RAINBOW X STORY   作:山形りんごをたべるんご

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記念すべき50話目!何かが起こる……?
早速どうぞ!


50.ワタシがアナタに出来ること

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あはは、石になっちゃってるじゃん。だっさー」

 

 

 明里は自宅にあるパソコンに映されている、石像にされてしまったエックスのことを見ていた。今まで自分にとって障害であったエックスがこんな姿になっているのを見た彼女は面白そうに笑っている。

 

 

「ねー、ルギエル」

《何だい?》

「これ壊しちゃったら、ウルトラマン死ぬかな?」

《恐らくそうだろうねぇ。………殺すのかい?》

 

 

 ルギエルの問いに明里は「うーん」と考え込む。

 

 

「まあ、私がやらなくてもあの蛇の怪獣がやってくれるでしょ」

《それは確かに》

 

 

 「でも……」と彼女は机の上に置いていた黒い棒状の物を手に取る。

 

 

「あの怪獣もウザそうだし、一応準備だけしとこうかな」

 

 

 エックスもガーゴルゴンも、いざという時は纏めて殺してしまおうと彼女は考えている。どっちも明里からしたら邪魔でしかないのだから。

 

 

「あ、そうだ。ウルトラマン殺せたら、翔琉君のことデートに誘おっかな」

 

 

 そう言って明里は、翔琉と遊ぶことを想像しながら頬を染めて微笑むのであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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───地球人ニ告グ。直チニ降伏シ、惑星ゴールドノ王女ヲ差シ出セ。猶予ハ地球ノ時間デ108分。応ジレバ石ニシタ生命ヲ解放シ、コノ星ヲ立チ去ル。応ジナカッタ場合、地球ノ全生命ヲ石ニ変エ、ソレラヲ破壊スル。

 

 

 

 

 

 これはガーゴルゴンがXioのコンピューターをジャックして人類に伝えて来たメッセージだ。惑星ゴールドの王女というのは間違いなくマウナのことだろう。ガーゴルゴンはマウナと地球を天秤にかけて来た。これに対してUNVER上層部の多くが彼女を差し出すべきだと考えたが、Xio日本支部の隊長である沙優は反対。亡命者である彼女を移民として受け入れるべきだと主張する。奴にマウナを差し出せば、殺されてしまうのは間違い無い……地球から追い出し、みすみす死なせる様な事態だけは避けるべきであると。

 

 

「何を言っている!?我々の星に関係の無い宇宙人のことなど、庇う必要は無い!!」

 

 

 オペレーションベースXの会議室でそう吠えたのは堂馬(どうま) 亥耶麻(いやま)参謀。UNVERの中でも武装強化による地球防衛を強く主張し、人類を守る為なら手段を問わないタカ派の人物として知られている。

 

 

「彼女を渡すというのはガーゴルゴンの要求を呑み、奴に屈服するということになります。そしてこの星に逃げて来た命を見捨てるということにも……我々Xioは命を守る為に戦っています。ならば他の惑星の命も守るべきです」

「既に約2000人の命が奴に握られているのだぞ!?あんな宇宙人一人で解決するのなら安いものだ!」

「この宇宙に安い命なんて、一つもありません」

 

 

 互いに睨み合う沙優と堂馬。どんな命でも救う為に最善を尽くしたい彼女と、力で全てを解決し、地球防衛の為なら多少の犠牲も気にしない彼とでは正に水と油。そんな2人に会議に参加してた他の者達は圧され萎縮していた。

 

 

「………何か策はあるのかね、神山君?」

 

 

 UNVER日本支部のトップである北森支部長が彼女にそう尋ねる。

 

 

「あります。解析の結果、ガーゴルゴンの弱点はあの眼であることが解りました。そしてそこを破壊出来れば、高確率で石に変えられた人達を元に戻せることも判明しています。地球に再度降りたガーゴルゴンをサイバーゴモラで抑え込み、その隙にシャマラ博士が開発した新兵器を利用して奴の眼を破壊。全ての人々とウルトラマンエックスを解放後は、エックスと協力してガーゴルゴンを撃破します」

「新兵器?」

「はい。それがこちら、ウルトラブースターです」

 

 

 沙優が取り出したのはデフォルメしたウルトラマンの様な形をしたアタッチメント。

 

 

「これをジオブラスターに装着することでウルトライザーとなり、ウルトラマンの光線に匹敵する威力のビームを放つことが出来る様になります。これを三方向から同時に着弾させれば、ガーゴルゴンの眼も破壊出来るでしょう」

 

 

