RAINBOW X STORY   作:山形りんごをたべるんご

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5.新たなナカマ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっしゃぁー!死んだー!」

 

 

 自室にて、エンペラ星人がエックスを倒したのを見た明里は歓喜して両手を挙げ足をバタバタとさせていた。

 

 

《流石はかつてウルトラの一族に戦争を仕掛けた闇の皇帝。劣化品とはいえ、あの程度では相手にもならなかった様だねぇ》

「そうだねぇー。いきなりラスボスってのはアニメやゲームじゃ反則らしいけど、これはそういうのじゃ無いからね。邪魔な奴はサクッと殺しとかないと」

 

 

 そう言って笑顔を見せる明里。物騒な発言の割に、見た目だけは非常に可愛らしい。

 

 

《それでそれでそれで、この後はどうするんだい?》

「うーん、せっかくだし、少し遊ぼうかな」

《おやおやおや?これはゲームでは無いんじゃなかったのかい?》

「ゲームじゃ無いけど、私が楽しむ遊び(・・・・・・・)ではあるからね」

 

 

 そう言った彼女はマイクを取り出す。そのマイクを通して、かなり強く加工された彼女の声がエンペラ星人から放たれた。

 

 

《聞け!愚かな人間共。ウルトラマンはこのエンペラ星人の前に敗れた。ウルトラマンが消えた今、最早私に敵う者はこの星には居ない。全て、私の手に落ちたのだ!》

 

 

 PCの画面内ではエンペラ星人が両腕を挙げて雄々しく勝利を宣言し、更に光弾を放って街を破壊している。

 

 

《ウルトラマンを倒した者!私こそが最強の支配者!さあ、絶望するが良い!ハーハッハッハッ!!》

 

 

 最後にそう言い残すと同時にエンペラ星人は消えた。そして奴の怪獣カプセルが明里の手元に戻って来る。マイクを切った彼女は嬉しそうにカプセルを見つめキスをする。

 

 

「ふふっ、これから楽しくなってきそう」

 

 

 愛らしく目映い笑顔は、その裏にどうしようも無い程のドス黒い闇を秘めていた…………–––––––

 

 

 

 

 

 

 

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 俺は暗い道を歩いていた。光は一切無く、手元すら見えない。五里霧中……いや、霧じゃなくて暗闇か。とにかく、何も分からないその場所を俺は歩き進んでいる。辺りを見回しても何も見えず、目を瞑っているのかと思う暗闇があるだけ。一体何がどうなってるんだか……。

 

 

 

 でもまあ、とにかく進むしかないと何故だか感じている。というか足が勝手に動くので俺はそれに従って只々歩くしかない。そうしていると遠くに、何か光る物があるのが見えた。

 

 

 

 ぼんやりとした今にも消えそうな弱い光。それが欲しいと思った俺は、歩きながら手を伸ばし……–––––––

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ…………夢かよ」

 

 

 目を覚ました翔琉。見た事の無い天井、微かに香る薬品の匂いからここが何処かの医務室という事が分かった。昨日に続けて2日連続でベッドの上とは…………などと考えていた時、彼は自分があの宇宙人に敗れた事を思い出した。

 

 

「そうだ!アイツ……––––っ!?」

 

 

 ガバッと起き上がるが、胸に少し痛みが走った。

 あの時エンペラ星人の攻撃で胸を貫かれた様な気がしたが、抑えた胸に穴は空いておらず少しホッとする。ふと壁に掛けられていた時計を見ると長針は4、短針は10と11の間にあった。エンペラ星人と戦ったのが4時半頃だったから、そこそこ長い時間寝ていたみたいだ。

 すると扉が開き、1人の女性が室内に入って来た。

 

 

「あら、目が覚めたみたいね」

「アンタは?てか、ここは?」

 

 

 小柄で黒髪ポニーテールの女性は和かな顔で彼の質問に答えた。

 

 

「私は神山 沙優。防衛チームXioの隊長よ。そしてここはXio日本支部の基地・オペレーションベースX内の医務室。貴方は重傷を負って倒れてたところを、うちの隊員に救助されてここまで運ばれて来たの。あ、親御さんにはちゃんと連絡しているから安心して」

