ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風)   作:舞 麻浦

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評価、感想ありがとうございます!

独自設定、ご都合主義などあります。
許せる! という方はどうぞご覧ください。


3/4 宝物殿侵入~帰還~古竜族滅

 12時間後に死ぬ半竜娘ちゃんのTAS解説第3回、はーじまーるよー。

 

 前回は空間属性の呪文を暴発()()()、下水道遺跡のテレポーターを共鳴()()()、空間に裂け目を作ったところまででしたね。

 

 半竜娘ちゃんの目の前には、護衛の竜牙兵くんと、呪文発動直前で【停滞】させられた分身ちゃん、そしてヤバい感じにチカチカしてる空間の裂け目があります。

 が、このままほいほいそこに突っ込むのは罠です。飛び込んだ瞬間に裂け目が閉じて、半竜娘ちゃんが物理的に半分になります(1敗)。なんでさ。

 実は、本命のルートはここではなく、別の場所に開きます。

 

 それは……ソコダッ!

 

 半竜娘ちゃんの身を翻させて、乱数調整のために空中でスタイリッシュにポーズを変えさせながら、下水の方に飛び込ませます。

 このとき背負い袋の予備をあらかじめ分身ちゃんの方に渡しておくのを忘れずに。

 

 そして、下水に着水する直前――ほんの一瞬だけ、空間の裂け目ができて、半竜娘ちゃんを呑み込みます。

 ミッションコンプリート……。ビューリフォー

 

 残された分身ちゃんも、本体が掛けた【停滞】が切れたので動き出します。

 なお、【狩場】の祖竜術は、強引なインターセプトと、発動の触媒だった本体の半竜娘ちゃんが遠くに行ったことで、不発になっています。

 さて、分身ちゃんにはこのまま竜牙兵くんと一緒に下水道掃除の依頼を続けてもらいます。

 

 と、その前に戦利品獲得用の背負い袋を交換しましょう。

 虚ろな影でしかない分身ちゃんの背負い袋は、外して下ろすと、魔力となって(ほど)けて消えます。

 代わりに新しく、本体の半竜娘ちゃんから受け取っておいた背負い袋の予備を装備します。

 こっちは実体があるので、物を拾って入れることができますし、分身ちゃんが消えても残ります。

 

 あとは特に見せ場もなく、竜牙兵くんと分身ちゃんが協力しながらネズミやゴキを虐殺して、ときどき『竜の牙』や銀貨やガラクタ道具を拾うだけなので、ワイプで画面端に映しつつ、本体の半竜娘ちゃんの方に切り替えましょう。

 TASなので、味方には回避も命中も絶対成功しか()()()()()()し、敵には致命的失敗しか()()()()()からね。ネズミ程度では見せ場もないのは残当です。

 

 

 

 はい、では本体の方の半竜娘ちゃんの様子を見ましょう。

 

 空間の裂け目にダイヴしたあとも、目当ての場所にワープできるまで、相当追記しています。はい、元気です、大丈夫です心折れてません。 

 『いしのなかにいる』になったり、何もない空中に飛ばされたり、海の中に飛ばされたり、亜空間にぶち撒けられてバラバラになったり、違う遺跡やゴブリンの巣穴に飛ばされたり、別の卓(並行世界)に飛ばされたりしましたが、そんなルートは無かったことにしたので、無事に到着です。

 

 裂け目をくぐると、目当ての宝物殿の廊下に出ます。

 視点の高さからして、天井付近に出たみたいです。

 

 重力に引かれて落ちるその先には、とても大きな竜牙兵が2体、歩哨のように佇んでいます。

 宝物庫を守る番兵です。堅固な鎧と鋭い剣を携え、大きさも半竜娘ちゃんの倍近くあります。

 

 では【怪物知識】判定と【魔法知識】判定です。

 こいつらは何かな~?

 当然のように大成功(6ゾロ)です。

 

 こいつらが『暴君竜牙兵(ドラゴントゥースウォリアー:バオロン)』であることと、永続化の魔法によって時間経過では消滅しないことが分かります。

 

 『暴君竜牙兵(ドラゴントゥースウォリアー:バオロン)』はレベル6のモンスターで、ゴブリンリーダーやオーガメイジ、石の魔神なんかと同じレベル帯になります。

 普通は、青玉等級の一党の冒険で、クライマックスに出てくるようなレベルの敵です。

 白磁等級でソロ討伐とかムリゲーですが、それは通常プレイの話。

 

 半竜娘ちゃんには本日限りの外なる神(TASさん)の加護があるので、ダイジョーブ!

