俺はロリコンではない。ただ成熟した女性より未熟な体の女の子が好きなだけだ。 作:ユフたんマン
しかし彼とはいい酒が飲めそうだ。俺は彼と同じくフィーロたんが好きです。彼と違ってロリコンではありませんが。
しかし前回の感想に檜山くんが汚ねぇ花火呼ばわりされて可愛いそうだと思いました。
あと、前回コメントにて、既に消えてしまっていますが、殺せないならすぐ取り返せばいいじゃんと来ました。ですが、殺すよりも酷いことはかなりあると思います。愛ちゃん先生の初めてを奪ったりだとか拷問したりだとかetc
まぁそんなわけで先生は身動きが取れない状態です。先生は監視されているので自由に動けません。気配遮断を使ったとしても、その部屋に誰も居なくなるという結果が残ってしまうわけですから。まぁ既に散らばっている分身は…ねぇ。
ここはアンカジ公国。砂漠のど真ん中に建っており、巨大なオアシスを水源とし多くの人間族が生活していた。
今は…
「おい!早くこっちに来てくれ!!このままじゃ息子が死んじまう!!」
「お母ざん!!お母ざん!!」
「だずげて…だずげ…」
まさにそこは地獄絵図。正体不明の病に国中が侵され、国民の殆どが既に病に伏している状態だ。そんな国に一人の男が訪れた。
「そうか…静因石とやらがあれば治るのだな…俺が行こう」
金色の髪を逆立て、大剣を背負い青い瞳を輝かせ、彼はグリューエン大火山へと歩を進めた。
胸元には銀色の冒険者の認識票がぶら下がっていた。
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俺達は先生たちと別れた後、色々あって今はグリューエン大火山に来ている。3つに纏めるとこうだ。
○白崎…香織と合流後砂漠のど真ん中で倒れている青年を発見
○青年は病に侵されていた。魔力を暴走させる病でアンカジ公国で蔓延している。治すには静因石が必要
○元々グリューエン大火山に用があるからついでに静因石を採ってきてやるよ
ってな感じだ。道中、かなりの数のサンドワームに襲われたが難なく突破した。アンカジ公国のオアシスに潜んでいた病の元凶となっていた魔物は既に駆逐しておいた。しかし気になるのは俺たちが来る少し前に現れ報酬を要求し、静因石を採りにここ、グリューエン大火山に向かったという銀の冒険者だ。冒険者の銀といえば、最高ランクの金に次ぐランクであり、相当な実力者なのだろう。しかしその程度の実力で大迷宮を攻略出来る程甘くはない。静因石を採りに行くということは、宝物庫を持つ俺でなければ荷物が増え動きが少なからず阻害されてしまう。しかも国全体に配る程となると大量の数の静因石が必要となり、何度も往復しなければならないだろう。
そして一つの結論に辿り着く。既に何処かで死んでいるだろうと。
まぁ俺には関係ないがな。もしそうなら途中まで集めた静因石を回収したい。採取がてら探してみるとしよう。
進むにつれて冒険者の死は濃厚となってきた。ここに出てくる魔物はほぼ全てマグマをその体に内包しており、切れば弾け自身に降りかかるのだ。今の俺たちでは何ら特に問題ではないが、さすがに銀の冒険者にはこの魔物たちの相手は無理だろう。話によれば大きな大剣を背負っていたと言うしな。魔法ならまだしも剣ならばあのマグマをモロに喰らうだろう。
もしかすれば静因石もマグマに呑まれて流されていっただろうな。
現在俺達はマグマの上を赤銅色の岩石で出来た小舟のようなものに乗ってどんぶらこと流されている。といっても先程激流に呑まれて現在地がわからない状態だがな…っと、そうこう言っている間に住処らしきものを発見した。
まぁこれで終わる程甘くはないということは勿論知っている。さぁ、ラスボスの登場といこうか!