「なるほど……ありがとうございます」

「うんうん!きちんとお礼を言えるのは良い事よ。それよりぃ……」

「え?–––––いや、ちょ!?」

 

 

 沙優は翔琉に近付き、彼の病衣の胸元をバッと開いた。

 

 

「いやぁ、驚いたわねぇ。全治数ヶ月は掛かる傷が1日も経たずして治るだなんて……凄まじい再生力、流石はウルトラマンって言ったところね」

「ウ、ウルトラマン?」

 

 

 この状況、そして聞き慣れない言葉に翔琉は首を傾げる。沙優は病衣を元に戻し話を続ける。

 

 

「あら、知らないの?貴方が変身した巨人の名前よ」

「ああ、アレか。…………って、えっ!?いや、何で!?」

 

 

 さぞ当たり前の様に自分があの巨人である事を知っていた沙優に驚愕。あたふたとしている彼を見て、沙優は面白そうに笑う。

 

 

「言ったでしょ?倒れたところを救助したって。私達は貴方とあの宇宙人、エンペラ星人に倒されたのを見ていたの。だから、貴方がウルトラマンだっていうのを知ってるのよ。援護が間に合わなくて、ごめんなさいね」

 

 

 そう言った後、彼女は頭を下げた。

 

 

「そっかぁ……いや、大丈夫っすよ。多分、援護されても俺じゃ負けてただろうし」

 

 

 改めてエンペラ星人の強さを思い返す翔琉。こちらの攻撃は一切通用せず、更には全力の必殺技まで軽く弾かれる始末。正直、勝ち筋が全く見えてこなくて嫌になりそうだ。

 段々と億劫になってくる翔琉の頭を沙優が軽く撫でた。

 

 

「そんなに落ち込まないの。貴方はまだ生きてるでしょ?だったら何度だって立ち上がって向かって行ける筈よ」

「は、はぁ……てか、頭撫でるのはちょっと……」

「良いじゃない良いじゃない!まだ子どもなんだし」

 

 

 「よしよーし」と楽しそうに沙優は頭を撫でてくる。確かにまだ未成年で法的には子どもかも知れないが、高校生にもなってこんな事を女性からされるのは何とも気恥ずかしくなる。

 

 

「そういえば、俺が変身したアレってウルトラマンって言うんっすか?」

「ええ。遥か遠くの宇宙から来た正義のヒーロー、らしいわ。と言っても、私も初めて見たんだけどね」

「正義のヒーロー……でも、何で俺がそんなのに………?」

 

 

 記憶を失う前からそうだったのか?いや、歩夢達の話を聞く限りその可能性は低いだろう。と考えた時、歩夢や同好会メンバー達のことを思い出した。

 

 

「ヤッベ……アイツらに何て説明しよう……」

「もしかして、お友達?」

「まあ、そんなところっす」

「やっぱりねぇ。昨日から電話とかメッセージとかいっぱい着てたもの」

「マジかぁ…………ん?昨日から?」

 

 

 気になるワードが彼女から聞こえる。

 

 

「そうよ」

「いや、でもまだ10時20分って……」

「ええ、朝のね」

「朝ァ!?」

 

 

 ベッドから跳ね上がって窓際まで行きカーテンを開く。空は明るく、太陽が光を放っていた。

 

 

「嘘だろ……」

 

 

 がっくりと肩を落とす翔琉。こんなに長い時間連絡をしてないのだ。彼女達から大量にメッセージが来るのも無理はない。みんな間違いなく心配してるだろう。

 

 

「あー……とりあえず着替えてから着いて来てもらっていい?貴方の荷物を返したり、色々と話したい事もあるから」

「…………うっす」

 

 

 沙優に軽く背中を叩かれた翔琉は、彼女の言う事に従うのであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 着替えた翔琉は沙優に着いて行き、Xioの作戦司令室に来た。室内にはXioメンバーが集っている。

 

 

「ここが、Xioの作戦司令室よ」

「へぇー……」

 

 

 周りを軽く見回していると、女性2人が彼に突っ込んで来た。

 

 

