RAINBOW X STORY   作:山形りんごをたべるんご

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コラボ回エピローグ!
戦いを終えた翔琉と陸、ゼロの最後の邂逅を、短いですがお楽しみ下さい。

それではどうぞ!


12.ゼロから輝き歩く道

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ピピピッと目覚し時計のアラームが鳴る。それに気付いて目を覚ました翔琉はボタンを押して止める。時刻は朝6時。起き上がり首を回して鳴らした後、彼は隣りのベッドで寝てる人物に向かってさて枕をぶん投げた。

 

 

「起きろ」

「わぷっ!?」

 

 

 投げられた枕は見事にその人物=陸の顔面に命中し、覚醒させることになる。

 

 

「っ……お前なぁ……」

「さあ、気持ちの良い朝だぜ」

「鼻が痛くて目覚め最悪なんだけど?」

「わりぃわりぃ」

 

 

 悪びれた様子も無く適当に謝る翔琉。それを見た陸は「はぁ……」と溜め息を漏らした。

 

 

〈よう、起きたな〉

「ゼロ……気付いてたんなら受け止めろよ」

〈良いだろ別に。ぶつけた方がすぐ起きそうだったし〉

「だろー?流石ゼロ、分かってんじゃん」

 

 

 どうやらここに陸の味方はいないらしい。彼はまた溜め息を吐くことになる。

 

 

「あんま溜め息ばっか吐いてると、幸せが逃げるぞ?」

「誰の所為だよ」

「ん?あ、俺か?」

「俺が善子並に不幸になったら責任とって貰うぞ」

「誰だよ善子って?てか、俺男は趣味じゃねえんだ」

「俺だってそうだ……よっ!」

 

 

 陸の投げた枕が翔琉の腹に命中し、空気を吐き出して倒れ悶絶。それを見て陸と彼の中にいるゼロが笑う。

 

 

 

 

 この地球に戻って来た後、もう夜も遅かったので陸はXio基地内にある空き部屋に一晩泊まることになった。せっかくなので翔琉も同室に泊まることにし、そこで互いの宇宙でのこれまでの事などについて話そうとしたのだが、意外とすぐに翔琉が寝落ちした為話せたのは自分達の事を少しくらいだ。

 因みに陸が結構壮絶な人生を歩んでいて翔琉は若干引いた。

 

 

 歩夢と紗季も大きな怪我は無く、歩夢はイベントの事もあるので涼風に送られて帰宅した。彼女の両親に事情を、非難されるのを覚悟の上で説明したがそんなことはされず、逆にこうして無事に助け出してくれた事を感謝されたらしい。

 

 

 逃げた脱獄ハンターズ・デスレ星雲人ダイロの行方は分かっていない。ゼロ曰く、デスレ星雲人の殆どが狡猾で卑怯な手を使ってくる恐ろしい種族だという。ダイロも何かしらの手段で復讐をしてくる可能性がある為、今後警戒を強めていかなければならない。

 

 

 何はともあれ事件は解決。無事スクールアイドルのイベントが開催される日を迎えることが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「改めて、今回はありがとう。貴方達のお陰で2人を助けることが出来たわ」

 

 

 Xio基地の屋上。自身の宇宙に帰る陸とゼロを見送る為に翔琉、沙優、紗季、ザムザ、陽花、涼風がそこに集まっていた。

 

 

「いえ、俺らも助けられましたし」

 

 

 お礼を言ってきた沙優に陸はそう答える。

 

 

「本当にありがとうね!凄く感謝してるわ!」

「感謝、する」

「あ、もしまたこちらに来た時はいろいろ調べさせて欲しいっす!」

「はぁ……水瀬さん」

 

 

 紗季、ザムザも礼を言い、陽花はゼロ、そして彼と一体化してる陸のことを調べたいと言うが涼風が抑える。それを見て陸は苦笑い。

 

 

「まあ、もしこっち来た時は遊びに来いよ。飯でも奢ってやる」

〈お、そりゃいいな〉

「そん時は楽しみにしてるよ」

 

 

 硬く握手する2人。

 

 

「翔琉、スクールアイドルの仲間達は大切にしろよ?」

「ああ、分かってるって」

「それにお前なら多分、この宇宙にきっといる俺達が関わってるスクールアイドル達とも仲間になれると思う」

〈確かに、アイツらともダチになれそうだ〉

「へー、なら会ってみたいな。なんて言ったっけ、そのスクールアイドル?」

 

 

 風が吹き抜ける中、翔琉の問い掛けに陸は笑みを浮かべてから答えた。

 

 

「–––––––––Aqours。輝くスクールアイドルだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ウルティメイトゼロとなった彼らが宙に浮く。翔琉達はそれを見上げていた。

 

 

 

