『幻想操作』能力レポート
An Involuntary Movement 拡散力場(以下AIM拡散力場)。能力者が無自覚に発してしまう微弱な力である。学園都市同率第1位である『幻想操作』はその微弱な力を観測、コピーして力を使うことが可能である
似た能力である
1つの能力をコピーして使用できる時間は30分が限界とされている。再度使用するには2時間のインターバルを挟む必要がある
【過去の実験】
・暴走能力の法則解析用誘爆実験
・Five _Over Model _Case LEVELE _FIVE
・暗闇の五月計画(なお、幻想操作には一方通行の演算パターンだけではなく、超能力者全員の演算パターンを付与)
・第一次絶対能力進化計画(なお、現在は凍結中である)
現在は
暗部組織『カースト』所属
◇◇◇
「・・・そろそろぶっとばすぞ」
学校には通っていないため、彼の生活リズムはバラバラだ
そんなある日、久しぶりに早めに起きた彼が朝飯を食べようとトーストを準備していた。そしてら、白井が目の前に現れたのである
「殿方のお部屋に勝手にお邪魔したのは申し訳ないと思っております」
白井は謝罪と同時に頭を下げる
これまた幸いな事に同居人は病院に行っており、不在である
(表の住人に、ましてや超電磁砲の知り合いにアイツの存在がバレるのは面倒くせーからな)
白井は勝手に椅子に腰をかけている
「んで?何しにきたんだ?生憎と俺も暇じゃないんだが」
「先日の件についてですの」
この前、コイツや超電磁砲の前で能力の片鱗を見せてしまっている
大方
「どーせ書庫で調べたんだろ、結果は?」
「ヒットなし。あなたの情報は不自然なくらい情報に規制がかかってましたの」
「ふーん」
トーストにジャムを塗りながら白井の話を聞く
「もう一度お聞きしますわ。あなたは一体何者なんですの?」
「・・・言ってんだろ。善良な一般市民だって」
「風紀委員に入隊しろとまでは言いませんの。少しだけでもお手伝いしていただけませんか?」
「・・・・・・、」
白井の言葉を最後まで聞いてトーストへ齧りつく
そんな彼を見て、ダメだと思ったのか白井は、大人しく玄関へと向かう
そんな白井に
「・・・・まぁ、多少なら協力してやる」
「ほ、本当ですの!?」
「あぁ、だけどいきなり家に来んな。携帯に連絡しろ」
そう言って白井に携帯を投げる
「いいんですの?殿方の携帯を見てしまっても」
「別に妙なモンはねぇよ」
そう言ってトーストを食べ進める
トーストを食べ終わる頃には白井はいなくなっていた
「・・・・めんどくさ」
独り言が部屋に響いた
◇7月19日◇
「うーーーむ・・・・」
厳しい夏の日差しの中、白井黒子は悩んでいた
「どうしたのよ、難しい顔して」
「お姉さま。昨日捕まえた虚空爆破事件の犯人は、本当にお姉さまが捕まえた男で正しいんですの?」
「そうだけど?」
そうするとおかしな点が出てくる
容疑者の能力は異能能力判定になっている
しかし、あの爆発は異能能力ではありえないほどの威力だった
「これは、どういう事なのでしょうか」
暑さも相まって彼女の思考能力は低下していく
しかし、風紀委員としてこれは見逃せない
「まぁ、行き詰まってるなら一回休んでから頭を切り替えましょ」
「そうですわね。ですが、ちょっとお待ちください」
「・・・??」
そう言って白井は携帯を取り出し、電話をかける
電話が終わり、御坂は白井に疑問をぶつける
「誰に電話をしてたの?」
「ふふん、ある協力者ですの。お姉様もお会いしたことありますわ」
「私も会ったことあるやつかー」
炎天下の中、2人の女子中学生は近くのかき氷屋へ向かう
白井から連絡を受け、指定された場所に行く
そこには白井以外に2人の少女がいた
1人は超電磁砲
もう1人は黒髪の少女
彼女らは日陰でかき氷を食べていた
「オイコラ、人を呼び出したんだからそれなりの事情があるんだろーな」
能力を使ってきたとはいえ、こんなクソ暑い中外に出るという行為自体がメンドくさい
「あら、もういらしたんですね。お早いご到着で」
「喧嘩売ってんのか」
そこで1人の少女の視線に気がつく
超電磁砲だ
「・・・どーした、超電磁砲」
「へぇ、わたしのことしってるんだ。それと私の名前は御坂美琴!!」
「えーっと、私は
2人が自己紹介をしてくる
流石にここは自己紹介返をしなければいけないだろう
「・・・降魔向陽」
名前だけを名乗り、日陰に入る
「能力を大幅に向上させる方法、か」
「えぇ、降魔さんは何か知りませんの?」
「なんか知ってる事ないの?」
白井と超電磁砲が聞いてくる
能力を大幅に向上させる方法はあるにはある
その方法を行うには自分、降魔向陽という能力者が必要不可欠である
彼自身が他者のAIM拡散力場に干渉し、能力の向上の補佐をする
しかし、それは今のところ不可能なのである
「知らねーけど、少し調べる事はできる」
そう言って日陰から出る
それと同時に能力を発動させる
「用件がそれだけなら俺は帰るぞ」
それだけ言って彼の姿が消える
「・・・アイツの能力って空間移動なの?あの時は物を浮かしてなかったっけ?」
「それが、書庫で調べてもなんの情報も出てこなかったんですの」
「あっ!御坂さんに白井さん!!そういう能力の都市伝説がありますよ。・・・確か、超能力者は実は7人ではなく、8人である。その中にはAIM拡散力場を統べる能力者がいるって書いてあるんですよ」
彼女らはガールズトークに花を咲かす
空間移動で家に着くと、そこには同居人である少女がソファに横たわっていた
「おや、帰ってきていたんですか、とミサカは読みかけのマンガを閉じながら挨拶をします」
「あぁ、クソあちぃ」
「今日の夕ごはんは何にする予定ですか、とミサカは疑問を投げかけます」
「・・・・めんどくさいし、昨日残りのカレーでカレーうどんとか」
「フムゥ、カレーうどんときましたか。ミサカは冷やし中華の気分なのですが、とミサカはわがままを言ってみます」
「却下だ。俺は冷やし中華嫌いだし、材料もねぇよ」
そのまま椅子に腰掛け、クーラーを強める
「今日オリジナルに会った」
「む。それはお姉さまのことでしょうか?とミサカは質問してみます」
「あぁ、お前も病院行く時とか気を付けろ」
「わかりました、とミサカは変装用のサングラスを装着してみます」
変装用のサングラスと付け髭をつけてふざけている少女をほっといて降魔は寝室へと向かう
「寝る」
「おやすみなさい、とミサカは読みかけの漫画に手を伸ばします」
ベッドに横になり目を瞑る
自分もそうだが、この街には壊れている人間が多すぎる
クソみたいな街に蔓延る汚い奴ら
ソイツらがいる限り、何もできない