やっちまいました。何番煎じかわかりませんが、それらと差別化を図りつつやっていきたいです。
その日、世の男たちは歓喜の声を上げた。
織斑一夏が世界で初めてISを男として起動させたのだ。
日本政府はすべての日本人男性にIS適正テストを受けさせることになる。
この物語はある少年がそのテストを受けるところから始まる――
「次、乾幸馬さん」
俺、乾幸馬は現在、ISの適正テストを受けている。
何を馬鹿なと思うかもしれない。実際俺も馬鹿だと思う。
二日前までは
何処かの男がISを起動させたとかで今世界中の男どもがこぞって適性テストに旨を踊らせ散っていく……
かくいう俺もそんな男の一人だ。
まぁ俺に限って適正があるとは……
「適正――A」
あるぇ?
そこからは早かった。
ISの研究所に黒塗りの車で連れて行かれ、白衣のおっさんたちの前で全裸になり、身体チェックやら何やら……
結局、開放されたのは次の日の朝だった。
「ったく、ひどい話だよ……」
調べるだけ調べたらポイされました。しかも携帯も壊されました。なにがついうっかり壊してしまっただよ。代わりに3万円貰ったからいいけど。
あとSを動かせるようになったになったので学校も変わるそうです。
男子禁制だってさ。やったね。
ふと、ぼろそうな質屋に目が止まった。携帯電話だ。値段は――5000円
よし、買った。
「すいませーん。あの携帯くださーい」
何でかしらないけどカメラ、レーザーポインタ、あと謎のベルトもくれた。お買い得だね。
遂に恐れていたことが起きた。
今まではテレビの向こうの話だと思っていた誘拐。それが自分の身に降り注ぐ。
「クッソ……護衛とかがこっそり着いて来たりしない?普通!!」
なんであんな奴らに追われなきゃイカんのよ。
俺がIS動かしたからか!クソ!そんなんだったら動かさなきゃよかった!!
とにかく連絡――
「何この携帯使いづらい!!あっ!!!」
真ん中から折れちまった……
とにかく警察に――あれ?番号なんだっけ
103
Enterっと
――Single Mode
は?
刹那、折れた携帯から紅い閃光がほとばしった。
「何だかよくわからないけど行けそうだ!!」
こちらは平均的な高校生。大してあちらは荒事のプロ。
誰が見ても勝負は明白。
のはずだった。
「ハァ……ハァ……もう、平気だろ……」
これ以上来たら流石に捕まる。
なぜか知らないけどこの携帯を持っているといつもより動きが軽くなる気がする。
とにかく家に帰ろう。全てはそれからでいい……
「ただいまー」
「おかえりなさい。あらずいぶんと汚れてるじゃない。お風呂入ってきなさい。それと――」
「そうするよ」
母さんとの会話も適当に、自室に入りドアを閉めた。
ベッドに腰掛け先ほどのことを考える。
誘拐の事は言わないほうがいいだろう。余計な迷惑は掛けたくない。
それよりも不思議な光のことだ。
たしか103 Enterで出たと思う。この携帯には一体どんな秘密があるのだろう……
今日はもう寝て、明日にしよう。
俺の意識は徐々に暗くなっていった――