ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風)   作:舞 麻浦

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●前話:
半竜娘「青年剣士くん、君たちなんで火吹き山で剣奴になっとるん?」


18/n 裏 + 19/n 裏

1.新進気鋭の半竜娘一党のギルド評価について

 

 半竜娘一党が、峠に出てきたキマイラを片付けたあとのこと。

 冒険者ギルドでは受付嬢が書類を前に唸っていた。

 

「うーん……」

「なーに悩んでんのー?」

「いえ、半竜の()の一党のことで……」

「ああ……」

 

 冒険者ギルドの受付嬢の返答に、同僚の監督官は納得を示す。

 半竜娘の一党は、最近目立っている新進気鋭の一党だ。

 

 実績だけ見ても、

『古竜族滅』、

『ゴブリン退治』(ゴブスレさん並みハイペース)、

『新人冒険者の支援や救援』、

『商隊護衛(+山砦粉砕炎上)』、

『地下水路未踏遺跡発見』、

『オーガジェネラル撃退』、

『魂を捕らえる聖櫃の回収』、

『水の街の魔神退治』、

『転移門の鏡の献上』、

『牧場防衛戦におけるゴブリン軍殲滅』等など

と、錚々たるものだ。

 さらに、冒険者ギルドや地母神寺院での治癒呪文の大盤振る舞いに、膂力と【巨大】の呪文を生かした街や開拓村での土木工事協力も加われば、辺境の街としても、手放しがたい人材であることは明々白々。

 

「リーダーは古竜殺しの蜥蜴人の武僧で、次に加わったのが遺跡マニアの森人の野伏、最近はリタイアした圃人の妹が斥候で加わって安定感も増して、特にそんな悩むこともないと思うんだけど?」

「ああいえ、さっさとランクを上げてやったらどうだ、と上の方から」

「ああ……」

 

 上の方というのは、ギルド長とかそういうレベルでなく、もっと上だ。

 具体的には国の軍部の向きだ。

 

「小鬼の軍隊を、竜のひと吼えで殺し尽くした話が伝わったみたいで」

「戦場に引っ張っていきたいから、できるだけ早く金等級にでも上げろって? いくらなんでも経験が足りないでしょ」

「そうなんですよねえ」

 

 登録してふた季節も経たない駆け出しなのだ。

 討伐……の関係は実績十分としても、金等級ともなれば、調査に軍勢指揮に護衛に潜入にと、色々な経験を積んでいるのが前提。

 無理な昇級はギルドの沽券に関わるし、本人のためにもならない。

 

「まあ、戦力と信用は十分だろうけど、あとは経験よねえ」

「戦力は、ホントに等級詐欺なくらいですものねえ。竜の財宝を手にした恩恵もあって、装備は実際、金等級相当でしょうし」

「なら、あとは足りない経験を積めそうな依頼を見繕って回せっていうこと?」

「気に掛けておけって程度ですね、今のところ言われてるのは。何より本人たちがその辺の嗅覚が良いみたいで、依頼の取捨選択のセンスがいいですからね、昇級もすぐでしょう」

 

 それなら、半竜娘一党については、そう心配しなくても良い、ということだが、なら受付嬢は何を悩んでいたのだろう。

 監督官は疑問をぶつけることにした。

 

「そしたら何を悩んでたのさー」

「……この間、達成された依頼が、明らかに鋼鉄等級のこなす難易度じゃなかったみたいで。その評価をどうつけようか、と……」

「半竜の()に限っては、過大報告ってこともないだろうけど、裏は取れてるの?」

 

 冒険者が自分の活躍を盛って報告することは、よくあることだ。

 それを正しく査定するのも、ギルド職員の重要な業務である。

 

「今回は、たまたま同じ村からの依頼をこなしたゴブリンスレイヤーさんが現地を確認してますし、信憑性は高いです。私も事前調査手伝いましたし、それとの齟齬もないです」

「へえ。なになに……マンティコア3体に、エレファントベースで魔術師と融合したキマイラ……ワイバーンとバジリスクの首つき? ……確かに鋼鉄等級の依頼じゃあないねえ」

「ですよねえ~。これ、彼女たちじゃなかったら死人が出てましたよ」

「事前調査手伝ったときに推奨ランク上げなかったんだ?」

「提案したけど断られたんですよー、当の彼女たちにー。受注できなくなるからって」

「ああ、それでどういう査定にするか迷ってる、と。真面目ねえ。まあ、素直に報告ベースで審査しなよ」

 

 そうなると冒険者ギルドの依頼等級の裁定手順に不備があったのを認めるということで、つまりカイゼンの案を上げたりして、手順についても少し見直さなくてはならなくなるだろう。

