もてもてドクター   作:雅裕

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敗北してない女騎士がすきです。
というわけでドクターとくっつかせます。うちの世界線の二アールさんはこうなので、その体でよろしくお願いします。


二アール

「御機嫌よう、ドクター」

 

突然だけどうちのロドスに元騎士がいる。だけどその威厳あふれる姿は今でも騎士のそれだ

彼女に幾度か救われた者も少なくない、もちろん私も。いや私が一番救われてる

その故あってか、近づきがたい雰囲気が自然に身にまとうようになった

みんながニアールに対する目は、なにか恐ろしいものではなく、半ば神格化された存在を拝むそれに近い

そんな彼女には当然のように信頼を寄せているが、一つだけ、思う所がある

 

「どうかしたか」

 

距離が近いのだ。ドクターの身長が低いわけではない、それでも身長差があまりないのだ

なんなら息がかかりそうなのだ

 

「あ、あぁ...ごめん、少し考え事をしてた」

 

そのような流れでは理性に悪い。そう言うと周りの目を気にして一歩彼女から距離を取った

 

「たまには休暇を取ったらどうですか」

 

そう言うと一歩前へ。取った距離を埋め...いやもっと近くなった

 

「果たしていつになるかな」

 

とりあえず歩き出した。特に行先はないけれど、いつまでもあの距離では黄色い噂が立ちかねない

『うちのコミュ障ドクターがあの女騎士を堕としたぞ』『やっぱニアールさんだし仕

方なく付き合ってあげてるんじゃない?』

などと言われた日には首を吊る。本人への評判も変わってしまうだろう

しかし気づけば他愛のない会話をしていた、距離感そのままで

今のニアールはあの鎧は付けていない、黒のワンピースに近い普段着だ

ついに肩がぶつかった。すぐには言わなかったが、少し歩きだしてから聞いた

 

「...どうしてそんなに距離が近いんですか」

 

歩き出したのが間違いだったか...?

 

「...?」

 

珍しくきょとんとした顔のニアールさんが見れた、初めてかもしれない

 

「ご、護衛...です」

 

何を言ってるのかわからなくて脳内パニックだが、とりあえずそうか、とまた歩き出した

どう反応すればいいかもわからず、またいつもの話に戻っていた

ふと「ドクターは彼女などいらっしゃるのですか?」と

騎士様らしからぬ質問がやってきた。やはり高貴な方であれど、下世話な話が好きなのかと一瞬思うが

今はそれより質問の内容に気を配る必要があった。本来ならさらっと答えてるはずの質問だがドクターは違う

なぜなら彼は”女性経験が一切ない”のである。覚えていないのではない、非陳述記憶とでも言うべきか

魂が語りかけてくるのだ、そればかりか己は童貞であると

ここで素直に答えてしまえばドクターの名が廃れる、仮にも皆の上司だ、これが噂となり

『うちのコミュ障ドクター、あの女騎士堕とした割には童貞らしいよ』『やっぱニアールさんだし仕方なく付き合ってあげてるんじゃない?』

などと言われた暁には首を吊る

 

「あー。ないよ、"今は"」

 

体が覚えていたのか、あるいは前世の知恵か、どんなことであれ『今は』と付け足してしまえばあだかも

過去はあったように見せかけられるという技をドクターは知っていた

 

「そうですか」

 

瞬時的にニコラ・テスラをも凌駕するIQを働かせ理性と引き換えに出した答えがたった一言で片付けられてしまった

しかしニアールの顔には、どこか安堵したような顔が浮かんでいるのを、ドクターは未だ気づかないでいた

ふと隣で歩いてる彼女に目を逸らす

ここと戦場とはまるで別世界だが彼女はどこまで変わらない貫禄を通している

当初騎士といえばヴィクトリアの叙事詩にあるように、手で握りつぶしたじゃがいもをマッシュポテトと言い張るゴリラばかりが跳梁跋扈するのかと思いきや、彼女を一目見ればすぐにその偏見が地平線のかなたに飛んでいった

やだもうかっこいいに凛々しいにて最強かy...

 

「ドクター...?!」

 

などと、先ほどの反動か下心の入った考えが脳裏を逡巡するうちに、壁に顔をぶつけてしまった

 

「やはり、様子がどこか変だ、一度診察を受けてはどうでしょうか」

 

変にさせてる元凶はすぐ目の前にいる。とでも言いたいがやめた

 

「ううん、大丈夫。まだ書類残ってるから、僕はここらで失礼するよ」

「あぁ...ドクター」

 

足早にその場を引こうと片足を方向転換させたとき、呼び止められた。

 

「ドクター、その...コホン、事務室に入らせてはいただけないだろうか」

 




意外とむずかしい....。こんな調子で書きますよろしくお願いします

えらべ

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