻尾をぐるりとお堂の中にひと回りさせるように這わせます。
地面が剥き出しなので、そのうち床を敷いた方がいいかもしれません。
「スゥー……、ハァー……」
呼吸を整え、瞑想を開始。
胸の
竜骨の茨でできた卵型のお堂に、半竜娘ちゃんのオーラが満ちました。
「スゥー………、ハァー………。スゥー………、ハァー………」
竜骨の大黒柱と、そこから伸びて卵の殻のようになって包み込んだ骨の茨。
瞑想する半竜娘ちゃんから流れ出るマナが、再び骨の茨へ浸透し、今度はゆっくりと成長させ始めました。
骨の茨はさらに細かく枝分かれし、粗い骨組み状態でしかない外殻の隙間を、もっと細かな骨の茨を伸ばして埋めていきます。
今はよく休み、新たなこの身体を馴染ませることこそが肝要です。
肉体も育ちましたが、同様に半竜娘ちゃんの霊体や魂もまた、
瞑想し、霊魂の調和を進め、肉体との融和を高い次元で為さねばなりません。それが竜たるものの責務です。
このお堂が卵の形、または繭の形をしているのは、あるいは揺籃の時であることの象徴でもあるのでしょう。
「スゥー………、ハァー………。スゥー………、ハァー………。スゥー……………、ハァー……………」
己の内面に没入した半竜娘ちゃんが再び意識を浮上させるまでには、きっと数日くらいはかかるでしょう………。
そしてその間にいろいろと取り返しのつかない感じになっちゃうわけなのですが………。
数日後 / a few days later
▼△▼△▼△▼△▼△▼
ぱちくり、と。
数日ぶりに半竜娘ちゃんが目を覚ましました。
瞑想によって深く己の内面に潜って、ひとまず粗方、
もちろん霊体と魂魄、そしてそれらと肉体の繋がりについての調整は続ける必要はありますが、一番集中が必要な工程は終わりました。
細かなところは、霊魂の自己修復的な作用に任せることが出来ますからね。拒絶反応が出ないように馴染ませること、つまり外来の霊質を己のモノとして消化することが、一番重要な作業でした。下手をすると逆に乗っ取られかねませんからね。
とはいえその工程も、
竜たるものが、喰らった獲物に逆に乗っ取られるなどありえませんし、喰らったのであれば自らの血肉に出来ないはずもないのです。そういった強烈な自負こそが、彼女が竜たる所以でもあります。………あるいは、低い確率でも自分なら成功させられるという確信は、一時期
意識を浮上させられる余裕がでるくらいには内面の霊魂の調律がうまくいった半竜娘ちゃんですが、瞑想は継続です。
そう、なのですが………。
「なんぞ騒がしいのう?」
目の前には、どうやら布のようなもの。
何本もの長い反物が、巨大な卵の殻のようなお堂の出入り口に、
その大きなすだれ布の向こうに、どうも大勢集まっているような気配があります。
「気になるのじゃ………」
いったいなんだ?? と思った半竜娘ちゃん(
「………………」
そしてすぐに見なかったことにして元に戻しました。
「(なんかめっちゃいっぱいの者に拝まれておったんじゃが??!)」
はい。
半竜娘ちゃんの目に飛び込んできたのは、蜥蜴人を中心とした人々が、自分に向かって拝んでいる光景でした。
自分が深く瞑想している間に何があった?! と気になる半竜娘ちゃんでしたが、ここですだれを開けて出ていくとさらに余計な騒動になりそうです。
少し考えた半竜娘ちゃんは、素早く両手で印相を切ると、こういった場面でうってつけの術を小声で発動します。
不可視化して偵察するのであれば、この術です。
「<
幽体離脱してアストラル界をさまよい、現世/物質界を覗き見る術、これぞ死霊術の一つである【
並の術者では幽体離脱したあとは深く霧がかかったようにしか物質界は見通せませんが、しかし、半竜娘ちゃんほどの術者ともなれば、現世をはっきりと見通せる上に、さらに声までも届けることが出来るのです。
霊体化した術者は基本的には現世からは不可視ですが、
「(ふむ。調整中の霊魂の一部を出したが、問題なさそうじゃな)」
霊感ビジョンで見てみれば、瞑想して胡坐をかく半竜娘ちゃんの肉体に重なるように、スゥーっと霊体がにじみ出てきました。
半竜娘ちゃんの霊魂は整備中ですが、顕性意識の一部を切り取って飛ばす程度なら大丈夫みたいですね。
加えて言えば、霊体には大きさは関係ありませんから拡縮自在。
適当な大きさまで霊体を圧縮しておきます。
「(さて何が起こっているのか探ってみるとしようかの)」
ふよふよと浮遊する半竜娘ちゃんの霊体が、巨大な卵のような白骨のお堂から外へと出ました。
空中浮遊する半竜娘ちゃん(幽体離脱中)が見下ろすと、工房屋敷の近くに作った巨大卵型のお堂の周辺は、数日前とは一変していました。
出店や屋台がいくつか並び、多くの人が詰めかけています。
やはり目立つのは、卵型のお堂の中、すだれの向こうにいる半竜娘ちゃんを拝む人々。
特に蜥蜴人が多いようです。
参拝の列を仕切っているのは、半竜娘ちゃんの叔父にあたる蜥蜴僧侶さんですね。いったいなにやってるんです?