 

「はぁああ、やっぱりそうなりますよねえ」

「がんばってー」

「また昇級審査も考えないとですし、仕事が終わりません~」

 

 結局、受付嬢は、遠出した半竜娘一党が戻ってきたら昇級試験の話をすぐ出せるように、手頃な依頼を見繕っておくことにしたようだ。

 次は、貴族か神殿か商会か、そういう大きなところが依頼元のものが良いだろう。

 ギルドとしても、このまま軍部に半ば引き抜かれるのは面白くない。

 あくまでも“冒険者”として栄達できるように、顔を広げさせたい考えだ。

 

「それでええと、次に昇級したら青玉等級ですか」

「いよいよ中堅の仲間入りかあ、期待の星だね。今はどこかに遠征しに行ってるんだっけ」

「火吹き山の闘技場へ、ということでしたよ。“チャンピオンになって凱旋するのじゃ!”ですって」

「ふぅん、土産話が楽しみだね。きっと他にもやらかしてくるだろうし」

「無事に帰ってきてくれるなら、それでいいですよ」

 

 

<『1.新進気鋭の半竜娘一党のギルド評価について』 了>

 

 

「あ、そういえば、半竜の娘と同期のパーティーは? 最近見ないけど」

「地母神の神官の方でしたら、ゴブリンスレイヤーさんと……」

「違う違う、そっちじゃくて、剣士と武道家と魔術師の3人組。黒曜等級に上がったとこだったでしょ?」

「ああ、確かに見ませんね……。えーと、受注中の依頼はないですね。依頼不達成で未帰還とかではないですし、療養か里帰りか冒険かですかね……」

 

 

 

  ○●○●○●○●○

 

 

 

2.火吹き山の敏腕プロデューサー

 

 

 《死》の魔力が満ちた、火吹き山の魔術師の居城にて。

 その主たる魔術師は、配下の吸血鬼から報告を受けていた。

 

「我が(あるじ)よ、指令(オーダー)は確かに完遂いたしました」

「うむ、ご苦労。我がコレクションであるタロットカードの回収、大儀であった」

「はっ」

 

 吸血鬼の手元から、魔法のタロットカードを、念力めいた何か不可視の力で回収すると、その目で状態を確かめる。

 幾つかのカードは、今は力を失っているようだ。

 

「ほう、太陽のカードを使われたか。貴様も少しは苦戦したか? 命のストックが僅かにすり減っているようだが」

「ははは、まさか。あのような盗人に討滅されるはずもありませぬ。……これは、盗人とは別に、見込みある冒険者と遊んだだけでして」

「そうか……。それほどの者がいたか」

 

 この戦闘狂の吸血鬼の御目に適うものが現れるなど、久しくなかったこと。

 興味をそそられた魔術師は、タロットカードを次元の穴から収蔵庫に送りながら、身を乗り出した。

 

「もちろん、闘士として勧誘したのだろうな?」

「私の名義の闘士推薦状を渡しておきましたので、じきに闘技場にも登るでしょう」

「ふふふ、よくやった。楽しみにしておこう。それで、どういった者たちだ?」

「【辺境最大】と呼ばれる蜥蜴人の乙女を頭目にした一党です。……闘士登録するのは、その頭目だけになるかもしれませんが」

「蜥蜴人か! それならなおさら期待が持てる、彼らは武に生きる種族だからな。さて、どういった興行を組んだものか……」

 

 魔術師の頭の中は、もう今後の興行のことでいっぱいになった。

 既に次元渡り(プレインズウォーク)できるほどの智恵と力を持つ彼が、この四方世界にたびたび戻ってきてこの火吹き山を拠点とするのは、やはり闘技場の運営に喜びを見いだしているからなのだ。

 不自由なようであり、しかし駒たちの自由意志だけは保証されたこの四方世界で、魔術師は普段の次元界の戦いから離れ、ある意味息抜きをしている。

 趣味と実益を兼ねた息抜きだ。

 

 効率よく《死》の力を集め、運用し、循環させ、増大させる。

 そしてその生と死の狭間でドラマが生まれるのを見て、快哉を上げる。

 いや、ドラマが生まれるような、魅力的な興行を組む。

 それがまた面白いのだ。

 

 

 

<『2.火吹き山の敏腕プロデューサー』 了>

 

 

 

「ああそうだ、私の方でも最近目をつけた闘士たちが居るのだ。実力はまだまだ低いが、なかなか数奇な星の下に生まれたやつらのようでな。“物語の主人公”のような奴らだ」

「そうでございますか。時にそういった運命に愛された者が生まれ出でるのは、人族の面白さでございますな」

「まさにそのとおりよ。剣士と武道家、魔術師の三人組だが、一度、《死》の運命の刈取鎌から逃れたことがあるようだった。ああ、そういえば、そいつらも西方辺境の出身であったはずだ。【辺境最大】と、何かの縁があるのかもな?」

 

 

 

  ○●○●○●○●○

 

 

 

3.どうしてこうなった!?