俺はドンナーを構えてマグマから現れた魔物を睨み付けた。
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魔人族、フリード・バグアー。彼は神“アルブ”から神託を受けた『魔人族側』の使徒である。そんな彼は、現在は神代魔法を取得する為にグリューエン大火山に訪れていた。彼は既にグリューエン大火山の神代魔法の空間魔法を習得しており、部下から神々の最終兵器を名乗る人間族がこの火山に侵入したという報告を受け、空間魔法で空間を歪め身を隠していた。
(来たな…)
一人の人間族が最後の間へと現れた。今回の作戦は神々の最終兵器が魔物を倒し、油断したところを狙い撃つというものである。
しかしその人間族を見ると、部下からの報告と見た目が食い違っていることに気づき狼狽てしまう。
白髪に眼帯を当て、金髪の少女と白髪の兎人族、そして黒髪の人間族。女を侍らせ行動していると聞いていたが、現れた人間族は金髪の男かつ、たった一人だったのだ。そして…
(我々が苦労して倒した魔物をあっさりと…!?)
マグマの蛇のような姿をした魔物。マグマの体の何処かにある核を砕かねば倒せない魔物をものの数分で倒してしまったのだ。しかもただの剣で。報告にない新たなる脅威に晒されるが、そこは使徒。イレギュラーには崩されない。
(まだだ…まだその時ではない…人間族に空間魔法が渡るのは看過したくはないが…ここで出てしまえば神々の最終兵器が仕留められなくなってしまう…!)
そう、もしあの人間族を倒せたとしても本命の神々の最終兵器を名乗る人間族が来るのだ。もし不意を付けず、倒しきれず合流されれば人間族である彼らは手を組みフリードたちに襲い掛かるだろう。フリードはその計画が破綻してしまう方法は取らず彼を見逃す。生憎、神々の最終兵器がここに現れるのにはかなり時間がかかるだろう。きっとその間にあの人間族はこの迷宮から去っているだろう。
そう考えていたフリードはまたもや裏切られてしまう。
「オラァッ!!」
「…んッ!!」
「ですゥ!!」
「のじゃあッ!!」
先に来ていた金髪の男が迷宮主の住処に入ったと同時に、流れるマグマに船を浮かべ報告にあった人間族が現れたのだ。正規ルートとは余りにも掛け離れた方法で攻略している人間族を見て驚く。確実にこの男は我々魔人族にとっての脅威になるとフリードは考えた。
神々の最終兵器は圧倒的な強さで魔物を蹴散らしていき、侍らせていた女共もかなりの実力者で、金髪の少女など神々の最終兵器に並ぶほどの脅威である。
そして最後のマグマ蛇を男が止めを刺す瞬間…
「放てッ!!」
騎乗していた灰竜が、口から光の極光を放ち、魔物ごと最終兵器を呑み込む。咄嗟にガードした彼の反射神経には驚かされるが、重傷を負わせられたことには変わりない。
煙が晴れた。そしてそこには…無傷の男がフリードを睨み付けていた。
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しまった…完全に油断していた。まさか上空に魔人族が潜んでいたとはな…
光の極光が迫り、それをモロに喰らいそうになったが何とか危機を免れる。あの瞬間、完全に油断していた俺は、あのままでは確実に重傷を負っていただろう。それが何故助かったか…それが奴だ。
ここの解放者の住処から現れた男。逆立った金色の髪に青い瞳、そして背負うのは大きな大剣…いや、まって!?え、嘘だろ!?
「アンタは…まさか…!?」
彼に問い掛けると、彼はこちらを向き、何処からか音が流れた。
パパパパーパーパーパッパパー♪
流れたのはファイナルなファンタジーの世界でソルジャーが頑張るお話の勝利のファンファーレだ。いや、まて。何故彼がここにいる!?架空の存在のはずだろ!?
