久しぶりだったので、少し読みにくいところや、おかしなところもあるかと思いますが、温かい目で読んでいただけると嬉しいです(笑)
一週間に一度ぐらいは更新していこうと思っているので、気になった方はフラッと読みに来て下さい。
お馬鹿な幼なじみの可愛さを感じていただければ幸いです。
では、どうぞ。
唐突だが、俺は馬鹿が嫌いだ。
こんなことを言うと、めちゃくちゃ嫌われそうな気がするが、嫌いなものは嫌いなのでしょうがない。
だがしかし、冷静に考えて馬鹿が好きなやつなんているだろうか?
人というのは自分の考えが理解され、相手の考えも理解できる。
そんな相手といっしょにいたいと考えるのではないか?
だとすれば、知性も常識も品性もない馬鹿を嫌うのは人間として当然のことであって、逆に言えば、そんな馬鹿を嫌う俺は至極全うで、品性のある、かなりの常識人ということになるであろう。
というわけで、そんな常識人である俺からすれば、高校入学後には、できる限りそんな馬鹿とは関わらず、穏やかで、実りある、充実した高校生ライフを送りたいと思っているわけである。
だが、俺のそんな思いとは裏腹に、皮肉にも俺は毎日、毎日、もっとも嫌いな馬鹿と顔を合わせなくてはならなかった。
なぜなら……。
「おはよっす~!!秀ちゃーん!!」
そう、こいつ、美崎純(みさきじゅん)がいるからだ。
俺とこいつは認めたくはないが、いわゆる幼なじみ。
なので、俺は幼稚園のころからこいつのことを知っている。
同じ地区に住んでいるため、当然、小学校、中学校と同じ学校だったが、まさか高校まで同じになるなんざ思ってもみなかった。
さらに、最悪なことに、なんとこいつの家は俺の家の目の前。
だから、いつも俺が家を出る時間になるとチャイムを鳴らすか、今みたいにアホみたいに手をブンブン振りながら、俺の家の前で、俺が出てくるのを待っている。
今日こそは、この馬鹿に見つからず一人で悠々と通学できると思ったんだがな…。
「はぁ………」
憂鬱な思いでこっちは大きなため息を吐いているのに、なにやら横で純が騒がしい。
「おーい!秀ちゃ~ん?秀ちゃん?お!なるほど!そうか、そうか。秀一は私の愛のキッスがないとしゃべれない身体になってしまったんだな?ならば!このスーパー可愛い一万年に一度の美少女、美崎純が秀一殿に愛の接吻を………むぐっ!?」
「お前は少し黙れ、純」
顔に近づいてきていた純の顔を俺が右手で思い切りつかんだため、純の顔がとんでもない変顔になっている。
「ふっ…………」
その純の顔があまりに滑稽で、思わず笑ってしまった。
「はふぁひへひょ!」
「ん?」
「はなふぃへ!!」
「………ああ、放してか。すまんすまん」
純が手をブンブンと振り回して、放して欲しそうにするので、さすがに可哀想かと、彼女の顔をつかむ手の力を緩めた、その瞬間――。
「……隙あり!!」チュッ
頬に感じた柔らかなその感触に俺は目を見開く。
だが、すぐに何をされたか悟った。
「おい、てめえ!今何しやがった!?」
あまりの出来事に、俺は驚きやら怒りやら照れやらが入り交じった視線を純に向けるが、当の彼女はぷぷぷっ!と口を押さえていかにもおかしそうに笑っている。
「秀ちゃんのほっぺごちです!!」
ぺろっと舌を出し、ウインクを決める純。
そんな彼女の様子にむかっとした俺は彼女を捕まえようと腕を前に伸ばすも、ひらりと紙一重でかわされた。
「ふざけんな、おい!ちょっと待ちやがれ!」
「やだよ~だ!!ぷぷぷ!ほらほら、捕まえてみろ~!!秀ちゃんのバーカ!あーほ!むっつりすけべ~!」
そんなことを言いながら、笑顔で走り去って行く純。
急いで俺も走って追いかけたが、純の足が無駄に速いのでみるみるうちに距離を離され、ついに見えなくなってしまった。
「なんであんな馬鹿が俺の幼なじみなんだ……」
幼なじみのあまりの馬鹿さ加減に、軽い頭痛がする。
いや、急に走ったせいで酸欠なのかもしれない……。
「あいつなんであんなに体力あるんだ………」
まあ、なにはともあれこれでゆっくり通学できるのだが、なんだか今日もあいつのせいで意味も無く疲れたぞ………。
「やっぱ馬鹿は嫌いだ……」
ため息まじりの俺のぼやきが、あたたかな春の風に運ばれていった。
いかがでしたか?
楽しんで貰えたでしょうか?
次回のお話はなるべく早くに更新したいと思っています。
お楽しみに~!
感想、いただけるとすごく嬉しいです。
待ってまーす!