 

 それでは戦闘開始です。

 

 まず不意打ち判定を大成功()()()()。まあ普通に考えて、いきなり転移してきた敵に攻撃されたら対応できんでしょって感じですけどね。

 そして初手【停滞(スロウ)】で2体の暴君竜牙兵の動きを止めます。こちらの呪文行使は大成功()()()()()

 落下に対して【軽業】判定を大成功()()、壁を蹴って、停滞の影響で棒立ちのまま倒れかけている暴君竜牙兵に肉薄。

 そのまま大きな頭骨を抱えて、コキャッとします。

 痛打により、頸骨骨折。装甲軽減後のダメージ2倍。半分以上削れました。

 あと一発通せば排除できます。首の骨折れて頭が外れても、こいつら骨だから死なねーんだわ……。

 

 もう1体の方ですが、【停滞(スロウ)】を維持して動きを封じつつ放置です。

 相手の先制力は常に最低値になるように()()()()()()し、半竜娘ちゃんは自由行動で呪文維持を大成功()()()()()ので、動き出すことはないです。

 

 それでは最初に攻撃した方は、体から外した頭骨を踏み割ってトドメ。

 では、あと2ラウンドかけて、もう1体にも同じことを繰り返します。首コキャッ、頭バキッ!

 

 無事に番兵を排除しました。

 ついでに戦利品として、永続化された暴君竜牙兵の頭骨から、祖竜術の触媒となる『竜の牙』をごそっと採取します。とったものは、ずた袋にそのまま雑に放り込みます、時間がないので。

 あと、剣も拾っておきます。こっちはすぐこれから使いますので手に持ったままにします。

 

 ではいざ、宝物殿に侵入します――が、当然カギがかけられています。

 戦闘終了時の増援判定は不発()()()()()が、とはいえ先ほど暴君竜牙兵が倒れたときの音も響いちゃったので、じきに増援が確定でやってきます。

 あまり悠長にはできません。

 

 短時間でカギのかかった扉をどうにかするために、【観察】判定、【第六感】判定、【魔法知識】判定、【手仕事】判定、【怪力】判定、【命中】判定で、すべて大成功()()()()

 扉を観察し、直観で構造に見当をつけ、かかっている魔法に当たりをつけ、弱所に繊細に狙いを定め、裂帛の気合とともに、先ほど拾った暴君竜牙兵の剣を振り下ろします。

 狙い通りの場所に命中し、扉の破壊に成功しました。この手に限る。

 

 宝物殿の中には、唸るような金銀財宝――ではなく、実用一辺倒の武器防具、そして矢弾や薬品、魔法の巻物(マジックスクロール)の類が置かれています。

 武器庫や貯蔵庫のようですね、これは。

 狙いどおり! きっと混沌の軍勢の軍事物資か何かでしょう。

 

 ではみなさんお待ちかねの強盗(かっぱぎ)タイムです!

 でも半竜娘ちゃん一人だと非効率なので、お手伝いとして竜牙兵くんBを呼び出しましょう。

 

 ――禽竜(イワナ)の祖たる角にして爪よ、四足、二足、地に立ち駆けよ。【竜牙兵(ドラゴントゥースウォリアー)

 

 う~ん、竜牙兵くんも1体だけだと心もとないですね。

 呪文使用回数はこれでゼロになっちゃいましたが、この貯蔵庫の薬品棚には、い~いオクスリがあるはずですので、超過祈祷(オーバーキャスト)でもう1体呼び出します。

 

 ――禽竜(イワナ)の祖たる角にして爪よ、四足、二足、地に立ち駆けよ。【竜牙兵(ドラゴントゥースウォリアー)

 

 ようこそ竜牙兵くんC。

 超過祈祷(オーバーキャスト)で消耗が貯まりましたが、最低限(2d6で2)になるように()()()()()ので、まだまだ半竜娘ちゃんは元気です(元気とは言ってない(消耗ランク1により全判定-1のペナ))。

 

 では、魔法の装備品や武器防具をずた袋に詰めるように竜牙兵くんB・Cに指示をして、半竜娘ちゃんも戦利品収集に加わります。竜牙兵くんたちは大雑把な指示しか聞けないので、細かい作業は半竜娘ちゃんがやるしかないです。

