RAINBOW X STORY   作:山形りんごをたべるんご

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エース兄さん最高!!!!!!
アニガサキ最高!!!!!!

と叫んでますが今回は虹学キャラがほぼ出ません←
代わりにと言ったらあれですが、ウルトラマンZに登場したあの超獣が登場します。エースキラーといえば……。

そんな感じで始まるエースキラー編、早速どうぞ……



24.殺シ屋

 

 

 

 

 

 

 

 

 暗雲と豪雨の都心。そこでけたたましい雄叫びを上げながら暴れる怪獣がいた。右手に鉄球、左手に鎌、頭部には剣が備え付けられたその悪魔の様な怪物は鼻先から火炎を吐いて街を破壊。傍若無人な暴れっぷりを見せる。この怪獣……いや、超獣の名はバラバ。殺し屋超獣の別名を持つとんでもない化け物だ。

 鉄球の先端を鞭として伸ばしビルを貫く、放置されてた車を踏み潰す、鎌を振って鉄橋を崩す、先の二又に分かれた尾を道路に叩きつける、火炎で逃げ惑う人々を焼き殺す。恐るべきこの超獣は情け容赦無く都心を蹂躙していった。

 

 荒れ狂うバラバの元へ、2機のマスケッティが駆けつけた。α機にはハヤテとリュウジが、β機にはイヅルと紗季が乗っている。それを見て不気味にバラバは笑う。

 

 

「くらえ!」

 

 

 両マスケッティから光子砲が放たれる。それはバラバに当たるが敢えなく弾かれてしまった。

 

 

「効いてない……!?」

「だったらこれだ!」

 

 

 β機がミサイルを放った。だがそれもバラバの表皮に弾かれて地に落ちて爆発。

 

 

「ちょ、余計な被害出してどうするのよ!?」

「う、うるせえ!」

 

 

 その後も攻撃を続けていくのだがまるで通じない。2機のマスケッティを無視して、バラバは破壊の限りを続けていく。頭部の剣を光らせてショック光線を放ち高層マンションを破壊。崩れていくそこからは、逃げ遅れていた人々の悲鳴が響いた……。

 

 

 

 

 やりたい放題のバラバ。その様子はXio司令室でもモニタリングされていた。

 

 

「超獣……厄介な」

「怪獣よりも強靭な力に加えて、強力な兵器も備えている……本当に厄介な相手っす」

「ヤプールめ、いらん置き土産を残していきおってぇ!」

 

 

 涼風、陽花、シャマラ博士が毒吐く。

 

 

「マスケッティに攻撃が一切効かないなんて、強敵ね……翔琉君は?」

「それが、連絡が、着きません」

 

 

 先程から翔琉に連絡をしているのだが何故か通じない。もう既に内浦から東京に着いててもおかしくない時間の筈。

 

 

「いつもなら怪獣が出たらすぐに来る筈なのに、何かあったんでしょうか?」

「少し、おかしい、かと」

「気になるわね……ミキリ、ミハネ。彼の学校や家の方に連絡して––––」

「「大変だよ!?」」

 

 

 学校などの連絡ルートからどうにか翔琉とコンタクトを取れないかとミキリとミハネに聞こうとした時、2人が驚いた声を上げた。

 

 

「どうかしたの?」

「この雨大変だよー!」

「この雨が超獣を守ってるよー!」

「雨が、超獣を?」

 

 

 バラバを中心に半径1km程の場所に降り注いでいる雨。なんとこの雨が、バラバの身体に降ることで特殊なバリアを表面に形成し攻撃を無効化させていたのだ。しかもこの雨には更に恐ろしい事実が秘められていた……。

 

 

「「この雨、放射線が放出されてるよ!」」

「何ですって!?」

 

 

 超獣バラバによって降らされてるこの雨は、放射能の雨なのだ。バラバのことを守り、更に放射性物質で街と人を汚染していく恐ろしい雨に、沙優隊長を初め司令室にいたメンバー、そして通信でそれを聞いた出撃しているメンバー達も驚愕する。

 

 

「最悪ではないか!?」

「この放射線量……10分浴び続けたり、汚染された雨水の近くにいるだけでも人体に悪影響を齎らします!」

「建物の中や地下に避難を……いや、でもそれだと超獣によって直接攻撃を受けてしまう確率が上がってしまうっす……!?」

「α機、β機!超獣に絶え間無く攻撃して!効かなくてもいいから、動きを止めるの!」

 

《了解!》

《了解!》

 

「涼風、すぐに自衛隊や近隣の警察、消防にもこのことを通達!ミキリ、ミハネは翔琉君の位置を早急に捜し出して彼に連絡を!シャマラ博士はあの雨について解析を続けて!」

「了解です!」

「「了解だよ!」」

「今やっとるわい!」

 