 

 

 昇降機によって闘技場の戦盆に(のぼ)ってきた青年剣士・女武闘家・女魔術師の一党は、逆サイドの昇降機から(のぼ)ってきた敵を見て――身体が震えださないように歯を食いしばった。

 逆サイドから上がってきたのは、とても大きな四つ足の獣だ。

 灰色の肌、長い鼻、大きな耳、太い脚、巨大な牙……。

 しかも2体!

 

「なあ、なんてモンスターか分かるか?」

「強そうってのは、分かるけどさ……どう?」

「ちょっと待って……」

 

 女魔術師の怪物知識判定:知力集中8+魔術師Lv5+2D662=21。

 目標値15(怪物Lv6+9)以上だったので、相手の怪物の情報を看破!

 

「ギルドの怪物辞典で見たことあるわ! あれは…(じゅう)、エレファントとも呼ばれる南方の動物よ!」

 

 普段は群れる動物だが、今回はつがいなのか兄弟なのか、二匹も出てきている。

 いや、巨体に目が行って気づくのが遅れたが、その足元には、巨大鼠(ジャイアントラット)6体が(ひし)めいていた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 当然、その鼠たちの情報も看破!

 

「げっ、ジャイアントラット!? 毒消しのポーションは支給品もらってたっけ!?」

「支給品は、強壮の水薬(スタミナポーション)治癒の水薬(ヒールポーション)毒消し(アンチドーテ)がそれぞれ一本ずつよ!」

「まあ、今更、鼠に噛まれるようなことはないと思うけどね……」

 

 闘技場では人数分のポーションを持って戦いに臨むことができる。

 三種類のポーションから所持上限まで好きに組み合わせて持っていく方式で、今回青年剣士たちは、それぞれ一本ずつ合計三本を持ち込んでいる。

 

「ともかくやるぞ!!」

「もちろん!!」

「こんなとこでやられるもんですか!!」

 

 象が大きく叫びを挙げたのと同時に、開戦の合図が鳴り響いた!

 闘戯開始(デュエルスタート)

 

 行動順は以下の通り。

行動順名前先制力備考
女魔術師122D664+機先2
女武闘家82D643+機先1
象A61D66
象B51D65
青年剣士42D613
巨大鼠×631D63

 

 最初に動いたのは女魔術師!

 術師が先制できたのは大きい!

 

「先ずは雑魚ごとぶっ飛ばすわ! カリブンクルス( 火石 )クレスクント( 成長 )ヤクタ( 投射 )!」

 

 女魔術師の呪文行使判定:基礎値15+攻撃呪文熟達1+2D665+クリティカルボーナス(火の遣い手)5=32! (残り呪文回数4→3)

 女魔術師が紅玉の杖(ガーネットスタッフ)を掲げ、呪文発動体と共鳴させて火の魔力を高めていく!

 直径20mにもおよぶ火球が膨れ上がった!

 

「いいぞー!」「派手にやれー!!」「ぶっ殺せー!」

 

 これには観衆も大興奮だ!

 

 

「やべえ、めっちゃ呪文の火力が出てる……」

「これ、私たちの出番あるかしら……?」

 

 青年剣士と女武闘家は後に備えるために、熱波の中で目を凝らしている。 

 

「いくわよっ! 吹き飛べ、燃えろ、消し炭になれ!! 【火球(ファイアボール)】!!」

 

 爛々と、炯々と、煌々と目を輝かせる女魔術師が、紅玉の杖を振り下ろした。

 それに伴い、直径20mの【火球】が、象と鼠の群れへと落ちた!

