そういえば、都会の電車って乗るの慣れないですね……(汗)
特に地下鉄が……
まぁそれはさておき。本編をどうぞ。
「ごめんね、人混みに流されて前に進めなくて……」
「いえ、私ももっと注意するべきだったわ」
「…怪我とかがなくて僕は何よりだよ」
「「う、うん……」」
駅のホームに着いた3人。
なんやかんやで辿り着いたのだ。未だに花音と千聖は、悠里にお姫様抱っこされた事に恥ずかしく思ってるが、悪い気はしなかった。寧ろ、良い思いをしたである。
「でも、電車の時間には間に合ったわね。もうすぐ電車が来る筈よ」
「それなら一安心だねっ。あれ? でも、このホーム……?」
「花音ちゃん、どうかした?」
千聖の言葉に安堵する花音だが、何か気になる事があるよう……その様子見て、彼女に訊ねる悠里。
「私達が乗る電車って、向かいのホームのような気がするけど……?」
「え? でも私達が乗る電車と同じ色のマークが案内板に描いてあるわよ?」
「うん、でも……向かいのホームにも同じマークがあるよ?」
「えっ!?」
花音の疑問に驚く千聖。
その様子を見た悠里は、向かいのホームを見る。確かに同じ色のマークがあった。悠里も電車にはあまり乗らない方だが、かと言って電車に詳しくない訳でもない。
「…多分、上りと下りでホームが違うんじゃないかな。よく見たら案内板の行き先、僕達が行く方と逆方向みたいだし……」
「そ、そういうものなの? 知らなかったわ……」
悠里の言葉に驚く千聖。
まぁ、自分もそうだった事あったしと思いながらも悠里は時刻を確認する。今から向かいのホームに急がないと、すぐに電車が来てしまうのだ。
「…2人共、走るよ」
「「えっ?」」
千聖と花音の手を握りながら、悠里は走ったのだ。
2人が転ばないよう、尚且つ、向かいのホームに間に合うくらいの速さで。
「ふ、ふえぇ~!?」
「ゆ、悠里!? は、走れるから、そんなに引っ張らないでー!?」
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「あー、水無月先輩達、めっちゃダッシュしてる……」
「まさか、向かいのホームに行ってしまうとは。フフ、それにしても相変わらず、悠里は器用だな」
「確かにそう思うけど、笑い事じゃないってば。危うく真逆の電車に乗るところだったよ」
「……あれ? 美咲ちゃんと薫さん?」
美咲と薫が悠里達の様子を見てると、1人の少女が声をかけてきた。
「えっ? あっ、
声をかけてきた人物を見て美咲は驚く。
千聖と同じ、Pastel*Palettesのメンバーで1年先輩の
「わあ、こんなところで会うなんてすごい偶然だね!」
「ああ、こんなに子猫ちゃんに出会えるなんて、今日は子猫ちゃんの日だね」
「いや……なんの日なの、それ……? ていうか、彩先輩のその格好……」
薫の例えにつっこみを入れつつ、彩の格好を訊ねる美咲。
「えへへ、変装してみたんだ~! 人が多いお店に行くから、目立たないようにしようと思って。ほら、私も一応、テレビとか雑誌に出たりしてるし……!」
「そっか。変装しないと芸能人だってバレちゃいますもんね」
「その気持ちはよく分かるよ。スターの宿命だね」
「でも、なんていうか、逆に目立ってるような気もするけど……」
「それで、お忍びでどこへ行く予定なんだい?」
薫の言葉に確かにと思う美咲。彩はどこに出かけるのだろうか?
