俺はロリコンではない。ただ成熟した女性より未熟な体の女の子が好きなだけだ。 作:ユフたんマン
城へと戻るとまずは王に帰還したと報告し、全ての影分身の情報を全て共有する。莫大な情報量が俺を襲うが、全て難なく納める。
ふむ…なるほど…俺がいない間に帝国からの使者が来ていたとは…しかもそれに皇帝も参加しているとはなんとアグレッシブな王なのだろうか。まぁ実力主義の国ならそんなもんか。
それにあと必要そうな情報は…お、天之河達あのベヒモスを倒したのか…はえー、すっごい。やりますねえ。
けどまだ深層へはまだまだ先なんだよなあ…食物もないダンジョンは果たしてクリアさせるつもりがあるのだろうか…なさそうだなぁ…
後は気になるといえばランク“黒”の冒険者を“青”の冒険者がボコったという話だな…ランク分けでの最高ランクから3つ下の黒、それが駆け出し同様の青に負ける。それはそれは圧倒的な強さなのだろう。騎士団にでも入っていたのだろうか…
報告では決闘スマッシャーという異名が付いているらしい。まさかデュエル脳の持ち主か?しかも連れのユエという少女は股間スマッシャーという異名を持ち、百体程の魔物を魔法で一掃したとか。可愛くて強いとか最高だな!因みに俺はロリコンではない。
しかし今回は帰ってくるタイミングが少し遅かったようだ。数日前に先輩は農地改革の為にウルという町に向かったとか。
仕方ない。俺が迎えに行ってやっかぁ。その前に城に残っている生徒達に挨拶をしておこうと思ったが、天之河といった最前線を行く彼らは既にダンジョンへと潜りに行ってるらしい。ならいいか。ウルへと出発!!
適当に城の馬を一頭貸してもらいウルへと向かう。人懐こくて可愛い馬だ。ヨォォオオオシ、ヨシヨシヨシヨシヨシヨシヨシヨシッ!!(ムツゴロウ)
▽▽▽
湖畔の町ウルに到着した。どうやら俺がここに向かっている最中に清水がこの町で行方不明となったらしい。心配だな。元々彼は学校でも話す友達がいなかったように見えたし大丈夫だろうか…
取り敢えず寄ってきた小鳥に森で彷徨っている人間を探してきてくれと頼む。仙人もどきになってからなんとなくだが動物達とコミュニケーションを取れるようになった。メルヘンお兄さんだぞー!…やっぱりメルヘン少女の方がいいな…ロリコンじゃないけど。
ひとまず先輩と合流しようと仄かに香る先輩の匂いを頼りにフラフラと歩いて行った。
ゾクッ…!!
この町に禍禍しい魔力を持った存在が猛スピードで迫ってきている…!?ここに来るまであと数分といったところか…勝てるかはわからんが先輩だけは俺が死守して見せよう。生徒達もね!
身を潜めること数分、禍禍しい魔力を持った人間が中二心を揺さぶるバイクに乗って姿を現した。隣には金髪のエッッな少女、そしてその後ろにはウサミミの少女が…うん、ウサミミは俺の守備範囲外です。
「気をつけてください!!誰かそこにいます!!」
白髪の男がバイクを止めた瞬間、ウサミミ少女が反応する。いくら存在感を消しても音までは消せないからな。それは別の技能や魔法だし。
観念して男たちの前に姿を現す。
先手必勝影分身の術!!
姿を出した瞬間に影分身で念のために彼らの周囲を囲み、手に偽・螺旋丸を展開する。
「貴様は何者だッ!!」
そう男に問うも、彼は名前を教えてくれない。なんか腰にある銃らしきものに手を付けてることから俺を警戒しているのだろう。まぁ分身して包囲されてりゃそらそうだな。キース教官の真似をし続けるも反応しない。
すると金髪の少女が男に注意を促す。そして彼女は気になる言葉を放った。それは奈落に落ちてしまった生徒の名前…『ハジメ』と。
ん?待てよ…ハジメ?というか…よくよく聞くとこの男の声…それに禍禍しい魔力の中にほんの少しだけあるこの魔力は…!!
