俺はロリコンではない。ただ成熟した女性より未熟な体の女の子が好きなだけだ。   作:ユフたんマン

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作者はロリコンではありません。グラブルで好きなキャラはヴァンピィちゃんです。


神は言っている、俺はロリコンではないとーー

待ってくれ、それだけはやめてくれ!!先輩だけで十分だろ!?なあ、やめろ…やめろォオオオ!!!

 

 

 

 

「聞け!ウルの町の勇敢なる者達よ!私たちの勝利は既に確定している!なぜなら、私たちには女神が付いているからだ!そう、皆も知っている“豊穣の女神”愛子様だ!!そしてさらに!!神秘の化身、”自然神”誠様だ!!この二神がいる限り、私たちの敗北はあり得ない!!

ささ、誠様!貴方様の御力の一片をお見せ下さい!!」

 

と俺に行ってくる南雲。おい、巫山戯るなよ。先輩は天使から女神にグレードアップしたからいいが俺を自然神とか…俺、災害級の魔法とか使えねーぞ…!

 

「先生、何かド派手な魔法を一発頼む。因みに拒否権はない。俺を巻き込んだ代償だ。先生にも彼らの偶像となってもらうぜ」

 

き、貴様ァァアアア!!!?謀ったな南雲!!俺はそういうの苦手なんだよ!上がるタイプの人間なんだよ!!

ハァー…これって適当にやったら指揮に関わるやつだよな…?まったく面倒臭い。それにド派手な見栄え重視の魔法…

 

あ、確か一つだけあったような…一度開発したはしたが結局普通にした方がいいと使わなくなったアレが…!

 

分身を三十体程出して螺旋丸を作り出す。本来一人、又は二人で作り出すモノを三十人で作るとどうなるか…答えは簡単、デカくなる。NARUTOでは少人数でポンポンとデカいのを作り出していたが俺にはまだ出来ない。大勢のサポートがあれば制御出来るが、少人数でなると暴発して失敗してしまう。

 

一瞬で螺旋丸は膨れ上がり、小さな山一つ飲み込む程の大きさとなり俺の腕を軸として浮かび上がる。更に周りに火遁の術でコーティングし、ミニ太陽が完成する。最も、太陽程の熱量もないため、威力は絶大、殲滅戦には向いているが、時間もかかり周囲の被害も尋常じゃないため使っていなかった魔法だ。

 

これ使えば南雲達の手助けいらなかったんじゃ…いや、周囲の山が燃えて消えるから駄目だな。

 

『燃え尽きろ、これは裁き、神罰である、終焉の時来たれりーー“太陽滅災”』

 

適当に作ったそれっぽい詠唱を終え、ミニ太陽を、地平線に見える魔物の群勢に投げ付ける。

それはゆっくりと俺の元を離れ魔物達に迫る。そして魔物と接触したその瞬間、凄まじい爆音と共にミニ太陽は炸裂し、爆発の中心にいた大勢の魔物は当然のように消え去り跡形も残さない。しかもそれだけではまだ終わらない。余波…熱を帯びた暴風が周辺の魔物と木々に襲い掛かる。

魔物は余波で灰になり、十分な距離があったとしても、熱風に耐え切れず肌が焼け爛れる。しかしそれと同時に周りにあった山が融解し大惨事になっている。まさに焼け野原という奴だ。やり過ぎてしまったがあの中に人の気配はないからまぁ大丈夫だろう。

 

「あぁ…や、山が…」

「これが自然神、誠様の御力だ!!誠様は魔物を率いる輩を罰せんと、天から遣わした現人神である!愛子様は『豊穣』と『勝利』をもたらす女神!!神々は我らの勝利は決まったも同然である!」

 

唖然とする町人。すみません、すみません、魔物しかいないけど山破壊してすみません…

 

すると南雲は自分のことを“神々の最終兵器(ファイナルウェポン)”と言い出し、マシンガンで魔物を駆逐していく。そのパフォーマンスもあり町人たちのボルテージが上がっていく。南雲ェ…

 

町人達の俺と先輩コールが終わると南雲はボソリと何かを呟き「じゃあ行くか」と言いバイクに乗り駆け出した。それに俺も続く。

 

さぁ、戦いの幕開けだ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と言ってもこれは殲滅戦、見どころというものも一切ない。ドーンッ!という音が響きすげえ魔法使ってんなぁ〜ぐらいである。BANG BANG!と銃音も…ドパンドパンという銃声も山脈に響き渡る。静かに戦えよな〜ほんと。俺が一番静かなんじゃないか?影分身たちで一体一体螺旋丸を打ち込んでいってるだけだからな。まったく…俺を見習ってくれよな。

最初の一撃で魔物の数は大分削れた為それほど苦戦は強いられなかった。現在フィードバック無しで出せる分身の数は約2万、その内約5千体が各地に散らばり情報を集めたり国の仕事に回している為、現在総数約1万5千体。もうすぐに殲滅完了である。

 

「「「「「イヤーーッ!!」」」」」

 

分身たちと同時に残っていた魔物に螺旋丸をシューッ!!超エキサイティンッ!!

