RAINBOW X STORY   作:山形りんごをたべるんご

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遅くなりましたが投稿しました!
今回なのですがなんと……なんとなんと!?


がじゃまる様の書かれている「ゼロライブ!サンシャイン!!」とのコラボ回となっています!!
ゼロとエックス、陸と翔琉が出会うことで始まる物語を是非楽しんで下さい!!

それでは早速どうぞ!!




9.ジクウを超えて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とあるアナザースペースの静岡県沼津市内浦。そこには激突する大きな三つの影があった。一つは全身が金属質な外皮で覆われた宇宙人・ガルト星人アイザラ。もう一つは竜の様な胴体の胸元から頭部までが真っ二つに裂かれており、そこから別の竜の頭が覗いているという不気味な姿をした怪獣・ガイモス。

 

 最後に青と赤のボディ、頭部には2つの宇宙ブーメランを付けた鋭い眼光の戦士。幾多も悪を打ち砕いて来た若き勇者・ウルトラマンゼロだ。そしてゼロの中には、彼と一体化して共に戦って来た少年・仙道 陸がいる。

 

 ゼロ=陸とアイザラ、ガイモスは戦いを繰り広げていた。

 

 

『ガルト星人アイザラ……怪獣や兵器を売り歩き、いくつもの星々を地獄に変えた死の商人。噂には聞いてたが、この星に何の用だ!?』

「ここに来たのはただの下見さ。まあ、貴様がいるのは予想外だったがなぁ……」

「なら、運が尽きたって事だな」

『ああ。ここでてめえの罪を償わせてやる!』

「言ってくれる……。かつてウルトラセブンに倒された同胞の怨み、貴様で晴らしてくれるわ、ウルトラマンゼロォォ!!」

 

 

 アイザラが腕から光弾を連射。ゼロはそれを軽快な動きで躱して接近し、頭部の宇宙ブーメラン・ゼロスラッガーを手に取ってそれを振るう。アイザラも対抗し、2体は激しい接近戦を展開する。回し蹴りをアイザラは放つがゼロはしゃがんで回避し、素早くゼロスラッガーで二度斬りつけた。鋼鉄の身体から火花が散り、奴を後退させる。

 

 

「チッ……!ガイモス!」

 

 

 アイザラより指示を受けたガイモスは口と両肩から火炎弾をゼロ目掛けて放った。

 

 

「ッ、ゼロ!」

『分かってる!』

 

 

 放たれた火炎弾を跳躍して避け、それと同時に彼は青い光に包まれ姿を変える。

 

 

『「ルナミラクルゼロ!」』

 

 

 浄化と超能力を駆使する青き超スピード戦士。守り抜く力を宿したルナミラクルゼロへと変化。そして自身の周囲に、光のゼロスラッガーを複数作り出した。

 

 

『ミラクルゼロスラッガー!』

 

 

 それを地上のガイモスへ飛ばす。ゼロスラッガーの群はガイモスの身体に傷を付けていき、奴に悲痛な叫びを上げさせる。

 着地したゼロはそのまま超高速で動き、苦しむガイモスに接近。右掌を腹にへと押し付けた。

 

 

『レボリウムスマッシュ!』

 

 

 掌から衝撃波を放ちガイモスを吹き飛ばした。手足をバタバタさせながら吹っ飛んだガイモスは、敢えなく地に伏す。

 

 

「おのれぇ!」

 

 

 怒りのままにアイザラはゼロに光弾を放っていく。しかし、そんな物が彼らに通用する筈も無く、最も容易く躱されてしまう。

 

 

『どうしたどうした!?そんなもんか!?』

「くっ、舐めるなァ!」

 

 

 業を煮やしたアイザラは左腕にビーム砲の様な物を着ける。そしてそこから、光のネットを放った。ネットはかなり大きく広がり、ゼロは予想外だったのか引っ掛かってしまった。

 

 

『うお!?ンだよこれ!」

「馬鹿!調子に乗るから……!」

『はあ!?俺の所為かよ!?』

「どう考えてもそうだろうが!?」

 

 