 

 呪文行使が大成功(クリティカル)だったため、呪文抵抗も大成功でなければ軽減不能……。

 象Aと象Bの出目は、いずれもクリティカルではなかった!(象A:2D626、象B:2D636

 巨大鼠はモブなのでダイスは振らないため抵抗不能。

 

 ダメージは、『7D62423323+魔術師Lv5+呪文威力増強1-装甲値』で算出。

 さらに、爆心地になった象Aは追加で『1D62』のダメージ。

 

「「PAOOOOOOOOONNNNNN!??」」

 

 爆心地の象Aには、『威力27-装甲値4=23』のダメージ! 残り生命力は『象生命力42-ダメージ23=19』。

 その隣の象Bには、『威力25-装甲値4=21』のダメージ。残り生命力21。

 

 痛みに嘆く象たちの悲痛な叫びが闘技場にこだまする。

 

「「「「「「RRRRAAAATTT!!??」」」」」」

 

 もちろん巨大鼠ごときが耐えられるわけもなく、巨大鼠6匹は、一瞬で炭化し、さらに爆風で散らされて煤となって散っていった。

 

「えげつない威力ね……!」

「いいえ、一撃で決められなかったのが不満だわ!」

「向上心のあるこって!」

 

 次に攻撃を決めたのは女武闘家。

 

 熱気に揺らめく地面を駆け抜け、半竜娘から譲り受けた【竜牙刀(シャープクロ―)】の祖竜術を永続化させた『竜爪の鉤爪(バグナウ)+3』を嵌めた両手を振りかざした。

 象Aに対して二刀流技能による二連撃!

 

「ハイヤァッ!!」

 

 一撃目:命中基準値17+2D634-二刀流ペナ4=20

 二撃目:命中基準値17+2D622-二刀流ペナ4=17

 

 象Aの回避はそれぞれ9+2D622=13<20と9+2D614=14<17で回避不能!

 

「PAAOOOOONNN!!」(弟よ! 一撃は引き受ける!)

「PAO!?」(兄さん!?)

 

 しかし、象Bが護衛技能を発動し、横入りしたことで、一撃を引き受けた。

 

 命中時に【強打攻撃・斬】の技能により、達成値に+1。しかし、命中ダメージボーナスは上昇せず。

 一撃目ダメージ:竜爪バグナウ(1D31+11)+発勁加算2+命中ボーナス2D655-装甲4=20!(象B:生命力21→1)

 発勁で氣を込めて2点加算したため、女武闘家は2点消耗。

 

()ァッ!!」

「PAOO!!?」(ぐほあっ!!?)

「PAOOOOOOOO!!!」(兄さーん!!!)

 

 魔力を固めた竜の鉤爪が、割り込んできた象Bの腹を深く切り裂く!

 象Bは瀕死の重傷だ!

 しかし、まだ死には至らず、憎悪と闘志を高めているぞ!

 

 続いて象Bをすり抜けて接近した女武闘家から象Aへと二撃目の竜爪が迫る!

 二撃目ダメージ:竜爪バグナウ(1D33+11)+発勁加算2+命中ボーナス1D63-装甲4=15!(象A:生命力19→4)

 低くから飛び上がるようにして、女武闘家の鉤爪が、象Aの柔らかい腹を切り裂いた!

 

(セイ)ッ!!」

「PAOOO!!」(よくも兄さんを! ぐぼっ!)

「PAOOOO!!!」(弟よーーー!!! 許さん、許さんぞーー!!)

 

 氣を込めたことにより、女武闘家の消耗は2→4へ。

 発勁の反動で、女武闘家は肩で息をしている状態だ。

 あと一点消耗すれば、動きが鈍る(全判定-1)だろう。

 

「PAAAOOOOOHHHHH!!!」(いくぞ、弟よ!)

「PAOOOOOOHHHHHH!!!」(はい、兄さん!)

 

 赫怒に染まった血走った目で、二匹の象は、女魔術師に狙いを定めた!

 

「「PAAOOOOOOOOHHHHHHNNNN!!!」」((せめて一太刀!! 道連れだ!!))

「わっ、こっち来る!?」

 

 象Aの『踏みつけ』命中:11+2D652=18

 象Bの『踏みつけ』命中:11+2D614=16

 

「させねえよ!!」

 

 青年剣士の護衛技能発動! 一ラウンドに二回まで攻撃を肩代わり可能!

 

 青年剣士の盾受け!

 象Aの攻撃への防御:盾受け基準値16+2D656=27>象A命中18 盾受け成功!

 象Bの攻撃への防御:盾受け基準値16+2D646=26>象B命中16 盾受け成功!

 

「おらあっ!」

 

 青年剣士の大盾(タワーシールド)が、象Aの踏みつけを跳ね返し、さらに体ごと大盾を振り回して象Bにもぶつけ、女魔術師を攻撃から守り切った!

 青年剣士のダメージは『象A踏みつけ5D641421-盾受け装甲値14→0ダメージ』、『象B踏みつけ5D653534-盾受け装甲値14→6ダメージ』!