しかも首に掛けている銀色の認識票。それは冒険者ギルドで受け取れるもので、付けるもの付けないも本人の自由、そしてステータスプレートと連動しており、認識票を持つその本人のランクに合わせて色を変える特別なものだ。今まで付けている奴で見たのはただただ高いランクで威張り散らしている奴しか見なかったが彼はどうなのだろうか。
閑話休題。話が逸れた。彼が剣から衝撃波を放ち俺の目の前で炸裂し俺を吹き飛ばし、天から迫っていた極光から俺を助けてくれたのだ。
光が降り注いだ天井付近を睨み付けるとそこには無数の灰竜とそれに騎乗する一人の魔人族。奴は神の使徒とほざきながら灰竜に命令し、今度は雨のように極光が俺たちに襲い掛かる。一発一発がオルクスでのヒュドラの光線を超える威力。ユエが咄嗟に間に入り聖絶を発動する。
ドドドドドドドドドッ!!
範囲を狭めることで聖絶の出力を上げ、全ての極光を食い止めた。俺はチラリと後ろにいた男に目を向けるが、既にそこから姿を消していた。まさか今のでやられたかッ!?
「…あれは…重力魔法…!?」
ユエの呟きを聞き魔人族がいる上空に目を向ける。するとそこには宙を飛び灰竜の首を斬り落とす男の姿があった。
速いッ!!そして…強い…!!
男は新たに襲い掛かる灰竜を一瞬で斬り刻み、次の灰竜へと向かっていく。それはまさに仕事人のような無駄のない動きだ。そして何より目を引くのは彼が握る大剣だ。それは剣と言う割にはあまりにも大きすぎた。大きく、分厚く、重く、そして大雑把すぎた。まさに鉄塊のような大剣だった。しかしそれ以上に異様なのはあの大剣に内包されている魔力量だ。恐らくだがあの剣は所有者の魔力を代償とし強化される国宝級、いや、解放者が持っていてもいいレベルのアーティファクト級の代物だろう。あれ程の魔力を内包出来るのだから、何処かの大迷宮の住処で手に入れたのだろう。重力魔法を使っているあたり、あのミレディが気まぐれに渡したのかもしれないが…
しかしそうなると気になってくる点がある。あれ程の魔力を一人で放出することが出来るのだろうか…俺でもあれ程の魔力はキツい。
フリードと名乗った魔人族はここの神代魔法であろう瞬間移動を使い応戦するも、出現する場所、時間。精密な機械の様に正確に先読みしフリードを狙い撃つ。するとフリードは狂ったように叫びながら撤退していく。最後に極光を男にではなく、あらぬ方向へと放つが、それを男は切り裂き無効化する。いや、光線を切り裂くってお前人間じゃねぇ!!
「ぐ…グソォオオオ!!邪魔をするな異教徒!!最後に要石だけでもッ!!この火山と共に永遠に眠れィッ!!」
再度、フリードは撤退しながらも残った少数の灰竜に極光を放たせ、火山の要石とやらを狙うが、それを全て男が斬り払う。
どうやら要石はこのグリューエン大火山の噴火をせし止めている岩のようだ。それを破壊すれば暴発し辺り一帯が吹き飛ぶだろう。危なかったがアイツはそれを知っていたようだな…何故奴は知っている…彼は何を知っている…何者なんだ…
やがてフリードは諦めたように悪態を吐き虚空へと消える。撤退したようだ。
「助けてくれたことには感謝するがお前は何者だ?その姿…まさか転生者か?」
ドンナーを突き付け男を問い質す。不確定要素が高すぎる彼にはこれぐらい警戒しておかねば何かあった時手遅れになる。
「……俺はクラウド、クラウド・ストライフ。転生者とやらは知らんが見ての通りただの冒険者だ」
クラウドと名乗った男はドンナーを突き付けられているのにも関わらず、指をクイッと動かす。すると住処から巨大な黒い球体が現れた。
「俺は今から依頼完了の報告に行かなければいけない。ここで俺はお暇させてもらう」
「動くなッ…お前は俺が持っているこのアーティファクトを知らないのか?」
「知らん。もういいか?」
