また作品放置しすぎた!!!!!!!!!悪い癖ですよ~ほんまつっかえ!
それはともかく超久しぶりに初投稿です。他の走者の作品を見なければ二度と投稿することは無かったでしょう。創作意欲をかきたてられるのでもっとみんな走って♡
初期の構想なんてとっくに忘れたのでまた考え直しです。きつい。
「それで、テキサスの容体はどうなの?」
寝台の上で目を閉じるテキサスの隣で、エクシアがケルシーに向けてそう言った。
Wと名乗ったあの女との激戦を終えた直後、テキサスは突然意識を失ってばったりと倒れた。
ボクたちは急いで撤退した。きっとあの戦いで壮絶な傷を負ったに違いない。早く治療しなければ手遅れになる、そう誰もが思ったのだ。
ロドスの基地に到達してすぐに彼女は医療オペレーター達に連れていかれた。血相を変えたアーミヤが急いで手術の手配をしてくれたのだ。今もテキサスの隣から片時も離れようとしないエクシアが、ずっと治療室の前に座り続けていたのを覚えている。
だがボクは知っている。テキサスは傷どころか一度も攻撃を食らっていないのを。
彼女の手腕は見事なものだった。きっと初めて相対する敵の攻撃を、まるで知っていたかのように弾き、かわし、隙をつく。だからテキサスが倒れたのは他に原因があるはずだ。
「身体の方はとりあえず問題ない。急激なエネルギー消費が原因で気絶したようなんだが……ちょっといいか」
そう言ってケルシーはエクシアを手招きし、傍に呼び寄せる。やはり、テキサスが倒れた原因は別にあった。原因はそれだけならいいが、──なんだか嫌な予感がする。
心配そうにしているテキサスを横目に、ボクは壁にもたれて次の言葉に耳を澄ませた。
「この写真を見てくれるか」
「……これは?なんかもやが掛かってよく分からないけど……」
もや?もやって何だ。
「──アーミヤの強い要望でな。テキサスの脳をスキャンした画像だ」
「ッ!ちょっと見せて!」
ボクは飛びつくように二人の間を覗いた。脳にもや?そんなことあってはいけない。だって、だってそれは、その特徴は──。
「輪郭がぼやけてる……。しかも一部に陰影が?これってどれも鉱石病の兆候じゃないか!」
「その通りだ。しかも脳に鉱石病の兆候が出始めるのは末期だ。正直、何故テキサスが今まで普通に生活できていたのか分からない程に」
「鉱石病……?まっ──き?」
明るいはずの彼女の口調が、比べ物にならないほど静かで、暗くなる。ちらりと見えた横顔は、明らかな悲壮感を物語っていた。
「嘘だ……。あの子が、テキサスがそんな──。だって感染対策もちゃんとしてるのにっ、ありえないよ……!」
「自然界に100%が存在しないのと同じように、医療も、……そして感染対策とて完璧ではないということだ。普通よりも感染しづらくなるとはいえ、リスクがなくなるわけでは……」
「ならなんで!──どうして!ロドスじゃ定期的に検査してるんでしょ?もっと早くに見つかるはずでしょ!?」
苦虫を嚙み潰したような、そんな顔をケルシーが見せる。
「少なくとも、ドクター救出作戦以前までは何ともなかった。だから──分からないんだ。本当に、何も……」
鉱石病。それは、理論上致死率100パーセントの感染病。この世界に普遍的に存在し、感染した者の人生をどん底に落とす史上最悪の難病。ボクでさえその被害者だ。
そんな難病に親しいものが罹ったと聞けば、誰であれ動揺するのは当然だろう。
──思い返してみれば、あの突飛な行動、謎のアーツ。それらが全て鉱石病に脳が侵された結果だと考えれば説明が付かなくもない。おかしくないとは言い切れないが。
「……この陰影は思考をつかさどる前頭葉という部位にある。最近彼女には異常な言動があっただろう?」
「あった、あったよ!なんというか、あの子らしくないっていうか……。すまないって、泣きながら言ってたのも、あれは……」
「そうだね、ボクもたくさん見た。テキサスは、鉱石病に感染しててもおかしくなさそうだ」
そうか、とケルシーがため息をつく。一体いつの間にテキサスは感染していたんだろう。彼女のことだ、きっと周りを心配させないために長らく隠してきたに違いない。だがそれで死なれてしまっては──、
困るんだ。テキサスがいなくなってしまうのは考えられない。多くの人が君を必要としてる。ボクだって、そのうちの一人なのに。
「念のため血液を採取して源石密度を検査している。そろそろ結果が出るはずだが──あまり期待はしないほうがいい」
粛々と、ケルシーがそう告ぐ。変に慰められるよりは、こういう方がよっぽどいい。
「そっか。……ごめん、ちょっと二人っきりにさせてくれないかな」
「分かった。出るぞ、ラップランド」
頷きながらボクは席を立つ。エクシアの背中はいつにもまして小さく見える。きっと普段通りに装っているその表情の裏では、色々な感情に溢れているのだろう。
仕方がないが、今はここを離れるとしよう。
「ケルシー先生っ!」
そうして出口に近づいた時、突如その扉が開け放たれた。アーミヤだ。
「どうした、落ち着けアーミヤ」
「そ、それが……血液検査の結果なんですが……」
抱えていた書類をアーミヤが差し出す。ケルシーはそれを受け取ってすぐに、焦った様子で何枚もめくりだす。
「──本当なのか、これは……?誤診じゃないのか……?」
