とある科学の幻想操作   作:モンステラ

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Dear My....

 

一台の青いスポーツカーがトラックを追う

車の運転席には木山春生が乗っていた

目の前のトラックに子供たちが乗っているという情報を掴んだ

 

しかし

 

 

「なっ・・!?」

 

 

トラックから出てきたのは大量の駆動鎧

それを見た瞬間には既に少女は雷撃の槍を放っていた

 

トラックは横転し、爆発を起こす

 

 

「ったく、何が楽しいか知らないけど」

 

「手の込んだ悪戯ですわ」

 

 

木山の目の前には白井黒子と御坂美琴が立っていた

 

 

「何の真似だ?なぜ君たちがこんな所に、一体どうなっ」

 

 

それと同時に後方からバイクが近づき、佐天と初春が叫ぶ

 

 

「木山先生!!この車はおとりです!!」

 

「子供たちは乗ってません!!」

 

 

そう言って彼女らは木山の車の助手席に乗り込む

 

 

「私がナビします!!木山先生早く!!」

 

 

ハッとし、御坂美琴を見る

彼女はこちらを見て、頷いた

 

それを見て、木山は車に乗り込み、目的の場所へと車を走らせる

 

 

「お姉さま!!」

 

「さぁて、アンタたちの相手は!!」

 

 

目の前に展開する駆動鎧に向け敵意を放った瞬間

バタバタバタ!!と軍用ヘリコプターが照準をこちらへ向けている

 

 

「ここまでで結構ですわ」

 

 

そう言って少女はトラックに触れる

その瞬間、トラックが吹き飛び、軍用ヘリを撃ち落とす

 

 

「真打登場とでも申しましょうか?ここは私の能力空力使い(エアロハンド)の見せ所のようですわね!!!」

 

「婚后さん」

 

 

白井が御坂に触れ、バイクの後部座席に移動させる

 

 

「お姉さまは木山春生にお力添えを!!」

 

「わかった。ちゃんとついて来なかったら承知しないからね!!!」

 

 

嬉しかった

御坂美琴が頼ってくれるのがこんなに嬉しいことだと思わなかった

 

白井は一瞬だけ頬を緩ませ

 

 

「私を!!お姉さまのパートナー、白井黒子と知ってのお言葉ですの!!???」

 

 

嬉しそうにそう叫んだ

 

 

御坂たちが飛び出した数分後、人影のようなものが何かを追うように高速で移動していった

駆動鎧や白井たちはその影に気がつかない

 

 

◇◇◇

 

 

『いいねぇ、尤もそんくらいやってくんなきゃ、ぶっ殺しがいがねぇもんなぁ!!!!!!』

 

 

聞き覚えのある声とともに道路の下から巨大な駆動鎧が飛び出す

吹き飛ばされた固法が御坂を車の方へ投げ飛ばす

 

 

「固法先輩!!!!」

 

 

御坂は磁力を使って車へ張り付く

 

 

『ほらほらぁ、命がけで逃げねぇとよぉ、ペシャンコになっちまうぞぉ!!!!!』

 

 

テレスティーナが操っているのは工業用の駆動鎧だった

 

 

「この声!!」

 

「あの女か!!」

 

 

すると何やら窓を誰かがバンバン叩く

 

 

「うぇ!?御坂さん!?」

 

 

窓を開けると

車の屋根に張り付きながら

 

 

「ごめん、私、間違っていた」

 

「・・・立場が違えば、私も同じことをしてたさ」

 

 

御坂はその返事を聞いて少し笑った

先ほど白井が言っていた木山と似ているっていうのは意外に当たっている

 

 

「失敗の埋め合わせは、ここでするから!!!!」

 

 

後方にいるテレスティーナに向け電撃を放つ

しかし、それは全て弾かれる

 

 

『きゃはははっははは!!そんなもん効くと思ってんのか!?

 

「それなら、これでっ!!!」

 

 

御坂はどこにでもあるようなコインを親指で弾き上げる

そのまま力を込め、テレスティーナへ打ち込む

 

『超電磁砲』

 

御坂美琴の代名詞とも呼べる必殺技

 

しかし、その必殺技でさえもテレスティーナの予測の内をでない

コインが発射された瞬間、テレスティーナが急ブレーキをかける

そのせいで超電磁砲の射程から外れる

 

 

『わかってんだよぉ!!テメェの超電磁砲の射程距離が50メートルしかねぇっていうのも含めて、まるっと書庫に載ってんだよ!!』

 

 

そう叫んで

片腕をロケットパンチのように発射する

木山が間一髪で避ける

 

 

「次の分岐も左に!!」

 

 

初春はパソコンを見ながら木山に指示をする

そんな初春に通信が届く

 

テレスティーナは駆動鎧の中で舌打ちとともに顔を歪ませる

 

 

『チッ!!外したか。まぁいい、オイ、グリーンマーブルそっち行ったぞ』

 

 

テレスティーナはもともと待機させていた部下へ指示を出す

しかし

 

 

『コチラ、グリーンマーブル。現在、警備員に・・ぐぁッ!!!??』

 

 

銃撃音と共に部下の悲鳴が聞こえる

しかしそんなことに構っている暇も情もない

 

 

『・・ブルーマーブル、そっちはどうだ』

 

 

念のために待機させていた別働隊に指示をとばす

木原らしく

どういう状況においてもあらゆる可能性を考える

 

 