 言い合うゼロと陸。そんな2人に、アイザラは巨大なレーザー砲を取り出してその銃口を向けエネルギーをチャージ。復帰して横に並んだガイモスの放つ火炎弾と共に、強力なレーザービームを放った。それにより、ゼロは凄まじい爆風の中に呑み込まれていく。

 

 

「どうだ!?これが俺様の作り出した兵器の力!貴様の様な愚か者は圧倒的な力の前に、不様に死んでいくのだァ!!ハァーハッハッハッ!」

 

 

 勝利を確信したアイザラはゲラゲラと笑い、ガイモスも嬉々として吼えている。山一つを軽く吹き飛ばす威力のビームを喰らわせたのだ、いくらゼロと言えども生きてる筈が無い。

 

 …………と思っていたが……。

 

 

 

 

 

「ハッハッハッ…………はあ……!?」

『「うおおおおおお!!」』

 

 

 ゼロは赤い輝きを放ちながら、無傷のままこちらへと突っ込んで来るではないか。信じられない光景に、アイザラもガイモスも開いた口が塞がらない。

 

 

『「ストロングコロナゼロ!」』

 

 

 燃え盛る炎と鋼の肉体を持つ超パワー戦士。前に進む力を宿したストロングコロナゼロとなった彼らはそのまま一直線にアイザラとガイモスに接近し、ダブルラリアットを2体に叩き込んだ。2体は強烈な一撃を受けて倒れる。ゼロは倒れたガイモスの尻尾を掴み、思いっきり空へと投げ飛ばした。

 

 

『ウルトラハリケーン!!』

 

 

 竜巻と共にきりもみ回転しながら上空に飛んでいくガイモス。それに対しゼロは左手首のブレスレットを叩いた後、右腕に超高温の爆炎を纏ってガイモスに解き放つ。

 

 

『ガルネイトッ、バスタァァァァァァ!!』

 

 

 解放された爆炎はガイモスに激突。その凄まじい威力の前に、ガイモスは粉々に砕け散った。

 

 

「馬鹿な!?俺様のガイモスが!?」

「残りはお前だ!」

「ふざけるなァ!」

 

 

 地を叩いた後、アイザラはゼロにへと駆け出す。そして何度も殴り掛かるが、彼らは全て軽く往なしカウンターに腹にパンチを2発、そして流れる様に回し蹴りを胸元へ打ち込んだ。それにより胸元には亀裂が入る。

 

 

「ぐおお……!?くっ……こんな宇宙、やってられるか!!」

 

 

 アイザラは右手首に着けられた腕時計型の装置を操作。すると上空に、時空の穴が開いた。

 

 

「あれは!?」

『時空の穴……まさか、他の宇宙に!?』

「そうだ!俺様はこの装置で、幾つもの並行宇宙を渡り商売をして来たのだ!そして既に、これと同じ物をとある連中に売り付けている」

『何だと!?』

「アイツらなら良い仕事をする。この装置の素晴らしさを全宇宙に広げてくれるだろうさ!」

 

 

 両手を高らかに挙げて笑うアイザラ。並行宇宙を自由に移動出来るだなんて物が悪人共の手に渡り悪用されれば大きな被害を産むだろう。

 

 

 

「今は引くが、いずれまたこの世界に俺様は来る。その時が貴様とこの星の最後だァ!」

 

 逃亡する為に空に開いた時空の穴へ飛ぼうとしたアイザラ。しかしそれよりも速く、ゼロが接近してその肩を左手で掴み止めた。

 

 

「っ、貴様離せ!?」

「………させるかよ」

「は?」

 

 

 怒りに満ちた陸の声がアイザラの耳に届く。

 

 

「この宇宙も、他の宇宙も!お前みたいな奴の好きにはさせるかよ!」

 

 

 雄叫びと共にゼロから漆黒の闇が溢れ出し、肉体を黒く染めていく。闇に堕ちたとあるウルトラ戦士の力を宿したゼロダークネスが、アイザラの前に降臨した。放たれる威圧感に、アイザラは息を呑む。

 

 

「そ、その力は……!?」

「うおおおおおおおおおッ!!」

 

 

 ゼロは呆けているアイザラに接近し、右拳を打ち込んだ。強烈な一撃に吹っ飛んでいくアイザラ。ゼロは奴が地に着く前にまた接近して連続で右拳を叩き込んでいく。

 

