ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風) 作:舞 麻浦
●前話:
文庫神官「あの、
半竜娘「? お主の地元民コネクションが炸裂して
文庫神官「えぇ、そんなぁ……」
はいどーも!
文献調査パートなんて無かった! 無かったんだよ、文庫神官ちゃん……。
というわけで、早速、迷いの森に突撃していくことにします。
そのまえに迷いの森の検証のための消費した
森人探検家が【
半竜娘ちゃんは、分身の方に全部任せていた(【
森へ出発する前に、半竜娘ちゃんは【分身】を再作成します。さっき【突撃】に失敗して転んだ反動で消滅しましたからね、補充しませんと。(呪文使用回数 本体:8→7、分身:7)
幸いにして、先ほど呼び出した大精霊たち4体は、省エネモードでまだ顕現を保ってくれています。
消える前に、【
これにより、全員、加速ボーナス+6を獲得しました。(半竜娘(分身)残り呪文使用回数7→2)
また、大精霊たちは顕現限界で消えていきました。
森人探検家の呪文使用回数が残っていれば、交易神の奇跡【
保険があった方が安心ではあるんですが……。
「それで、このまま突撃で良いのね? 森の中で夜になる可能性もあるけど」
「先に入ったが戻らぬという冒険者一党の助力救出と考えれば、ここを早く出るにこしたことはなかろう」
森人探検家の問いに、半竜娘は端的に答えます。
自分たちだけの問題ならいいですが、救出となれば、一刻を争いますからね。
「流石に、『デクの大切り株』から繋がるという遺跡か何かに入るのは、明日にしますよね?」
「状況次第かのう。準備を整えるべきではあるが、今回は【加速】の具合も良いし、呪文の消費も、瞑想で回復できる範疇じゃ。小休止を取ってそのまま突入するということも十分ありうる」
「そ、そうですか……覚悟しておきます」
文庫神官の言う通り、セオリー通りなら、明日以降に遺跡の探索は回すべきでしょう。
とはいえ、無理にそこまで行う必要はないでしょうから、今日はあくまで救援を主眼とし、あわよくば森の奥までのルートを確認することができれば僥倖といったところ。
救援の状況によっては、一緒に撤退して送り届けることも必要でしょうし。
「そんじゃあ、出発するかの!」
「「「おー!!」」」
森の入り口で、半竜娘が『【
「~~~♪」
「いい曲ですね」
「そうね……森の精霊も踊ってる……」
「あとでオイラの冒険メモに楽譜を記録しようっと」
森の妖精が作曲したような、美しい音律です。
【舞踏】のフルートの魔法が発動していなくても、思わず踊りだしたくなってしまいそうな、そんな、陽気でさわやかな曲です。
一曲を奏で終わると、目には見えませんが、確かに森の雰囲気が変わったのが分かります。
「さて、話によれば、これを奏でた一党が森に入ったときは、ルートが固定になるとかいうことじゃが」
「正確には、その日いちにちだけは、ってことだったわね」
フルートをしまいながら、半竜娘と森人探検家が森の奥を見通そうとしますが、鬱蒼として昼でも暗い森の闇が見えるばかりです。
一党は意を決して歩を進めます。
「それぞれ別に曲を奏でてから入ると、それぞれ別の道順で繋がるルートに通されるんだっけ? いったいどういう仕組みなんだろな?」
「その個々の演奏ごとに、聞いた人を判別して、ルートを組み立ててるんでしょうか……」
TS圃人斥候と文庫神官は、腰元のランタンに火を灯します。
圃人と只人は、暗視ができませんから、念の為です。
暗視持ち種族である半竜娘・森人探検家と一緒に、隊列を組んで、進んでいきます。
順番は、先頭に半竜娘(本体)と文庫神官。
中衛にTS圃人斥候と森人探検家。
しんがりは、半竜娘(分身)となっています。
この森の探索処理については、13マスの各マスごとにイベントを設定する方式が採用されており、最終的に『デクの大切り株』の手前の列から森を抜ければクリアとなります。
各マスはトランプの1~10までの数字札とJQKの絵札がランダムに割り振られており、通ってきた数字札の合計が25を超えると、森歩きの疲労により、消耗判定を行います。
総当たりして歩き回ってもいいけど、その分、消耗するからね、ってことですね。
ただし、J・Q・Kの絵札は特別なイベントが割り振られているため、森歩きの疲労カウントには加算しません。
また、半竜娘ちゃんたちが森に入ったのは午後でしたので、もたもたしていると夜になってしまうかもしれませんね。
イベントを全てこなす欲張りルートか、あるいは最短ルートでとりあえず『デクの大切り株』まで抜けるか、判断が分かれるところかと思います。
では、早速行ってみましょう!