 半竜娘ちゃんの分の戦利品を入れるための袋が足りないので、背負い袋をひっくり返して冒険者セットを全部ここで捨てちゃいます。

 増援の輩が来る直前まで、身体強化の指輪や、魔法の巻物(マジックスクロール)、魔法薬、とにかく何か魔法の品を掻き込みます。

 戦利品判定はとにかく最上のものを出し続けます。例えば身体強化の指輪のプラス値は1D3で決める感じですが、3を()()()()()

 

 今日の戦利品は魔女の姐さんに献上するって宣言してるからね。

 恩人に報いるためにも、たぁっぷり稼ぎましょうね~。

 

 途中途中で、ピンポイントで【博識】判定や【魔法知識】判定を行って、今この場で使えそうなものを手に入れます。

 おっ、【鑑定(ジャッジ)】の効果が付与された片眼鏡(モノクル)はっけ~ん。

 これでさらに戦利品収集が捗ります。

 

 それでは並んでる魔法薬をこのモノクルで【鑑定】して……よしっ! 目当てのものがありました。

 

 鎮痛剤の上位版、あらゆる消耗を無視して動けるようになる(消耗しないとは言っていない)禁制品の薬剤です。中毒性が高く、よっぽどの非常時でないと使用されません。効果は……めっちゃハイグレードのやつみたいなので、およそ半日持続するみたいですね。ついでに全能力値上昇の効果もついてるみたいです。

 つまり覚醒ざ……げふんげふん、ヒロポげふんげふん、ええと、魔剤です。うん、魔剤。

 

 ちなみに、人族領域で不法所持が見つかると問答無用でお縄です。

 ……やっぱり覚醒剤じゃねーか!!

 名称は『狂魔覚醒剤(マジック・スティミュラント・ポーション)*1となってます。なんでもマジックと頭に付ければ許されるという風潮、ありますねえ!

 

 でもコレがないとチャートが破綻するので、最低限必要な本数である2本を回収していきましょうね~。

 

 ひたすらに装備やなんやらを回収し、ついでに破壊工作の仕掛けをしていると、外から足音が聞こえてきます。

 ボーナスタイムもここまでですね。仕上げの仕掛けを動かすために、床に落とした冒険者セットの火口箱の中から火打石を拾って竜牙兵くんに渡しておきます。

 あとは逃げるだけですが、ここからどう逃げるのかというと、戦利品の魔法の巻物(マジックスクロール)を使います。

 さきほど、【転移(ゲート)】のスクロールも見つけておいたんですよ。

 

 でも行先はどうするんだって?

 

 ふふふ、【分身(アザーセルフ)】で作り出した分身には、精神的なパスがつながっているというのは覚えていますね?

 つまりそのつながりをたどって、【転移(ゲート)】の行先として分身ちゃんを指定することも可能なわけです。その分、スクロールの行使時に追加の判定が必要になりますが、それは大成功()()()ので大丈夫です。

 分身ちゃんを辺境の街に残してきたのは、このためだったんですよ。

 

 普通なら、こんな袋小路に追い詰められて、しかも圧倒的格上が次々やってくるような状況では取り乱しそうなものですが、戦場帰りな半竜娘ちゃんは、動じません。まだあわてるような時間じゃない。

 

 スクロールを発動させつつ、行く先を分身ちゃんのもとに書き換えます。本来スクロール本体に書き込まれている座標を消去しつつ書き換えるという、身の丈を越えた高等技術なので、いくつかの判定を連続で大成功させないといけないですが、大成功させます。()()()()()

 

 と、スクロールを読み上げてる間に、竜牙兵くんBにはさっき拾った火打石で、仕掛けに火をつけてもらいます。竜牙兵くんは小器用な動作ができないので判定に大きくマイナスが入りますが、大成功()()()()()ので問題ないです。

 戦利品回収中に、物資の中にあった火の秘薬(ブラックパウダー)を導火線のように撒いておきました。導火線の先は、積み上げた火の秘薬(ブラックパウダー)燃える水(ペトロレウム)その他の山に繋がっています。

 燃えるがいいや。

 

 ちょうどスクロールが発動し、ゲートも開きました。

 と同時に、敵兵も殺到してきていますね。

 竜牙兵くんB・Cにずた袋を背負わせ、ほかにも物資の入った木箱を抱えさせ、先にゲートに通します。

 そんでもって、半竜娘ちゃんには、ダメ押しに燃える水(ペトロレウム)をこの物資貯蔵庫の入り口に投げてもらいます。ナイスタイミングでちょうど敵増援にぶつけられました。ないすぴー!

