ゴブリンスレイヤーTAS 半竜娘チャート(RTA実況風)   作:舞 麻浦

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●前話:
>三ツ首のモケーレ・ムベンベ(ギドラ)
 『川を呪い、我が弟まで使役せんとするとは!』 『不遜の極み!』 『ど(ゆる)せぬ!!』
>半竜娘
 「待て! 話せば分かる!」
>三ツ首のモケーレ・ムベンベ(ギドラ)
 『『『 問 答 無 用 !!! 雷竜の吐息(ブロントス・ブレス)!! 』』』
 


31/n 地獄の門は闇の奥に(The horror! The horror!)-3(話せばわかる)

 はいどーも!

 【説得】コマンドを連打する、そんな実況はーじまー……はじまってるぅ!!?

 

 

【挿絵表示】

 

 

 このスケール感ですよ。

 まるで城が歩いているかのような大きさです。しかも飛ぶ。

 5m級の暴君竜牙兵でも、小ジャンプからの踏みつけ一発でぺしゃんこになりそうです。

 

「どーする、リーダー! 向こうはメッチャやる気だけどよ!」

 

 TS圃人斥候が文庫神官(タンク)の後ろに隠れながら声を上げました。

 

 実はすでにこの時点で、相手の第一手、雷電のブレスは発射済みで、その第一撃の三連射は、半竜娘の形代人形が維持していた【力場(フォースフィールド)】を広げて防いだところです。

 雷が空気を焼いたオゾン臭が、ツンと鼻を刺激します。

 

『『『 MOOKKKELLEENNEE!! 』』』(『小癪な!』『ちっ』『やるな!』)

 

「……ふぅむ、祖竜に連なる神獣とて、弱肉強食は世の理、いっそ喰ろうてやっても良いが――」 ぐるりと眼を巡らせて顎に手をやる半竜娘。

 

「ダメよ。絶対ダメ」 それを森人探検家が、真剣な表情で止めます。

 

「―― じゃよなあ。“川を堰き止めるもの”という異名をとるくらいじゃから、このあたりの川の流れや水量を管理しておる(かなめ)の存在であるかもしれぬし」

 

 殺したら、それによって制御を失った川の流れが暴走して、あたり一面が沈む、なんてこともあるかもしれません。

 あるいは、あれが兄であるというなら、父や母も居るかもしれず、それは、いまこの足下に眠っているかもしれないのです。

 

「ていうか、ここの森のエルフにとって神獣なんだから、もし殺そうものなら永久に出禁にされるわ、出禁」

 

 領域の神獣を殺すとか、宣戦布告も同義ですし。

 特に上の森人(ハイエルフ)に寿命はありませんからね、子々孫々末代に渡って半竜娘ちゃんの血族は森に出禁になりかねません。

 社会戦のダメージも大きいです。

 

「となれば、説得するしかあるまい」

 

「でも、話を聞いてくれるでしょうか」

 

「言葉を話す知能があるのじゃから、大丈夫じゃろ」

 

 半竜娘ちゃんは、やや楽観視していますが……。

 

「そう上手くいくかねー」

 

「なぁに、聞かぬようであれば、()()()()までよ」

 

 半竜娘ちゃんがニヤリと笑いました。

 

「……不安だわ」

 

「任せるのじゃ!」

 

 というわけで、 戦闘 説得開始です!!

 

 

  ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

  ▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

 

 勝利条件・敗北条件を整理します。

 

 ◆半竜娘一党の勝利条件

  モケーレ・ムベンベの三ツ首全ての説得

   または

  戦闘領域からのどちらかの逃亡

 

 ◇半竜娘一党の敗北条件

  一党全員の戦闘不能

   または

  三ツ首のモケーレ・ムベンベの死亡

 

 そして相手のスペックですが……、

 三ツ首のモケーレ・ムベンベ(ギドラ)は、優れた祖竜術の使い手であり、

 三ツの首それぞれが、噛みつき・ブレス・呪文を使い、

 胴体は踏みつけ・吹き飛ばし・尾の薙ぎ払いを使えます。

 

 つまり、4回行動!