「緋槍!!」
「ユエ!ちょっ!!?待って!!」
焦った男の声が聞こえたと同時に金髪少女から放たれた炎の槍を空蝉の術で上着を犠牲にすることで回避し、分身と偽・螺旋丸を解除し手を上げ彼らに近づく。
こいつ南雲か?聞くと否定してくるが何か怪しい。なら厨二病を弄れば反応するだろうと、彼の容姿をもとに恥ずかしー!!とかそんなことを言ってハッハッハと笑うと目に見えて彼が落ち込む。確定だ…彼は…南雲はやはり生きていたのだ…本当に…彼が…
つい、衝動的に抱きしめてしまったがしょうがないじゃないかぁ(えなりかずき)
急に抱きしめたから南雲が驚いてるな…仙人もどきになってからデフォルトで存在感が薄くなったんだよなあ…自然と一体化したからだろうか…
けどそれよりも南雲に言って置かなければ…
彼に心からの謝罪をする。本当に俺の行動は軽率だった。けど、ここで会えたのも偶然ではなく、何かに引き寄せられたのではないだろうか。
少し体を仰け反らしている南雲を見ながら少し苦笑いをして…
「生きててくれて…ありがとう!!」
そんな俺を南雲は軽く笑って許してくれた。しかももう気にしてないという。本当に変わったな…俺みたいな口調や一人称だが真似してんのか?
荒ぶる南雲を揶揄っているとウサミミ少女がボソリと呟く。
「マズいですユエさん…私、新しい扉を開いちゃったかもしれないですぅ…!!」
「…ん、趣味は人それぞれ…いいと思う」
「いや、それは開かないでくれ!」
とんでもない誤解を生むところだった。俺はロリコンではないが幼い少女が好きなのだ。ゲイだとかホモだとか俺はそんなアブノーマルではない。ノーマルだノーマル。
取り敢えず自己紹介をしよう。挨拶大事、これ基本。
ウサミミさんはシア・ハウリアといい、金髪ロリはユエ、そしてハジメの女なのだとか
俺に電流走る。
ウッソだろお前!?南雲…お前…やったのか?白崎以外の女と…(テレレレレー)お前が付き合うのは…白崎だと思ってた…
だが俺は許さん!!ロリはNOタッチだ!!手を出しちゃいけないんだよこの野郎!!
「…失礼。これでも私、貴方より年上、敬いなさい…」
そうかそうか…彼女は合法でもあり…そして俺のロリガンセンサーではおおよそ俺より大分年上だろう。俺はロリコンではないが、南雲はロリコンだったのか…
なるほど…
「つまりロリババア…」
「…殺す!!雷龍!!」
空から龍の姿をした雷が俺に迫る。なんとか空蝉の術で回避し謝る。
土下座したら許してくれた。優しい!次はないって言われたけど。けどロリババアは俺の守備範囲なので全然気にしないでほしい。
「というか先生キャラ変わってんじゃねえか?前までそんな性格じゃなかっただろ…」
「…?そうか?うーん…まあ心に余裕が出来たというのが理由かもしれんな」
まあやけにフランクに話しかけるのは、久しぶりに生徒と話したからだろう。神山で話した奴なんてあのドラゴンぐらいだし、人に飢えていたのかもしれない。それに行方不明になっていた南雲と会えて舞い上がってしまったのもあるかもしれない。
俺は再度南雲の変わり果てた容姿を見る。
彼には聞きたいことが山程あるが、これは余り聞かない方がいいんだろうな。わざわざ苦しんだことを掘り返したくはないだろう。しかし俺は彼に言っておかなければならないことがあった。
これで俺は南雲の味方になれたのだろうか…後、白崎達には生還の件は言わないでおいてくれと言われた。何故だ?まぁ南雲がそう言うのなら何か考えがあるのだろう。
そして最後にじゃあなと言って南雲はバイクを消し去りその場から去る。彼ともう少し話していたかったが、仕事なら邪魔をするのも悪い。というかユエか…股間クラッシャーの冒険者と同じ名だ。それにさっきの魔法。確実に当たれば致命傷だっただろう。あれ程の魔法を人に躊躇い無く放てる。それに特段驚きもしなかった南雲…
もしかして誰か殺したのか…?