 

 こんなところにいられるか! 俺は帰らせてもらうぞ!

 すたこらサッサだぜ!

 

 仕掛けの爆発による閃光と轟音が届くか届かないかのギリギリで、半竜娘ちゃんもゲートを潜ります。

 あ~ばよ~、とっつぁん!

 そしてゲートクローズ、状況終了です。

 

 

 はい、無事に下水道に帰ってくることができました。

 分身ちゃんの方も、下水道掃除のノルマを達成できたみたいですね。

 その他にも『竜の牙』や銀貨も拾っていて、うん、順調順調。

 

 ちなみに、宝物殿の方の戦利品の中に一つだけ持ち帰っちゃダメな罠アイテムが混ざっています。

 いわゆる発信機的な役割のやつというか、召喚アイテムというか、魔物寄せというか、まあそんな感じのやつです。古代の遺跡から魔神の召喚器をそれと知らずに持ち帰ったやつがいて、そのせいで都がピンチになるとかよくあるよくある。

 つまり、この召喚器で黒い鱗の古竜を、好きなタイミングで呼び出せるようになったわけですね。

 

 とうとうお膳立てが整いました。

 一日で半竜娘ちゃんの位階を高めるための手段がこれです。

 

 すなわち、

 「高位の竜の心臓を食らうことで種族としての、そして竜司祭としての使命(オーダー)を達成」し、

 「『宿敵』を打倒することで個人の宿業も解消」し、

 「魔神将並みの古竜を撃破することで冒険者としての名声も獲得」する、

 という三本立てで、長期キャンペーン終了時並みの大量の経験点を獲得しちゃおう、という作戦です。

 

 そして、そのために必要なものも揃えました。

 特に重要なのが、【竜牙兵】の触媒である大量の『竜の牙』と、消耗を無視して超過祈祷(オーバーキャスト)を可能にする魔法のオクスリ(狂魔覚醒剤)、そして敵を呼び寄せる召喚器。

 

 あとは準備を整えるだけです。

 

 半竜娘ちゃんには、戦利品から魂魄強化の指輪と技量強化の指輪を身に着けてもらい、両手に竜の爪を素材にした鈎爪のような格闘武器を嵌め、魔法のオクスリ(狂魔覚醒剤)を飲んでもらいます。

 分身ちゃんの方にも、魔法のオクスリ(狂魔覚醒剤)を服用してもらいます。分身ちゃんの装備は魔女さん(から借りた)装備のままにします。

 オクスリは禁制品なので、街中に持ち込んだのがばれないように、下水道にいるうちに服用しておく必要が、あるんですね。

 

 いよいよオクスリを飲みます。分身ちゃんにも忘れず飲ませます。

 これで、残り12時間、日が変わる前くらいまでは疲れ知らずに動き回ることができるようになりました。

 超過祈祷(オーバーキャスト)しても、すぐに死んだりはしません(直ちに影響はないです)死なない(影響がない)とは言ってない)。

 

 

 では、まず下水道から出て、古竜を墜落させても良さそうな場所まで移動しましょう。

 街門の外がいいでしょうかね。途中の屋台で昼食も買っていきます、お金は下水道で拾ったやつを使います(ちゃんと(すす)いでありますよ)。

 

 はい、移動しました。そこそこ街から離れました。

 移動しているうちに、最初に召喚していた竜牙兵くんAが、召喚時間限界で消滅しましたが、問題ないです。

 

 では時間調整も兼ねて軽食でも食べながら一休みして、継戦カウンターを回復させておきましょう。

 

 小休止と食事により2時間弱が経過し、日が少し傾いてきました。

 

 それでは、これから半竜娘ちゃんと分身ちゃんで、ひたすらに【竜牙兵】の祖竜術で、竜牙兵を召喚し続けます。戦いは数だよ兄貴。

 手元にある『竜の牙(修正値なし)』は、水路で拾ったのの残りが10回分、分身ちゃんが下水道で拾ったのがさらに10回分、番兵の暴君竜牙兵の頭骨2つから引き抜いたのが20回分。合計40回分。もとから持っていた上質な触媒が8回分です。