「君がウルトラマンなんだね!!凄い!私、ずっとウルトラマンに会いたかったから、会えて嬉しいわ!!」

「うおおおおおおおおお!!本物のウルトラマンに会えて感動っす!!!あ、とりあえず身体を調べさせて下さい!!!」

「ねえ、いつからウルトラマンなの!?もしかして!18年前のスパークインパクトの時から!?て事は私の命の恩人だね!!」

「脱いで!!脱いで下さい!!貴方の身体を隅々まで調べれば、サイバー怪獣実体化のヒントが得られるかも知れない!!嗚呼……興奮が止まらないっす!!」

「え、お、ちょ!?」

 

 

 大興奮でマシンガントークを放つ紗季と陽花の勢いに翔琉は圧倒されていく。このままではマジで脱がされるかも知れないと思っていた時、かなり大柄な男が2人の首根っこを掴んで止めた。

 

 

「むきゅ!?」

「ふぎゃ!?」

「やめろ。困ってる、だろ」

「ふ、副隊長ぉ〜……」

 

 

 副隊長。そう呼ばれた男は翔琉に目を向ける。その眼光は鋭く、2メートル近くはあろうかという巨体から見下ろされたという事もあり、翔琉は思わず息を飲んだ。

 

 

「ザムザ・ヘラクレス。Xio副隊長。これから、よろしく」

「あ、どうもっす。天地 翔琉です……」

 

 

 意外と丁寧な挨拶が来て少し拍子抜けしてしまう。そしてザムザに続いて、他のメンバー達も自己紹介を始めた。

 

 

「静原 イヅルだ。会えて嬉しいぜ、ウルトラマン」

「俺は霧山 ハヤテ。まさか、高校生がウルトラマンだとは思わなかったぜ!」

 

 

 ハヤテは彼の横に来て、その背を軽く叩いた。

 

 

「轟 リュウジです。これでも結構ベテランだから、分からない事とかあったら何でも聞いてね?」

「よ、よろしくっす」

「そしてさっき君に食い付いてた2人が……」

「あ、新城野 紗季です!ごめんね、ちょっと興奮しちゃって……」

「水瀬 陽花っす……あ、あたしも申し訳なかったっす……。それと、こっちはゴモラっす!」

 

 

 頭を下げる紗季と陽花。それから陽花は怪獣のスパークドールズを見せた。怪獣の名はゴモラ。聞くと、彼女にとってとても大切なものらしい。

 

 

「ゴモラはあたしの親友というか家族の様な存在っす!だから、最初はこの子でサイバー怪獣実体化の実験をやりたいんっすよ!」

「サ、サイバー怪獣?てか、そもそもスパークドールズって……」

「それに関しては、授業で触れた筈ですよ」

 

 

 何処と無く聞き覚えのある声に振り向くと、そこには学校で怪獣学の教鞭を取っていた綾小路 涼風がいた。

 

 

「え、先生!?何で!?」

「私はXioのラボチームとして活動しながら、虹ヶ咲学園で怪獣学を教えてるのです。私の知識が、子ども達に少しで役立てばと思いまして」

「なるほど……」

「でも驚きました。まさか天地さんがあのウルトラマンだったとは……」

「俺も先生がここにいる事に驚いてますよ」

 

 

 まさか先生がいるとは思って居なかった翔琉。そしてそれ以上に、まさか自分が受け持った生徒がウルトラマンだったという事実に対面することになった涼風。どちらも十分に驚いていた時、翔琉のもとにそっくりな顔をした少女2人が寄って来る。

 

 

「羽人 ミキリだよー!」

「羽人 ミハネだよー!」

「お、おう。てか、子ども?」

「むー!ミキリは子どもじゃないもーん!」

「むー!ミハネは子どもじゃないもーん!」

「げっ、わっ、ごめんって!?え、力強っ!?」

 

 

 ミキリとミハネはポカポカと翔琉のことを叩く。小学生くらいにしか見えない2人だが、思ったよりも力は強くその打撃は意外なダメージとなる。

 

 

「オッホン!そして私がこのXio、延いてはUMVERの頭脳である天才科学者のシャマラ・シャマー博士だ!」

 