それに関してはまた南雲と2人きりで話すとしよう。だが流石に人殺しは生徒でも許容出来ん。影分身を尾行させるか。近づき過ぎては音であのシアに気づかれてしまうからな。気を付けて、さらに変化の術で変装して尾行させよう。
さて、尾行も付けたし俺は畑山先輩の元へと向かおう。さーて分身が言うにはあの山の近くの…分身から連絡が入った。
南雲と同じ店でカレーを食べているらしい。一緒に行けばよかったな…
取り敢えず畑山先輩の居場所へゴー!ゴー!
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俺の名前は南雲ハジメ。誰かの悪意ある魔法の誤射によって奈落に落ちた元落ちこぼれだ。奈落の底で何とか生き残り、魔物を喰らうことで強力な力を手に入れた…こう話していると時間がかかるな…よく守山先生が言っていた三行で纏めるのをやってみよう。
○奈落に落ちて魔物を喰らって生きながらえる。
○ユエという吸血鬼に出会い一緒にオルクス大迷宮を攻略し、この世界の真実を知る。
○なんやかんやあってシアを仲間にしてライセン大峡谷を攻略した。
こんなもんだろう。今俺が魔力駆動二輪で向かっているのは湖畔の町ウルだ。フューレンという町のギルド支部長直々にとある依頼を受けたからだ。
報酬として色々要求したからな。依頼はキチッとこなさないといけない。
「ふぁああ〜…ッ!?気を付けてください!!そこに誰かいます!!」
ポカポカとした日差しを浴び、殆ど寝た状態だったが何故か声を張り上げ警戒を促す。
一旦急ブレーキをかけ停車する。しかし何故だ?俺の気配感知には何も反応がないんだが…
「気配はない…なのに音がする…これは怪しいです!!」
「考えすぎじゃ…「バレてしまっては仕方ない!」…!?いたのか!!」
すぐに愛銃のドンナーを構えようと手をかけるがその前に、周りにボンッ!という音が鳴り響き、俺たちは完全に何者かに包囲される。しかも目の前にいるというのに気配も、魔力も感じない。存在自体がまるで幻のようにあやふやだ。
「貴様は何者だッ!!」
そう問われると同時に煙が晴れる。そして現れた顔に驚く。守山先生じゃないか…!?
「…フンッ、誰が初対面の相手に相手に名前を教えるか…!」
「そうかッ!馬鹿みてぇな名前だな!これから貴様には俺の相手をしてもらうッ!!」
いきなりキース教官の真似をしだした先生に反応しそうになるが、なんとか堪える。
「…ハジメ、気を付けて…相手から一切の魔力を感じない…少しでも目を逸らせば…見失う…!緋槍!!」
「ユエ、ちょっ!!?待って!!」
止めようと声をかけたが、ユエが先手必勝とばかりに緋槍を放つ。
それは後ろにあった森の一角を消し飛ばしたが今のは先生の分身だから大丈夫だろう。そう思うことにしよう。
しかし全く違う場所に、上着を一枚脱いだ先生が現れる。まさかユエの詠唱なしの魔法を不意打ちで撃たれながら、それを初見で避けたのか!?
「ハジメ…まさかお前…南雲か…?」
「…違う。人違いです」
「ふーん…そうか…まあ南雲はそんな厨二病みたいな格好しないしな…!俺なら恥ずかしくてちょっとでも目立たないように変装するね」
ハッハッハと笑われ、羞恥心に襲われる…。クッ!!せっかく忘れてたというのに…!!
「…せっかくハジメが忘れて…ってアイツはどこ…!?」
「ハッ!?いつの間にかハジメさんの目の前に!?」
「おわ!?」
急に抱きしめられる。げえ!!辞めてくれ!!俺にはそんな趣味ないんだからさ!!にしてもさっきのあの反応はマズかったな…あれじゃ異世界人だって言ってるようなもんじゃないか…こっちには厨二病なんて言葉ないんだから。
「本当に…本当に…ッ!!お前が生きててよかった…ッ!!すまない…不甲斐ない教師で本当にすまない…ッ!!そして…」
先生は少し苦笑いをしながら言い放つ。
「生きててくれて…ありがとう」
先生に謝られる。本当に先生は本体が同行してなかったことを後悔しているのだろう。けど、あれがなければ世界の真実も知らずに利用され続けていただろうし、何よりユエとシアに出会っていなかっただろうから、俺は先生を責める気は毛頭ない。それに先生が頑張ってたことはしってるしな。
「ああ…そうだな…別に俺はあの時のことはもう気にしてねぇよ。もう過ぎたことだしな」
「そう言ってもらえるとこっちとしてもありがたい…しかしその口調や一人称は何だ?俺の真似か?」
「違うわ!!」
「コラコラ、そんな怒ってちゃそのカッコよくなった顔が台無しだぜ?ほら、スマイルスマイル〜」
苛つく…さっきの言葉撤回しようかな…と思っていると、シアがボソリと呟く。
「マズいですユエさん…私、新しい扉を開いちゃったかもしれないですぅ…!!」
「…ん、趣味は人それぞれ…いいと思う」
「いや、それは開かないでくれ!」
辞めてくれ…俺にはそんな趣味はない。少し後でシアの体に教えてやろうか…いや、もちろんエッチなやつじゃないぞ!?