お、入口しょっぱなから絵札のイベントマスですね。
召使いを象徴する「J」のカードです。
つまり、領主の兵団とのエンカウントです!
「む、
敵の隊長格の
「あ、叔父様っ!」
「その鎧は我が兄の……この領地に戻ってきてしまっていたのか……!」
隊長格の騎士は、文庫神官ちゃんの叔父にあたる騎士のようです。
これは話し合いで穏便に行くかな……?
「なおさら通すわけにはいかぬ……ここを通せば、お前たちも贄にされてしまう……! 引き返すのだ!」
「“贄”!? いったい領主は何をしようとしているのです!?」
はい、交渉判定です。
目標値は明かさないままダイスロールです。
文庫神官ちゃんには肉親の情による補正が付くことにします。
◆交渉(説得)判定(知力集中+【交渉】技能+加速ボーナス+2D6)
文庫神官:知力集中5+交渉説得1+加速6+肉親補正6+2D653=26
「叔父様っ! 私とて、もう守られるだけの幼子ではありません! 鋼鉄等級の冒険者で、いまは“火吹き山のチャンピオン”が率いる一党の一員です! 混沌の芽生えを前にして、引くことなどありえません! どうか叔父様、この故郷を守るために、私の力を使ってはくださいませんか?」
「しかし……」
「父も……きっとここで退けとは言わないはずです……。どうか、故郷のため、王国のため、民のため、秩序のため、ご助力を!」
達成値が15を超えたので、騎士は戦闘することなく、道を空けてくれます。
また、さらに達成値が20を超えたので、自分が知りうる限りの情報を教えてくれるようです。
そして、達成値25を超えたため、それに加えて、領主の兵団本隊との符丁まで教えてくれます。
もし達成値が30を超えていたら、一緒に着いてきてくれたかもしれませんね。
「いいだろう、通るがいい」
騎士は、部下の兵たちに槍を下ろさせます。
「領主のもとには、
そして、もはや領主はその正気を失い、何かの術によって傀儡とされているとしか思えぬ。村々から若い女を――あの領主の趣味は知っているだろう、幼女趣味なのに好みでもない年頃の娘を集めたのだ――そうしたのは、この迷いの森の中で生贄を魔物に殺させることで、結界を血で穢し、その効力を弱め、また、封じられた呪物を活性化させるためだという。
我々は見張りということで残されたが、本隊は生贄の乙女たちを連れて進んでいるはずだ。急げば、まだ生贄たちが魔物に襲われる前に助けられるかもしれぬ」
そして最後に、部隊同士の確認のための符丁を教えてくれました。
「この符丁で我らの部隊に偽装すれば、一度は不意打ちをできるかもしれない。そして、血の穢れが封印を弱めるのが本当であれば、できればこの森の中での人殺しは最低限にした方がいいだろう」
騎士は、文庫神官をはじめとした半竜娘一党に頭を下げます。
「すまない。助力と言ってもここまでしかできぬ。頼んだ」
「この形見の鎧にかけて!」
騎士と兵士たちにも家族がありますから、さすがに半竜娘たちに着いていくことは難しいでしょう。
半竜娘たちがうまくやればいいですが、そうでなかった場合を考えると、後が怖いです。
符丁を教えるのはかなりギリギリの線ですが、最悪、指の一本でも折って拷問された風を装っておけば、誤魔化せるとでも判断したのでしょう。
騎士たちに見送られ、半竜娘一党は森を進みます。
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
▼△▼△▼△▼△▼△▼
次のマスは……4でした。
| ? | ? | ? |
| ? | ? | ? |
| ? | ? | ? |
| ? | ④ | ? |
| ■ | J | ■ |
4は“死”に通じる不吉な数字……。
不穏な空気を感じます……。
「いやああ、助けてええええっ!!」
『GGIISHAAAAAA!!!』
やはりそうです!
