ゼロは、無である。無は、始まりと終わりを意味するものでもある。
始まりと終わり。創造と破壊。終わりがあるから始まる。永遠など無いのだ。そうして世界は続いていく。その〈法則〉に沿って、命も流転していく。
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・・・ここはどこだ?図書館なのか?周りを観ても、本棚だらけ。本棚には隙間無くびっしりと本が並ぶ。こんな場所は知らない。でも何故だろう。初めて来た気がしない。そして、僕の心の中にある、この罪悪感の様なものは何なんだろう。
しかし静かだ。誰もいないのか。本を読もうとするが、全く知らない言語で書かれている。読めないというより見たことが無い。他の本も同じように未知の言語で書かれていた。挿絵には、よく分からない巨大な生物が描かれていたり、見たこと無い地図が描かれていたりと、不思議に思いつつもその謎の本を見ていたその時。
「また来たのかい、・・・・くん。改めて言うが、本来、君のような存在が来るべき場所じゃないんだ。いや、辿り着けない場所と言った方が正しいね。って、私のことは忘れていたね」
脳に直接語りかける様な声が聞こえてきた。これもまた記憶に引っかかる声だ。聞いていると、ふわふわする声。
「ここはどこなんだ?あなたは誰?」
僕は、声の主に尋ねた。
声の主は、少し黙った後に答えた。
「・・・いずれ知ることになるさ」
「いずれ・・・・?」僕は困惑した。
構わず、声の主は、続ける。
「場所についても詳しいことは言えないが、君がここにいるってことは、再びチャンスを授かったってことさ。今度こそ君が、人を、ポケモン達を救うんだ。突然言われても困るのは分かる。でも、やらなければいけない。これは君が、君自身で選んだ"運命"さ。」
「僕が決めた運命?急に何だよ。何を言っているのかわからない!分からないよ!」
僕は頭を抱える。いきなりそんなことを言われても混乱するし、記憶の断片を掴めそうで掴めないもどかしさ。全く覚えて無い訳ではないから苛立ちが募る。
「それに、人を救う?ポケモンを救う?一体何が起こるの?」
声の主は、こう答えた。
「それも答えられない。ごめんね。未来のことは教えてはいけないのさ。」
「何も教えてくれないんだね」
「そういう決まりなんだよ。それに、君は少しずつ知ることになる。嫌でもね。君の質問の答えもその時にわかるさ。・・・おや、そろそろ時間だね」
声の主がそう話すと、図書館らしき場所がだんだん光に包まれる。それと同時に僕の意識も遠のいていく。
これは、再び動き出した、人とポケモンの物語。