もてもてドクター   作:雅裕

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龍門郊外殲滅でめっちゃお世話になってます。なので(ry


メテオリーテ

「ねえおじさん!今日は何をしてあそぶ?」「ねえね!こっちにおもしろいものがあったよ!」「なに~!いまみにいく!」

 

ツタのように体に引っ付いてきた子供がそそくさに去ると、あべこべな体勢からやっと立ち直れる

このような言い方は語弊しかないが、まるでドクターフィッシュみたいだった

「ふふ...おじさん、ねぇ」

左後ろから遅れてやってきたメテオリーテは、両手いっぱいの段ボールを置いてこちらに話しかけてきた

 

「まだそんな年でもないんだけどなあ」

「身動きの話じゃないかしら?ほら、背中にシワができてるわよ」

「ん、あぁありがとう。靴跡はついてない?」

 

子供はいつも素直に思った通りのことを言う。

彼女が背中をはたき終わるとそれに合わせて歩き出した

このような配達はそこそこの頻度で行っている、大体はスラムの住民、

子供たちに食料ワクチン、スケッチブックに筆記用具

それから適切な教育を施して、これを行く先々で繰り返す。

同意してくれる人がいるかぎりこれをやる

 

あらかたの事が済んだ頃には、いよいよ日が暮れ始める

あとは大人たちに任せようと、他のスタッフを集めてまた帰投した

どこに行ってもこのような格差はあるものなのか

 

特に言うことはないが、時折よく会う子どもたちから手紙を受け取ると、

メテオリーテはたいそう嬉しそうに笑って、その子たちに抱き着く。自分は見てるだけだったが、それでも嬉しそうな彼女たちを見て暖かく感じる

今度の手紙はぎぐしゃくだけどしっかり読める字になっていた、初めはひどく、

言葉の概念から説明しなければいけなかったが、飲み込みはみな早い。でも相変わらず落書きはする

時折、子どもたちからからかわれることがある。この活動の成り行きでいつも二人で行動しているせいもあってか、やれお嫁さんだ、やれ新郎さんだ。

彼女は気恥ずかしそうに顔をぼりぼり掻いてはいても、

結局めったに別々に行動をすることはなかった

 

本当にそうならば夢だ。自分の薬指にそのような跡はないし、自分はどう返事したらいいかわからなかったが

とりあえず「無邪気な子供の言うことだ」とだけ言うと、彼女は少しだけ怒り気味に「当たり前よ!本気になんかしていないわ」と言う

基本的にこれで終わりだが、何度も言って言われると、時折ぶつぶつと顔を伏せて小声で何かつぶやくことがある。

「ただもし......」や「私と.........」とばかり、最初は聞こえこそすれ、最終的に子供の声に交じって口パクみたいになる

 

「うん。わかった。そろそろご飯にしよう」適当な返事をして、聞こえなかったときの逃げセリフだ。彼女は焦った後、一度咳をついてすぐに元通りになり炊き出しの準備に進めた

手先の早業ならば、いくらかはお手の物。大人数では人手が足りないので、みんなと一緒の作業だ

なぜか彼女は、チップスでも作るかのように皮の剥かれたじゃがいもを、またピーラーで身がなくなるまで削ってた

ひょっとすれば、適当ではすまされない会話をしてしまったかもしれない。

心配で様子を尋ねたが、どこも悪くない模様で、不審に感じてもそれ以上この場では言わなかった

 

じきにご飯が出来上がると、周りと同じものを一緒に食べた、メテオリーテもすぐそこにいる

本当ならもう帰っている時間だが、みんなして止められた。

そして夜になる

 

その日は静かで、月がよく出ていた。丘の少し上で彼女が座っていたので、自分もその隣についた

どうやってさっきの話を持ち出そうかと悩むうちに、先に彼女の方から話しかけてきた

 

「あ、あの?」

「うん?」

「昼間の話は本当かしら?」

「まぁ...」

 

今、それの弁明をしようししたが、不安気な目を見ると、ここで実は___なんて入ればいろいろ良くない気がした

曖昧な返事をすると、彼女は大きく肩を撫でおろして、垂れさがった眉尻は元通りになった

 

「でも..本当にいいのかしら?私、サルカズよ?」

「別に種族は関係ないと思うけれど」

「そう言ってくれるのはうれしいわ。本当はずっと前からこうして伝えようと思ってたの」

 

そう言って少しずつ、彼女は話した。そこまで放流のように多くの事をつぶやかなくても、節々に前から考えてあったことだと伝わる

感謝とか、子供たちへの思いとか、次第に話題はもっぱら自分にチェンジしていったが、それでも、本筋の主語がないから、それが現れるまでは相槌を打つ

 

「呼び名とか、どうしたらいいのかしら...」

「すきなのでいいと思うけど」

「そうかしら...私、こういうことは初めてで」

 

脚に手を挟んで、落ち着かないようにもじもじ動いていた彼女は、その姿勢を崩してこちらに体を向けた

 

「ねぇ、もしあなたがよければでいいのだけれど...」

「う、うん」

「"ダーリン"...って呼んでもいいかしら」

「ぇ?」

 

唐突に言われ頭が固まるが次の瞬間、気づいた

 

「え、いえ!嫌なら今まで通りで大丈夫よ」

「あいや、そうじゃない、そうじゃないむしろ...うれしい」

 

確かめるように彼女は再度聞くと、がぱっと体を覆うように抱き着いて、顔が見えないが

新しい呼び名と、ありがとうが交互に聞こえてきて、自分はその背中を触れる程度に腕をまわした




強引に終わらせちゃった。何気にこういう風に正式にやるのはじめて。たぶん、加筆修正する

お久しぶりです。投稿頻度落ちてます。絵描いてました。時間がたつのが早すぎる。

えらべ

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