生贄の乙女たちが、化け物に襲われています!
「助けるのじゃ!」
「化け物どもめ、こっちだ!!」
『GIISSHII??』
注意を引き付けると、怪物たちは一斉にこちらを見ます。
見たこともない、蜘蛛の出来損ないのような甲殻虫の怪物です。
蜘蛛をベースに妙に大きな目玉が後付けされたような見た目をしています。
それが、30匹もいます!
「うぞうぞと動く蟲どもめ! すぐに地の肥やしにしてやろうぞ!」
さて、まずは、怪物知識判定です!
呪文遣い系のレベルが高いのは半竜娘ちゃんなので、半竜娘ちゃんが判定します。
◆怪物知識判定(知力集中+呪文遣い系Lv+怪物知識+加速ボーナス+2D6)
半竜娘:知力集中10+竜司祭Lv9+加速6+2D616=32
さすがに達成値32で分からないってことはないでしょう。
……はい、判明しました。
敵は、『
データ的には、怪物Lv3の
怪物Lv3とはいえ、30匹は多いですねえ。
「数だけ多いが、ザコじゃな」
「いえ、一般人にとっては一匹でも致命的ですよ?」
一体一体の生命力は20なので、毒の【
毒耐性もないようですし。
あるいは、【
「後顧の憂いを断つためには、皆殺しにしときたいとこじゃな!」
相手の先制力は、1D6で判定するので、最大でも6。
一方、半竜娘ちゃんたちは加速の呪文により既に+6されてるので、ほぼ確実に先制できます。
……からころ……。はい、ファンブルではなかったので、先制できました。
「竜の息吹で滅びよ邪悪! 【
敵は生贄の乙女たちに襲い掛かろうと密集していたので、問題なくすべて竜の息吹の範囲に収まります。
半竜娘本体のポイズン・ドラゴンブレスです!(呪文使用回数7→6)
達成値は……って、ファンブルした!?*3
まじかー。プスンって感じで不発です。
「おろ? も、もう一度じゃ!」
リーダー、しっかりしてくれー。
加速の効果で2回行動できるので、2度目の正直です。
分身の統率技能で2回目の行動順を引き上げて、再びブレスです!
「カァァアアアアアアッ!!」
……無事成功、相手の呪文抵抗を抜きました。*4(呪文使用回数6→5)
ダメージは装甲値を無視するため、5D644335+竜司祭Lv9-装甲値0(装甲無視)=28!