 

 半竜娘ちゃんと分身ちゃんで、2人合わせてまずは30体の低位の竜牙兵を召喚します。

 次は、中位個体の棘竜牙兵(ドラゴントゥースウォリアー:スピノ)を10体召喚します。

 最後に、上質な触媒を使って、暴君竜牙兵(ドラゴントゥースウォリアー:バオロン)を8体召喚します。

 

 すわテロでも起こす気か! と街の方からやってきた衛兵が遠巻きに見て警告を投げてきますが、適当に流します。スマンな、これからここに竜が来るから逃げた方がいいぞ。

 でもそりゃ街のそばで軍勢こしらえてるやつがいたらヤバいもんね。職務ご苦労様ですっ! 召喚はやめないけど。

 

 暴君竜牙兵(ドラゴントゥースウォリアー:バオロン)の召喚時間が、あと2ラウンド*2で順次切れ始めるので、このタイミングで召喚器を割って、敵を呼び出します。

 出てくる敵はある程度ランダムになりますが、黒い鱗の古竜に『宿敵』フラグを立てているので、そいつを出()()()()

 

 出現にそなえてタイミングを計り、あらかじめ【停滞(スロウ)】の詠唱を待機してもらった状態の分身ちゃんを、暴君竜牙兵くんに上空(出現予測地点)に向けて投げておいてもらいます。

 

 はい、半竜娘ちゃんたちが居るあたりの30メートル上空に、空間を割り砕いて古竜*3が現れました。

 上位魔神(グレーターデーモン)若火竜(ヤングレッドドラゴン)も2匹ずつ引き連れています。

 普通に辺境の街が滅びて、さらにはこの地方一帯が灰燼と化すだけの戦力です。みんな逃げてー!

 

 ですがそこで、空中に投げられたことで古竜たちを射程(術者中心に半径30m)に収めた分身ちゃんが、【停滞(スロウ)】を発動させます。というか、タイミングは分かっていたので、どっちかというと【停滞】の発動に合わせて向こうが突っ込んできた形になります。分身ちゃんのこの呪文行使は奇襲となり――というか設置罠に突っ込んだみたいなもんですが――不意打ち判定に大成功させ、先手を取ります。

 もちろん呪文行使判定は大成功()()、呪文が発動。役目を果たして(詠唱を終えて)落ちる分身ちゃんは竜牙兵のうち1体に受け止めさせます。

 ここが一番シビアでした。少しでも遅れると奇襲扱いにならず、普通に古竜に先手を取られて(見てから対応余裕でしたされて)全体攻撃バーン! でやられますし、早すぎたら呪文の空撃ちになってやっぱりやられます。

 

 さて【停滞】の効果により、古竜と上位魔神2体、若火竜2体は墜落。

 古竜以外は落下ダメージ*4を最大化させて*5殺すことも出来ますが、半竜娘ちゃんのその手で心臓を抉り出させてトドメを刺したいので、あえて軽傷におさえ()()()()

 【停滞】の呪文の効果により、先制判定などにマイナスが入り、若火竜は完全に動きが静止しますが、古竜と上位魔神は、完全に動きを止めるには至りません。

 特に古竜の方は、【停滞】の効果を受けてなお、周りの竜牙兵たちよりも早く動き出しそうです。

 

 ですがここで半竜娘ちゃんが古竜に先手。

 その頭をしたたかに殴りつけます。テンプルに良いのが入ったー!!

 痛打表*6で頭部打撃による朦朧を引き、効果時間は最大の目を出して3ラウンド行動不能に()()()()

 

 そして、転倒状態でもがいている上位魔神よりも先に何とか動き始めた暴君竜牙兵のうち2体に、上位魔神を抑えてもらいます。

 上位魔神の回避判定を大失敗()()、こちらも痛打表による頭部打撃・朦朧・3ラウンド行動不能を付与()()()()

 フルスイングだドン!