 

 指示を飛ばしていく沙優。放射能……その恐ろしさは過去より学んで来ており、それ故に早くこの状況を何とかしなければと躍起になっていた。

 

 

「こうなったら……!」

 

 

 陽花はゴモラのスパークドールズをカプセルの中に入れ、サイバーゴモラのカードをスタンドに置いてからパソコンを操作し始める。バラバが暴れ、エックスも何故か現れないこの状況を打開する為に、彼女はあるものに賭けることにしたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 一方その翔琉はというと謎の黒ずくめの集団に従い、共に港にある倉庫の前に来ていた。都心ではバラバが大暴れをしており倒さなければならないことは分かっているが、コイツらは歩夢、果林、せつ菜、璃奈の4人を誘拐している。もし言う事を聞かずに戦いに向かえば4人の命が危ないだろう。バラバのことはXioの仲間達に任せ、自分は歩夢達を助けに向かうしかなかった。

 

 

「ほら、入れよ」

 

 

 1人の男にそう促され、彼は扉を乱暴に開けて倉庫内に入る。すると翔琉の目に、植物の枝の様な触手に身体を縛られ十字架に捉えられているかの様な状態になっている歩夢、果林、せつ菜、璃奈の姿が映る。よく見ると、その触手は1人の宇宙人と思わしき者から伸びていた。

 

 

「お前ら!!」

 

 

 叫び駆け出す翔琉。しかしその前に、銃を構えた複数の者達が立つ。

 

 

「てめえら……一体何者だ!?」

 

 

 仕方なく立ち止まる翔琉。怒りを込めて叫ぶと、それに応える様に鎧を身に纏った男が前に出る。

 

 

「初めましてウルトラマン。俺様のことはそうだなぁ……超一流の殺し屋、エースキラーとでも呼んでくれ」

「自分で超一流とか言う奴って、大抵最後には死ぬよな」

「安心しろ、俺はそんなヘマしないんだ」

「で、そのエースキラーさんが何の用だ?あとそいつら解放しろ」

「ハハッ、面白い事言うねぇ。そう言われて人質をすんなり返す殺し屋は何処にも居ないだろうよ」

 

 

 エースキラーのことを翔琉は強く睨む。しかし奴はそれを気にすることなく飄々としていた。

 

 

「俺達は依頼を受けてお前を殺しに来たんだ。まさかターゲットがあのウルトラマンだって聞いた時は、流石の俺も驚いたぜ。まあ、それでもちゃんと殺るのが、俺の良いところだ。しっかり殺されてもらうぜ?」

「ふざけんなクソが」

「いいねいいねぇ!粋の良い若者は大好きだぜ。その方が殺し甲斐があるしなァ……。態々人質を連れて来たのも、お前にやる気になってもらう為なんだ。せっかくだから楽しませてくれよな」

 

 

 完全に遊び感覚でいるエースキラー。奴からしてみれば翔琉を殺すことなど容易い事であり、せっかくウルトラマンを殺すのならせめて楽しもうという舐め切った魂胆なのだろう。歩夢達を人質にしたのもただ彼と遊ぶ為の玩具としてだ。周りの連中もエースキラーと同じ様だ。そんなふざけたエースキラー達に対し、翔琉の怒りはより湧き上がっていく。

 手斧の刃を翔琉に向けるエースキラー。彼もエクスデバイザーを手に取って構えた。

 

 

「まあ人質といっても、コイツらはお前を誘き出す為だけの餌だ。別にお前が向かって来たからって殺しはしねえから安心して掛かって来な」

「信用しろってか?」

「しなきゃお前が死ぬだけだ」

「チッ…………やってやんよ!!」

 

 

 デバイザーの上部を押してエックスに変身する翔琉。普段と違って人間サイズでだ。拳を構える彼のことを見て、エースキラーは愉しそうに笑い声を上げた。

 

 

「ハハハッ!ウルトラマンを殺せば、俺らもより箔が付くってもんだ。さあ、楽しませてくれよ?」

 

 

 地を思いっきり蹴って駆け出したエックス。怒りを込めた拳を、怒号と共にエースキラーへと放つのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 Xioのバラバへの攻撃は続いていた。放射能の雨に守られたバラバにそれらは一切通じておらず、奴の動きを少し止めるだけではあるがそれでも自衛隊達による民間人の救助活動の時間稼ぎにはなる。

 

 

《CYBER KUMONGA LOAD》

 

「クモンガデスクロスネット!」

 

 

 サイバークモンガのカードを読み込ませたマスケッティαから、電磁ネットが放たれてバラバを包み込んだ。ネットを引き千切ろうとバラバは暴れるが、高い強度を持つそれに苦戦をしていた。

 

 

「よし!」

「ハヤテ、ここは任せる。俺は下に降りて救助を助けてくる」

「了解ですリュウジさん!」

 