そしてその蜥蜴人たちに温かい食事を売る商人たち。
冬の寒さは蜥蜴人の苦手とするところですから、いいところに目を付けた商売です。
たぶん迷宮探検競技の人出を目当てに集まってきた
一角には舞台がしつらえられ、いい声の吟遊詩人が、『辺境最大』の武勲詩を歌っています。
半竜娘が専属でネタをおろしている吟遊詩人のあの人です。結構な人気のようですね。
………幼竜娘三姉妹が楽しげにバックコーラスで小鳥のようにさえずっていますが、それも人気に一役買っているのかもしれません。
参拝した蜥蜴人たちの人波の流れを観察すれば、どうやら何かチラシというか書物のようなものを買っているのが目に留まります。
売ってるのは、森人探検家さんと文庫神官ちゃんですね。いやホントに何してるんでしょう、この二人は。
あれ? そういえばTS圃人斥候は? と見渡せば、工房屋敷の方に人が来ないように門番をしていました。
ああ、不埒者がいるかもしれませんしね。門番も大事です。
「(二人は何を売っておるんじゃ??)」
スゥーと宙から高度を下げて森人探検家さんと文庫神官ちゃんに近づいて見れば、売られているチラシや冊子は、半竜娘ちゃんのこれまでの活躍をまとめたもののようでした。
特に少しお高い冊子の方は、虎の巻ならぬ『竜の巻』と題して、半竜娘ちゃんが短期間でここまで大きくなった経緯について分析した内容が書かれているようです。
複数人でお金を出して冊子を買った蜥蜴人たちが車座になって読みまわしていたので、半竜娘ちゃん(霊体化中)も失敬して中を覗き見させてもらいます。
「(嘘は書いておらんな)」
おそらく文庫神官ちゃんがまとめたのでしょうが、半竜娘ちゃんが巨大に成長した流れについてかなり正確に載せられています。
ついでに、そのために使用した各種の呪文についての概要も。
冊子をおおむね読んだ蜥蜴人たちは「それができれば苦労はしねえ!!」とでも言いたげな、あるいはすっぱいものでも食べたような表情をして、若干肩を落として解散していきます。
まあ気持ちはわかります。参考にならねえですよね、半竜娘ちゃんの軌跡は。
とはいえ怒り任せに冊子を捨てたりしないのは、普通に読み物として面白かったからでしょう。部族の方に送ってやれば何かの役に立つかもしれませんし。
「(売っておる冊子のうちで、一等高くて分厚いものは、ひょっとして呪文集も兼ねておるんじゃなかろうな?)」
まあさておき。
卵のお堂の周りには、即席の陣幕が張られ、事務所というか社務所のようになっているところもあります。
よく見れば、会場の整理などのために運営スタッフとして冒険者も雇われているようです。
というか、半竜娘ちゃんの
その雇われ冒険者たちが、陣幕の社務所の方に出入りしていましたので、それと気づけました。
ですが、TS圃人斥候は門番、森人探検家と文庫神官は自伝的冊子の販売、蜥蜴僧侶さんは参拝列の整理、と、思いつく関係者はすでに見つけています。
中に居るのは誰じゃろな? と思って陣幕を霊体で透過してみると。
中にいたのは、ハニーブロンドの髪を持つやり手の女性。
雷電の精霊が宿る
誰あろう、軽銀商会の会頭である女商人さんでした。
「(なるほど)」
おそらく流れはこうです。
巨大に育った『辺境最大』たる半竜娘ちゃんの噂を聞きつけて、自然発生的に蜥蜴人たちが集まってきたのを、森人探検家が商機につなげようと利用し。
文庫神官が「お姉さまの活躍を布教する機会だ!」と奮起し。
TS圃人斥候………はまあ置いておくとして、物資の手配の関係もありスポンサーの様子を見に来た女商人が、運営の全体を引き継いだのでしょう。
うんうん、とおおよその流れについての予想がついて頷く半竜娘ちゃん(幽体離脱中)。