 ウルトラマンの光線に匹敵と聞いて周りが騒つく。確かにそれがあればガーゴルゴンを倒すことが出来るかも知れない。

 

 

「マスケッティ2機の墜落で、隊員が2名重傷を負ったと聞いたが大丈夫なのか?」

「イヅルとハヤテなら今Xioメディカルで治療を受けています。両隊員共命に別条はありません。本作戦は陽花隊員がサイバーゴモラの操作、紗季隊員、リュウジ隊員、そしてザムザ副隊長が現場にてウルトライザーを使用しガーゴルゴンの眼を破壊します」

「勝算は?」

「あります。もし失敗したなら、私がマスケッティで特攻してでも奴の眼を破壊するつもりです。そうすれば、エックスが間違いなく奴を倒すでしょう」

「ウルトラマンに肩入れするのか……?」

「もちろんですよ堂馬参謀。我々だけでガーゴルゴンは倒せない。エックスとの協力は必須です」

 

 

 彼女の気迫に、堂馬も他の者達も圧されて言葉が出ない。彼女は何としてでもガーゴルゴンの眼を破壊して人々とウルトラマンエックスを解放するつもりなのだ。

 

 

「………解った。君に任せよう」

「ありがとうございます」

「なっ!?北森支部長!?」

 

 

 頭を下げる沙優と納得はしてないが反論の余地が無く怒りを飲み込むことしか出来ない堂馬。

 

 

「ガーゴルゴンの指定した時間まで残り62分。各自行動を開始してくれ。解散!」

 

 

 北森の言葉を受けて皆が室内から出て行く。だが1人、堂馬だけがまだ立ち上がらずに拳を握り締めていた。

 

 

「ウルトラマン……所詮我々はあの力に頼らねばならんのか……!?」

 

 

 ウルトラマン。その未知の力を持つその得体の知れない存在が居なければ難しくなって来た地球防衛に、彼は慙愧の念と怒りを感じるのであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 歩夢とマウナは並んで座っていた。

 

 

「あの時はごめんなさい。貴女のこと人質にして……」

「ううん、気にしないで。少し怖かったけど、大丈夫だから」

 

 

 あの時歩夢を羽交い締めにしてしまったことを謝罪するマウナ。彼女の様子から何か事情があったと察している歩夢は気にしなくて良いと言い、それを受け入れる。以前も身勝手な宇宙人達に拘束されたことのある彼女であるが、それに比べたら幾分マシと思っているのだろう。

 

 

「……ねえ、翔琉君がどうしてるか知らない、かな……?」

 

 

 彼はマウナのことを追って走っており、だったらその行方を知っているのではないかと思い尋ねた。

 

 

「彼は……その……」

 

 

 口籠ってしまうマウナ。エックスの正体が翔琉であることは秘密だとXioメンバーから聞かされているので本当のことを言う訳にもいかず、かと言って変に嘘を吐くのも心苦しい。どうするべきかと考えていると、歩夢の表情が段々と暗くなっていく。

 

 

「やっぱり、石になっちゃったのかな……?」

「えっ……う、うん……」

「そっか……翔琉君もなんだ……」

 

 

 マウナが言い渋っているのを見て、歩夢は翔琉が石に変えられてしまいそれを彼女が伝えられないでいると勘違いした。石に変えられたという点は間違ってはないので否定はせず頷く。同好会のみんなだけでなく翔琉も石に……考えていた最悪の事態が的中してしまい、その苦しさから涙がまた滲み出てきた。

 

 

「翔琉のこと、大事なんだね」

「……うん。あの子とは子どもの頃からずっと一緒で、家族みたいな関係だったの」

「家族、か」

「誰よりも大切な人……なのに、私は翔琉君を……」

 

 

 膝の上でぐっと握った拳に涙が落ちる。自分の出してしまった言葉で彼を傷付けてしまい、更にそれを謝ることももう出来ない……。取り返しのつかないことをしてしまったと、歩夢の心は強く締め付けられていく。

 

 

「一緒なんだね、翔琉と」

「えっ……?」

「彼、言ってたんだ───」

 

 

 マウナはあの時、翔琉から聞いた言葉を思い返し語っていった───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、実はよ……歩夢に嫌なことを言わせちまったんだ」

「嫌なこと、言われたじゃなくて?」

「言わせたんだよ。俺がもっと上手くやってりゃ歩夢にあんな顔させることもなかったのに、ほんと最悪だよ……」

 

 

 頭を抑えて溜め息を吐く翔琉。自分の行動がいつの間にか彼女を追い詰め、あんなことを言わせてしまい、あんな顔をさせてしまったことを、彼は酷く後悔していた。

 