 

 そう言うとリュウジは煙の様にスッと消え、次の瞬間には地面に降り立っていた。そして放射能の雨の中を躊躇なく走っていく。ハヤテはそれを気にすることなく、ネットから逃れようとしているバラバを睨んでいる。β機に乗るイヅルと紗季も、バラバを抑える次なる一手を思考しながら奴の周りを飛んでいた。

 

 

「取り敢えずこれで少しは抑えられそうだが、どうすだよこの化け物……てか、翔琉は何処いったんだよ!?」

「弱音吐かないの!とにかく今はアイツを止めるわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな中、沙優隊長は指揮権をザムザ副隊長に預け、とある人物の元に来ていた。UNVER日本支部の支部長である北森(きたもり) 耕一郎(こういちろう)の所だ。

 

 

「こんな時に何用かね、神山君」

「こんな時だから来たんですよ、北森支部長」

 

 

 彼は沙優隊長がまだ研修生だった頃からの恩師とも言える存在であり、彼女をXio日本支部の隊長にと推薦したのも北森支部長なのだ。宇宙人や怪獣に対してタカ派とも取れる様な高圧的な対応をすることも暫しだが基本的にはXioに一任しており、彼女達の行動に余計な介入をすることなく決定を尊重してくれるXioにとっての良き理解者である。

 

 

「この超獣、コードネーム・バラバは放射線を放つ雨を降らせており、それによって都心を汚染。更にこの雨で自身にバリアを張っています。このまま雨が降り続ければ都心の放射能汚染は深刻になり、バラバにダメージを与える事も出来ません」

「放射能に関しては対策チームを早急に編成し現地に向かわせるつもりだ。しかし、大元であるあの超獣と雨をどうにかしなければそれも出来ない」

「だから、ある兵器の使用許可を貰いに来ました」

「…………まさか」

 

 

 彼女の言う兵器という物に心当たりがあるのだろう。北森支部長は眉を顰めるが、沙優隊長は構わず彼の目を真っ直ぐ見ながら口を開いた。

 

 

 

「レディエーションデストロイヤーGの、使用許可を申請します」

 

 

 

 これ以上バラバによる被害を拡めない為に、彼女達は自分達に出来る事を一生懸命にやっていくのであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・ゴルメデ

別名:古代暴獣

身長:54m

体重:6万9千t

出典:ウルトラマンコスモス 2話「カオスヘッダーの影」

 

 凶暴な性格の怪獣で硬い角と背中の殻、強靭な脚力を利用したキック、口からの火炎弾を武器にして暴れる。リドリアスという天敵の怪獣が存在し、激しく争っているところが暫し目撃されている。

 虹ヶ咲学園付近に現れた……というよりもダークファウストによってそこに連れて来られてしまった怪獣。エックスと戦うが圧倒され、挙げ句の果てには現れたファウストによってカオスゴルメデにへと変化させられてしまった。

 コスモス2話に登場。ウルトラシリーズ第一期の怪獣の様なシンプルなデザインが特徴。ウルトラQに登場したゴメスのオマージュ怪獣でもある(天敵のリドリアスは、ゴメスの天敵であるリトラのオマージュ)。

 

 

・カオスゴルメデ

別名:古代暴獣

身長:54m

体重:6万9千t

出典:ウルトラマンコスモス 2話「カオスヘッダーの影」

 

 ゴルメデが外的要因により強化させられた姿。頭部には沢山の赤い突起があり、後頭部には大きな角が生え口からは強力怪光という破壊光線を放つ。

 ダークファウストにより、ダークフィールドから降り注いだ闇のエネルギーでゴルメデが強化。この時点でゴルメデ自体は既に死んでおり、動く死体人形状態である。ファウストと共にエックスを追い詰めたが、かすみを救い活気を取り戻した彼の猛攻を受け、最期はプラズマスパークスラッシュによって斬り裂かれた。

 本編ではゴルメデのデータをコピーしたカオスヘッダーが実体化した姿だが、本作ではダークフィールドによって強化させられた怪獣となっている。

 

 

 

 







放射能、放射線に関してですが、私がそこまで詳しい知識を持ち合わせてないので本来のものと違う独自設定が入ってくると思いますがご了承下さい。

今回のエースキラー編ですがXioのメンバー、つまりオリジナルキャラ達がメインの話になってきます。そしてウルトラマンA 13 、14話のオマージュもちらほらとあります。
バラバと戦うXio、エースキラーに嵌められたエックス、彼らは窮地を乗り越えれるのか?
そして沙優隊長が使用しようとしてる「レディエーションデストロイヤーG 」とは何なのか?
次回もまたお楽しみに。

感想、質問、高評価、その他、是非是非お待ちしてるんご!

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