 

 そしてあとは、動けない古竜、上位魔神×2、若火竜×2を囲んで叩きます。

 ひたすら痛打を出し続けるんじゃー! 最初に目や鼻や耳を潰し(回避・命中-4)、鱗や外皮の一部を剥ぎ(装甲無効化)、そこに集中攻撃して威力を浸透させ(ダメージ2倍)続けます。

 

 まずは取り巻きの若火竜からボコします。低位の竜牙兵に集られて1ラウンドで瀕死になりました。

 次に古竜と上位魔神を攻撃します。もうあとは作業です。

 ダメージ調整してラストアタックを半竜娘ちゃんに取らせるようにします。

 

 暴君竜牙兵が途中で召喚時間切れで消えていきますが、ここまで来ればもう問題ありません。

 

 半竜娘ちゃんが順々に、若火竜、上位魔神、古竜の胸を開き、心臓を抉り出してトドメを刺しては、血を浴び肉を喰らいながら雄叫びを上げます。まさに処刑場です。ザ、蛮族!

 

 戦闘終了!

 すると、一族なのか何なのか分かりませんが、何度か成竜たち(中身のデータは上位魔神相当)がゲートを潜って増援に現れます。

 飛んで火に入るなんとやら。以下同文でぶち殺します。

 

 死体が邪魔にならないように少しずつ戦場を街から離しながら、増援判定が出なくなるまで竜を屠ります。稼ぎ時です。

 街が近いから半竜娘ちゃんの方にも冒険者の増援が無いのかって? そっちは増援判定を失敗()()()()()いるので、ソロ討伐続行です。

 

 長く戦っていると、途中で竜牙兵たちの召喚時間が切れますので、痛打による昏倒効果で敵が動けないうちに補充したり、分身ちゃんに【停滞】を維持してもらいながら並行して召喚してもらいます。触媒となる牙はその辺に転がってる竜の死体に生えてるのをそのまま使います。

 

 気づけばあたりはもう夕暮れ時ですが、赤いのは夕暮れなんだか竜の血なんだかよく分からない有様です。

 さて、もうさすがに竜の増援も出ないようですね。族滅完了!

 ここまで殺しておけば、報復として後日竜の群れに辺境の街が襲われることもないでしょう。戦力を全部吐き出させましたからね。

 

 それでは勝利宣言です!

 周りの竜牙兵にも勝利のジェスチャーをさせます!

 われわれの勝利です!

 

 勝ったど~~~~!!!!!

 ウォォォオオオオオオオオオオオ!!!!

 

 今回はここまで。

 次回で最後の予定です。ではまた次回。

 

*1
狂魔覚醒剤:オリジナルアイテム。マジック・スティミュラント・ポーション。効果としては、摂取後12時間のあいだ、消耗ランクをゼロとして扱う、効果時間中の消耗カウンタを載せない、全ての能力値に+2する、後述する中毒ランクの影響を無視する、というもの。ただし、摂取前の消耗カウンタ及び効果時間中に載せられた消耗カウンタは、別に記録しておき、効果時間終了時に全て適用する。また、この薬剤は独自に中毒カウンタを持っており、累積中毒カウンタ数に応じた中毒ランクにより、このポーションの効果時間外に各種ペナルティを受ける(例:中毒ランク1で常時各種判定-2)ほか、中毒ランクに応じてこのポーションの効果を次に得るのに必要なポーションの数が増加する。累積中毒カウンタは30日間摂取しないごとに一つ除去される。なお中毒カウンタは解毒剤(アンチドーテ)又は【解毒】の奇跡では除去できない。使用後3日間以内に、再びこの秘薬の効果を受けることはできない。最後の摂取後9日以内に再び摂取する場合は、中毒カウンタを二倍載せる。

*2
1ラウンドは30秒

*3
古竜の内部データは、魔神将をベースに使用し、竜鱗や尻尾攻撃などの竜特有のスキルを追加してアレンジしたものを採用。

*4
落下ダメージ:落下距離の半分(m)×1d6で、装甲で軽減不能なダメージを与える。最強の武器は地面って、それ一番言われてるから。

*5
30m落下した場合、最大90ダメージ。生命力は古竜:200、上位魔神:85、若火竜:75なので、古竜以外は即死がありうる。

*6
痛打:命中が大成功、または回避・盾受け大失敗したときに、ダメージ側に不利な追加効果が発生する。「もっと痛い痛打表」なるものも存在する。




Q.辺境の街が滅びた世界線はありますか……?(震え声)
A.(数えきれないくらい滅びましたが全ては追記の狭間に消えたので、問題)ないです。
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