 

「あー、でもウルトラマンってことは話せないしぃ……いやいっそのこと話しちまうか?でもなぁー……」

 

 

 うーんと唸る翔琉。どうすれば彼女に悲しい想いをさせずに出来るかを必死になって考えている。

 

 

「怒ってないの、彼女のこと?」

「あ、何でだよ?」

「だって……」

 

 

 嫌なことを言われたのに何で彼は「言わせた」と考えられるのか。マウナはそれが解らなかった。

 

 

「歩夢はあんなこと言わねぇよ。あいつのこと追い詰めて、本当は言いたくねえことを俺が言わせちまったんだよ……なんて謝るかなぁー」

 

 

 項垂れる彼にマウナは驚く。

 歩夢を決して責めず、逆にそんなことをさせてしまうまで追い詰めてしまったと後悔している翔琉を見て、マウナは思わず笑ってしまう。彼は彼女のことを心から想っているのだということも理解出来た。

 

 

「何だよ?」

 

 

 まるで兄の様だ……そう思い少しだけ寂しさも込み上げてくるのであった───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「翔琉君が、そんなことを……?」

「うん。翔琉は貴女のことを、心から大切に思っていた。今の貴女と同じ様に」

 

 

 彼が言っていたことを聞いて驚く歩夢。自分が彼を傷付けてしまったと思っていたが、翔琉も歩夢のことを傷付けてしまったと思って悩んでいたのだ。

 

 

「2人ともそっくりで、凄く仲が良いんだね」

「そう、かな……?」

「そうだよ。なんか、羨ましいな……」

 

 

 思い返す兄のこと。とても強く優しく、本当に仲の良かった兄。その兄もガーゴルゴンによって殺され今はもういない。それの事実を想起し彼女の胸は締め付けられる。

 

 

「あの……?」

「あ、ご、ごめんね……」

「貴女も何かあったんだよね?」

「………うん」

 

 

 マウナは惑星ゴールドから逃げ、追って来たガーゴルゴンによって兄と仲間達を殺されてしまい、そして殺される前の兄によって自分だけがこの星に辿り着いたことを歩夢に語った。

 

 

「私じゃなくて兄さんがこの星に来て、ガーゴルゴンと戦っていればきっと勝てた筈……。私じゃなくて兄さんが生きていれば……」

「お兄さんはきっと、そんなこと思ってないと思うよ。貴女が生きてくれて、嬉しいって思ってる筈!」

「貴女……。私達って少し似てるね」

「うん、そうだね」

 

 

 相手のことを想う余りネガティブなことを考えてしまう2人。似ているなと感じて彼女達は思わず笑い合った。

 

 

「私はマウナ。貴女は?」

「私は歩夢だよ」

 

 

 お互いに自己紹介をした時、基地内にサイレンが鳴り響く。ガーゴルゴンの指定した時間まで残り30分。奴を撃退する為の最終準備が開始されたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 満月に照らされる夜の街。その多くが石に変えられて光を放つことは無い。ザムザ、リュウジ、紗季はそれぞれのポイントで待機し、ウルトラブースターをジオブラスターに装填しウルトライザーモードにする。

 

 

《ULTRAISER MODO ACTIVE》

 

 

 そして陽花もジオデバイザーにサイバーゴモラのカードを装填し、形成されたスパークドールズを読み込ませてサイバーゴモラを召喚する。

 

 

《REALISE》

 

 

 周囲半径10kmの避難も完了。陸戦メカ、兵器の配置も終了し準備は整った。ガーゴルゴン降臨まで後5分。誰もが緊張してその時を待つ。そして……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来た……!」

 

 

 稲妻を放ち、街を破壊しながらガーゴルゴンがビルを踏み潰しながら降臨した。けたたましい咆哮を放つガーゴルゴンに、サイバーゴモラも吼えながら突っ込んでいく。

 

 

「頼むっす、ゴモラ!」

 

 

 サイバーゴモラの爪が振り下ろされる。しかしガーゴルゴンはそれを受け止め、強烈な蹴りを叩き込んで来た。ゴモラは堪らず数歩後退してしまう。そこへ、地上兵器が奴目掛けて複数のミサイルを発射。だがそれすらもガーゴルゴンは稲妻を放って全て撃墜してしまい、更に尻尾を振るってサイバーゴモラに叩き込んで転倒させた。そして追撃の稲妻が放たれてサイバーゴモラを苦しめる。

 

 