 

「ぐあああ!?うぐぅぅぅ!?」

「これまでの行い、償いやがれ!!」

 

 

 思いっきり振り被ってからの右ストレートがアイザラを吹き飛ばして海に叩き付けた。最早虫の息でフラフラと立ち上がるアイザラに、ゼロの鋭い眼光が放たれる。

 

 

「終わりだああああああああ!!」

 

 

 ゼロスラッガーを胸に装着。そしてそこから、陸の咆哮と共に凄まじい闇の力を持った光線をアイザラに向けて放出された。

 

 

「なッ!?ば、馬鹿なああああ……!?」

 

 

 どれだけ強固な身体を持っていてもそれに耐え切れる筈が無く、アイザラはガイモス同様、爆発四散することになった……––––––

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦いが終わり、時空の穴が閉じていくのをゼロは見つめる。アイザラの言っていた事が本当ならば、今この瞬間、別の宇宙で悪意ある者が活動している。それを見捨てる事は宇宙警備隊であるゼロには出来ない。だが、この宇宙を離れる事も、同じくし難かった。

 

 

「いこうぜ、ゼロ」

 

 

 そんな心情を察した陸が、彼にそう声を掛けた。

 

 

『陸……けど、アイツらは……』

「何言ってんだよ。俺らがいなくてもアイツらが大丈夫なことくらい、お前もよく分かってるだろ?」

『…………そうだったな』

 

 

 目線を向けた先にいるのは9人の少女。その中心にいる1人の少女がゼロと陸に対して頷いた。

 

 –––––心配しないで。

 

 彼女がそう伝えて来たのは間違いなく感じられた。

 

 

『なら、いくぜ陸!』

「ああ!」

 

 

 ウルティメイトブレスレットが輝き、白銀の鎧・ウルティメイトイージスが纏われて、ゼロはウルティメイトゼロとなる。その力によって並行宇宙への道が開かれ、彼らはそこへと飛び込んでいった。

 

 

 その先である戦いと出会いを、この時彼らはまだ想像もしていなかった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

------------------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

「スパークドールズの輸送?」

「ああ。基地にあるスパークドールズをなんとか研究所って所に送るんだとよ。んで、その時ここの近く通るから、俺はそのまま拾われて同行するって感じだ」

 

 

 同好会の部室で翔琉とスクールアイドルの9人は話していた。今日は土曜日、そしてスクールアイドルのイベントの前日。練習は午前中だけにして、後は明日に備えて身体を休めることにした。そして練習が終わった部室で彼はかすみから何処かに行こうと誘われた時にスパークドールズ輸送のことを話をしたのだ。

 

 

「それって、つまりは護衛ってことでしょ?大丈夫なの……?」

 

 

 心配そうに歩夢がそう尋ねる。

 

 

「いやいや、ただの付き添いだって。俺あくまでもラボチームっていう所の所属なんだぜ?そんな護衛だなんて事はしねえよ」

 

 

 ケラケラ笑いながらそう言うが、彼が同行するのは歩夢が言った通り護衛の意味がある。スパークドールズを狙う宇宙人は多く存在するのでいざと言う時の為に翔琉は一緒に行くと自分から進言したのだ。とはいえそんな事、彼女達にはとても言えない。

 

 

「ま、そんな訳だからこれから行って来るよ」

「むぅー、先輩と遊びに行きたかったですぅー」

「また今度な」

 

 

 かすみの頭をワシワシと撫でた後翔琉は部室を出ようとする。

 

 

「気を付けてね?」

「大丈夫大丈夫」

 

 

 背を向けたまま手をひらひらとさせ、彼は部室を出た。ただスパークドールズを研究所に運んでいく車に乗ってるだけの簡単なこと。トラブルなんてそうそう起こる筈も無いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「って思ってた時期が俺にもありましたあああああああああああああ!!」

 

 

 結論から言うととんでもないトラブルが起きた。

 

 あれから15分後に紗季が運転する車に乗せてもらった翔琉。彼らが乗る車にスパークドールズが載せられており、他にもリュウジと涼風、陽花が乗る物とハヤテとイヅル、シャマラ博士が乗る物の2台が護衛としている。

