ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風) 作:舞 麻浦
◆前話
めたる・ぎが・しゃーくとぱす が あらわれた !!
===
※ AIさん(Gemini-Imagen)に出力してもらった挿絵あり
はいどーも!
『怪物殺しは冒険者の誉れ』なバトル、はーじまーるよー!
前回は
そしてその海魔というのが、なんとびっくり、かつて半竜娘ちゃんが蒼いスパークを宿す
太古から深海で生き延びてきた
次元の裂け目からまろび出た
それら2体の怪物が、
そして、そこに加わったのは、そもそもの動力炉心の持主であった、遥か外宇宙から墜ちた征宙艦。
その艦が、盗まれた動力炉心を奪還せんがため、周囲に居た
そして当時の半竜娘ちゃんたちは、その
そう。
かつては。
なすすべもなく。
──── ですが、今は違います!
ご覧下さい!
「
荒れる洋上。オーロラと積乱雲と雷鳴の下。半竜娘ちゃんの雄たけびが物理的に海を割ります。
胸に輝く蒼翠の光。スパークを宿す【
『GGGIIIIIGGGAAAA!!!!』
触発された
きっとスピーカーがあれば、ここで会ったが百年目!、とでも言っていたことでしょう。
「見つけた、そこかや!」
『FFOOUUNNDDDYYOOUU!!!!』
半竜娘ちゃんの雄たけびでクレーター状に割れた海面。
水を退けたせいで、一瞬宙に浮いた巨竜の乙女。
そして抉れた暗い海面の壁からのぞいたのは、その半竜娘ちゃんよりも何倍も巨大な、鋼鉄の鮫蛸融合体。
敵影視認! というところでしょうか。
お互いの視線が敵意のマナを孕み、中空で物理的にバチりと電光を生じました。
束の間の視殺戦から、ようやく世界が重力を思い出したかのように、抉れた海面が元に戻ろうとします。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨、と海水が殺到するのに合わせて、半竜娘ちゃんは自由落下からの
当然、
つまりここからは水中戦。
さて、水中戦の極意は、機動戦にあります。
それは空中戦にも似て、速度と位置取りこそが重要な要素となるのです。
ゆえに、半竜娘ちゃんと
半竜娘ちゃんとしては、曳いてきた船を余波に巻き込まぬように。
そして、敵手に対して十分な速度を得るために!
仲間が乗る船から離れ。
相手に向けて回頭し。
敵と
半竜娘ちゃんの
このとおり半竜娘ちゃんの全長は鼻先から尾先まで含めれば
このままでは勝負にならないでしょう。
ええ、
ゆえに。
「
半竜娘ちゃんが水中で加速しながら発したのは、力ある3つの言の葉。
すなわち、巨大化の真言呪文。
まずは同じ土俵に立たねばお話にもなりませんからね。
激突まであと数瞬というところで、身体をくねらせて海中を高速で泳ぐ半竜娘ちゃんの身体が、ぐんぐんと、どんどんと大きくなります。
しかも、驚くべきことに、巨大化しつつも、遊泳速度は保ったままです。
これこそが現実を上書きする 〝力ある言葉〟 による魔術の顕現なのです。
質量保存?
運動量保存?
いえいえ、物理法則を超えてこその『魔法』でしょう?
速度を保ったまま質量を増大させてぶつかるくらいはできて当然!
なぜなら、魔法だから!
その確信こそが、現実を塗り替える力となるのです。
「
さらに追加で、真言呪文【
これにより全身から紫電を迸らせ、身体の至る所から魔力を噴出して、マナの
魔力放出による外部加速。
こうして祖竜の加護まで得て加速し、因縁の敵に向かって大突撃です!
『SSSHHAAARRRRAAAAKKKK!!!!』
しかし敵もさるもの。
ましてや、海中での加速運動性においては、海の魔物として、当然ながら半竜娘ちゃんの遥か上をいきます。
サメは海のハンター。
武器は瞬発力とパワー!