よし、これで殲滅完了、ミッションコンプリートだ。

 

さぁ…これで清水に話を聞ける…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

俺の名前は清水幸利、まぁ所謂モブってやつだ。唐突だが俺はあの世界が嫌いだ。あのって言うのは日本のことだな。もうあんな負け犬のような存在には落ちぶれたくない。

本当にあの世界が嫌いだった。イジメも受けた。なのにそれで学校に行かなくなれば家族から白い目で見られ…

 

 

だからこの世界、トータスに転移した時は舞い上がりそうになる程嬉しかった。俺は特別なんだ!俺は主人公なんだ!あの物語のように華麗に活躍してハーレムでも築いてやるんだって息巻いてた…けど、やっぱりこの世界も俺のようなモブには優しくなかった。

 

どんなに頑張ろうと、努力して強くなろうとも、あの天之河、勇者にはステータスでも技能でも容姿でも何一つ勝ることが出来なかった。女子も、王宮の女も全員勇者勇者天之河天之河…ッ!!いい加減にしろよッ!!主人公は俺だ!俺が特別なんだ!!何で皆あんな男に惹かれるんだ!?俺なら全員の気持ちに答えてやれるのに!!愛してやれるのに!?

 

けど、そんな憎悪を抱いていた俺は一瞬にしてそんな大層な器でないことを自覚した。してしまった。

クラスメイトが目の前で死んだのだ。仲良くもない、話したことも殆どない男が死んだ、同郷という身近な人間が死んだという事実が俺にのし掛かった。そうだ、これは現実なんだ。小説の俺ツエーとは違うんだとようやく理解した。

それを理解した瞬間、死の恐怖に足が動かなくなる。鼓動が早く脈打ち冷や汗がダラダラと垂れ吐き気を催す。そう、俺は死の恐怖に屈服してしまったのだ。怖い、あまりにも…怖い…

 

守山先生が絶対に守るって言っていた。けど守ることは出来ずに結局一人死んでしまった。もう先生は信用出来ない。信用出来るのは自分だけだ…

 

 

 

 

 

訓練場に覚束無い足取りで向かうと、そこにはあの怪物、ベヒモスと正面に向かい合っていた天之河たちが訓練に勤しんでいた。なぜ彼らは恐怖に打ち勝つことが出来たのだろうか…恐怖を乗り越える力…精神…それが俺に足りない主人公としての素質なのだろう。少年漫画を見てみろ。強大なラスボスにも怯まず立ち向かう主人公を…俺にはどうにも真似出来そうにない…

 

スゴスゴとその場から立ち去り、図書館へと向かう。この世界に日本のような娯楽はないため、本を読むことしかすることがないのだ。俺の天職は“闇術師”の為、それに関する本を数冊手に取り自室へと戻る。

そしてその内容を読んでいく内に、俺は闇術師にドップリと嵌ってしまっていた。それだけ心が折れた俺にとって魅力的な内容だったのだ。

 

それは極めれば“洗脳”という技能を獲得出来るのではないか…と考えた俺は直ぐに行動し会得することに成功する。

そして俺は今までの苦悩が全て吹き飛んだ。洗脳、それはつまり好きな人間を好きなように出来るのだ。そこから俺はドンドンと水を得た魚のように加速していった。罪悪感も殆ど感じなくなり、恐怖も一気に治った。

洗脳は言葉の通り対象を想いのままに操ることが出来る。しかし欠点もあり、自我を持つ存在には何時間、何十時間と洗脳を掛け続ける必要があるのだ。これでは真面に使えないし、バレた時のリスクも高いと考えた俺は、イシュタルのある言葉を思い出す。

 

 

 

魔人族は魔獣を操っている。

 

 

 