《翔琉、この宇宙は任せたぞ?》

「いや……宇宙規模はちょっとしんどいなぁ……。責めて市町村規模か、最大でも都道府県規模だと助かるんだがぁ」

《馬鹿、何言ってんだお前は?》

「冗談冗談。お前から貰った力でそこそこ頑張るわ。ちょっと動き難いけど」

《ったく……一言余計な所は似てるかもな。それとスクールアイドル達の輝きもしっかり守りな。それはいつか、お前の力になる筈だ》

「輝き……か。なんか詩的な感じだな。お前歌詞とか書けるんじゃないか?」

 

 

 揶揄う様にそう言う翔琉。呆れた様なリアクションをするゼロを見て彼はケラケラ笑う。口が悪く適当な所の目立つ翔琉ではあるが、それでもこの世界を守ってくれるだろうとゼロと陸は感じていた。

 

 

《じゃあな》

「また会おう」

「ああ、いつかまたな陸、ゼロ」

 

 

 ゼロは左手の親指、人差し指、小指を立てたサインをし、翔琉もそれに応える様に拳を突き出す。それからゼロは天に時空の穴を開け、その中に飛び込んで去っていくのであった。

 

 

「行っちゃったね」

「そうっすね」

 

 

 

 彼らが去っていった空を見つめる翔琉達。

 

 ほんの僅かな時間の邂逅ではあったが、それは間違いなく彼らに大きな影響を与えるものであった。ふと、エクスデバイザーを見てみると、そこには1枚のカードが現れている。ウルトラマンゼロのサイバーカードだ。彼らの置き土産なのだろう。

 

 それを手にする翔琉。これはおそらく翔琉と陸、ゼロとの絆の証でもある。またいつの日か、共に並び立てる時を願って彼は輝く空に目を向けた––––––

 

 

 

 

 

 

 

 

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 無事自分達の宇宙に戻って来た陸とゼロ。内浦の地に降り立ち陸の姿に戻る。横を向くとそこには朝日に照らされて輝く美しい海が広がっていた。

 

 

 

「向こうの内浦も、こんな感じなのかな?」

〈きっとそうだろうな。帰り際に見に行っとけば良かったぜ〉

「確かに」

 

 

 そんなことを話していると背後から彼らを呼ぶ声が聞こえて来た。振り向いた先にいるのはこちらに手を振ってくる9人の少女達の姿。自分達のことを呼びながら向かって来る彼女達へ、陸も歩き出すのであった。

 

 

 

 

「ただいま、みんな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「やべぇ!遅れる!」

 

 

 イベントがある会場まで走っている翔琉。陸達を見送った後、かっこつけて黄昏てたら時間がやばい事になっていたのだ。高い身体能力を持つ肉体をフルに活用して全力で彼は走り抜ける。そしてどうにか、時間内に会場に辿り着く事が出来た。

 

 

「あ、翔琉くーん!」

 

 

 入り口では歩夢達、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーが揃っていた。翔琉は彼女達の元へと走りそこに着いた。全力で走ったこともあってか少し息切れしている。

 

 

「はぁ……はぁ……わりぃ、遅れた!」

「よかったぁ、何かあったかもって心配してたんだよ?」

「先輩、遅いですよ!」

「かけるん寝坊したー?」

「寝坊かぁ……彼方ちゃんも寝たいなぁ……」

「先輩、こっちです!」

「もう少しで遅刻でしたよ?」

「けど、間に合って良かったね!」

「遅刻するんじゃないかって、少し心配した」

「遅刻なんて許されないわよ?」

 

 

 歩夢、かすみ、愛、彼方、しずく、せつ菜、エマ、璃奈、果林、全員翔琉の到着を待ち侘びていた様だ。

 

 

「ちょっといろいろあってな」

「大丈夫なの?」

「へーきへーき。さあ、それよりも……」

 

 

 息を立て直した彼はイベント会場に目を向けた。

 

 

「スクールアイドルか……。ちゃんと見るのは初めてだな。みんなの姿、しっかり見させてもらうぜ?」

 

 

 翔琉のその言葉に全員が強く頷いた。

 陸達の言うスクールアイドルの輝き。それを見ることが出来るかも知れないと思うと、楽しみで妙に心が弾む。

 

 

「よし、行こうぜ!」

 

 

 彼にそう言われた後、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の10人は会場内にへと勇んで歩いていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






これにて「ゼロライブ!サンシャイン!!」コラボ回、終了です!

皆様如何だったでしょうか?
改めて、コラボして下さったがじゃまる様には感謝いたします!本当にありがとうございます!


今回は陸の話でAqoursのことを知ったり、地味にダイロが生き残っていたり、と今後の伏線というか足掛かりの様なものもありました。
これからそれらがどう影響するのかも、お楽しみ頂けたらと思っています。

さて、あと2、3話程で所謂第一章が終わり、次の展開に移ることになっていきます。これからも応援の程、よろしくお願いします!

今回はここまで!
感想、質問、高評価、その他、山形りんご、ぜひぜひお待ちしてるんご!

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