「ゴモラッ!?」

「無茶苦茶ねアイツ……!?」

「強過ぎる……!」

「今までとは、レベルが、違う」

 

 

 チャンスを待つウルトライザーを持った3人だが奴が想定以上に強くサイバーゴモラが返り討ちにされており、その時が来ない。

 

 倒れたサイバーゴモラに両肩の蛇が伸びて噛み付き、持ち上げてから地面に叩き付ける。それに巻き込まれた陸戦メカ数台が潰されて爆散。サイバーゴモラの攻撃も、兵器での攻撃も全く効果は無くこのままでは不味い……。そう思った時、光と共にルディアンが現れてガーゴルゴンの前に立った。

 

 

「あれって、マウナちゃん!?」

《私も、戦います!………良い歩夢?》

《うん……!》

 

 

 この星の人達が戦っているのに、ガーゴルゴンを連れて来てしまった自分が何もしない訳にはいかない。彼女はそう思い戦場に姿を見せたのだ。そして更に、コックピットには歩夢の姿もあった。マウナを1人で戦わせない為、自分も翔琉やみんなを救う為に行きたいと彼女はマウナに頼み、その強い覚悟を見てマウナは歩夢と共にルディアンに乗った。大切な人達を取り戻すべく、自分に出来る事をやり遂げようとしているのだ。

 

 ルディアンはガトリング砲を放ちながら突進し、それから互いに組み合う。

 

 

《はあああああああ!!》

《やあああああああ!!》

 

 

 最大出力でガーゴルゴンを押すルディアン。それにより少しずつ、奴の身体は後退していく。2人の想いの力か、そのパワーは以前よりも強くなっていた。

 

 

「凄い、これなら……!」

「あの怪獣、サイバーゴモラがいる所までガーゴルゴンを押して欲しいっす!」

《分かりました!いくよ、歩夢!》

《うん!》

 

 

 2人はレバーに手を置き同時にそれを前へ倒す。するとルディアンは更なる力を発揮してガーゴルゴンを押し、再起していたサイバーゴモラがいる場所まで押し込んだ。そして背中からサイバーゴモラが抑え込み、ガーゴルゴンを完璧にホールドすることに成功した。

 

 

「捕らえたっす!」

《このまま……!》

 

 

 そんなことされて黙っているガーゴルゴンではない。奴は眼を開き、石化光線を放とうとエネルギーを溜めていく。

 

 

《今よ!!》

 

 

 沙優からの指示がザムザ、リュウジ、紗季に飛ぶ。3人は眼にウルトライザーの照準を合わせた。チャンスは一度きり……しかしそれを外す様な彼らでは無い。

 

 

《ULTRANAN POWER CHARGE》

 

『トリプルユナイトシュート!!!』

 

 

 三つの光線が放たれ、ガーゴルゴンの眼に直撃。それを見事に破壊した。苦悶の叫びが、ガーゴルゴンから放たれる。

 

 

「やった!」

「よし……!」

「作戦、成功」

《やった!やったよマウナちゃん!》

《ええ!よーし!》

 

 

 後ろに跳んでガーゴルゴンとの距離を開き、ガトリング砲を連射。弾丸の嵐を受けて奴は地面に倒れ込んだ。

 因みにサイバーゴモラは限界が来たのか粒子となり消滅していた。

 

 

「お疲れ様っすゴモラ。後は……」

 

 

 振り返った陽花の視線の先にあったのは、石化から解放され復活したウルトラマンエックスの堂々たる姿。月光にボディを照らされながら、彼は歩いてルディアンの横に並ぶ。

 

 

《か……エックス、無事!?》

《良かった……!助かったんですね!》

「ああ。どうやら助けられたみてぇだな。………え、何で歩夢がそこにいんの?」

《まあ、色々あって……》

「ちょ、危ねえから降りとけって」

《そうだね。此処からは私達に任せて、歩夢は降りて》

 

 

 マウナとエックスにそう言われ、うんと頷く歩夢。彼女を1人残すのは心苦しいが、これ以上自分が居て足手纏いになる訳にはいかない。

 

 

《マウナちゃん、必ず帰って来てね?》

《うん。もっと歩夢の話聞きたいしね》

《フフッ、私もマウナちゃんのこといっぱい知りたいな》

 

 

 笑い合った後、歩夢はルディアンから降りて離れた。それからエックスとルディアンは苦しみフラフラしながら立ち上がるガーゴルゴンに構えた。

 

 

「さあ、リターンマッチといこうかァ!」

 

 