「……チッ、もういい…あと、俺たちと一緒にこないか?…いや、俺たちの護衛に雇われないか?報酬はお前が欲しいものなら出来る限り用意するが…」
「興味ないね。それに既に次の依頼がある」
「そうか…」
クラウドは俺がドンナーを降ろせば、すぐに上昇し黒い球体と共に天井に空いた穴へと姿を消した。転生者なら転生者で裏でコソコソされるのも面倒だったので近くで監視したかったが…あれ程の力を持っているからな…しかしやっぱり無理だったか…
「…本当によかった?」
「まあな。出来ればもっと情報を引き出したかったが…時間の無駄だ。それにあの実力…今奴を敵に回すのは愚策だ。やるなら万全の状態でないとな…それでも苦戦は免れんだろうが…」
「ハジメさぁん!!」
シアとティオが足場を使い俺たちに手を振りながら駆け寄ってきた。まあ取り敢えず試練はクリアした。神代魔法を手に入れてすぐにアンカジ公国に帰るとしよう。
俺たちは質素な建物に向かって歩き始めた。
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新たな力を
そう、俺は前にも言ったと思うが分身達をこのトータス中に散りばめている。そして姿が俺のままだと流石に怪しまれるというか旅人とか商人に気味悪がる可能性が出ているため、分身達には様々なキャラクターへと変化させている。今まで変化の術が役に余り経っていなかったが今は大活躍中である。
グリューエン大火山に向かったクラウドに変化した俺は見事攻略、まぁミレディからもらった武器も持ってるし当然だよね!因みに剣は前の世界では触れたこともなかったので分身修行法で我流で…というわけにはいかなかったので、ブルックの町にて冒険者向け服屋の店主にして元金ランク冒険者であるクリスタベルさんに剣技を教わった。時々体を撫で回してきたが、それに目を瞑れば騎士団顔負けの指導者となる。とてもわかりやすくほぼ素人だった俺もかなり腕は上達した。だが最近は南雲達によって漢女が増え、ジロジロの視感されるので行きたくない。
因みに全ての分身には正体を隠匿するように命じている。何処からか知られ、銀髪のシスターの耳にでも入ったらまずいからな。
しかしそれよりも…だ。奴は檜山を殺した。これは到底赦される行為ではない。先輩を幽閉するだけに飽き足らず俺の生徒にまで手を出すとは…
メルド団長曰く口封じのために殺されたらしい。最近檜山の様子がおかしかったのはあのシスターに関わっていたからなのだろう。もっと疑って陰で調べていれば彼を救えたかもしれない…ッ!!これから俺は本腰でシスター討伐の為に動く。一つのミスも許されない。下手すれば先輩と生徒達の命に関わる。それだけはダメだ。今の俺は新しく分身創り出しシスターを捜索することは出来ない。清水も今は目の前でクラスメイトが爆散したのだ。メンタル的な問題でまだ動けないだろう。メルド団長も命を狙われているから無理だ…こうなれば…トータス中の分身を王国に集結させるしかあるまい…!!
因みに作者はFFはにわかですので悪しからず。出した理由はスマブラで使っていてカッコいいなと思ったからです。やめて!石投げないで!
あとリリアーナ、メルド、清水はドラがいた洞窟に隠れています。
・バスターソード(先生命名)
先生がミレディ・ライセンから譲られた一品。持ち主の魔力を吸い取り力に変えるという効果を持つ。元はオスカー・オルクスが作成した武器であるが、失敗作として扱われている。問題としては消費魔力が馬鹿にならず、それを常時吸い取られる為、解放者達でもロクに扱うことが出来なかった。仮にハジメが使ったとしても数分程しか使えないだろう。ただしその対価として出る威力は非常に強力であり、解放者達は最後の切り札としてミレディに預けていたが、ついぞ使われることはなかった。しかし先生は無限の魔力を持っている為、常時最大解放状態で持てるというチート。