 他愛のない話をしながら走る事約30分。突如巨大な影が彼らの車に大きな影が覆い被さった。何だと思い車窓から身を乗り出して空を見た翔琉が見た物は、腹部に五角形の口を持つ巨大な鳥の様な怪獣であった……。

 

 

 

 

「何なんっすかあれはぁ!?」

「私だって知らないよぉ!?」

 

 

 全力で車を走らせて逃げる紗季と翔琉。怪獣は彼らの車を狙ってずっと追いかけて来ている。

 

 

《ベムスターっすよ、ベムスター!》

「べ、ベム!?妖怪人間!?」

《別名宇宙大怪獣、腹部の口で何でも呑み込んでしまうとんでもない怪獣っす!》

「あれ口かよ!?」

 

 

 紗季はどうにか撒こうと必死に車を走らせるが、鳴き声を発しながらベムスターは車を追い回す。

 

 

「てか何で俺らの車狙ってんだよアレ!?」

「もしかして、スパークドールズがこの車にあるのを知ってるの!?」

《ベムスターは高エネルギーを求める性質があります。もしかしたらスパークドールズのエネルギーに反応してるのかも知れません》

「なるほど……てか、冷静に分析してないで助けて下さあああああい!?」

 

 

 紗季の叫びが轟く。

 

 

「とりあえず俺行ってきます!」

「気を付けてね!」

「それ出る前も言われて気がするぅぅぅ!」

 

《X UNITED》

 

「オラァァァァ!!」

 

 

 エックスに変身し車から飛び出した彼はベムスターにアッパーを叩き込んだ。ベムスターは堪らず地面に落下。

 

 

「よく見ると意外と可愛いな」

《ベムスターは過去にいくつもの宇宙ステーションを呑み込んでる凶悪な怪獣っす!》

「可愛くねぇな!」

 

 

 駆け出して立ち上がったベムスターにチョップ。更に続けてキックを叩き込んだ。ベムスターは鉤爪で攻撃していくが、エックスはそれらを躱す。

 

 

「そんな短い手足で届くかよ!」

 

 

 素早く蹴りを繰り出していく。リーチの差を活かしてベムスターに攻撃をさせる間を与えず追い詰める。

 

 

「おっし、一気にトドメを……おわっ!?」

 

 

 強烈な一撃を放とうとした時、真横から衝撃を受けてエックスは吹っ飛んだ。何んだと思い見上げると、そこには蛇を連想させる怪獣が涎を垂らして立っていた。

 更に空が割れ、そこから青い芋虫に手足を生やした様な怪獣……否、超獣が現れる。

 

 

 

 

「レッサーボガールに超獣バキシム!?」

「怪獣が、一気にこんなに……!?」

「な、何がどうなっとるんじゃ!?」

 

 

 車を停止させ、Xioの面々は降車してエックスのことを見る。3体の敵に囲まれ、彼は戸惑いながらも構えている。

 

 

「くっそ、マジかよ……!」

 

 

 怪獣達に向かっていくエックス。先ずはレッサーボガールに拳を放つ。怯んだところに追撃をしようとするが、バキシムが鼻からミサイルを発射し妨害。エックスは仰け反ってしまい、そこへベムスターがタックルして来て彼は後退する。

 踏ん張って倒れそうになるのを耐えたエックス。怪獣達はそんな彼へと突っ込んでいき攻めていく。抜群の連携の前に、エックスは翻弄されてしまう。

 

 

「あの怪獣達、連携が取れてる……まさか、誰かに操られて……!?」

「ご名答!」

 

 

 涼風の言葉に、背後から返答が飛ばされてきた。振り返るとそこには三つの影があった。人型ではあるが明らかに人では無い異形の姿である。

 

 

「何だお前らは!?」

 

 

 ジオブラスターを向けるハヤテ、イヅル、紗季、リュウジ。それを見て奴らはニヤニヤと笑みを浮かべている。

 

 

「俺はヒッポリト星人ケイプ!」

「俺様はナックル星人ジェイラ!」

「デスレ星雲人ダイロだ!」

「「「我ら、脱獄ハンターズ!!」」」

 

 