 

「あ、ありがと! 助かったわ!」

「おうよ、この程度軽い軽い!! 防御は俺に任せとけ!!」

 

 分厚い鎧と、巨大な盾に身を包んだ青年剣士は、この一党の守りの(かなめ)なのだ。

 

「じゃあ、これ投げてお終いにしてよね! ルーメン()オッフェーロ( 付与 )インフラマラエ( 点火 )――【破裂(ガンビット)】」

「剣で決着つけたいんだけどなあ……」

「つっても当たんないでしょ……。いいから早く破裂の石弾投げる!」

「りょうかーい」

 

 女魔術師は、【破裂】の力を込めた石弾を、青年剣士に渡した。(女魔術師呪文残り:3→2回)

 青年剣士はそれを受け取ると、投石紐でぐるぐる回して象Aと象Bの中間地点の地面へと放り投げた。

 【破裂】の行使:基礎値15+2D624=21→着弾から半径10m圏内の敵にダメージ!

 

「そうれっ、爆発で死ね!!」

 

 象Aの呪文抵抗:10+2D644=18<【破裂】達成値21 抵抗失敗!

 象Bの呪文抵抗:10+2D632=15<【破裂】達成値21 抵抗失敗!

 

「「PAAOOOOHHHHHNNNN!!??」」

 

 ダメージは『3D6433+魔術師Lv5+呪文威力増強1-象装甲値4=12』のため、二頭の象たちは、死亡!(象A生命力:4→-8、象B生命力:1→-11)

 炸裂した魔力爆発により、象たちは目や耳の穴からどろりとした血を流して、どうっと倒れた。

 

 青年剣士一党の勝利だ!

 

「やるなー!」「ど派手だったぜ!」「次も勝てよー!」

 

 派手な試合に、観衆たちは大満足だ!

 

「ぜはー、ぜはー、つっかれたぁ……今日はもう氣は打ち止めよー……」

「はあー、象が突進してきたときは死ぬかと思ったわ」

「今回は先手取れたから何とかなったけど、あとこんな調子で何勝しなきゃなんねえんだ……?」

 

 しかし勝利したにもかかわらず、女武闘家・女魔術師・青年剣士の顔は明るくなかった。

 

「黒曜に昇級して、弟に顔を見せに都に行く途中で……」女魔術師がため息とともに述懐し始め、

「護衛がてらそれに着いていってたら……」それにつられて女武闘家も顛末を思い出し、

「その途中でゴブリンが出て困ってた村があったから助けたはずが……」青年剣士もそれに続いて呟いた。

 

「助けた村が、実は違法奴隷商人の商品置き場の村で……」

「ゴブリン退治のお礼の宴会で出されたお酒に睡眠薬が……」

「意識が朦朧としてるうちに奴隷契約の証文にサインさせられちゃってて……」

 

「目覚めたら既に売られてて、違法に奴隷にされたことの証明もできないし……」

「とはいえ身体になにもされなかったし、装備も一緒だったのは不幸中の幸いだったけど……」

「売られた先が、あの悪名高き“火吹き山の闘技場”で……」

 

 はあ。と3人の溜め息が重なった。

 

「「「どうしてこうなった…………!?」」」

 

 

<『3.どうしてこうなった!?』 了>

 




半竜娘「おっ、勝ったみたいじゃの。花道の方に行って声でも掛けてみるかの」
TS圃人斥候「やった! あいつらの勝ちに賭けといた甲斐があったぜ!」
森人探検家「結構やるわねえ。只人はやっぱり成長が早いわ」


青年剣士くん一党のキャラクターシートを作成していますので、参考まで掲載します。
ゴブリンスレイヤーTRPG公式サイトに掲載されているキャラクターシート様式を埋めています。→公式サイト:https://ga.sbcr.jp/sp/goblin_slayer_trpg/

彼らのイメージ画像はアニメ公式サイトのこちらをご覧ください。
http://goblinslayer.jp/wp-content/themes/goblinslayer/images/episode/episode01_03.jpg

■青年剣士くんLv3
戦士一本伸ばし。メイン盾(盾受け装甲値14)。
装備はほかのメンバーから借金して揃えたので、リーダーだけど頭が上がらない(牧場防衛戦でのゴブリン退治で、一党はかなり懐が温かくなった)。
命中補正のある戦鎚でも持たせたかったが、名前が青年()()なので剣装備。

【挿絵表示】


■女武闘家ちゃんLv3
武道家一本伸ばし+気休めの斥候Lv1。この一党、絶対、罠に弱い。
半竜娘から貰った【竜牙刀】を永続化したカギヅメ(バグナウ)がメインウェポン。物理火力担当。

【挿絵表示】


■女魔術師(女魔法使い)Lv3
魔法火力担当。回避が死んでるので剣士くんの護衛技能が頼り。
知識神の奇跡が使えるようになった。

【挿絵表示】
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