ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風) 作:舞 麻浦
●前話:
けんせいが あらわれた!
◆if時空 接続開始……◆
半/竜娘「いきなり辻斬りで
剣聖「すまない、ほんとうにすまない……」(斬ったら分かった系)
賢者「
半/竜娘「顕現などさせようとはしとらんて。……手前も紛らわしかったが、なにも初手必殺でなくともよかろうに……」
剣聖「言い訳だが、一刀で屠らねば危ういほどの相手であると感じたのだ」
半/竜娘「……はあ。剣聖に脅威として認められたのであれば、多少の慰めにはなろうかの。――あ、きちんと手前の心臓を食らってくれるなら許すのじゃ」
剣聖・賢者「「 教義が違うので、それはちょっと…… 」」
半/竜娘「 お の こ し は ゆ る し ま へ ん で え 」
勇者「まあ、霊魂が留まってれば、復活系特技で蘇らせたげたりもできるから。ていうか、普通に首刎ねられたのに会話してるけど、実はデュラハンだったりする?」
半/竜娘「……蜥蜴人は首だけになっても数分は生きておる。元から酸欠耐性が高いしのう。今はそれに加えて、首を斬られた後に召喚した水精霊と風精霊の力で切断面の血流とガス交換を代替させて延命させとるのじゃ」
賢者「鋭利な切断面だから接着も容易。これなら復活系でなくて回復系特技で、後遺症もなく治りそう。蜥蜴人驚異の生命力」
半/竜娘「唐竹割にされたら流石に死んでおったじゃろうがな。というわけで、首が繋がったら、詫びということで一手指南いただきたいのじゃが?」
剣聖「わ、わかった。お安い御用だ」
超勇者ちゃんRTA走者「ボタン連打してたら善良な冒険者の首刎ねてて、一瞬、剣聖ちゃんの冒険者人生が終わったかと思いましたが復活・回復系特技で事なきを得ました。でもこれ初見邪教徒だと思うでしょ絶対。で、この冒険者からなんとヘカトンケイルまで直通できるアイテムをもらったので、収穫祭当日夜まで待たなくてもヘカトンケイルをぶっ殺しに行けます。一日分の短縮ですね。……なのでガバじゃないです。結果的にタイム短縮になったのでこれはガバじゃない、イイネ?(強弁)」
◆……if時空 接続終了◆
はいどーも!
なんか一瞬時空が歪んで平行世界が溢れ出した(約1000字)ような気がしたけど、きっと気のせいでしょう。
さて、では前回から引き続き、剣聖ちゃんの追及を避けるところからですねー。
成功要素を書き連ねれば、その数に応じて交渉判定にボーナスを貰えます。
では、
…………。
……いえ、原作の原作である、やる夫スレ的な風情を出してみたかっただけです。
というわけで、交渉判定を有利に傾ける要素をどれだけ出せたかによって、交渉判定にボーナスを加えます。
……はい、(半竜娘ちゃんの脳内に)出揃ったみたいですね。
・逆に
・仲間の神官を矢面に立たせて弁解してもらう。(秩序側だと分かりやすい印になる)
・一緒にいる術者らしき少女は【
・こんな昼間から混沌勢力は動かない。
・混沌勢力なら、こんなに堂々と準備してない。
・火吹き山のチャンピオンである半竜娘には、混沌と結ぶメリットなどない。
・【辺境最大】とも呼ばれるくらい実績を重ねており、混沌に寝返るメリットなどない。
・街から離れているのは、異教である祖竜信仰の儀式をやるにあたって、迷惑をかけないようにするため。分際は弁えている。
・青玉等級の冒険者であり、冒険者ギルドが身分の保障をしてくれている。そちらにも問い合わせるといい。(ギルドのタグを見せながら)
・先ほどの空間の裂け目は転移門か? 自分はその転移門を納めた冒険者の1人であり、水の街の至高神神殿にも多少の伝手がある。
・先の魔神王の討伐では黒鱗の古竜の一族を族滅し、諸部族連合から勲章を授与されている。
・武を交わせば分かり合える!(脳筋スタイル)
というわけで、結局アイディアは12個出ましたね。
……って、おいィ、最後のやつゥ!!
え、これもカウントするの?