「私も最初はそう疑いました。ですが装置に検査させても、誰が見ても、その結果になるんです」
「ワルファリンも、同じ結果だったのか?」
こくり、アーミヤが頷く。
「そんなに……酷い結果だったの?」
震える声でエクシアが呟く。医師団が疑うレベルの病状とは、いったいどのようなものなのだろうか。
ふらふらと彼女は立ち上がる。後ろ姿だけで顔はうかがえない。
「ねえ……テキサスはどうなるの?──死んじゃうの?」
ああ──見ていられない。
そう思って、ボクは部屋の外へ出ようとする。
「その逆だ。至って健康なんだ」
「──なんだって?」
条件反射的に書類を覗き見る。そしてボクは自分の目を疑うことになった。
源石融合率:0%(暫定)
血液中源石密度:0.12μ/L
「は……?だって、脳が鉱石病に侵されているんだろう?じゃあなんで、正常な数値……なんだい?」
睨むように二人を見渡す。だがアーミヤは首を横に振るばかりで、ケルシーに至っては無言だ。
源石融合率とは、身体やその内部、つまり内蔵などが源石に侵されている割合のこと。テキサスは少なくとも脳をやられているはずなので、十数はあるはずだ。
血液中源石密度は、一リットル当たりどれくらいの源石が流れているかを表す数値。これが高ければ高いほど病も深刻というわけだ。
だが診察結果はどれもこれも正常。あの画像を見た後では到底信じられないものだった。
いつの間にか隣にエクシアもいた。腑抜けた顔で書類を覗き込んでいる。
「見ただろう。にわかには信じがたいことだが、……彼女は未だ非感染者だ。あの画像とこの数値との矛盾にはまだ説明がつけがたい。だが検査結果を信用するのなら、今のところ彼女は鉱石病には侵されていないことになる」
「じゃあ、この子は助かるの?」
「絶対とは言えないがな」
エクシアの顔が綻ぶ。医療的にはどうであれ、誰かの言葉で後押しされた方が安心するというものだ。
「ですが……脳内スキャンの画像の件は解決したわけじゃありません」
「アーミヤ──」
「私は聞いたんです。テキサスさんの苦悶の声を。もし鉱石病じゃなかったとしても、彼女を取り巻く別の問題がきっとあるはずです」
テキサスの脳のスキャンを打診したのはアーミヤだ。そして彼女は人の感情を読み取れると聞く。
そんな彼女がそう言うのだから、もしかしたらがあるのかもしれない。
とりあえず、テキサスが鉱石病患者でなければいい。ボクはまだ不安を孕んだ表情をするエクシアを見て、そして病室で静かに眠るテキサスの姿を見てそう思った。
◆ ◆ ◆
「がっ……はァッ……?なんで……」
レッドの腹部に刃が突き刺さる。私はそのまま上に斬り上げ、彼女の上半身を両断する。
彼女が事切れるのを見届け、今度はラップランドの亡骸に手を伸ばしていた。
驚くほど簡単に腕が腹を貫通する。そして何かを掴んだと思うと、ぐっとそれを引き上げた。
──血しぶきが頬を濡らす。それと同時に、もう息の無いはずの彼女の身体が大きく痙攣する。
「テキサス……?」
後ろから聞きなじんだ声が聞こえる。振り向くと、それは力なく地面にへたり込みこちらを見ていた。
顔は恐怖に歪んでいる。身体も小刻みに震え、腰が抜けていることなど明らかだった。
私は彼女に近づいていく。
「どうしてこんな……ひどいよ……みんな仲間なのに」
血に濡れた源石剣を、新たな刃に付け替える。
「やめて」
自分の得物を力強く握りしめる。
「やめてテキサス」
剣を振り上げる。
「やめ──」
ごしゃ。
何とも言えない音とともに、辺りが真っ赤に染まっていく。
白かった私の服も、みるみるうちにその見た目を変えていく。
それでも私は、無感情のままそこに立っていた。
──そんなわけないだろう。
何が無感情だ。こんなこと、私は望んでいない。
もう殺しなんて散々だ。血なんて飽きるほど見た。
どんなに強い人間も、最後に死ぬ瞬間は恐怖に包まれる。
「がッ」
強烈な痛みとともに、私の視点は急に下へと落ちる。
不意に目に入った。腰から上を失った私の身体と、斧を持った大男の姿が。
こいつに身体を分断させられたんだ。本能的に理解した瞬間に身体の奥底から恐怖が沸き上がる。
大男は私へと向き直り、斧を携えて近づく。
──死にたくない。
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない──。
もう逃げる足も残っていない。奴は着々と近づいて来る。
薄れゆく意識の中、それは武器を大きく振りかぶる。
──あ、死ぬ。
「──ぁ」
次に目を覚ましたのは、ロドスの病室だった。
そうか、夢だったんだ。その事実に安堵し、朦朧とした意識を取り戻す。
そして私は、薄く流れていた涙を慌てて隠すようにふき取りながら、身体を起こした。
次回からまた話を進めていきます。が、話を再インストールするのでまたしばらくかかります、お兄さん許して
というかもう語録少なくしたい……したくない?
これからの展開についてどんなのがいいのか唐突に知りたくなったので回答オッスお願いします
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バグ盛りだくさんのさらにカオスなルート
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ガバでタイム壊れる^~なガバガバルート