それはまさしく海の処刑ミサイル!
タコもまた海のハンター。
武器はステルス性と知能と柔軟さ!
これこそ海のニンジャアサシン!
その二つが合体したシャークトパスならば──── ハンター×ハンターで、その捕食力は百万倍と言っても過言ではありません!
巨大化した半竜娘ちゃんと、鋼鉄巨艦から融合変化したメタルギガシャークトパス、その両者の距離は近づき。
そして、いよいよ海中で交錯します!
「
まずは大口開けて突撃する半竜娘ちゃんの、巨竜のひと噛み!
たとえ
ましてや半竜娘ちゃんは、【突撃】の祖竜術による魔力の守りに包まれているのです。
なんならこの一撃で決着がつく可能性も────いえ、これは!
『WHOOSH!!!! WHOOSH!!!! WHOOSH!!!!』
轟々とした水の噴出音。
これは
その噴流が、メタルギガシャークトパスに、まるで瞬間移動したかのような不規則な軌道を実現させます。
「ぬ、面妖な!」
メタルギガシャークトパスは、螺旋を描くようにして、ひらりぬるりと半竜娘ちゃんの突撃の軸から己の体を逃したのです。
単調な突撃では、
そしてソイツは、避けるだけではありません。
『SWHIIPP!!!!』
置き土産。
すれ違いざまにまるで鞭のように触腕を振るい、牙のごとき棘の並んだ吸盤でひっかき攻撃!
もちろんそれは、半竜娘ちゃんの竜鱗を貫くことはできません。しかし、目的はダメージではないのです。
SPLASSH‼ と半竜娘ちゃんの体表で、飛沫のように弾けるマナの音。
「なんと! 祖竜の守りが!」
半竜娘ちゃんが纏う【
つまりはそれが、敵たる触腕との接触をトリガーにして弾けたのです。
もちろん、半竜娘ちゃんを叩いた
反動は甚大。
【
『GRRRrrr……』
ですが、それは本体までは波及せず。*1
つまり、タコの狡猾さを得た、かつての航宙艦の演算中枢は、たった一本の触腕と引き換えに半竜娘ちゃんの守りを剥がしたのです。
まさにそれは、タコがカニや貝の殻を剥がすかのごとき、本能の知性の発露です!
と同時に、
闘牛を躱すマタドールのように。
墨の煙幕で半竜娘ちゃんの視界を塞ぐと同時に。
触腕をぶつけて失った反動と、自在に動く漏斗器官からの水流で。
真横にジェットでスライド移動して、さらに噛みつこうとする半竜娘ちゃんの竜の牙を回避!
しかしスライド移動するように回避しても、メタルギガシャークトパスのサメの方の口は、半竜娘ちゃんの方を
まるで凄腕レーサーのドリフトのような機体制御です!
「墨じゃと!? ちっ、どこに────」
『─── CRUNCH!!!!!』
墨で視界を失った半竜娘ちゃんの隙だらけの脇腹に、
竜鱗を割り、肉に食い込む鮫の歯列。
そしてそのままデスロール!!
「ぐぅぅううッ!?」
『SNAPP!!!! SNAP!!!! CHOMP!!!!』
ガブガブガブ、と容赦なく嚙み千切るメタルギガシャークトパス。
半竜娘ちゃんの脇腹がごっそりと抉れ、ゆらりと海中に血が流れます。
「ぬぅぅ! ………ふん、効かぬわ! 竜たるものの持つ活力を知るがいい!」
ですが、出血はすぐに止まりました。
肉が盛り上がり。
上皮が張り。
鱗が浮き上がり。
彼女の欠損はすぐに埋まったのです。
これこそ、半竜娘ちゃんの持つ上級種族技能【竜の活力】の賜物。
そして半竜娘ちゃんは、即座に反撃!