あ、はい。カウントするみたいです。
最終手段としては考慮しましょう。
以上の12個のアイディアを半竜娘ちゃんの脳が弾き出すまで、この間0.2秒である!(頭脳明晰)
半竜娘ちゃんもね、きちんと色々考えてるんですよ。
最終的に脳筋選択肢に落着しちゃう
……ままええわ。
はい、では、交渉いってみましょう。
剣聖ちゃんの誰何のシーンからです。
長い黒髪を束ねた剣聖は、業物の剣を帯びており、無意識にか意識してか、その
なお、そのバストは実際豊満でした。
「む。おいお前たち、こんなところで何をしている? 屋台や見世物の準備にしては街から離れすぎているが……怪しいな」
それに対して、半竜娘ちゃんが冷静に応じます。
もちろん、半竜娘ちゃんのバストも豊満でした。
「んむ。故郷の儀式をやろうとしておるのよ。それに混沌の企みなら昼間から堂々となどせんじゃろ? これは祖竜信仰の儀式での。自らの奉じる守護竜へ、武と供物を捧げるのじゃ」 半竜娘ちゃんは、ほぼ出来上がった武舞台の方を腕で示します。
「なるほど、そこの土を盛ったところは、そのための舞台というわけか」 剣聖ちゃんもそちらを見て、ある程度得心がいったのか、剣の
「ご理解いただき重畳じゃ。こんなに街から離れたところでやっとるのは、あくまで今回の収穫祭の主催が地母神じゃからじゃよ。
しかし、お主らこそ何奴じゃ? 虚空から出てきたところを見るに、転移の術を使える凄腕か、転移門の魔道具を使える
それを問われた剣聖は、少しばつが悪そうにします。
「出てきたところから見られていたか……」
「……転移門を知っているの?」 横から尋ねたのは、犬耳のような突起のあるローブを被っている少女。杖を持っていることからも、術者だと分かります。*1
賢者が【看破】の術を使えることを警戒して、半竜娘ちゃんは正直に話しています。
ちなみに、賢者のバストも、実際豊満でした。
「知ってるも何も、転移門を水の街に納めたのは、手前らじゃもの」
「なるほど。では、小鬼殺しの一党?」
「いや、それと協同した方じゃ。水の街で聞いておらんか?」
なんか小鬼殺しじゃない方って言っても、ピンときてないっぽいです?
……これは、
きっと剣の乙女さんの心の中が、ゴフスレさんに占められていたせいでしょう。
「ほかには、ええと、あ、ほれ、一時期は水の街でも盛んに、魔神殺し・古竜殺し・辺境最大だのと歌われとったんじゃよ? 古竜族滅の時の勲章と部族の羽飾りも見るかの?」
「辺境最大……。最近、火吹き山の新人王になったというあの!」
「東方辺境の前線を荒らしていた魔神将級の古竜と、その一族を殺したのは、貴女だったの」
お、剣聖ちゃんが、半竜娘の二つ名を知ってたみたいですね!
賢者ちゃんも古竜族滅のことは当然知ってますね。
イイゾ~
「そう、それが
半竜娘たちは、冒険者タグや、聖印を見えるところに出します。
「なるほど、確かに。青玉ということは……中堅といったところか」 剣聖ちゃんはもう疑う気はないみたいです。
「それで、結局、そっちが何者か答えてもらえるかの」 半竜娘はウィンクして尋ねます。
「……それには『沈黙』を以て答えにする。嘘は言ってないみたいだし、古竜族滅の立役者なら信用できると思うけど、知らない方が良いこともある」 凄腕でかつ並みならぬ身である推測について、事実上の肯定を返したのは賢者ちゃん。まあ、どこから混沌勢力に居場所がバレるか分かりませんから明示はしませんね。
半竜娘ちゃんとしてもそれは織り込み済み、真正直に答えが貰えるとも思っていません。
というところで、ダイスロール!
目標値はマスクされていますが、手合わせ以外の成功要素は盛り込めた気がしますので、いい線行くんじゃないでしょうか!?
◆半竜娘の【交渉:説得】判定(知力集中+【交渉:説得】技能+その他)
知力集中10+説得材料の提供11+52=28
達人級の30までは届きませんでしたが、達成値28なら失敗ってことはないでしょう。
さて、いかがか?
…………。
……。
「いきなり疑って悪かったね!」
後ろに控えていた、煌びやかな大剣を携えた太陽のような少女が、可憐にお茶目に片目をつぶりながら謝ってきます。
「この間の冒険で、第一に仲良くなった女の子が実は黒幕で、みたいなことがあって、この子、気が立ってたんだよ」
あー、前のセッションで第一村人=黒幕だったんですね、わかります。
で、次のセッションでも同じパターンかと第一村人を疑ってかかると、そんなことなくて逆に重要NPCで、信頼関係構築失敗してスタートから躓くとかね、あるある。
「そ、それは言わない約束でしょう! それに彼女に取り憑いていた悪魔は祓って、彼女も正気に戻しましたし!」
「そうそう、“開眼したー”とか言って、悪魔の霊体だけを斬ったのは凄かったよね!」
……剣聖ちゃんは、白兵攻撃を<根源>属性化できるようになる特技でも取得したです?*2
「あのとき、魔法も斬っていたのは目を疑った」
「斬れると思ったら斬れました」
「しかもカウンター入れてたよねー、あのとき」
……敵の攻撃を矢斬りで無効化した上で機会攻撃で突き返し的なアレ?