『がッ!!?こち、ら・・待っ・・ザザざざざザザ!!!!』

 

『あぁ!?何してんだテメェら、』

 

『・・聞こえるかクソババア。そっち行くから待ってろ』

 

『なッ!?テメェは!!?』

 

 

無線の向こうにいる男はそれだけ言って無線を切る

使えない駒共など、もうどうでもよくなった

別に自分1人いれば全てを解決できる

木山も、第3位のガキも、第1位でさえも叩きのめせる

 

駆動鎧は加速し、木山の車を猛追する

 

 

『チッ!!チョロチョロと、いい加減諦めろ!!テメェらがどんだけ頑張ろうが、ガキ共を救うことなんざできねぇんだよ!!!!』

 

 

木山はハンドルを握る手に力を入れる

 

 

「それでも・・・」

 

 

まるでテレスティーナに、自分自身に言い聞かすように口を開く

 

 

「足掻き続けると誓ったんだ」

 

 

高速で移動する車と駆動鎧

初春は道路の先に誰かが立っているのに気がついた

 

 

「教師が生徒を諦めるなんてできないッ!!!!!」

 

 

それを聞いて御坂は笑みを浮かべた

御坂だけではなかった

はるか先で立っている少年に木山の声が聞こえるはずがない、しかし少年は確かに笑っていた

 

 

「あったりまえじゃない!!!私は、そのためにここにいるんだから!!!!」

 

 

御坂は車の上に立ち、敵を睨む

 

 

『今更お前に何ができる!!とっとと死ねぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!』

 

 

テレスティーナの腕が発射された瞬間に御坂は車から飛び立つ

ズドンッ!!!機械の腕が御坂に直撃する

 

その瞬間、車が1人の少年とすれ違った

 

杖をつき、灰色の髪に見覚えのある顔つき

煙草をくわえて真正面を見ていた

 

 

「おいおい、サンタにでもおねだりしたのかよ。時期外れにも程があるぞ?」

 

 

己の敵だけをただただ見据えていた

白井たちから送られてきたテレスティーナの情報を整理し、彼女らを阻もうとするあらゆる可能性を潰してきた

そんな彼をテレスティーナの駆動鎧も追い越す

 

 

御坂は磁力で機械の拳にしがみつき、己の全力の電力を流し続ける

先に限界が来たのは駆動鎧の方だった

 

 

『はっ!!それがどーした、テメェの攻撃は全部見切ってるんだからよぉ!!!!!』

 

「だったら・・・」

 

 

御坂は地面を転がりながら目標を確認する

そして自身の最高のパートナーの名を口にする

 

 

「黒子ぉぉぉぉ!!!!!!」

 

 

白井は空間移動で彼女の上空に現れ、一瞬で御坂の考えを予想する

その瞬間、1人の少年もコチラを見ていた

 

今までずっと一緒にいた御坂とは違い、彼と出会ったのはつい最近だ

しかし、彼の考えていることがわかる

わかってしまった

 

 

「私が飛ばせるのは、コインだけじゃないッ!!!」

 

「Model_Case RAILGUN」

 

 

御坂は電気を纏い

降魔は電極を入れた

 

白井は上空に散乱している駆動鎧の破片を2つ空間移動させる

1つは電撃姫のもとへ

もう1つは幻想王のもとへ

 

 

「これが私の、全ッッ力ッッだぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

御坂と降魔は同時に拳を振りかぶる

彼女らの目の前に駆動鎧の破片が現れた瞬間に、その拳を思いっきり叩きつける

 

今までとは比べ物にならないほどの威力の超電磁砲が前方と後方からテレスティーナの駆動鎧を貫いた

降魔と御坂の超電磁砲はクロスするように空間を引き裂いた

 

 

 

燃え盛る駆動鎧の残骸を見ながら、御坂と黒子はハイタッチをする

そこへ車の音と共に上空から降魔が降りてくる

 

 

「御坂さん!!白井さん!!大丈夫ですか!?」

 

「怪我は!?」

 

「へーきへーき」

 

 

御坂と木山が話しているところから少し離れた場所で白井は降魔に話しかける

 

 

「・・・いらしてたんですのね」

 

「あ?面倒ごとは嫌いだが、あのクソ女に好き勝手される方が気に入らなかっただけだ」

 

 

降魔は煙草を吸いながらそう答える

白井はその横顔を見つめる

 

 

「何故、お力を貸していただけたんですの?」

 

「・・さっきも言っただろーが、」

 

「いえ、本当のことを話して欲しいんですの」

 

 

今日はやけに突っかかってくるなと思い、降魔は白井の顔を見る

そこにはいつもより真剣な顔をした白井の姿があった

 

 

「・・俺も、置き去りだったんだよ」

 

 

少し懐かしむように、そして何かを悔やむように降魔は口を開いた

 

 

「だからあのガキ共みてぇにクソ共に利用されるのは嫌気が差す」

 

 

煙を吸い、少ししてから煙を吐く

 

 

「それがなくなるなら俺は喜んで面倒ごとに首を突っ込むぞ」 

 

 

空を眺めながらそう言った

そんな降魔を見て、白井は不覚にもドキッとしてしてしまった

 

 

(な、何ですの!!?今のは!!??)

 

 

自身が御坂美琴に寄せる思いとは違った

その感情に白井は疑問を抱いた

 

頭を抱える白井を他所に降魔は煙草を吸い続けた

 

 

 

 

 

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