これなら洗脳でも出来るのではないか…という考えに至った。思い立ったが吉日、すぐに城外に出て雑魚の魔物を実験台に使い、数十日目で遂に洗脳を掛けることに成功した。上手く行った時の俺と言えば過去最高の笑顔で飛び回っていただろう。それ程までに舞い上がっていた。

少し思っていた結果と違ってしまったが、それでもこの力が有れば俺は主人公になれると確信した。けどまだ練度は低い。もっと練度を上げて天之河を越えなくては…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

畑山先生がウルの町へと向かう?そんな話を聞いた俺は即座に参加すると先生に伝えた。交流のないクラスの奴らは驚いていたが、先生は何も聞かずに了承してくれた。ありがたい。丁度洗脳の練度も上がってきたところだ。今回の遠征で新たに強力な魔物を洗脳して支配してやろう。

 

 

ウルに着いたと同時に俺はすぐに先生たちから離脱し山脈へと向かう。配下の魔物を集める為に行方を眩ませたのだ。しかし今回、というか毎回だと思うが、守山先生の分身が付いている為、見つかるのも時間の問題だろう。凄まじい人海戦術よりも恐ろしい情報戦はない。バレればアウト、しかし急いで洗脳をする。その為に眠る時間は極力削るというハードワーク。しかしそれでも、二週間となると限界も訪れ、一時中止と夕方頃に作業を終えたと同時に後ろから声をかけられる。

魔人族だった。俺は即座に魔法をいつでも放てるように準備し警戒するが、魔人族には戦う意思は皆無のようで、手を上げながら取引をしないかと言う。

内容は畑山先生の殺害、報酬として殺害した暁には俺を魔人族陣営で勇者として迎え入れてくれるという。

 

俺はすぐにその話にのった。悪くない。今のように周りくどいことをせずに畑山先生を殺すだけで勇者になれるのだ。これに乗らない手はない。それに魔人族は人間族と違い見る目がある。俺が勇者の下で燻っているのは勿体無いとさ。そうだ、そうなんだ。俺は必要な存在なのだ。一人ぐらいいなくてもストーリーに何の影響もないモブとは違うのだ!!

そしてここからが俺の人生の山場だと思っていた。

 

偶然グッスリと寝ている強力な黒竜を発見した。洗脳するのに丸一日も掛かったが、そのお陰でより強力な魔物を手に入れることが出来た。それに魔人族からの支援もあり、魔物の総数およそ10万。これなら確実に先生を殺害できるだろう。そう満を待して大群を町に差し向けたのだが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「グッゾゾゾォオオオッ!!!!誰なんだよこの厨二野郎ッ!!オイッ!テメェだよ!後ろ向くんじゃねぇ!!」

 

美女を侍らした白髪の男に取り押さえられ、先生たちの目の前に放り出されていた。そう、俺は負けたのだ。それも完敗…一切の被害も出さずに俺の群勢は全て無に返されたのだ。山は被害にあったが…

 

「清水君、落ち着いて下さい。誰もあなたに危害を加えるつもりはありません……先生は、先生たちは清水くんとお話がしたいのです。どうしてこんなことをしたのか…どんな事でも構いません。先生に、清水君の気持ちを聞かせてくれませんか?」

 

そう膝立ちの俺の目の位置を合わせるようにしゃがんで覗き込んでくる畑山先生。その少し後ろでは、戦場にて最も煩かった守山先生が静かに俺を見下ろしている。俺の気持ち?なんで先生たちはわかってないんだよ…

誰も彼もが勇者勇者…!!どいつもこいつも俺を無能呼ばわりしやがって…俺は南雲のような雑魚の無能とは違うんだ!特別な力があるんだ!世界をもひっくり返せる能力があるんだ!!俺のが上手く出来るのに…気付きもしないで無能無能と…モブ扱いしやがって…!!

 

チラリと兄弟の顔が脳裏に映るがすぐに追い出す。不必要だあのようなモノ…!!

 

「そう、沢山不満があったのですね…でも、清水君。皆を見返そうと言うのなら、尚更先生には分かりません。どうして町を襲おうとしたのですか?もしあのまま町が襲われて…多くの人々が亡くなっていたら…多くの魔物を従えるだけならともかく、それでは君の価値を示せません」

 

そうゆっくりと俺に語りかける畑山先生に伝える。人間族には価値を示せない。当然だ。逆に危険分子とされるのがオチだろう。だが…

 

「…示せるさ…魔人族になら」

「なっ!?」

 

その場にいた白髪の男以外は顔に驚愕の表情を浮かべている。そうだ。その顔が見たかったんだよ先生。たけどなぁ…何で…何で10万の魔物が負けるんだよ!守山先生の危険性は十分に理解していたさ!その為の10万だからな!!だがそこの厨二野郎…お前さえいなければ…いなければ俺は特別な存在になれたんだ!!何で異世界にあんな近代兵器がいるんだよッ!!