って、ああっ! そんなつよつよエピソード披露すると――!
「のう、もし時間があるなら一手ご指南いただきたいのじゃが!!」
ほらー! 半竜娘ちゃんの闘争本能が疼いちゃったじゃないですか!!
ああっ、いつの間にか使わずにとっておいた『・武を交わせば分かり合える!(脳筋スタイル)』がアクティブになってる!?
達成値28 → 29(補正値+1)!
まさか受けたりしませんよね……、剣聖様……?
「いいでしょう。それが不躾にも疑いをかけたことへの償いになるのであれば」
「おおっ、決まりじゃな!」
受けるんかーい!?
「……と言いたいところですが」
おや?
「こちらも今は急ぎのところ。お互いに大一番を控えている身では、本気の勝負とはいきませんし、貴女ほどの相手を片手間でするのも失礼でしょう。お互いのコトが済んだ時に、ということでいかがでしょう」
「むむむ。確かにそうじゃな。……では、収穫祭の後にということで」
「はい、それで構いません」
……セーフ! セーーーフ!!
これ、交渉の出目が30行かなかったからですかね。
ぎりぎりですねー。
え、模擬戦したらどうなってたかって? うーん……。
たぶん、剣聖ちゃんの射程【シーン】の飛ぶ斬撃で一瞬ですよ、きっと。
あるいは、ガォン!と空間を削り取る斬り下ろしの斬撃で吸い込まれて、吸い込みによる硬直の隙にV字に斬り上げ食らってジ・エンド。
剣聖ちゃんって、通常攻撃がすべて必殺となる系の窮まった戦士タイプだと思いますし……。*3
あとたぶんシステムが違うと思うし……。
「それじゃー、迷惑かけたねー、半竜のおねーさんたちも、お祭り楽しんでね!」
「また夕方にでも街の見回りはしようと思いますが、貴女たちも怪しい者を見かけたら教えてください」
「ばいばい」
超勇者ちゃんが「またねー!!」と手を振って街の方に行きます。
剣聖ちゃんと賢者ちゃんもそれに続きます。
…………。
……。
「何だったんでしょう、彼女たち……」 嵐のような勇者襲来に呆然としている文庫神官ちゃん。
「……目の前にいるのに、全然気配ってもんが捉えられねーんだけど。何もんだよあいつら」 冷や汗を流すTS圃人斥候。
「うちのクソ師匠みたいな理不尽な
みんな勘が良いな。
やー、それにしても無事に切り抜けられて良かった。
「ふふん、収穫祭後の楽しみが増えたのじゃ! これは是非とも儀式を成功させんとな! 少しでも
うきうきしてるのは半竜娘ちゃんだけですよ(このバトルジャンキーめ!)。
…………。
……。
そんなこんなで引き続き準備を進め、いよいよ明日の収穫祭本番を残すだけとなりました。
そういえば夕方、武舞台の準備途中で、なんかえげつないブービートラップを仕掛けにゴブスレさんも来ましたが、儀式の邪魔にならない範囲で好きにしてもらいました。
なんか、林の中に落とし穴だの簡易防塁だの、木のしなりを使ったバリスタだのをこさえていきましたよ。ゴブリン用の用心かな? 相変わらず殺意が高ぁい。
あと、ゴブリンがもし、街の西のこの方角から来たとしたら、その時は半竜娘一党が受け持つとも約束しました。
さて、超勇者ちゃんたちは、いろいろ見回りするとか言ってましたが、ゴブスレさんともすれ違ったんでしょうかね。
いまは、半竜娘ちゃんは準備を切り上げて、
「魔女殿は、明日は槍使い殿と祭りを見られるのかや?」
「そう よ。デート、なの」
浴場帰りの肌を上気させて、うっとりと魔女さんが答えます。
半竜娘ちゃんも、自分も昼は一党の仲間とデートをするんだと教えると、「なら、お揃い ね」と半竜娘ちゃんに妖艶に笑いかけます。
魔女さんカワイイ!!
地母神への奉納演舞は見るのかとも問われましたが、その時間はこっちはこっちで奉納演武をやるつもりなので、多分見られないですね。
それでは、お互い収穫祭のデートに備えておやすみなさーい、というところで、今回はここまで!
ではまた次回!
次は、事前準備の【裏】って感じですかね。
超勇者ちゃん一党について、
カオスフレアは詳しくないので、用語とか間違ってたらごめんなさい。
あと剣聖ちゃんは、きっと
同様に賢者ちゃんはその術士版の自動取得特技(術士レベル&技能カンスト扱い)があるんじゃないかな!
もちろん、それ以外にもたくさん特技を持ってるはずだぞ!
そこまでぶっ壊れた特技を持って生まれて、あるいは会得して初めて、白金等級の仲間となる