〝バチバチバチッ〟 とそんな半竜娘ちゃんの霊体に気づいたのは、女商人さんの相棒である雷電の精霊でした。
アストラル界の住人でもある雷電の精霊は、霊体化中の半竜娘ちゃんの姿も見えているようです。
相棒である女商人さんと何らかの意思疎通をしたのでしょう。
「あら? そこにいらっしゃるのですか?」
女商人さんが、半竜娘ちゃん(幽体離脱中)のいる方に視線を向けて誰何します。
『いかにも。ひと段落したので目を覚ましたのじゃが、騒がしいから何事かと思ってのう』
半竜娘ちゃんが、洞穴の向こうから響くような、霊体特有の声で返事をしました。
「それはそれは。お邪魔をしまして恐縮ですわ」
『なぁに、問題はないのじゃよ。随分と手を尽くしてくれておるようじゃしな』
「こちらにも利のある話ですので。それに貴女にはお世話になっておりますからね」
『であるか。しかし会頭自ら来るとは意外じゃな』
「………魔法の布を何十
都では 〝何か造反でも企てるんじゃないか〟 なんて言う輩も居たそうで。
実際に王国内の蜥蜴人たちが、冬にもかかわらず西方辺境に大移動しているとなれば、そんな戯言も無視できないらしく。
国王にも近しい会頭自ら現地を見ることで、そうした懸念を払拭する狙いもあったのだとか。
実際は身長15mになった半竜娘ちゃんのための魔法の防具を作るための布の手配と、文庫神官ちゃんが張り切ってコンセプト図面を引いた半竜娘ちゃんのための拝竜殿のための資材だったわけですが。
『それは手間をかけたのう』
「なんてことはありませんわ。それよりも」
『うむ?』
「これだけたくさんの資材を集めて、さらにその前には
『であるな。金庫番によれば、そろそろ流石に本格的に稼がねばならぬとか言うておったわ』
「私もそう聞いております。手元不如意とまではいかずとも、楽観はできない、と」
半竜娘ちゃんの一党の金庫番を務めるのは、エルフには珍しい
半竜娘ちゃんが意識を覚醒させる前に、資金繰りについて女商人さんに相談していたようですね。
『この参拝騒ぎも、金策の一環かや?』
「まあ多少はそういう面もあります。大きくは混乱抑止のための現場整理のついでですが」
『あ~、街の衛兵ら当局から何か言われたんじゃな』
「そんなところです。まあ、アガリから迷惑料を街にはいくらか納めておりますし、そちらは問題ないでしょう」
『であれば良いのじゃ』
「それでこういう細かい稼ぎを積み重ねるのも大事ですが、実は結構大きな儲け話がありまして」
その相談がしたいのですよ。と、女商人は声を潜めて。
──────── 貿易船、やりませんか?
と囁きました。
当てればでかいぞ貿易船、というところで今回はここまで。
それではまた次回!
◆ Q.半竜娘ちゃんは小さくなれますか?
半竜娘「??? せっかく大きくなったのじゃから小さい姿に戻らずともよかろう?」
森人探検家「いや不便でしょ」
TS圃人斥候「街はもちろん、洞窟にも遺跡にも入れやしねーぞ」
半竜娘「む、むむ。そりゃあ『
文庫神官「他にも魔力体である【
半竜娘「それじゃよ! 狭いところに入るには分身を畳んで小さくして派遣すればいいのじゃ」
文庫神官「幽体離脱でもよいと思います、おねえさま!」
半竜娘「じゃな! あ! そもそも竜が棲まうような洞窟や遺跡であれば手前の今の大きさでも入れるのではないかの?」
TS圃人斥候「巨人や竜なんかの大物狙い専門ってことかー? そりゃまー、それはそれで需要はあるだろーけどよ………」
森人探検家「………それなら報酬もデカいわね。アリ、かしら」
TS圃人斥候「げー。オイラ以外乗り気な感じかぁ………。そんな危ないことしなくても稼げるだろー?」
半竜娘「冒険者たるもの」
森人探検家「冒険しなければ」
文庫神官「ですよ!」