 

「清水君…君の気持ちはよく分かりました。特別でありたい。そう思うの気持ちは間違っていません。私もそう思ったりします。人として自然な望みです。けど、君は方法を間違えました。これ程のことを出来る君ならすぐに人間族の中でも特別になれます。だから魔人族側には行ってはいけません。君の言う魔人族はそんな君の思いを利用したのです。そんな人に先生は大事な生徒を預けるつもりは一切ありません…清水君…やり直しましょう。まだ今なら引き返せます。皆に戦って欲しくはありませんが清水君が望むなら先生は応援します。君なら天之河君とも肩を並べて戦えます。

そしていつか、皆で一緒に日本へ帰りましょう?」

 

……クククッ、まだわかってないのかよ先生…だからアマちゃんなんだよクソが…今更やり直せる訳ないだろ…それに今回魔人族から受け取ったあの強力な魔物…そこの厨二野郎にぶっ殺されたが本来なら勇者の天之河をも凌ぐ強さなんだよ…こんな化け物をポンポン渡せる魔人族に人間族が勝てる訳ないだろ…

もう俺は後に引けないんだよ…!!

 

「動くなぁ!ぶっ刺すぞぉ!」

 

手を差し出してきた先生の手首を掴み俺に引き寄せ、首筋に魔物の毒針を添える。脅迫すると皆焦った顔をして武器を手放す。勝った…これで俺は勇者になれるんだ…!!

 

「フン…やっぱり先輩の命がテメェと魔人族との取引か…」

 

先程までずっと黙って見ていた遂に動きだし守山先生が俺に向かって歩み寄ってくる。

 

「く、来るな…!!刺すぞ!?本気だぞ!?」

「テメェは本当に刺せるのか?殺す…口に出すことは誰にでも出来るがそれを実行するとなると難易度は一気に上がる…魔物達に殺させようとしていたテメェが殺れんのか?」

「刺せる…刺せるさ…!!本気だ!!俺は先生を殺して魔人族の勇者になるんだ!!」

「勇者…か。清水…正直言うがテメェが魔人族側につくって話…俺は駄目だと言うつもりはない」

「も、守山く…グッ!?「黙ってろ!!」」

 

守山先生の言葉に反応した畑山先生の首を強く押さえ黙らせる。しかし俺が魔人族側に行くことを止めないのか…?

 

「まぁイシュタルが言うには魔人族は悪らしいが…俺から言えば戦争を始めた時点でどっちも悪だ。戦争なんてもんは自己主張の押し付け合いでしかないからな。だが清水…テメェは勇者になりたいんだよな?今のテメェ自身を客観的に見てみろ。

どうだ?テメェの今の姿…そんなテメェが勇者になれると思うか?逆に聞くがテメェは人を人質にする奴がヒーローとして敬われると思ってんのか?主人公でならいるかもしれんが勇者だぜ?魔人族だって人間と同じなんだぞ?まぁ会ったことはねぇが…そら、魔人族もテメェを見限ったようだぞ?」

 

守山先生は一瞬にして俺が持っていた毒針を奪い取り俺の頬を殴り飛ばした。一瞬それを理解出来ず、急に空が視界に映った時はパニックになり、殴り飛ばされたと理解すると頬に激痛を感じる。

 

「オラァッ!!南雲ォ!!」

「あそこか…!!」

 

先生の手に風が現れそれは球体となり、遠距離から放たれた蒼色のビームのような水流と鬩ぎ合う。次第に螺旋する球体は大きさと共に威力を上げていき水流を打ち消す。

そして死んだ筈の南雲の名を呼び、それで何故か反応した厨二野郎が銃で遠くに薄らと見える魔人族を狙い撃つ。

まさか…まさかそいつが…南雲だとでも言うってのか…?は…?雑魚が…雑魚だったアイツが…?何故…?何であんな雑魚が俺の群勢を滅ぼす力を手に入れてんだ…?嘘だよな…俺以下だと思っていた奴が…特別になっているなんて…

 