「うん、2駅先にできた新しいカフェに行くところなんだ♪ 3Dラテアートが話題のお店って聞いたから、SNS映えする写真が撮れるかなぁって思って!」
「それってもしかして、花音さんと白鷺先輩、水無月先輩が行こうとしてるところじゃ……?」
彩の目的地が悠里達と同じだと聞いて驚く美咲。
「花音ちゃんと千聖ちゃん? それに水無月先輩って……悠里くんの事だよね? えっと、なんの話……?」
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「……つまり、そういうことさ」
「そ、そっか、花音ちゃんちょっと心配だもんね。でも、千聖ちゃんがそんなに電車が苦手なんて知らなかったよ」
「人には誰しも、人には話せない秘密があるものさ」
美咲と薫の説明を聞いて苦笑いする彩。
「そういえば彩先輩って、水無月先輩とお知り合いなんですか?」
「うん。去年かな……数ヶ月だったけど、悠里くんは私のマネージャーだったんだよ。私は今でも頼れる友達だって思ってるけど」
「えっ!? そうだったんですか!? 水無月先輩、凄すぎ……」
「しかし意外だな。悠里の事だから、柄じゃないとか言いそうだが……」
悠里と彩との関係に驚く美咲。
それを聞いて薫は、彼にしては意外だと言った。
「あ♪ ねぇ、私も薫さん達と一緒についていってもいいかな?」
「え?」
「みんな、2駅先のカフェを目指してるんだよね? それなら行き先は一緒だし、尾行なんてなんだか探偵みたいで面白そうだし!」
「あたし達はいいですけど、花音さん達のペースに合わせるとお店に着くのが遅くなる可能性が……」
彩の提案に驚く美咲。
「あっ、電車来たみたいだよっ♪」
「あ、乗るのは待ってください。水無月先輩達はまだこっちに来てないし、それに……」
「美咲! あれを……悠里が千聖と花音を抱えて階段から飛び降りようとしている!」
「ええっ!?」
彩に電車に乗るタイミングを説明した時、薫の一言で驚きに変わる。
ショートカットしてるのだろうか……千聖と花音を再び器用にお姫様抱っこしながら、ホームの階段をピョンピョンと飛び降りていた。
もちろん、他の通行人には何故かぶつかったりは一切していない……
「あんなに照れてる千聖ちゃん、初めて見た……」
「そっちですか!?」
「どうやらこの電車に乗るつもりらしいね。よし、私達も急いで乗り込もう!」
「えっ!? ちょっ、だからこの電車は……ああもう、待ってってば~!」
美咲の声も虚しく、電車に乗り込む薫と彩。
仕方なく、美咲も乗り込むのであった……
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「…間に合ったっと。2人共、大丈夫?」
「え、ええ。はあ……はあ……(ほんとは大丈夫じゃないけど……また悠里とあんなに密着しちゃった……)」
「うん……はあ……はあ……(さっきもそうだったけど、悠里くんって良い匂いだったなぁ……)」
電車の中には乗れた3人。
千聖と花音は息切れしていたが、別の意味で息切れしそうだった。
何せ、手を繋いで走っていたと思ったら、再び悠里にお姫様抱っこで運ばれたのである。
「これでなんとか2駅先まで行けそうだね」
「ええ、ちゃんと各駅停車に乗れたもの。ずっと敬遠していたけど、利用すれば電車もそう難しいものじゃ……えっ!?」
悠里の言葉に安心した千聖だが、何かを見て、驚きの表情に変わる。
それを見た悠里と花音がどうしたの?と言う。
「あそこのモニターって、この電車情報が出ているのよね?」
「うん、この電車の行き先や次の停車駅が出るモニターだよ?」
「…なにか気になる事でもあったの?」
「そこに
「え……? ど、どうして~~??」
なんと3人は、各駅停車ではなく、急行電車に乗ってしまったのだ。
「…………(みぃ……やっちゃったZE☆ じゃなかった。この場合は……やっちゃったNE☆)」
悠里も内心では、こんな事を思ってたそうな。
読んでいただきありがとうございます。
知らない場所の電車に乗る時、自分もこうなりそうです……(苦笑)
次回もよろしくお願いします。
本日はありがとうございました。