 

 さらに、毒と火に完全耐性を持ち、精神耐性も多少あるようです。

 

 まー、基本的には耐えて耐えて【説得】コマンド連打です。

 

 いやだって、ボコって兄とか姉とか従兄とか父とか母とか叔父とか叔母とか祖父とか祖母とか出てきたら怖いですし(ボコれるとは言ってない)。

 最終的に首12本の最上位モンスターが出てきたりすると、非常に辛いところ。

 ……一ツ首の弟と、三ツ首の兄を比べると、その父祖は山ほどの大きさになりそうだし、なんならこの森自体が、実は高祖父の背中に乗ってましたー、すら、ありうるというね……。

 

「……少しくらいは、やり返しても―― かまわんか」

 

 【説得】しろって言ってんの!!

 

「オオオオオオオオォォォォォオオ!! 力比べと参ろうぞ!! 【筋力上昇の秘薬】も飲んで! セメル(一時)クレスクント(成長)オッフェーロ(付与)――【巨大(ビッグ)】!!」

「こちらもじゃ! 秘薬一本(ファイト一発)! セメル(一時)クレスクント(成長)オッフェーロ(付与)――【巨大(ビッグ)】!!」

 

 十分に集中した*1半竜娘ちゃんとその分身の10倍巨大化呪文が発動。

 

「お姉さま! 私も乗ります! 【聖壁(プロテクション)】はお任せください!」

「よかろう! 来るのじゃ!」

 

 文庫神官を拾い上げた身長27mの半竜娘ちゃん×2が、三ツ首のギドラを押さえに掛かります。

 

 ちなみに、暴君竜牙兵は、この戦闘には参加させず、既に小鬼の居る方向へと向かわせています。

 彼らに骨の身体を与えたのは、小鬼を殺させるためですからね。

 巨獣に向かわせるためでも、自分たちの援護をさせるためでもありません。

 

 というわけで、ドラゴンレスリング開幕です!!

 

「「 イイイィィイヤアアアアアアアッッッ!!! 」」

 

『『『 MMMOOKKEEEEE!!! 』』』(『『『 肉弾や良し!! 』』』)

 

 ずぅん、と鈍い重低音でぶつかり合う巨体!

 三ツ首のモケーレ・ムベンベが、前腕を変化させた【竜翼】を大きくはためかせ、突風を振りまきます!

 

「うぉわっ!!?」

 TS圃人斥候が、体重が軽いことの影響もあり、耐えきれずに吹き飛ばされました……。

 いえ、この機会に戦場から離脱して機を伺うことにしたのかもしれません。

 サボりの可能性もありそうですが。

 

 衝突音と羽ばたきの突風に驚いて、周りの森からたくさんの鳥が一斉に飛び立ちました。

 三つの首がうねり、半竜娘ちゃんズを締め付けますが、半竜娘ちゃんズも負けじと押し返します。

 

 半竜娘の【怪力】判定:目標値30 ~ 45 ~ 60

  本体:体力集中11+加速5+武道家Lv6+筋力上昇の秘薬2+巨大化補正2+2D663=35

  分身:体力集中11+加速5+武道家Lv6+筋力上昇の秘薬2+巨大化補正2+2D661=33

 二者協力! 片方の達成値を1/2にして加算!

 達成値 35+(33×1/2)=51 > 目標値45

 

 分身と力を合わせて首2つと拮抗できてますが、3本目の首までは手が回らない、というところですね。

 ―― つまり、相手はこの状態で、首が1つフリーです。あかん(あかん)。

 

『 MMMOOKKEEEEE!! 』(『 ブロントス・ブレス!! 』)

 

「―― プロテクション!! 通しません!」

 

 フリーで残った首から吹き出された雷竜の吐息(ブロントス・ブレス)を、巨大半竜娘ちゃんの肩に乗った文庫神官の奇跡が防ぎます。

 

『『『 MUUUUBB(『うぬっ、このままでは』)BBEEEEEEEEMMMN(『弟を見失う……』)NNNNMEEELLL…… 』』』(『速攻でやるつもりが』)

 

 半竜娘の【交渉(物理)】判定:

 体力集中11+加速5+巨大化補正2+2D665-胡乱さ7-肉体言語8=14

 反応は、ニュートラル(中立)

 

 まあ、初手ぶつかり合いで、敵対状態が悪化しなくて良かったです。

 出目が良かったので、たぶん、ぶつかり合うことで分かりあう何かが多少あったのでしょう。

 

 また、相手の声を聞くに、最初の雷電の息吹を防ぎ切ったので、まず相手の思惑を外すことができていたようです。

 いえ、あのもう一体の一ツ首のモケーレ・ムベンベの巨体を見失うってこともないでしょうけどね。

 三ツ首も、引き離されるのを見越して、多少足止めされても追いつけるように【竜翼(ワイドウィング)】で翼を生やしたんでしょうに。

 