「逃げられたか…で、どうする清水。こうして見限られた今、テメェの居場所は無くなった。魔人族に一度裏切ったテメェを人間族が受け入れるかとなると俺や先輩が頼んでも難しいだろう。これからどうする?勇者になる以前の問題に直面したわけだが…何か進路の面談みてぇだな。今は関係ぇねぇがな」

 

顔が青くなっていくのを感じる。そうだ…魔人族のあの男は俺を殺そうとした…ならば俺はこれからどうすればいいんだ…人間族も俺を受け入れてはくれないだろう。最悪、勇者の一行の一人が裏切ったという事実を揉み消そうと俺を暗殺するかもしれない…!!よくても幽閉生活だろう。

 

「た、助けてくれ先生…!!俺はまだ死にたくも捕まりたくもねぇ!!前に言ってただろ!?生徒なら裏切っても味方でいてくれるんだろ!?だったら俺を「甘ったれてんじゃねぇ!!」ヒッ!?」

 

「まだテメェは今回しでかしたことを反省してねぇな!?その目を見ればそれくらいわかんだよ!!罪を償う、味方になる以前の前にテメェには道徳の勉強をする必要があるなテメェは!!下手すりゃ今回の魔物の群勢で関係ねぇ人間が被害を出すとこだったんだぞ!!自分で責任を取れねー餓鬼が好き勝手に都合のいい大人に頼るんじゃねえ!!

まぁ…お前がそうなったのもあの時大迷宮について行かなかった俺の落ち度でもある。だから居場所と身の安全は俺が保証してやる。他は全てテメェが何とかしろ。一度自分をゆっくりと見つめ直せ」

 

すると次の瞬間、俺の腹に衝撃が走り意識が朦朧とする。

 

「これは先輩の首を絞めた分だ。次はねぇぞ」

 

なん、だよ…それ…

俺は意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

まったく…このクソ餓鬼が…先輩の首絞めやがって。後が残ったらどうすんだよこのヤロー!しかし清水が変わったのは俺にも責任がある。南雲の件の後に闇術師の本を引き籠り読み耽っていたと王宮の司書から聞いて来たが、その本を読んでいくごとに歪んでいってしまったのだろう。最も、それは鍵になっただけで元々あの性格だったのかもしれないが。

しかし勇者…なんであんなのがいいのだろうか…あんなのになっても厄介ごとが振り込んでくるだけだというのに…やっぱりハーレムとかよりも一人の女性を愛し、平穏な生活を送るのがいいと思う。主観だが。物語じゃなく現実なんだからご都合主義は存在しない。修羅場になってカーナーシーミノーってなってナイフでズタズタにされちゃうからね。

 

「も、守山くん…彼をどうするつもりですか?王宮では確実に受け入れてはくれませんよ?勿論私も清水君を守りますが…」

 

おずおずと話しかけてくる先輩。可愛い!俺はロリコンじゃないが襲い掛かりたい程かあいい。

と、清水のことは心配しなくても大丈夫だ、問題ない。ひとまずこいつは神山に連れて帰る。自然と触れ合ってれば心も落ち着くだろう。しかしそうするにあたって厄介な存在は先輩の護衛としてついて来た騎士達の存在だ。このことを先輩に相談すると、先輩はウルッとした顔で騎士達に頼み込めば嬉々として「我々は何も見ていない。魔物を操っていたのは魔人族で清水は魔人族の人質として捕らえられていた」と事実を変えやがった。

おいおい、それでいいのか騎士達よ…まぁ俺もあんな顔されたらどんな頼みでも断れんだろう。先輩、恐ろしい子…!!

 

ひとまず俺は気絶した清水を担ぎ乗って来た馬に跨る。名前はブラックキング、真っ黒の毛並みをしたオスの馬だ。可愛いだろ?

 

「そ、その馬は…!?あの暴れ馬と有名なブラックキングではないか!?ブラックキング…その血統の馬に乗りこなすにはある思想が必要というが…まさか貴方が…!!」

 

へぇー、そんな設定が…こんなに懐っこいのになぁ…

一応試しに騎士の近くに連れて行けばブラックキングは騎士を蹴飛ばしてしまった。本当なんだなこいつ…

もしかして俺の黄金の精神に反応したのだろうか。スターァァアプラチナ!!オラァ!!って感じで。

まぁ詳細はわからないみたいだしそれでいいか。先輩に会えなくなるのは残念だが仕方ない。

 

では、サラダバー!

 

 

 




先生はイケメンですが、王宮の女性はうすうす愛ちゃん先生への想いに感づいているため陰ながら応援しています。
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