『GISSHHHHSHHSHSHIIII!!!???』
瘴毒のブレスが、30匹の蜘蛛型の化け物――『
末端蜘蛛たちは、毒によってもがき苦しみ、また甲殻をシュウシュウと腐食させながら、ひっくり返って足をでたらめに痙攣させて死んでいきます。
殺虫剤掛けられたゴキブリみてーだ……。
「……こんな蟲、見たこともないわ」
森の番人たるエルフである森人探検家も、このような不気味な虫は見たことないようです。
だって、本来は単眼や複眼しかないはずの蟲に、まるで蛇か何かを思わせる瞳孔をした巨大な一ツ目がついているのです。
「生贄を襲ってたってことは、封印された呪物が生み出した怪物ってことか?」
「乙女の魂は、混沌の勢力が好むところと言いますし、そうなのかもしれません。回収用の端末、なのでしょうか」
TS圃人斥候と文庫神官は、今後の呪物の回収が一筋縄ではいかなさそうな雰囲気を感じて、顔を険しくしています。
「さて……とりあえずは、生贄の乙女たちを森の外に帰してやるところからかのう」
ファンブルで呪文を余計に消費したのが痛かったですが、無事に敵は蹴散らしました。(継戦カウンター+1)
十数人いる生贄の乙女たちを森の外に導くため、一旦前のマスにもどって、外まで見送り、再び戻ってくることにします。
これにより、移動マス数4(2マス往復したため)、森歩きカウンター8(4のマスを2回踏んだため)となります。
……騎士たちの前を通り、森の外に乙女たちを導き、引き返して、
「さて、次はどっちに行くかのう……」
進める道は、直進・右・左の三方向があります。
鬱蒼としていて、それぞれの先は見通せません。
「知識神様に【
文庫神官が、知識神に対して是か非かの問いを送って答えを得る【
どちらに進むべきか迷っているのは、くまなく森を探索しても、救援に間に合うか分からないからです。
あるいは、仮に直進してイベントを取りこぼした場合でも、救援が可能かどうか、それらが分かれば、方針も自ずと決まるはずです。
時間制限が厳しいのであれば、直進すべきでしょう。
しかし、森の中のイベントを取りこぼすことで、救援が困難になるのであれば、少々時間がかかったとしても森の中を歩き回るべきでしょう。
呪文リソースを消費してまで神に訊くようなことだろうか、という判断も必要ですね。
「うーむ。悩ましい。悩ましいが、悩むくらいであれば聞いてしまうのじゃ!!」
「はい! では、質問は――」
「『森をくまなく探索しても救出対象の冒険者一党の救援に間に合うか否か』じゃ!」
結局聞くことにしました。
文庫神官ちゃんが、奇跡を願います。
「『蝋燭の番人よ、知の防人よ、我が無明に、煌めく一筋の稲光をお与えください』――【
文庫神官ちゃんの祈りに、神が応えます。*5
さらに祈念し、因果点を積んで、判定を大成功にしようと試みます――祈念成功です。*6
【天啓】の呪文が大成功した扱いになりました。(因果点4→5)
クリティカルボーナスまで込みで、達成値は33です。*7
「む、むむむ! 来ました、来ましたよ~~~!!」
ピキーンって感じで、神からの
「森のどこが難所で、重要なものが何処にあるかまで分かりました! あと、全部回ってたら間に合わないそうです!!」
ということで、マップが判明しました。ばばーん!!
達成値30超えの大成功扱いにしたおかげか、大サービスですね!
| K | 6 | 2 |
| 3 | 10 | Q |
| 9 | 7 | 8 |
| 5 | ④ | 1 |
| ■ | J | ■ |
知識神様ありがとう! 太っ腹! ひゅー!
文庫神官ちゃんも大手柄だ!
全部回ってると間に合わないらしいので、難所(数字の大きいところ)を避けつつ、絵札のマスを優先して回る感じにしたいですね。
たぶん、右に曲がって「Q」を回収しつつ一番上のマスまで行って、左に曲がって「K」を回収して上に抜けるのが一番いいんじゃないでしょうか。
『1→8→Q→2→6→K』の順ですね。
最終的に、通過マス数10、森歩きカウンター25となるのですが、この程度なら、たぶん、先に入ってる冒険者パーティの救援・助力には間に合うのではないでしょうか。
というところで、今回はここまで!
次回は「Q」と「K」のイベント処理して、森を抜ける感じです!
森を抜けた半竜娘ちゃんたちは、何を見るのか!?
ではまた次回!
各キャラクターの口調については、概ね以下を心がけています。見分ける一助にでもなれば。
半竜娘 :のじゃ語尾。あと西とか九州とかっぽい訛り。
森人探検家 :女性形の口調。~だわ。~ね。
TS圃人斥候:オイラ。長音記号つかいがち(~じゃね
文庫神官 :ですます調の丁寧めの口調。
次回、Kが指し示すのはキング……森の中で会った自称“貧乏貴族の三男坊”の正体とは……。