「おい、“川を堰き止めるもの”よ!! 我らは、川を浄化しに来たのじゃ!! 貴公の弟には手を出しておらんし、川を呪ってもおらん!!」

 

 半竜娘の【交渉(説得)】判定:

 知力集中11+加速5+2D621+真実を話す3-死人占い師Lv3-胡乱さ5=14

 反応は、ニュートラル(変化なし)

 

 死人占い師なので説得力に職業Lv分のマイナスが入ってますね……。残当。

 出目も腐ってるし……。

 あと状況的に、めちゃくちゃ怪しいので、『胡乱(うろん)さ』によるマイナス補正がついてるのがでっかいですね。

 多分、真摯に説得を続ければ、この『胡乱さ』ゲージは徐々に下がっていくはずです。

 

 とりあえず、中立的反応を引き出せたので、これ以上のヘイト蓄積は避けられました。

 

『『『 MOOOKEE(『ならば、あちらの』)EEELLEEE(『亡霊宿る竜兵は』)EELLL!! 』』』(『いったいなんじゃ!』)

 

 dsynー(デスヨネー)

 

「こやつらは、そこな堤防砦に巣食う小鬼に殺された者どもよ! 善き死人占い師(ネクロマンサー)として、応報復讐を望むこやつらのための(からだ)を与えたのじゃ!!」

 

 お、応報復讐については、モケーレ・ムベンベにも多少は共感を得たようです。

 

 半竜娘の【交渉(説得)】判定:

 知力集中11+加速5+2D624+応報への共感2-死人占い師Lv3-胡乱さ2=19

 反応は、グッド(友好+1)

 

 そう言って、半竜娘ちゃんは、取っ組み合いの隙を見て腕を動かして、ここよりさらに上流を指さし、“堤防砦”とやらの方を睨みます。

 これは、死霊たちから聞き出した情報で、上流には、川の流れを堰き止めるように建てられた太古の砦があるとのこと。

 イメージ的には、アンコール・ワットやティオティワカンみたいな石積みの神殿と融合するようにして、その背景に巨大ダムと大樹を有機的に組み合わせたみたいなのが建ってるような感じです。基本、ダムです。

 実際にその通りのものが建っていることは、TS圃人斥候が隠密行して確認済みです。

 

『『『 MMMUUUUUN(『小鬼が?』)NNNNNEEEELLL(『小鬼だと?』)EEEEELLLMMM!! 』』』(『そこな堰の砦に!?』)

 

「然り!! 何者かの支援を受けた小鬼が居るようじゃ!! 呪いの源は、ここな串刺しの川辺だけではない!! あの堤防砦よ!!」

 

 半竜娘の【交渉(説得)】判定:

 知力集中11+加速5+2D635-死人占い師Lv3=21

 反応は、グッド(友好+2)

 

 おお!

 胡乱さが抜けて、イイ感じに好印象になってきましたね。

 

 あと、感触的にも、“堤防砦” “堰の砦”は、モケーレ・ムベンベにとってもキーワードっぽいですね。

 

『『『 LLLEEE(『ええい! 弟は』)EEEELLLBBBB(『何をしていた!』)EEEELLEENNNN!! 』』』(『門の約定を忘れたか!』)

 

 “門の約定”?

 まあ、この辺りはその“堰の砦”が建てられたであろう遥か太古の時代から、モケーレ・ムベンベの領域であったはず。

 つまり、“堰の砦”を建てるためには、モケーレ・ムベンベの許しがあったはずです。

 あるいは―― 契約、約定。そのようなものが。

 

「門の約定とは、なんじゃ!?」

 

『『『 MMMUUU(『貴様も! 門を』)UUUUUUBBBBEEEEEEE(『開きに来たのだろう!』)EEEEEEEEEEEENNN!! 』』』(『ネクロマンサー!』)

 

「じゃーかーらー!? 手前らは! 冒険者なんじゃって! 川の水の! 呪いを! 調べに来たんじゃ! “門”やら何やら知らんて!!」

 

 半竜娘の【交渉(説得)】判定:

 知力集中11+加速5+2D611-死人占い師Lv3 ファンブル!!

 

 デデドン!

 

『『『 MMMMMUUUU(『貴様のような!』)UUUUBBBBEEEEE(『我と力比べできる!』)EEEEEENNN!! 』』』(『冒険者がいるか!』)

 

 あかーん! ファンブった!!