 

 腰に手を当て胸を張り、鼻を鳴らして堂々と自己紹介をするシャマラ博士だが……。

 

 

「ごめんって、許してくれ!?な?」

「じゃあ、抱っこしてくれたら許してあげるー!」

「おんぶしてくれたら許してあげるー!」

「…………おう」

 

 

 やっぱ子どもでは、とミキリとミハネに対して思うが口には出さないでおく。なお、シャマラ博士には気付いていない。

 

 

「私を無視するなぁーーー!!??」

「おわっ!?…………オッサン誰?」

「オッサン!?」

 

 

 誰がオッサンかと文句を言おうとする博士だったが、イヅルとハヤテの2人に両腕を掴まれズルズルと引き摺られていく。その様子を何だこれと思いながら翔琉は見送るのであった。

 

 

「これが、Xioのメンバーよ。なかなか愉快でしょ?」

「確かに」

 

 

 防衛隊と言うのだからもっと堅苦しいのを想像していたが、何だか思ったよりラフな感じがした。それから彼は軽く喉を鳴らしてから自身も自己紹介を行う。

 

 

「天地 翔琉です。なんかそのエックス……じゃなくてウルトラマンってやつみたいです。……何でかは記憶無いんで分からないんっすけど。とりあえず、よろしくお願いします」

「エックス?」

「はい。俺、適当にあの姿のことそう呼んでたんっすよ」

「エックス……ウルトラマンエックスねぇ……。良いじゃない、コードネームはウルトラマンエックスに決定ね」

 

 

 翔琉と沙優によってあの姿の名がウルトラマンエックスに決まった。

 

 

「そうだ、貴方の荷物を返さないとね」

「あ、これなんっすけど、少し調べさせてもらったっす。いやぁー、かなり興味深い物でしたぁ……研究に役立つ事間違い無しっす!」

 

 

 鞄を渡す沙優に続いて、エクスデバイザーを陽花が差し出した。どうやら翔琉が眠っていた間に色々解析を行った様だ。

 

 

「まあ、壊さないなら別にどれだけ調べてもいいっすよ」

「本当っすか!?なら、また貸して欲しいっす!!!」

「は、はい……」

 

 

 激しく鼻息を鳴らしながら寄って来た陽花に身を引く翔琉。この人は少しやばい人かも知れないと思った時、涼風がニコニコしながらある物を渡して来た。

 それは彼の携帯。画面には複数件のメッセージや不在着信が表示されている。

 

 

「はい、どうぞ。貴方まず、こちらをどうにかしなければならないのでは?」

「…………ですよねー」

 

 

 正直かなり億劫だ。だがきちんと返事をしなければ後が怖い。翔琉はとりあえず、歩夢に電話を掛けることにした。

 

 

《もしもし翔琉君!?大丈夫!?今何処にいるの!?》

「ちょ、早」

 

 

 コールが鳴るより早く電話に出た歩夢。携帯の画面に食い付いてたのだろうか……。

 

 

《怪我して入院したっておばさんから聞いたけど本当に大丈夫なの?私、心配で眠れなかったんだからね……?》

「あー……もう大丈夫だ。Xioの人達に助けられたし。今日中には家に帰れるさ」

《ならいいけど……》

「心配掛けて悪かったな」

《ううん、大丈夫……じゃなかったけど、貴方が無事ならそれで良かった……》

 

 

 電話越しからの歩夢の声が少しずつ安堵のものになっていくのが伝わって来る。翔琉は彼女を不安にさせてしまった事に罪悪感を感じながらも、ここまで自分を心配してくれる存在がいる事に喜びも感じるのであった。

 

 

 歩夢とは二、三話した後通話を切り、それから他のメンバー達にも電話を掛けた。みんな歩夢同様凄く心配をしてくれており、自分という存在が同好会の中でとても大きなものであるのだと実感する。早く記憶を取り戻したい、みんなとの思い出を取り戻したい。そんな考えが頭の隅にふと浮かび上がった。

 

 

 

 

 

 

「さて、彼の電話も終わったみたいだし、作戦会議といきましょ!」

 

 