そんなことを思っていると先生達は勝手に自己紹介を始めてしまった。
「ドーモ。えーユエ…?=サンとウサミミ=サン。守山誠、南雲ハジメのクラスを受け持つ数学担当の教師です。貴女達は彼の何で?」
「あ、ご丁寧にどうも。ウサミミではなくシア・ハウリアです。えーと、ハジメさんの何と言われましても〜…えへへ〜」
「…ニヤニヤしない。私はユエ…ハジメの女」
「ちょっとユエさん落ち着こう!!」
先生がワナワナと震えている。待って欲しい。ユエは少女ではない!実質不老不死だから犯罪じゃないから!!
「な、ななな、南雲!!お前、幼女に手を出したのか!?俺が許さんぞ!!この世界ではよくても教育者として見過ごせん!こんな可愛いらしい子に手を出すなんて…!!」
「…失礼。これでも私、貴方より年上、敬いなさい…」
「つまりロリババア…」
「…殺す!!雷龍!!」
先生にユエの魔法が襲い掛かるが、先程と同じように回避している。しかし上半身は裸だ。恐らくだが空蝉の術でも使っているのだろう。
「す、すまんすまん!口が滑っちまった!悪かった!この通り!」
土下座してユエに謝る先生。幼女に土下座する先生とかみたくなかった…
「というか先生キャラ変わってんじゃねえか?前までそんな性格じゃなかっただろ…」
「…?そうか?うーん…まあ心に余裕が出来たというのが理由かもしれんな」
余裕が出来た…か。先生からは何も感知出来ない。ある程度実力が離れていれば気配遮断持ちでも感知出来るんだが何故か出来ない。それに何ら関係あるのではなかろうか。しかし恐らく今の先生は強い。俺たちが負けることはないだろうが苦戦は免れない。分身でゲリラとか恐ろしすぎる…!!
檜山達のエンドレス組手を思い出しブルリと震える。
「俺は南雲に奈落の底で何かあったかは聞かない。だが俺は教師だ。一度お前を守れなかった俺が言う資格はないとわかっている…けどこれだけは南雲に言っておく。俺は何があっても、何をしても俺はお前の味方だ。だから頼ってくれ」
そうか…先生はどこまで行っても教師なんだな…ある意味畑山先生とお似合いだよアンタは…
「ああ、わかってる。そろそろ俺は仕事で来てるから行くわ」
「おう、頑張れよ!あと最後にクラス全員にお前が生きていることを伝えて大丈夫か?白崎が心配してたぞ」
「やめてくれ。あんたが言わなくてもいずれ白崎には伝わる。だから話す必要はない」
そういい放ち別れの言葉を言いそこから去る。目的地は水妖精の宿って場所だったな…
チラリと後ろを見ると、まだシアが手を振っている。
「どうしたシア。先生が気になるのか?」
「うーん…なんて言えばいいんでしょうか…あの人の雰囲気が何か落ち着くんですよね〜…」
「…シア、多分それ、恋…。応援する…、それでハジメは私だけのモノ…」
「あー!!ズルイですぅ!!私が恋したのはハジメさんですぅ!!そう簡単に揺らぐものじゃないですからぁ!!」
腕にしがみ付いてきたユエを撫でているとシアが大きなメロンを反対の腕に押し当ててくる。ユエの方は…
すわっ!!殺気!?
ユエから殺気が滲み出ていたので俺は考えるのをやめた。