 説得力皆無過ぎた!?

 

「あーもーーー! やると思った! 絶対、あの子に交渉は無理だと思ったのよ!! 交易神様、どうか、どうか、1日1度の《宿命(フェイト)》・《偶然(チャンス)》の天地返しにお目こぼしを! 【逆転(リバース)】発動!」

 

 あらかじめ朝のうちに唱えて待機させておいた【逆転(リバース)】の呪文を消費し、森人探検家が運/不運を逆転させます!

 今回も大活躍ですね。……肝心なところでファンブルが良く出るだけな気もしますが。

 リアルラックに不安のあるPLには必須の呪文ですよ、これは。

 

 ―― 轟ッと風が吹き(交易神の加護が現れ)、川の水をまき上げ、文字通り、彼らの勝負に“水を差す”ことになります。

 

「「 ぷわっ!? 冷たっ!? 」」

 

『『『 MMMOOKKEEEEE!!? 』』』(『『『 げほっ!? 』』』)

 

「熱くなりすぎ! きちんと話し合いなさい! 祈りの言葉持つもの(プレイヤー)でしょ!!」

 

 はい、ノーサイド! ノーサイドです!

 ファンブルひっくり返して、クリティカルにしたんだから、もうノーサイドでいいですよね!?

 

 いい加減、文庫神官ちゃんのプロテクションが限界ですし、形代人形のフォースフィールドのストックも尽きます。

 

「「 こちらは話し合おうとしておったじゃろ…… 」」

 

『『『 MMMUUUUUBB(『『『 ふぅむ、秩序の神の加護か。)BBEEEEELLLEEE(であればお前たち、)EEEENNNN…… 』』』(本当に冒険者だったのか 』』』) 

 

 いや、文庫神官ちゃんも【聖壁(プロテクション)】の奇跡使ってたやん……って、ああ、そうか、プロテクションは汎用奇跡なので、邪神官でも使えちゃいましたね……。

 どうやら、秩序側の神の専用奇跡を見せることが、身の潔白を示す一つの方法だったようですね。

 

 とりあえず、 戦闘 交渉終結!!

 

 

  ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

  ▼△▼△▼△▼△▼△▼

 

 

「それで、“門の約定”やら言うのは、何なんじゃ?」

 

 川の(ほとり)で休みながら、三ツ首のモケーレ・ムベンベと情報交換です。

 あ、吹っ飛んでしまっていたTS圃人斥候は、枝に引っ掛かっていたのを見つけて、回収しています。サボりの可能性を疑ってごめんね。

 5体の暴君竜牙兵は、本懐を果たすべく、ゴブリンにとってのF.O.E(えふおーいー)となって森を駆け回っているようです。

 

『『『 本当に知らんのか。……あの“堰の砦”は、落下する水を原動力にした機構が、封印を維持しておるのだ。我らはその封印を守ってきた。……魔術師との約定でな 』』』

 

「そも、その封印というのが何なんだか?」

 

『『『 それも伝わっておらんのか。DOOM(ドゥーム)と呼ばれる、デーモン溢れる地獄に繋がる扉があるのだ。落ちる水の昏き底の、闇の奥(ハート・オブ・ダークネス)。地獄への門が、封じられておる 』』』*2

 

「その“堰の砦”の地下、落ちる水の滝壺のさらに底に……?」

 

「そして、いま、その城砦は、小鬼の住処……ってか?」

 

『『『 まったく、弟は何をしておったのだか。というか、今も何をしておるのか。()()()()()()()()()というのに 』』』

 

「は?」

 

『『『 うん? 不可避の周期の問題でな、封印が緩む日が来るのは致しかたないと魔術師(カード使い)どもは言っておった。再封印のための人員が来るまでに、我らが溢れる悪魔どもを押さえることも約定に含まれておるが……やはり人族の方の伝承は途絶えておるのか? 』』』

 

「あー、うーむ。なるほど、“地獄”というのはそういうことじゃったか……、であれば、多分来るとは思うぞ。あの文庫で解読された石板の内容がそれじゃろ?」

 

「……ええ、わたくしも解読に参加しましたから。確かにそのような内容があったかと。そして、その内容は、もう王都にも伝わっているはずです」

 

『『『 ふむ、であれば支障ないであろうな 』』』

 

「地獄の封印と、ゴブリンはやはり関係しておるのじゃろうなあ」

 

「川の汚染と呪いも、封印を緩めんとする一環でしょうか」

 

「無関係と考えるよりは、関係あると想定しておいた方が良いと思うわ」

 

「えーと、てーことは、川の汚染と呪いの解決のためには、その“堰の砦”や“地獄の門”の方へまで行って、ゴブリンやらなにやら片付けて、汚染源を排除して、遺体があったら弔って、諸々浄化して……ってしねーと、依頼達成(クリア)にはならねーのかね」

 

「そうじゃろうなー」

 

 はい、お掃除のためには、まだまだやることがあるようですよ?