 ばっちりとポーズを決める3人の宇宙人。彼らは脱獄ハンターズと呼ばれ、とある宇宙で数々の犯罪行為を行なって来た凶悪集団。捕縛されて投獄をされるがそのたびに脱獄を繰り返し、それすらもパフォーマンスと考えるとんでもない奴らなのだ。

 

 

「あの怪獣達を操ってるのがお前達という事か」

「ああ、そうだ。怪獣を操り華麗に獲物を奪う。俺達、かっこいいだろ?」

「ただの泥棒だろうが!?」

 

 

 ケイプに対してハヤテが吠えた。

 

 

「ヒッヒッヒッ、何とでも言いやがれ!」

「このスパークドールズは俺達が貰っていくぜ!」

 

 

 いつの間にかスパークドールズの入ったジェラルミンケース2つをダイロが持っていた。紗季が目を離した一瞬の隙に奪っていたのだ。

 

 

「あ、しまった!?」

「この馬鹿!?何を取られとるんじゃ!?」

「ご、ごめんなさいぃぃ!?」

「とにかく取り戻すぞ!」

「「「了解!!」」」

 

 

 リュウジがケイプへ、ハヤテとイヅルがジェイラへ、紗季がダイロへと向かっていく。脱獄ハンターズもそれに応える様に向かっていき、戦いが繰り広げられる。陽花、涼風、シャマラ博士の3人は、近くの柱に隠れてその様子を見守る。

 

 リュウジが素早い連打をケイプは身体に打ち込む。少し退がるが、ケイプはすぐに持ち直し豪腕を振るった。それをリュウジはそれをしゃがんで躱し少し距離を開く。

 

 

「俺と渡り合うなんて、なかなかやるじゃないか?」

「そりゃどうも」

 

 

 ジオブラスターをジェイラに向けて撃つ。だが奴はそれを笑いながら躱していき、ツインガンを連射。2人は近くの物陰に隠れる。

 

 

「ヒッヒッヒッ!」

「くそ!面倒な野郎だ!」

「弱音吐くな!」

 

 

 紗季はダイロからスパークドールズを取り戻す為に何度も手を伸ばすが、全てヒラヒラと躱されてしまう。業を煮やした彼女はダイロの顔面目掛けてハイキックを放った。しかしそれも容易く避けられてしまった。

 

 

「くっ!スパークドールズを返しなさい!」

「へっ!嫌なこった!」

 

 

 

 一方、エックスは3体の相手に苦戦を強いられていた。多対一は初めてであり、更に連携が取れてることもあっていい様に弄ばれていた。爪が、牙が、角が、嘴が、エックスを傷付ける。

 

 彼に対して、ベムスターは角からのビーム、バキシムは腕からの火炎放射、レッサーボガールは目からの破壊光線を放った。それを喰らってエックスは悲痛な叫びを上げながら吹っ飛んでしまう。倒れて苦悶の声を漏らしながら横に目線を向けた時、彼の視界には脱獄ハンターズと戦うXioメンバー、そしてもう1人、意外な人物が映った。

 

 

「歩夢……!?」

 

 

 しゃがんで物陰に隠れている歩夢の姿。部活が終わった後、買い物をしていたが最悪なことにこの戦いに巻き込まれてしまったのだ。

 震えて頭を抱えている歩夢。こんな恐ろしい事態に遭遇してしまったのだから無理もないだろう。

 

 

「お?良いもん見つけたァ!」

 

 

 エックスの視線から歩夢の存在に気付いてしまったジェイラはハヤテとイヅルの足下に連射した後、彼女に一気に近付いた。

 

 

「よおォ?」

「ひっ……!?」

 

 

 ジェイラは歩夢を引き寄せ、銃口を当てる。

 

 

「歩夢!?」

「動くなよ!このガキぶち殺されたくなかったならなァ!」

 

 

 その言葉によりXioもエックスも動けなくなる。

 

 

「よくやったジェイラ!」

「野郎!?」

「卑怯者!」

「ケッケッケッ!やっちまいなお前ら!」

 

 

 怪獣達が一斉に襲い掛かって来た。奴らの猛攻に晒され、エックスのカラータイマーが鳴る。

 

 

「ぐああああ!?」

 

 

 歩夢が人質に取られている以上、エックスもXioも手出しは出来ない。まさに大ピンチの状態。

 …………その時である。上空に時空の穴が開いたのは。

 