 駆け出す1人と1機。彼らに向かって出鱈目に稲妻を放つガーゴルゴンであるが、見事に外してしまい接近を許した。エックスの拳、ルディアンの砲門が同時に叩き付けられて大きく吹き飛ばされた。

 

 

「おっし!」

《このまま一気に!》

「ああ!……って、あァ!?」

 

 

 立ち上がったガーゴルゴン。何と奴の破壊された眼が不快な音と共に再生をしてしまった。驚異的な細胞の再生力にエックスもマウナも、Xioメンバーも歩夢も驚きを隠せない。そしてガーゴルゴンはまたあの石化光線を放つ為にエネルギーを溜め始めた。

 

 

《不味い!?》

「いや、手ならある!」

 

《CYBER BEMSTAR LOAD》

《CYBER BEMSTAR ARMOR ACTIVE》

 

 

 エックスはルディアンの前に出てサイバーベムスターアーマーを纏う。

 

 

「ベムスターのアーマー?あ、そういうことっすね!!」

 

 

 咆哮と共にエックスに向かってガーゴルゴンは石化光線を放つ。それを彼は左腕のシールドアーマーで受け止めた。光線はシールドにどんどん吸収されていき、全て受け切ってしまった。驚くガーゴルゴン。その一瞬の隙が命取りとなる。

 

 

「ベムスタースパウトォォォォォ!!」

 

 

 シールドアーマーを地面に突き立てると吸収した石化光線が反射し、ガーゴルゴンに直撃。奴の身体は先程までのエックスや人間達、街同様石にへと変わっていった。

 

 

「決めろマウナァァ!!」

《うおおおおおおおおおお!!!!》

 

 

 ルディアンのガトリング砲が火を吹き、石化した奴の肉体を削る。胸を、腹を、肩を、腕を、足を、尾を、頭を、弾丸が貫き、遂にガーゴルゴンの身体は爆散。マウナは引導を渡し、見事に仇を討つことが出来たのだ。

 

 

 

 

 

 

《ありがとう翔琉。貴方のお陰でガーゴルゴンを倒せた……》

「礼なら俺も言わせてくれよ。マウナが居なきゃ石のまんま人生終わってただろうし。それに……」

 

 

 エックスが目線を向けた方には2人に手を振る歩夢の姿があった。その目と表情は輝いており、翔琉があの時感じた悲しみや苦しみを乗り越えた様だ。

 

 

「歩夢のことも、助けてくれたみたいだしな」

《ううん、彼女に助けられたのは私の方だよ》

 

 

 そう言って互いに少し笑った後、エックスは翔琉の姿に戻ってマウナはルディアンから降りて、歩夢の所へと行こうとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし………。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐああっ!?」

《何!?きゃっ!?》

 

 

 2つの巨体から火花が散り、ルディアンは倒れた。何が起きたのかと思い振り返るエックス。その目線の先に居たのは……。

 

 

「てめぇ……ファウストォォ!!」

 

 

 不気味な笑い声を放ちながら拳を此方に向けている宿敵、ダークファウストだった。奴は容赦無く光弾・ダークフェザーを連発してエックスを狙う。突然の強襲を受け、彼は反撃することが出来ず光弾を次々と喰らっていった。

 

 

《か、翔琉!?》

「がああ!?ぐうっ!?うあああ!?」

 

 

 連続攻撃を受けてカラータイマーが鳴る。元々ガーゴルゴンとの戦いで体力を消耗してたこともあり、その身体は限界が近かったのだ。

 

 

───ငါသေသင့်တယ်(死ぬがいい)

 

 

 腕を組んで闇のエネルギーを増幅。奴は光弾を受けて膝を付いたエックスに必殺のダークレイ・ジャビロームを放つつもりなのだ。ダメージが大きく動けないエックス。この状態で光線を受ければ死は免れないだろう。

 遂に光線が放たれた。エックスを助けるべくXioメンバーが動こうとするがもう間に合わない。勝利を確信し、ファウストの、彼女(・・)の口角が上がる……。

 

 

 

 

 

《危ない!?》

 

 

 だが当たる寸前、ルディアンがエックスの身体を突き飛ばして射線から弾いた。そしてダークレイ・ジャビロームはルディアンのボディに炸裂し……。

 

 

「マウナ!?」

「マウナちゃん!!!」

 

 

 火花が散り、様々な箇所での幾度か小さな爆発が起きた後、ルディアンは轟音を立てて崩れ落ち爆破されるのであった─────

 

 

 

 

「マウナちゃあああああああああん!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






次回、ファウストとの決着。

感想、質問、高評価、ここすき、その他、是非是非お待ちしてるんご!
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