『GGIII!!??』
そこらの帆船よりも巨大な肉体同士のぶつかり合いが、海中にどぉォんと重低音を響かせます。まるで衝突事故です!
「かはは! 仕切り直しじゃな!」
強烈な蹴撃により、くの字に曲がった
一方で、その蹴りの反動で離れる半竜娘ちゃん。
挨拶代わりの一手を交換し、さてこれから本番というところです。
『SSSHHAAAAARRRRKK!!!』
「……うん? 何か出てきたのじゃ?」
おっと?
「あれは、子鮫……?」
よく見ればそれは鮫の形をしていました。機械を纏った子鮫です。
まあ子鮫と言っても、それは
そしてそれらは、猛スピードで半竜娘ちゃんへと向かって泳いでくるではありませんか!
「むっ⋯⋯?!」
いやな予感がしますね。
であれば、征宙艦の名残は、そのメタルな装甲や高度な演算能力以外にあってもおかしくありません。
例えば、
危機感を覚えた半竜娘ちゃんが急いで速度を上げますが、それを追う半機械の子鮫も己の存在を燃やし尽くさんばかりに決死の勢いで追ってきます。
海中という三次元空間を最大限に生かした追いかけっこの開幕です。
『『『 SSHHHRRRKK!! 』』』
「ええい、しつこい! 雑魚は下がっておれ!!」
『『『 SSHHHRRR!!?? 』』』
振り切ろうと泳いぐ中、一瞬振り返った半竜娘ちゃんの鋭い眼光が、子鮫を威圧します。
上級種族技能【竜の
祖竜術【
そんな半竜娘ちゃんの捕食者の眼光に見据えられた子鮫たちは、たまらず動きを鈍らせます。
機械であっても、祖竜の眼光からは逃れられません。
そしてついにはそれまでの決死の追走の、その無理な運動が祟ったのか……半機械の子鮫たちは限界を迎え、ぷかり、くたりと海中で力を失いました。
その次の瞬間────
──── BBOOOMMMBB!!!
子鮫たちは爆発したのです。
「やはりか!!」
半生体魚雷!
おそらくは征宙艦が持っていた兵装の一つであろう魚雷生成機能が、
嵐の海中の暗がりの中、半竜娘ちゃんが周りを見渡せば………。
「これは……」
周囲には、すでに半竜娘ちゃんを囲むように回遊する多くの半機械子鮫の姿が───!!
半生体魚雷な子鮫による結界!
ぐるぐると回る完全包囲網!
まるでこれは、サメでできた
そう、海中シャークネードです!!
生体魚雷子鮫の包囲網──── シャークネードの向こう側には母体たる
「ふん、雑魚どもには迂闊にさわることも出来んか」
接触起爆。
任意起爆。
もしくは一定以上のエネルギー消費による時限起爆。
生体魚雷子鮫たちの起爆条件はおそらくそんなところでしょう。
「ぬぅ……! 完全に囲まれておる……そして、やはり来るか!」
『『『 SSHHHRRRKK!! 』』』
半竜娘ちゃんを海中で閉じ込めるシャークネードの半径が、まるで獲物を締め上げる蛇のように狭まります!
竜巻のごとき群れの壁から、次々に噛みつくように渦の内側に飛び出てくる牽制の子鮫をいなしつつ、半竜娘ちゃんはやがて確実に訪れるだろう破滅的な爆発に備えます。
「
バリアの魔術です。
真言呪文【
同時にその魔力の力場を踏み台にして、海面方向へと跳躍。
行く手を遮る子鮫の包囲網が狭まりきる前に、口から放射熱線を短く吐き出してそれらを排除しながら、ダメージ覚悟で海面に向けて飛び出します。
水底の方向、すなわち半竜娘ちゃんの後方からは、統制された子鮫たちが既に起爆を始めて────!!
というところで今回はここまで。
ではまた次回!!!
次回はそんなにお待たせしないはずです……。