RAINBOW X STORY   作:山形りんごをたべるんご

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あかりちゃんがボイス1位になったので投稿するんご


え、アイマスじゃなくてラブライブじゃないかって?


……………山形りんごをたべるんご


0.虹が降りたトキ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日、この星に絶望の光が堕ちて来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 光は世界を疾走(はし)り、多くの獣を解放した。

 豪咆が響き渡り、大地は震え、海は荒れ、空が破れる。振り下ろされる脚は小さきもの達を踏み潰し、放たれる火炎は樹々を焼き尽くし、兇悪な爪は街を殺していく。

 

 

 

 終わりの見えない地獄。正にそう呼ぶに相応しい惨状に小さな生命達は逃げ惑うが、迫る巨大な影を振り払う事は出来無い。その大きな力の前に只々擦り潰されてだけである。

 

 

 

 光が齎した闇により、世界の終焉が訪れたと誰もが思い、嘆き叫ぶのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「大丈夫か……!?」

 

 

 

 大地が激しく揺れ、空から火の粉が落ちてくる中を、1組の男女が逃げる。男は足を怪我している女性の肩を支えながら、決して見捨てる事無く進んでいた。

 彼らの背後にいるのは輝く巨大な絶望の闇。それは妖しく美しく煌めいている。

 

 アレからだけは、絶対に彼女を逃さなくては……!

 男は唇を噛み締め、出来るだけ速く前へと進む。立ち止まる訳にはいかない。何としてでも彼女を……彼女達(・・・)のことを救わなければならないのだから。

 

 

 

「こっちだ!!」

 

 

 声が聞こえた方を向くと、そこには1人の男性がいた。側には車があり、中には女性が乗っていてその人も「こっちに来て!」と叫んでいる。この2人は男の友人と言える者達であり、彼らの事を乗せて逃げようと考えているのだ。

 男は友人の方に向かって必死に進む。支えてる女性に「もう少しだ……!」と声を掛けながら。そして友人も、彼らを助ける為に走る。

 

 

 その時だった。空かは虹色の光が飛来したのは。

 ソレは闇の前に落ち、輝く巨人にの姿になった。光の巨人は闇に立ち向かう。2つの力がぶつかり合い、大空と大地に轟く。

 多くの人々が、そして車に辿り着いた彼らもその光景を驚きながら見ていた。

 

 

「何だ、アレ……?」

「綺麗……」

 

 

 巨人は暖かく美しい虹光を放ちながら闇と激突。その様はまるで守神だ。絶望の淵にいた人々の心に、光の巨人は希望の灯を点火させてくれた。

 

 

「急ごう!」

「あ、ああ!」

 

 

 光の巨人に見惚れていた彼ら。だが我に返り、早くここから離脱しようと友人の男が叫んだ。女性を車に乗せ、自分乗ろうとする…………が、男はある事に気付く。崩れかけたビルの近くに、蹲り泣いている小さな女の子がいたのだ。

 

 

「マズい…!」

 

 

 男は駆け出す。背後から聞こえて来る女性や友人の制止を無視して。女の子を助ける為に、揺れる地に足を取られながらも彼は走ってビルの所まで行った。

 

 

「もう大丈夫だ!」

 

 

 駆け寄って女の子を抱きかかえる。怪我も大して負って無くホッと息が溢れた。さあ、すぐに車に行こう。…………そう思った時だ。

 

 

「危ない!!!??」

 

 

 友人が思いっきり叫んでいる。そして空からは何か大きな音が聞こえる。見上げると目に映ったのは、紫色の雷撃がビルに炸裂し大きな瓦礫が落下してくる光景であった。突然の事に彼が反応出来る筈も無く……–––––––

 

 

 

 

 

 

 

 

 鳴り響く轟音、舞い上がる粉塵。ほんの一瞬の出来事である。煙が晴れ、女性達がそこに見たのは、落ちて来た幾つもの大きなビルの破片。そしてその下から伸びた腕と、広がっていく血溜まり。

 男と女の子が潰されて死んだと理解させられるには十分過ぎるものであった。

 

 

「あ……あなたああああああああ!!!??」

「ダメ!?」

 

 

 女性が絶叫して車から飛び降りそこへと走り出し、それを同じく降車して来たもう1人の女性が止める。

 泣き叫び何度も男の……愛する夫の名を女性は叫び続けている。それを聞いて心を痛めながらも、もう1人の女性と男性は友人として彼女のことを羽交い締めにして止めていた。もしこのまま向かえば、彼女も危険だからだ。

 

 

 

 そしてその一方、光の巨人は闇に追い詰められていた。

 巨人は大きな力を持っていたが、闇はそれ以上であった。このままでは敗北し、この星は滅亡する……。それだけはさせない為に、巨人は最期の力を振り絞る。

 

 

 放たれる光がより強くなり、巨人は気迫の声を発しながら闇に駆け出していき、そのまま闇へと激突していった。光と闇が混ざり合い、轟音が響く。そしてその二つが一つになったかと思うと一気に弾けた。光と闇は波動となってこの場を中心に世界へと広がり、更にこの星で荒れ狂っていた魔獣達を次々と封印していった。

 だがそれにより発生した衝撃波により建物を傷付け、窓ガラスを粉砕。その余波、女性達のことも吹き飛ばした。

 

 

 地面に倒れた3人はゆっくりと意識が遠退いていく。まず男性が気を失い、続いて先程まで女性を抱き締めていたもう1人の女性も目を閉じる。そして最後に残された彼女は、右手でお腹を抑えながら必死に夫の腕に左手を伸ばしていた。しかしそれが届く筈も無く、彼女もまた段々と景色が暗転していく。

 

 

「あな……た…………–––––––」

 

 

 

 

 意識が落ちる中最後に彼女は、腹部に何か優しい温もりを感じた…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 後にスパークインパクトと呼ばれる事になる世界規模で起こった事件。これはその一端である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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–––––––––18年後。

 

 

 

 

 

 

 

 

「––––––––……っ」

 

 

 1人の少年が目を覚ます。ベッドの上で眠っていた彼は身体をゆっくりと起こした。周りを囲む白いカーテン、少し鼻で息を吸うと薬品らしき香りがしてくる。

 

 ベッドから降りて立ち上がり、カーテンを開く。辺りを見回すとどうやらここは医務室らしく、彼が寝ていた物以外にも何床かのベッドがあり、戸棚には資料があって、体重計や身長計なども置いてあった。

 

 ふと、彼は大きめの姿見を見つけた。そこに映されたのは自分自身の姿。どうやら彼は高校生らしく制服を着ており、首からは赤いネクタイが垂れている。

 じっと鏡の中の自分を見つめる少年。それに近付き右手で触れた後、彼はポツリと呟く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は……誰だ………?」

 

 

 

 

 

 

 





プロローグです。ここから少しずつ、物語は動き始めるんご。
どの様になっていくのかを楽しみながら山形りんごをたべるんご。

感想、質問、高評価、山形りんご、是非お待ちしてるんご。
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