 沙優がパンッと手をみんなの注目を集める。

 

 

「作戦?」

「そ、エンペラ星人を倒す為のね」

 

 

 モニターに昨日のエンペラ星人の姿が映される。そしてその前にシャマラ博士と陽花、涼風が立った。

 

 

「このエンペラ星人なんっすけど、どうやら高エネルギーで形成された存在みたいっす」

「高エネルギー?」

「つまり怪獣カプセルによって召喚された可能性の高い、言わばエンペラ星人のダミーの様なものということです」

 

 

 翔琉の質問に涼風が答えた。

 ダミー……つまりは偽物ということ。その偽物にボコボコにやられたとなると、もし本物が現れたらどうなってた事やら……。

 

 

「怪獣カプセル……ってことは、誰かが呼び出したのか!?」

「そうなるっすね……」

「マジかよ……」

 

 

 驚くハヤテとイヅル。あのエンペラ星人は誰かが悪意を持って召喚した存在。一体誰が何の目的で……。

 

 

「召喚者の正体は最終目的は現状不明。けど、エンペラ星人を出した目的なら何となく見当が着いてるわ」

「え、マジで!?」

 

 

 翔琉の言葉に沙優は頷く。

 

 

「最後に奴が放った言葉からして召喚者はおそらく、ウルトラマンを倒す為に召喚したのだと思うの。妙にウルトラマンに拘ってたし」

「確かに、暗黒の支配者と呼ばれるエンペラ星人をこのタイミングで出したのは、ウルトラマンに対する明らかな殺意を感じますね」

 

 

 リュウジの発言に翔琉の表情が怪訝なものになる。何処の誰だか知らないが、たった一回しか変身してないのにそこまで思われるなんて心外である。

 

 

「だから天地君が変身すれば、奴はまたエンペラ星人を出すでしょうね」

「うげぇ……」

 

 

 勘弁して欲しいと思う翔琉。現状彼だけの力では、どう足掻いてもエンペラ星人には勝てないだろう。

 

 そう、彼だけでは…………。

 

 

「けど、心配する事は無いさ」

 

 

 リュウジが翔琉の横に着て、その肩に手を置く。

 

 

「そうだぜ翔琉」

「今のお前には、俺達が付いてるんだ」

 

 

 ハヤテとイヅルがグッと親指を立てる。

 

 

「ミキリもサポートするよー!」

「ミハネもサポートするよー!」

 

 

 ミキリとミハネも翔琉へと笑顔を向ける。

 

 

「あ、あたしも力を貸すっす!」

「勿論、私もです」

「何となく気に喰わないガキだが仕方ない。この私も手伝ってやろうではないか」

 

 

 陽花、涼風、シャマラ博士も彼と共に戦うという意思を見せる。

 

 

「君は、独りでは、無い」

「私達が一緒に戦うよ!」

 

 

 ザムザと紗季も決意の込められた強い瞳を翔琉へと向けて来た。そして沙優も、翔琉のことを見つめて優しく微笑み頷いた。

 

 今の彼は独りでは無い。Xioという、共に戦ってくれる仲間が出来たのだ。独りでは決して勝つことの出来ないエンペラ星人でも、仲間達がいるのなら話は別である。彼らは全身全霊で翔琉の事を信頼し、共に戦うという道を選んだ。出逢ったばかりで互いのことをまだ完全には理解出来ていないがそれでも信じると決めた。

 僅かながらに産まれた本当に小さな小さな絆。

 彼らがそれを信じると云うのなら、翔琉もそれに応えなければと拳を握った。

 

 

「分かた……俺も、みんなと一緒に戦います!」

 

 

 翔琉の強い叫びに、彼らは笑顔で頷いた。そして沙優は、高らかに宣言する。

 

 

「さあ、いくわよ!作戦名は、ウルトラ作戦第一号!」

 

 

 

 

 

 





Xioという心強い仲間と出逢えた翔琉。正体が最初からバレたりと大変だが、彼らと協力してエンペラ星人にリターンマッチを挑む。果たして彼は暗黒宇宙の大皇帝に勝てるのか?
次回の決戦をお楽しみに。



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