 

「何だありゃ!?」

「あァ?」

「あれは……?」

「空間に穴……まさか新手!?」

「何かいるぞ!?」

「まさか……」

 

 

「あ、あれは……?」

 

 

『ゼェア!』

 

 

 時空の穴から光の翼を拡げて飛び出したのは、最強の勇者・ウルティメイトゼロだ。

 

 

「ウルトラマン!?」

 

 

 ゼロはすれ違い様のウルトラゼロキックで怪獣達を吹っ飛ばしてから着地。その堂々たる姿を顕現させた。そしてウルティメイトイージスを仕舞ってからエックスに声を掛ける。

 

 

『よう……久しぶりだな、エックス、大地』

「ここって大地さん達の世界だったんだ」

「は?俺天地なんだけど?棒線一本足りてないぞ」

『は?天地?お前何言ってんだ?』

「いやいや、アンタが何言ってんだよ?てかアンタ誰?」

「大地さんじゃない……え、でもエックスは?」

「うん、俺エックスだよ。天地 翔琉でもあるけど」

『……どういう事だ?』

 

 

 妙に話が噛み合わない彼ら。そんな話をしていた時、ケイプが奇妙な銃を取り出して銃口をゼロに向けた。

 

 

「噂に名高いウルトラマンゼロォ……これで消えちまいな!ブルトン弾!」

『ッ、危ねえ!』

「うお!?」

「ゼロ!?」

 

 

 トリガーが引かれて銃からブルトンの力を持った弾丸がゼロに放たれた。弾丸はゼロの前で炸裂、空間に穴が空いて彼らを吸い込もうとする。ゼロは咄嗟にエックスを押し飛ばし、陸を自身から分離させた。

 

 

『ブルトンとかマジかよ!?ちくしょおおおお!?』

「ゼロォォォォォ!?」

 

 

 吸い込まれて異次元に飛ばされてしまったゼロ。突然の登場からの退場。余りに目まぐるしい展開にエックスは困惑するしかない。

 

 

「な、何がどうなって……」

 

 

 彼が戸惑っていた時、ケイプ、ジェイラ、ダイロの3人はアイザラから買い取った移動装置を使って次元の穴を開いた。

 

 

「ズラかるぜ、お前ら」

「おう!」

「お前もついて来い!」

「え、えっ!?」

 

 

 3人はその穴へと入っていく。スパークドールズと、人質にした歩夢を連れて。

 

 

「な、待て!?……ぐっ!?」

「させない!」

「新城野さん!?」

 

 

 追おうとするがダメージの大きいエックスはそれをする事が出来ず、膝をつき変身解除されてしまう。怪獣達も大きな時空の穴を潜って奴らの跡を追って去った。だが、レッサーボガールが穴に入ろうとした時、その尻尾に紗季が飛びついた。彼女もまた、次元の穴に消えていった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「痛ぅ……あ、歩夢……」

 

 

 フラフラしながら歩く翔琉。歩夢を助けなければ……その思いで歩みを進めるが現実どうしようもない。

 

 

「ぐっ……!?」

 

 

 痛みの限界で倒れそうになったその時、誰かが彼のことを支えた。

 

 

「っ………あ、あんたは……?」

「大丈夫っすか……?」

 

 

 見上げた先にいたのは仙道 陸。ウルトラマンゼロと一体化していた少年。

 翔琉と陸。この出会いが、これから起こるストーリーの幕開けであった……–––––––

 

 

 

 

 

 

 






翔琉の前に現れた陸とゼロ……と思ったら異次元に飛ばされてしまったゼロさん()
スパークドールズは奪われ、歩夢が攫われてしまい、更には紗季も……。初っ端からとんでもない展開になってしまったコラボ回1話目。これからどんなことが起こるのか、是非お楽しみに!


今回現れた敵、まずはガルト星人アイザラとガイモス。これらは平成ウルトラセブンに登場したガルト星人とガイモスの別個体という設定です。
そして次は脱獄ハンターズ!大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティアからの参戦です!彼らはそれぞれ元の宇宙人が出た作品の怪獣を従えています。このハンター達の活躍もご注目下さい!



では、また次回!

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