 

「死霊の語った情報によると、まだ“堰の砦”には、生きてる捕虜が居る可能性があるらしいですし」

 

『『『 む。それでは、砦の中に雷竜の吐息(ブロントス・ブレス)を吹き込んでお終いというわけにはいかぬか 』』』

 

「建物自体を崩すのもだめよ? リーダー?」

 

「はいはい、分かっておるのじゃ。大体、手前も潜入ができん訳ではないのは、知っておろう?」

 

「……ゴブリン()()なら、いーけどな。“地獄の門”、開きかけなんだろ?」

 

「や、やめてくださいよう……」

 

 フラグって言うんやで、それ。

 

 というところで、今回はここまで!

 ではまた次回!

 

*1
集中による効力値増加:基本ルルブ未実装。【狙撃】の魔法版みたいな、1ターン消費して次の術を強化する特技とかサプリで実装される……かも?

*2
DOOM(ドゥーム):FPS(ファースト・パーソン・シューティング)ゲームの火付け役にして金字塔。火星の衛星フォボス⇔ダイモス間の転移ゲート実験の結果、不幸にも転移ゲートは地獄へ繋がってしまった! ダイモスは衛星ごと地獄に取り込まれ、対になるゲートがあるフォボスの要塞は悪魔の手に落ち、かつての仲間はゾンビとなって立ち塞がる。そしてもはや脱出の手段は失われた。きみ(ドゥームガイ)の行く道は悪魔の溢れる基地の中にしかないのだ。―― ちなみに、原作小説7巻で勇者ちゃんが地獄の悪鬼を相手にしている挿絵があるのだが、それが初代DOOMのパッケージと同じ構図になっている。




 
森人の里の結婚式に、全然行けない……! 現時点で、結婚式があることすら知ることができてない。そっちのフラグが全く立たない……!
(半竜娘ちゃんって、実は、剣の乙女さんとも直接の面識はないし、高貴な方との縁が遠いのです。面識があるのは貧乏貴族の三男坊(こくおーへーか)くらい?)

あ、堰の砦が、水力を利用して封印してるとか、封印自体がその砦にある、というのは、原作には明記されてません。モケーレ・ムベンベがそのような封印を守る役目があるとも書かれてません……が、彼らの領域に砦があることから、そのように想像しました。

===
 
一方そのころ。
◆森人の里に、朦朧としたモケーレ・ムベンベ(一ツ首)襲来。

『MMOOOKKEEEELLL!!!!』

蜥蜴僧侶「おお、これはまた巨大な……! ここにあの姪御殿が居れば、拙僧も巨大化して押し(とど)められもしましょうに。いや、それがなくとも、仲間のため立ち塞がるのは、これ本懐というもの――」
幼竜娘三姉妹「「「 できるよー 」」」
蜥蜴僧侶「なんと!?」
幼竜娘三姉妹「えーと、この形代人形(かたしろにんぎょー)の」 「おかーさまの残影(ざんえー)に」 「一言真言(ワンワード)同期(どーき)すれば……」 ゴソゴソ
蜥蜴僧侶「ほうほう」

幼竜娘三姉妹「「「 コンキリオ(接続)!! 」」」 ペカー

幼竜娘三姉妹「「「 ―― Downloaded(拝領完了)……。こうすることで、一時的に、お母さまの技能・知識を使えるのです! いまだ幼き身なれど、3人合わせて1つの呪文なら! いけますわ! 大叔父様!! 」」」
蜥蜴僧侶「しからば、頼み申したぞ!!」
幼竜娘三姉妹「はい。合同詠唱、始め。―― セメル(一時)!」 「クレスクント(成長)!」 「オッフェーロ(付与)!」
幼竜娘三姉妹「「「 【巨大(ビッグ)】!! 」」」

蜥蜴僧侶「おお。これならば……。行けますぞ! イイイィィイヤアアアアアアア!!!

===

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